二次電池」カテゴリーアーカイブ

再充電可能な二次電池(ニカド電池・ニッケル水素電池・鉛蓄電池)を扱うカテゴリです。

ELSONIC 充電式電池 ライトタイプ/レギュラータイプ 単3形

elsonicnimh_1家電量販店“ノジマ”で売られているプライベートブランド“ELSONIC”のニッケル水素電池です。
ラインナップは単3と単4のみで、それぞれにレギュラータイプライトタイプが用意されており、2本パック4本パックがあります。
自分は写真のように単3のレギュラータイプ4本とライトタイプ2本を購入、それぞれ1120円と380円で丁度1500円(税込)で購入出来ました。

 

elsonicnimh_2パッケージ裏。日本メーカーのニッケル水素電池の場合、スタンダードモデルとエントリーモデルとでは充放電使用回数が異なることが多いですが、このELSONICのニッケル水素電池は共に1500回となっています。2年後でも80%の残存率を持つ、残容量キープ機能付きのニッケル水素電池になっています。
パッケージ上の社名表記は“株式会社ノジマ”となっており、バーコードもありますが独自バーコードであり、JANコードではありません。

このニッケル水素電池で特筆すべき点は専用の充電器が存在しないことです。従って、ELSONICの充電器は発売されておらず、充電は他メーカーのニッケル水素電池用充電器で行います。その為、注意書きでも普通は“充電は当社の専用充電器で行うこと。”と書かれていることが多いと思いますが、このELSONICのニッケル水素電池では『仕様に適した充電器以外で充電しない。』と他社ではあまり見られない注意書きとなっています。

elsonicnimh_3電池の外観。デザインは白ベースのピンク文字という、残容量キープ機能付きのニッケル水素電池にありがちなデザインとなっています。
ELSONICロゴの横には『Designed by Nojima in Japan. manufactured in China.』と書かれており、一見日本製っぽく見えますが、実は中国製です(デザインは日本と書いてあります)。
社名表記は“株式会社ノジマ”の記載のみで、問い合わせ先などは記載されていません。

 

elsonicnimh_4レギュラータイプとライトタイプを比較してみたところです。デザインは全く同じもので区別が付きません。せめて色ぐらいは変えて欲しかったような気がしますが…。
なお、レギュラータイプはmin.2000mAhでライトタイプがmin.1000mAhとなっています。ちなみに単4はレギュラータイプがmin.800mAhでライトタイプがmin.600mAhのようです。

 

elsonicnimh_5プラス・マイナス側。両者、マイナス極には違いは見られませんが、プラス極はレギュラータイプの方が突起の径が大きく、平べったいのに対し、ライトタイプの方は突起の径が小さく、長くなっています。
外装はeneloopのようなシール外装ではなく、チューブ外装で、どちらとも“1213”という刻印が見られました。恐らく2013年12月を表している??

 

elsonicnimh_6プラス極の拡大。上記の写真と入れ替わっておりますが、左がライトタイプ右がレギュラータイプとなっています。
この写真を見ると両者の突起の違いがわかるのではないでしょうか。こうして2本の電池を立たせてみて気づいたのですが、レギュラータイプとライトタイプを比較するとライトタイプの方が若干背が低いようです。


GoldenPower Ni-MH 充電式ニッケル水素電池 単3形/単4形 2本

goldenpowerni-mh_1日本向けとして売られている、中国の電池メーカー“GoldenPower”のニッケル水素電池です。秋月電子通商では同社の単3・2100mAh単4・900mAhのニッケル水素電池が入手できますが、これは単3・1300mAh単4・650mAhの低容量(エントリー)タイプです。
この電池は一部100円均一ショップで1本100円(税抜)で入手できる店舗もあるようです。自分はこの2本入りを各120円で入手しました。

