前回の記事でちょっと写り込んでいたノーベルのニカド電池の単2。今日はこれを紹介します。
外観は「緑」で、後のニカド電池の識別色を予見しているようです。デザインは“FUJI NOVEL”時代の乾電池と同じものです。
パッケージ。『500回以上充放電可能』と記載されているのが目立ち、500回?凄いなぁと思います。が、右上の価格は2400円で買うのを思わず尻込みしてしまいそうです。さらに初回購入だと充電器も必要になりますから、さらに嫌になりそうです。
電池の種類は大きく書かれておらず、小さく「ニッケル・カドミウム・バッテリー」と書かれています。さらにその下には1.2V 1650mAh、充電時間15時間、充電電流165mAと定格が書かれています。
ちなみに1985年頃のパナニカ単2は1本1000円、2本2000円なので、ノーベルのニカドよりも安かった。もっともパナニカが安いのは中身がミニ単2(サブCセル)な偽単2(1200mAh)なのだからなのかもしれませんが。
パッケージ裏。面倒くさいので開封済みのパッケージをスキャナでスキャン。注意書きは無く、“ご使用方法”と“特徴”のみ。特徴を以下に記してみる。
●500回以上も繰返して充放電できるので乾電池よりも経済的です。
●とくに大電流放電特性にすぐれています。
●完全密閉型なのでガスの放出がなく安心して使えます。
●放電期間中はほとんど電圧が一定しています。
●堅牢な金属容器のため衝撃や振動に対して丈夫です。
●-20~+40℃と広い温度範囲で使えます。
●充放電いずれの状態で長期間放置後も充電すれば元に戻ります。
良いことずくめですね。でも、2400円なんですよねw。
もちろん、ニカド電池にはメモリ効果などのデメリットもありますが、そのことは書かれていません。
社名はFDKの前身である“富士電気化学株式会社”名義です。表記の住所は現在と同じ浜ゴムビルなのは凄い。
電池の外観。表は「F-2C NOVEL」と書かれていますが、裏には「NOVEL Ni-Cd」と書かれている。日本製で日本語での記載は注意書きの『■火の中へ投入したり、ショートさせないでください。』と書かれてあるのみです。
プラス・マイナス側。この電池にはプラス極に特徴があり、突起の上部に三角のガス抜き穴(ガスケット)がある変わった形状になっており、自分が見てきた中で見たことがない構造です。
写真右は後に発売されたと思われる“富士通”ブランドの「FN-2C」(1800mAh)で、この電池にはノーベルF-2Cにある特徴は見られない。
http://aiueok.web.fc2.com/Nicd.html
これの一番下に掲載したNOVELニカドですがオレンジ色になっています。プラス極の構造はこのページの緑タイプではなくここで紹介されているオレンジの富士通と同じ構造でした。
富士通へのマイナーチェンジの直前に販売されていたモデルかもしくは同時に販売されていた物のどちらかだと思います
ノーベルと富士通の並行販売はあまり現実的ではなさそうな感じなので、丁度富士通ブランドとノーベルブランドとの切り替わり時期(1984年前後)に発売されたものではないでしょうか。モノは型番「FN-2C」や容量1800mAhから見るに同一品でしょう。
やはり新旧なものみたいですね
自分はグリーンライム色の方が「ニカド」という感じで好きなのですが
http://s-up.info/view/201201/113763.jpg
富士通充電池といえばFUJITSU 充電池がリサイクルショップのカゴの中に何故か入っていました。
みはりん様は関東圏にご在住みたいですが個の充電池が販売されている店舗を見たことありますか。
自分はどこの店でも店舗では見たことが無いのですが…
ハイドロパワーを置いていたナフコでさえハイドロパワーを処分し終わるとエネループとエボルタを置き始めました。
自分のホームページを見ていればわかるでしょうけど、現在、千葉在住なので千葉駅まで行けばヨドバシカメラがあり、そこまで行けばパナソニック(エネループ・充電式エボルタ)、東芝(インパルス)、ソニー(サイクルエナジー)、マクセル(エコフル)の代表4種に始まり、富士通充電池、エナジャイザー、ドリテックのエコロでんまで揃ってしまいますからね…。あんまり参考にならないかもしれません。