“eneloop pro”に始まった高容量タイプの残容量キープ機能付きニッケル水素電池であるが、この業界にあの東芝が参入した！と、言うことで紹介するのが、今年(2013年)9月に発売され、残容量キープ機能付きのニッケル水素電池ではクラス最高容量min.2550mAhを実現した東芝ホームアプライアンスの“THE IMPLUSE”を紹介する。ラインナップは写真の単3・4本パックのみ。単4はおろか、2本パックも存在しない。11月に充電器セットが発売されるらしいので、その頃に拡充するのかな？
パッケージ裏。特長は、
●容量残存率約75%!! 1年たってもすぐ使える!
●1回の充電で長く使える高容量!!
●繰り返し使える約300回!
●つぎ足し充電ができる!
eneloop proや充電式EVOLTAのハイエンドでも容量が大きい分、充放電使用回数が少ないという特徴があるがこのTHE IMPLUSEも300回となっている。ベルマーク付きで点数は17点。購入価格は1780円だったので大体合っているかな。
電池の外観。色は銀色というかグレーに近い色になっています。電池本体には「07-13」と書かれているので、2013年7月製造と思われる。型番はパッケージに「TNH-3AG 4P」と書いてあり、電池本体の型番は“TNH-3AG”と予測されるのだが、電池本体記載の型番は“TNH-3G”と食い違っている。
生産国は中国。通常容量のIMPLUSEはLEXEL(レクセル)のOEMと言われていたが、これもやはり同社製造なのだろうか。
下2本はFDKトワイセル製。同社製のものはシール外装でギンピカな仕上がりなのですが、東芝のTHE IMPULSEはチューブ外装でギンピカな感じが出ないのか銀というよりもくすんだ銀色、グレーに近くなっているのが残念です。この電池のプレスリリースのイメージ写真ではギンピカに近く、東芝が目指したかったのはFDKトワイセルな感じなのかもしれませんね。
プラス・マイナス側。両端2本はPanasonicブランドのeneloop pro。プラス極は突起部分にガス抜き穴が見える似たような形状だが、eneloop proがシール外装なのに対し、THE IMPULSEがチューブ外装でマイナス極もeneloop proがザラザラなのに対し、THE IMPULSEがツルツルなので、両者の製造元は異なると考えられる。
最後に日本メーカー各社の高容量タイプで残容量キープ機能付きニッケル水素電池の性能比較一覧を作ってみた(表の背景がグレーなのは現在発売終了しているものです)。
| メーカー | 型番 | ブランド | 最小容量 (mAh) |
充放電 使用回数 |
一年後 残存率(%) |
生産国 | |
 |
三洋電機 | HR-3UWX | eneloop pro (1世代) |
2400 | 500 | 75 | 日本 |
 |
三洋電機 | HR-3UWXB | eneloop pro (2世代) |
2450 | 500 | 85 | 日本 |
 |
パナソニック | BK-3LCC | eneloop pro (3世代) |
2450 | 500 | 85 | 日本 |
 |
パナソニック | BK-3HLC | 充電式EVOLTA ハイエンドモデル |
2500 | 300 | 65 | 日本 |
 |
FDK | HR-3UTHA | 富士通 高容量充電池 |
2400 | 500 | 75 | 日本 |
 |
東芝 | TNH-3AG (TNH-3G) |
THE IMPULSE | 2550 | 300 | 75 | 中国 |
容量が一番大きいのが今回取り上げた東芝の“THE IMPULSE”のmin.2550mAh、一年後残存率ではパナソニック(三洋電機)の“eneloop pro”の85%が一番で、個人的には数値上のバランスを考えるとやはりeneloop proが良いような感じがしますがどうでしょうか？
写真を見る限りではむしろ落ち着いた色合いに見えるのですが、実際質感はどうなんでしょうか。
しかし、こうして並べるとエボルタ君が少々残念なことに…
質感は至って普通のニッケル水素電池ですよ。銀色ではなく、グレー色という意味では確かに落ち着いている色合いには見えます。
確かに並べてみると、白い外観の充電式EVOLTAハイエンドが異様に浮いてますねｗ。ハイエンドタイプのニッケル水素電池が黒系と銀系の色に分かれているのが面白いですね。
個人的には東芝電池が消滅する際にこれから東芝は電池事業をどんどん縮小…と勝手に心配していましたが全然そんなことは無かったみたいですね。
むしろ何個も新商品を発売したり絶好調みたいです
それにしてもＬＥＸＥＬのサイトはなぜか広告が…
確かに最近になって、東芝は電池の新製品をリリースしていますね。自社生産ではないのは残念なところですが。
日本レクセルのホームページは忍者ホームページの無料プランで作られているようですからね…。ホームページを更新していないと広告が出るシステムになっているようです。
エボルタだけやはり白系で統一したおかげで妙に浮いてますね。
これの逆パターンカラーをeneloop proでやってくれればもっといいのですが･･･
(そうすれば少しは買う意欲が出る 現行のパナループと化したエネループは買う意欲が出ませんね・・・)
この東芝も、正直言えばGPの2700を秋葉原某所で購入しているので中国製なら買わないかと思いますね。
日本製だったら買おうとは思いますが。
こんにちは。
東芝の充電式IMPULSE シリーズの新型が出ていました。
http://www.toshiba.co.jp/tha/about/press/140826.htm
スペックを見れば見るほどeneloop と同じに見えます。
パッケージを見ると、日本製のようです。
こちらのサイトで今後取り上げてもらえたらうれしいです。
コメントありがとうございます。
その“IMPULSE”は自分も気になっているのですが、ウチの近所ではまだ売っている店舗がありません。
入手しましたら、本ブログでも取り上げる予定ですので、よろしくお願いします。
＞残容量キープ機能付き
いや、さすがに変な用語作るのはちょっとｗ
「自己放電抑制型」 ですね。
確かに言われてみるとおかしいかも。三洋電機のカタログを見た時、三洋製充電器に搭載されている『満充電キープ機能』と勘違いしてしまったのかもしれませんね。
姉妹サイトの充電池博物館でもその表記のままですので、次回更新時に直しておきます。