 

goldenpowerni-mh_2パッケージ裏。注意書きは日本語表記のみで完全に日本向けの電池であることがわかります。輸入元は大阪市港区に所在する企業“RP Company Limited”で、この企業のことをWeb上で検索してもヒットしませんでした。
ちなみにバーコードは“489”から始まる香港のコードで、ベンダーは“GOLDEN POWER CORPORATION (HK) LTD”になっていました。

goldenpowerni-mh_3電池の外観。「充電式ニッケル水素電池」や「単3形(単4形)」の表記が日本語で記載してあり、日本向けに発売されている電池ならではの表記になっています。

 

 

 

goldenpowerni-mh_4注意書き部分。注意書きはもちろん日本語表記。パッケージ裏記載の「危険」と「警告」の部分の注意書きがそのまま記載されており、かなり細かい文字で読みにくい印象を受けます。特に単4の方は虫めがねを使わないと読めないレベルです。
ちなみにパッケージ裏にも注意書きの下部にも“水銀0使用”記載があります。元々ニッケル水素電池には水銀は含有されていませんから、本当なら“カドミウム0使用”が正解かな?

goldenpowerni-mh_6秋月電子通商で売られている2100mAhタイプとの比較をしてみました。色合いは全く同じですが、注意書きが英語表記であったり、「充電式ニッケル水素電池」という表記が「Ni-MH Rechargeable」と書かれていたりと細かい点が異なっています。
それにしても低容量タイプも高容量タイプも色が全く同じというのは紛らわしいですね。混ざってしまうと混用してしまいそうで怖いです。まぁ、自分のような電池コレクターだけなのかもしれませんけど。

goldenpowerni-mh_5ちなみにこの電池は構造が一部100円均一ショップで売られている武田コーポレーションの“VOLCANO NZ”やダイソーで売られている“ReVOLTES”と似ているため、一部ではこれらと同じものではないかと言われています。
しかし、単3は両者とも1300mAhで一致しますが、単4はGoldenPowerが650mAhVOLCANO NZやReVOLTESは750mAhで容量が異なります。それを考えるとやはり両者のOEM元は別物なのでしょうか…。


ROWA JAPAN SUPER 充電式 ニッケル水素電池

rowajapanni-mh_1一般的には様々な互換バッテリーパックを売っていることで知られる“ロワジャパン”にて、最近新発売された単3と単4のニッケル水素電池。ロワジャパンは時たまに純正バッテリーが放出されることもあるショップであるので一概に互換バッテリーのみを売っているとは限らないのですが。
同社のオリジナルニッケル水素電池としては以前、ユアサセルのニッケル水素電池を発売していたことがありますが、ロワオリジナルブランドとしてはそれ以来なのではないでしょうか?

商品ページの特徴としては…、
信頼性の高い電池で、低自己放電技術採用
充電後1年経過しても80%以上の容量が維持できます
約1000回繰り返し使える
メモリー効果が少なく、継ぎ足し充電OK! 充電を繰り返しても劣化が少ない!
と、言うことで一応はeneloop proと同じ路線である高容量タイプの残容量キープ機能付きニッケル水素電池のようです。ロワジャパンと言えば、互換バッテリーに生産国やセルの製造元を記載していることで知られますが、この電池に関しては使用セルの欄が“–”になっており、中国製という以外は正体不明です。

ラインナップとしては単3単44本・8本・12本・18本と4本単位で売られているようです(充電器セットもある様子)。自分は単3と単4が4本づつセットになっている「お得な8本セット」ってのを買ってみました。ちなみに価格は1290円(2014年7月時点)。

rowajapanni-mh_2電池には写真のようなケースが付属しています。入っている電池の向きが違うので違うケースに見えるかもしれませんが、全く同じケースです。向き違いで単3・4本、単4・4本が入るようになっています。

 

