2万アクセスを突破したからというわけではありませんが、今回は懐かしいデザインのナショナルの電池を紹介します。その名も「National LONG LIFE DRY CELL」。日本製です。
デザインはかつてのトランジスタラジオ用電池と同様のデザインで、後年はOEM向の電池に使われていたデザインであったようです。
電池の表・裏。裏には『SIZE“AA” (R6) 1.5V』と書かれているのみで注意書きの表記は一切ありません。
プラス・マイナス側。以前紹介した、朝日乾電池のUM-3Aとよく似ている外装と構造です。やはり、当時の松下電器産業と朝日乾電池との資本関係を考えると、同一品なのでしょうか?
やはり、朝日乾電池UM-3Aと同じく、刻印や印字は見られず、製造日は不明です。電圧はゼロでしたが、液漏れも無く、極めて外観は綺麗です。
電池自体の刻印や印字はないものの、この電池は1978年3月の学研“4年の科学(現在は休刊)”の付録である「回転クイズマシン」に付いていた電池なのでこの電池の年代は1970年代後半頃の電池であることがわかります。
箱に記載されている“はいっているもの”の写真。写真でもこの電池と同じ電池が写っているので、4年の科学の付属品であったことがわかる。現在、このような雑誌の付属品でこのような教材が付く場合は、液漏れが危惧されるからか、電池は別売りであることが多いようである。もっとも、当時の日本製マンガン電池は高性能で液漏れしにくいと言われていたようであるので、それを知っていて付属していたのかもしれませんね。
以前紹介した同時期(1977年12製造)のダイエーPBの赤マンガン(富士電気化学OEM)を見る限りでは、既に金属外装であったことを考えると、これはOEM向(もしくは海外輸出向?)と見られるので、やはり赤マンガンよりも低グレードの電池なのかな?
この電池は青マンガンと同等の気がしますが、70年代後半だと当時の青マンガンは
60年代の赤マンガンとほぼ同じ性能のようですし、性能的には良い方ではないでしょうか。
あと、無負荷での電圧はどれぐらい出てますか?
本文で書いてますが電圧はゼロです。テスターで調べても0.9Vぐらいしか出てません。
これでも液漏れはしてませんから素晴らしいですね。