A&TB LGP143448P RECHAGEABLE LITHIUM ION BATTERY

LGP143448P_1秋葉原の若松通商で入手したリチウムイオン電池の生セル。ある機器の組み換え用として購入したのですが、厚みがありすぎて実装できなかった。値段は税込210円とかなり安かったので取り敢えず2個買ったと記憶している。
電池には“A&TB”と記載されているので、かつて東芝と旭化成が合弁で設立したリチウムイオン電池製造メーカー“エイ・ティーバッテリー”製である。

 

LGP143448P_2電池の外観。電池そのものは緑色のチューブに覆われており、型番や注意書きが書かれているシールがちょこんと貼られているだけである。裏側には何も無い。
このような機器組込用のリチウムイオン電池の場合、その機器が分解されない限り日の目を見ない。従って、注意書きが記載されているのはまだ良いほうで、型番とロット番号のみしか書かれていない電池も存在する。

LGP143448P_3注意書きシールの拡大。型番は“LGP143448P”。若松通商では3.6V 1600mAhの電池であると記載されていたが、2000年頃の東芝電池のホームページを見てみると、実際は3.7V 1650mAhの電池であるようである。
注意書きには禁則事項として『●製品分解後の製品単体使用』と書かれていたり、英文では“●ORIGINAL BATTERY-PACK USE ONLY.”と記載されているので、組み込み用の電池であることがわかる。

LGP143448P_4プラス・マイナス側。左がプラス極で右がマイナス極。電池自体には取り外された痕跡はほぼ発見できず、ノートパソコンなどから取り外したバッテリーではなく、未使用のセルが何処かから流出したのであろうと思われる。

 

 

LGP143448P_5以前このブログで紹介したSoshineの充電器、SC-S7で充電は可能だった。一応この電池は生セルなので、充電時は放って置かずに目に付く位置に置いて充電するのがいいだろう。
取り敢えずこの電池は何かに使おうと思っているのですが、特殊サイズのため電池ボックスを自作しなければならず、生セルなこの電池は過放電にも注意しなければいけないので結局使わずじまいになってしまっています。

この電池を製造していたメーカーである“株式会社エイ・ティーバッテリー”は1991年にリチウムイオン電池の実用化を達成した1社である旭化成と東芝が1992年10月に設立したリチウムイオン電池の製造メーカーである。2000年には旭化成の資本撤退により、東芝100%子会社となり社名も変更される予定であったが、燃料電池に注力するという東芝の意向で2004年12月に社名変更されないまま解散し、東芝はリチウムイオン電池から撤退することとなった。
しかし、その4年後、東芝は2008年にリチウムイオン電池事業に再参入することを表明、チタン酸リチウム(LTO)を使用した新世代リチウムイオン電池“SCiB”を電気自動車やハイブリッド車、非常用電源向けとして供給しているようである。


A&TB LGP143448P RECHAGEABLE LITHIUM ION BATTERY」への2件のフィードバック

    1. みはりん 投稿作成者

      コメントありがとうございます。
      この記事がお役に立てたのであれば嬉しいです。
      今後共、よろしくお願いします。

      返信

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