 

rowajapanni-mh_3電池の外観。白ベースに青い帯で“ROWA JAPAN”のロゴが非常に目立ちます。日本語表記なのはサイズ表記(単3形単4形)と『充電式 ニッケル水素電池』の表記のみで他は注意書きも含め、英語表記となっています。
容量は単3が2500mAh単4が950mAhとなっており、min.(最小容量)表記なのか、typ.(実力容量)表記なのかは不明です。
なお、電池には小さいメビウスループマークとWEEEマークらしきものが見えます。

rowajapanni-mh_4プラス・マイナス側。単3のプラス極には大きいガス抜き穴が見られますが、単4にはガス抜き穴は見られませんでした。


充電できる2032

recharge2032_1つい最近、本ブログで単2電池と同サイズのフッ化黒鉛リチウム電池“BR-C”を紹介したことがあります。ですが、サイズが同じで電圧や種類が異なるのはこの電池だけではありません。
今回はリチウム電池“CR2032”と同じ大きさの充電式電池を紹介します。まずは、コイン形リチウムイオン電池“LIR2032”です。これは主にソーラーライトや時計などに使われている電池で、CR2032が3Vなのに対し、LIR2032は3.6VなのでCR2032の代わりに使用する時は注意する必要があります。

写真左が秋葉原の千石電商で入手した“GREAT POWER”製のLIR2032、右が大阪の共立電子産業、共立エレショップの通販で入手したノーブランドのLIR2032です。前者が400円、後者が300円(いずれも税抜き)で共立の方が安かったです。

recharge2032_2電池のマイナス極。どちらともザラザラ。中国製の非充電のリチウムコイン電池で同じようなマイナス極を見たことがあるので、両者とも中国製なのでしょう。

 

 

recharge2032_5次に紹介するのは日立マクセルの“ML2032”。こちらは二酸化マンガンリチウム二次電池となっており、3Vと、普通のリチウムコイン電池と同電圧になっています。マイナス極はマクセル製のリチウムコイン電池と同様、ツルツルのものでした。
この電池はパソコンのCMOS用電池として用いられたり、ロジクールのソーラー充電キーボードに用いられていたようです。こちらは上記のLIR2032と同時に共立エレショップの通販で購入。350円(税抜き)でした。

他にも2032サイズの充電式電池としてはマクセルの“CLB2032”があり、こちらは電圧3.7VでLIR2032に似ています。もちろんこれらの電池は誤用の危険性があるため、基本的には一般市販されていないので、注意が必要です。


ラジオトロン専用 ニッカド単3×8本充電セット パワニカ

powernica_1某オークションで入手したニカド電池8本と充電器セット。これは現在でも有名な玩具メーカー“バンダイ”が発売していた「ラジオトロン」というラジコンのシリーズのオプション品である充電器セットのようです。
自分はラジオトロンという名称はもちろん、バンダイがラジコンを発売していた事自体が初耳でネット上で検索しても全く出てこなかったので、それほどマイナーな存在であったのでしょう。

 

powernica_2パッケージ上に残された値札には“5000円”の表示が…。当時の充電式電池は高嶺の花であったことが伺える光景です。

 

 

 

powernica_10パッケージの社名表記部分など。キャッチコピーは『●強力パワー ●500倍の寿命』。発売元は“株式会社バンダイ ホビー事業部”で、バーコードのベンダーもバンダイ(4902425)のものでした。

 

 

powernica_3中身を開けてみた。取扱説明書、充電器およびニカド電池も付属した完全フルセット。恐らく、デッドストック品でしょう。電池もプラス極から若干液漏れがある個体があるものの、比較的状態は綺麗でした。
オークションの場合、デッドストックで出品されている充電器セットでも電池が盛大に液漏れしているのか、出品者が使えないと判断しているのか、電池のみが抜き取られて出品されているケースが多いように見えます。

powernica_4まずは充電器。ACアダプタに電池ボックスを付けたような構造です。ちなみに電池ボックスは脱着することは出来ず、なんだか出っ張り感がある充電器ですね。
これは蛇足ですが、自分が幼い時に初めて買ってもらったニッコーのラジコンの充電器も同じようなもので、単3電池6本でしたが全く同じ構造であったのを覚えています。

 

powernica_5充電器に記載されている定格。入力は「100V 50/60Hz 3VA」、出力は「12V 50mA」。この充電器は定電流充電器で、いわゆる標準充電器というやつです。電池に記載してある標準充電値(500mAhのニカド電池なら50mAで15時間)通りに充電する模範的な充電器です。このような充電器は充電時間は長くなりますが、電池自体を痛めにくいという特徴を持っています。

