大昔のパナニカ電池の単2を大量に入手した。昔なつかしの“National”ブランドでデザインも懐かしいですね。
外観。外装はチューブ(ビニール)でなく、マンガン電池のような金属外装になっています。容量は1200mAhで今のエネループにも敵わない容量である。
保存状態が悪かったのか、外観がサビサビです。
一番最初の写真を見ればわかると思いますが、ロットが違うのかプラス極が違うものがあった。
まず上部のリングが赤いの(通称「赤」とする)。これには「85-06」の刻印があり、1985年6月製造のものと思われる。
次はプラス極が青いプラスチックの(通称「青」とする)。こちらにはマイナス側に刻印がないため、製造日が不明。だが、「Panasonic」ブランドのニカド電池(2003年8月製造)と似ているのでこちらが後期ロットと推測。
金属外装なので、おそらく中に小さいニカド電池が入っているのだな?と推測し解体して見ることにした。大量にあるパナニカ電池から特に状態の悪かった「赤」と「青」を選抜して解体する。
※:知ってると思うけど、今回行う解体行為は電池本体の注意書きにある『分解』に当たる行為ですので、真似しないでね。
まずは「赤」のガワを剥ぐってみた。案の定、赤いプラスチックに覆われた電池らしきものが見えます。
赤いプラスチックのスペーサー?らしきものを取り外した様子。中には単2よりも一回りくらい小さいニカド電池が入っていました。これはラジコンや電動工具などに使われている“サブC”と言われるサイズの電池です。1982年の電池総合カタログを見てみると、これは「P-120SC」というパナニカのサブCサイズの電池のようです。なぜ単2サイズのニカドではなく、ミニ単2と呼ばれるサブCサイズが入っているのは疑問です。
プラス側。突起部分が写真の様に接続されています。マイナス側も同じような感じです。突起を取り除いた、真のプラス極は粉が吹いている様に見えますね。
次は「青」のガワを剥いだ。こちらは「赤」とは違い、電池の上と下にプラスチックがかぶっているように見えます。電池自体もチューブ(ビニール)を被っているわけではなく、裸電池になっています。コストダウンかな?
プラスチックを取ったプラス側。こちらは突起部分が電池本体に直付けされています。
赤の方はNational ULTRAに外装が似ているように見えます。
自分のところにもこっそり書いていたのですが現在のメタハイ単1形も振るとカタカタなる上にやたら軽いので中身は小さい電池が入っているのかもしれません。容量も単2形と全く同じ・・・
それにしても大漁ですね。どんなところにあったのでしょうか
この電池は頂きものです。外観から見ても、明らかに新品ではありませんしね。
言われてみれば確かに自分が持ってる「National ULTRA ALKALINE」と比較してみるとプラス極もマイナスの刻印もよく似ていますね。
http://miharin.moo.jp/blog/recharge/tmp/pananica_2.jpg
エネループは単2サイズは中身AAA3本並列で誤魔化していましたが、サブCという規格を内蔵させたのは単なる容量重視か、コスト度外視というべきか。
懐かしいというか、充電池もマンガンと同じデザインというのは松下はどういう意図があったのかな?
いつの間にかアルカリ電池のようなデザインに変わっていったが、このデザインも結構好き。
Panasonicに商標統一の前にマンガン電池はどういうデザインになるか問い合わせたことが有りまね、
製品添付みたいなデザインになるのか、それとも海外版マンガンみたいに昔ながらのデザインを引き継ぐのか問い合わせたことが有ります
デザインはアルカリ電池もマンガン電池、おまけに水銀電池も同柄でしたので、“National”ブランド電池の統一デザインがこのデザインだったのでしょうね。当時の東芝「ユニカド」の単2がそのまま単2セルを使って1650mAhを達成していたのに、サブCセルを使っている「パナニカ」は1200mAhですからね。これはパナソニック旧・メタハイの単1・単2が2800mAh、一方東芝IMPALSEの単1は8000mAhですから現状とよく似てます。東芝は昔から高容量主義なのですね。
ちなみに、エネループの単1と単2は、単1が単3並列3本(1900mAh×3=5700mAh)、単2が単3並列2本(1900mAh×2=3800mAh)のようです。
手元のパナニカ単2(青バージョン)を確認したところ、
製造年月は1985年12月でしたので、6月から12月の間に
変更されたものと思います。
尚、ロット表示は単1、単2は-極に印字、単3は側面に印字なので
使っていくと消えてしまう感じですね。