 

powernica_6次にニカド電池。ニカド電池は“パワニカ(POWER NICA)”という名称で「(R)」表記があるので、登録商標なのでしょうが、現在、特許電子図書館で調べても見当たらず、失効しているものと考えられます。
著作権表記は充電器もニカド電池も“(C)BANDAI 1985”となっており、1985年に発売されたものと思われます。定格は「1.2V 500mAh」。
注意書きは『火に投入したり、ショートさせないでください』のみで極めてシンプル。

powernica_7プラス・マイナス側。プラス極には赤い絶縁リング?樹脂?があり、パナニカ(写真左2本)の特徴に似ているので、これは松下電池(現・パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社)製であると思われ……、

 

 

powernica_8と思ったら、取扱説明書に思いっきり製造元が記載されてありました。ニカド電池は製造元“松下電池工業(株)”と書いてありますから、やはりパナニカOEMだったのですね。
充電器の方は製造元“三枝乾電池(株)”という企業で、ネット上で検索してもこの企業の情報はヒットせず、現在は存在しない企業なのではないかと思われます。なお、充電器本体記載の電気用品取締法の認定番号の社名が“SDB”になっており、この略号が三枝乾電池を指すものと思われます。

 

powernica_9充電中の様子。充電器本体にはパイロットランプなどの類が全く無く、通電状態もわからないので電池が接触不良で充電できていないとしても全くわかりません。
充電時間は14~16時間。もちろん、自動停止するわけもなく、時間が来たら自分でコンセントから充電器を取らなければなりません。


A&TB LGP143448P RECHAGEABLE LITHIUM ION BATTERY

LGP143448P_1秋葉原の若松通商で入手したリチウムイオン電池の生セル。ある機器の組み換え用として購入したのですが、厚みがありすぎて実装できなかった。値段は税込210円とかなり安かったので取り敢えず2個買ったと記憶している。
電池には“A&TB”と記載されているので、かつて東芝と旭化成が合弁で設立したリチウムイオン電池製造メーカー“エイ・ティーバッテリー”製である。

 

LGP143448P_2電池の外観。電池そのものは緑色のチューブに覆われており、型番や注意書きが書かれているシールがちょこんと貼られているだけである。裏側には何も無い。
このような機器組込用のリチウムイオン電池の場合、その機器が分解されない限り日の目を見ない。従って、注意書きが記載されているのはまだ良いほうで、型番とロット番号のみしか書かれていない電池も存在する。

LGP143448P_3注意書きシールの拡大。型番は“LGP143448P”。若松通商では3.6V 1600mAhの電池であると記載されていたが、2000年頃の東芝電池のホームページを見てみると、実際は3.7V 1650mAhの電池であるようである。
注意書きには禁則事項として『●製品分解後の製品単体使用』と書かれていたり、英文では“●ORIGINAL BATTERY-PACK USE ONLY.”と記載されているので、組み込み用の電池であることがわかる。

LGP143448P_4プラス・マイナス側。左がプラス極で右がマイナス極。電池自体には取り外された痕跡はほぼ発見できず、ノートパソコンなどから取り外したバッテリーではなく、未使用のセルが何処かから流出したのであろうと思われる。

 

 

LGP143448P_5以前このブログで紹介したSoshineの充電器、SC-S7で充電は可能だった。一応この電池は生セルなので、充電時は放って置かずに目に付く位置に置いて充電するのがいいだろう。
取り敢えずこの電池は何かに使おうと思っているのですが、特殊サイズのため電池ボックスを自作しなければならず、生セルなこの電池は過放電にも注意しなければいけないので結局使わずじまいになってしまっています。

この電池を製造していたメーカーである“株式会社エイ・ティーバッテリー”は1991年にリチウムイオン電池の実用化を達成した1社である旭化成と東芝が1992年10月に設立したリチウムイオン電池の製造メーカーである。2000年には旭化成の資本撤退により、東芝100%子会社となり社名も変更される予定であったが、燃料電池に注力するという東芝の意向で2004年12月に社名変更されないまま解散し、東芝はリチウムイオン電池から撤退することとなった。
しかし、その4年後、東芝は2008年にリチウムイオン電池事業に再参入することを表明、チタン酸リチウム(LTO)を使用した新世代リチウムイオン電池“SCiB”を電気自動車やハイブリッド車、非常用電源向けとして供給しているようである。


TOSHIBA ニッケル水素電池 THE IMPULSE 2550 TNH-3AG

TNH-3G_1“eneloop pro”に始まった高容量タイプの残容量キープ機能付きニッケル水素電池であるが、この業界にあの東芝が参入した!と、言うことで紹介するのが、今年(2013年)9月に発売され、残容量キープ機能付きのニッケル水素電池ではクラス最高容量min.2550mAhを実現した東芝ホームアプライアンスの“THE IMPLUSE”を紹介する。ラインナップは写真の単3・4本パックのみ。単4はおろか、2本パックも存在しない。11月に充電器セットが発売されるらしいので、その頃に拡充するのかな?

TNH-3G_2パッケージ裏。特長は、
容量残存率約75%!! 1年たってもすぐ使える!
1回の充電で長く使える高容量!!
繰り返し使える約300回!
つぎ足し充電ができる!
eneloop proや充電式EVOLTAのハイエンドでも容量が大きい分、充放電使用回数が少ないという特徴があるがこのTHE IMPLUSEも300回となっている。ベルマーク付きで点数は17点。購入価格は1780円だったので大体合っているかな。

TNH-3G_3電池の外観。色は銀色というかグレーに近い色になっています。電池本体には「07-13」と書かれているので、2013年7月製造と思われる。型番はパッケージに「TNH-3AG 4P」と書いてあり、電池本体の型番は“TNH-3AG”と予測されるのだが、電池本体記載の型番は“TNH-3G”と食い違っている。
生産国は中国。通常容量のIMPLUSEはLEXEL(レクセル)のOEMと言われていたが、これもやはり同社製造なのだろうか。

TNH-3G_4下2本はFDKトワイセル製。同社製のものはシール外装でギンピカな仕上がりなのですが、東芝のTHE IMPULSEはチューブ外装でギンピカな感じが出ないのか銀というよりもくすんだ銀色、グレーに近くなっているのが残念です。この電池のプレスリリースのイメージ写真ではギンピカに近く、東芝が目指したかったのはFDKトワイセルな感じなのかもしれませんね。

 

TNH-3G_5プラス・マイナス側。両端2本はPanasonicブランドのeneloop pro。プラス極は突起部分にガス抜き穴が見える似たような形状だが、eneloop proがシール外装なのに対し、THE IMPULSEがチューブ外装でマイナス極もeneloop proがザラザラなのに対し、THE IMPULSEがツルツルなので、両者の製造元は異なると考えられる。

 

最後に日本メーカー各社の高容量タイプで残容量キープ機能付きニッケル水素電池の性能比較一覧を作ってみた(表の背景がグレーなのは現在発売終了しているものです)。

メーカー 型番 ブランド 最小容量
(mAh)
充放電
使用回数
一年後
残存率(%)
生産国
TNH-3G_6 三洋電機 HR-3UWX eneloop pro
(1世代)
2400 500 75 日本
TNH-3G_7 三洋電機 HR-3UWXB eneloop pro
(2世代)
2450 500 85 日本
TNH-3G_8 パナソニック BK-3LCC eneloop pro
(3世代)
2450 500 85 日本
TNH-3G_10 パナソニック BK-3HLC 充電式EVOLTA
ハイエンドモデル
2500 300 65 日本
TNH-3G_9 FDK HR-3UTHA 富士通
高容量充電池
2400 500 75 日本
TNH-3G_11 東芝 TNH-3AG
(TNH-3G)
THE IMPULSE 2550 300 75 中国

容量が一番大きいのが今回取り上げた東芝の“THE IMPULSE”のmin.2550mAh、一年後残存率ではパナソニック(三洋電機)の“eneloop pro”の85%が一番で、個人的には数値上のバランスを考えるとやはりeneloop proが良いような感じがしますがどうでしょうか?


AmazonBasics 充電式電池

HR-3UTG-AMZN_2今回は今年(2013年)9月より、大手ネットショッピングサイト“Amazon.co.jp”で売られているPB品「AmazonBasics(アマゾンベーシック)」のニッケル水素電池を紹介する。
今回は単3・4本パックを購入。電池は“Amazonフラストレーション・フリー・パッケージTM”というパッケージに入っており、このパッケージは環境に配慮した簡易包装パッケージだそうですが、電池に関しては大掛かりなダンボールパッケージでブリスターパッケージの方がよっぽど簡易なのではと思いますね。

HR-3UTG-AMZN_1パッケージ前面。様々な国で発売されることを想定してか、様々な国の言語で記載してある。日本語では『充電式ニッケル水素電池単3形4個パック (充電済み) 繰り返し使用回数1000回 (実力容量2000mAh、 Min.1900mAh)』と記載してある。

 

 

HR-3UTG-AMZN_3パッケージ開封。大きい箱の真ん中に単3電池4本が鎮座。まるで宝箱を開けたような光景ですね。これまた大きい取扱説明書も付属。

 

 

 

HR-3UTG-AMZN_4パッケージ内のニッケル水素電池。4本シュリンクパッケージでご丁寧に「amazon basics」のロゴが全て表を向いている。

 

 

 

HR-3UTG-AMZN_5電池の外観。表記の全てが英語。欧州向けのWEEEマークと日本向けのリサイクルマークが記載。リサイクルマークは以前紹介した無印良品のニッケル水素電池と同じく、シンボルカラーのオレンジ色はなく、白ヌキ。日本製で『Manufacturing Date』の横には製造日の刻印があるがナナメからよく見ないと見えない。“201306”と印字してあるので、2013年6月製造と見られる。

 

HR-3UTG-AMZN_6プラス・マイナス側。形状は「富士通 充電池」に酷似。また、無印良品のニッケル水素電池(新)にも似ているので、これはFDKトワイセル製であると思われる。パッケージには記載されていないものの、Amazonの商品紹介ページでは“HR-3UTG-AMZN”と記載、充放電使用回数が1000回であることから、第1世代eneloop相当と思われる。FDKのホームページを見てもHR-3UTGのみしか記載されていなく、OEM向は第1世代eneloop相当のみの供給なのかもしれませんね。

ちなみにAmazonBasicsブランドで発売されているのは、ニッケル水素電池のみで充電器は発売されていない。その代わりAmazonで動作確認済みの充電器があり、2013年10月現在で「富士通 充電池」用の充電器であるFC344のみである。またしても、この低速充電器か…。


Panasonic 充電式EVOLTA ワンピースバージョン HHR-3MCC

HHR-3MCC_1ウチの近所の某衣料品店に売られていた充電式EVOLTAのワンピースバージョン。この店は突然“パナソニックアルカリ乾電池(金パナ)”の単3・単4、4本入りを100円で売り始めたり、色々と掘り出し物がある所で定期的に覗いているのですが、充電式EVOLTAのワンピースバージョンが399円で売っているのを発見。西友で500円で売っているのを見たことがありますが、400円を切っていると言うのは個人的に見たことが無く、かなり安いのではないでしょうか。

HHR-3MCC_2パッケージの側面には東映アニメーションの版権許諾証のシールが貼られており、正式に東映アニメーションのライセンスを受けていることがわかる。
ちなみにこの店では“チョッパー/シリアスバージョン”と“チョッパー/ジョイフルバージョン”が売られていたが、ジョイフルバージョンは既に持っていたので、シリアスバージョンを購入した。

 

HHR-3MCC_3絵柄は後ほど紹介するとして、型番表記部分を。絵柄横には「Panasonic 充電式EVOLTA」と書いてあるので何の電池だかわからなくなることはない。型番はHHR-3MCCで、この型番は絵柄ごとに変わり、
HHR-3MCA…ルフィ/シリアスバージョン
HHR-3MCB…ルフィ/ジョイフルバージョン
HHR-3MCC…チョッパー/シリアスバージョン
HHR-3MCD…チョッパー/ジョイフルバージョン

となっている。性能は2011年10月に発売された“充電式EVOLTA”の第3世代の単3、HHR-3MWSと同性能で公称容量もmin.1900mAhと同じである。

HHR-3MCC_4所持しているラインナップを並べてみた。左から、
オリジナル(HHR-3MWS)
ルフィ/シリアス(HHR-3MCA)
チョッパー/シリアス(HHR-3MCC)
チョッパー/ジョイフル(HHR-3MCD)
後は「ルフィ/ジョイフル(HHR-3MCB)」を入手すればコンプリートですね。まるで電池コレクターみたいですが、ここは電池コレクターのブログですよw。


無印良品 充電式ニッケル水素電池 HR-3UQ-MJ

HR-3UQ-MJ_1良品計画が展開しているブランド“無印良品”の充電式電池と充電器。無印良品は元々は西友のPB品として誕生したが、後に良品計画が設立され、事業譲渡された。良品計画が設立される前の“無印良品”ブランドの製品は後に西友プロキュアメントとなるスマイルが発売していたと記憶している。
今回は単3+充電器セット(MJC341FX(CX))と単3充電式電池(HR-3UQ-MJ-2C)を購入。写真が多すぎたので、今日は充電式電池を、明日は充電器セットを紹介します。

HR-3UQ-MJ_2パッケージ。このようなケースに売られているパッケージでなんとも無印らしいと言えるのではないでしょうか。電池自体も白一色でシンプルデザインです。

 

 

HR-3UQ-MJ_3パッケージ裏。型番は「HR-3UQ-MJ-2C」で「HR-3UQ」という型番と公称容量がmin.950mAhであることからeneloop liteのOEMと見られる。ラインナップは単3・単4、各2本入りのみで単3が580円、単4が480円となっている。ちなみに単4もmin.550mAhでeneloop lite同様である。Panasonicブランドのeneloop liteは充放電使用回数が5000回であるが、これは2000回の旧タイプらしい。バーコードのベンダーは良品計画(4934761)。

余談であるが、トップバリュ共環宣言の電池にしてもそうだが、PB品の電池にエントリーモデルのニッケル水素電池を使うのは何故なのだろうか。エネループシリーズはエントリー(lite)スタンダード(無印)ハイエンド(pro)の3クラス構成であるが、理解してエントリーモデルのニッケル水素電池を買うのならわかる。しかし、PB品で容量の少ないエントリーモデルの一種しか無いと乾電池と比べ『やはり充電式電池の持ちなんてこんなものか?』と思われ、PB品の充電式電池自体が信用を失ってしまうのではないか。むしろ無印良品となると充電式電池ビギナーも多そうな訳で余計誤解されてしまうのではないでしょうか。ここは多少高くてもスタンダードタイプのeneloopにして欲しかったと思う(amazon basics充電式電池のように旧タイプでも良いので)。

HR-3UQ-MJ_4さて、堅苦しい話は置いといてw、電池の外観です。デザインは白ベースに一貫したグレーの文字でシンプル。リサイクルマークもニッケル水素電池のシンボルカラーであるオレンジ色は無く白ヌキのものになっており、デザインは徹底されている。名義は「株式会社 良品計画」、生産国はもちろん日本FDKトワイセル製ですね。

 

HR-3UQ-MJ_5今回は充電器セットに付いている電池2本と別に購入した電池2本の4本で運用しようと目論んでいたのですが、プラス・マイナス側を見てみると見事に突起違い…。混用してもいいのかな?
ちなみに旧タイプが2011年12月製造(11-12MM)のもので新タイプが2013年1月製造(13-01RO)のものでした。意外に早い段階から新タイプに移行していたのですね。旧タイプは充電器セットの同梱品でやはり充電器の方が売れていないのかな?