一次電池(一般)」カテゴリーアーカイブ

普通の一次電池、いわゆる乾電池を扱うカテゴリです。

【アイリスオーヤマ/ウエルシア】BIGCAPA PRIME-W Alkaline batteries 3/4

今回はドラッグストア“ウエルシア薬局”に登場した新顔のアルカリ電池を紹介します。今までウエルシア薬局プライベートブランドのアルカリ電池はアイリスオーヤマ“BIGCAPAα”を採用していましたが、今回同じアイリスオーヤマのウエルシアオリジナルアルカリ電池と思われる“BIGCAPA PRIME-W”に変わりました。
BIGCAPA PRIME」はアイリスオーヤマのハイグレードアルカリ電池ですが、それのウエルシア版で“W”となるのでしょうか…。


単3と単4・4本ブリスターパックのパッケージです。他にも単3と単4には10本パックも用意されている他、単1と単2の4本パックもあります。キャッチコピーは『10年保存可能 長寿命・大容量』。加えて『備蓄用に!災害対策に!』というコピーも見られます。パッケージ右上にはウエルシア薬局のロゴが見られますが、電池本体に表示はありません。
パッケージ裏は殆どが注意書きで占めており、キャッチコピーやウリ文句などの記載はありません。左上に“BIGCAPA PRIME-W”のロゴが見られますね。型番は単3・4本パックが“LR6BP/4B-WE2”、単4・4本パックが“LR03BP/4B-WE2”となっています。販売元は“アイリスオーヤマ株式会社”、バーコードの事業者名も“アイリスオーヤマ(株)[4967576]”となっていました。問い合わせ先であるアイリスコールの電話番号は大きいのは良いですね。素晴らしいです。


電池の外観です。BIGCAPA PRIMEシリーズ??となっていますが、“BIGCAPA PRIME”のデザインとも違い、なおかつ他のアイリスオーヤマアルカリ電池にも似ないデザインです。他のアイリスオーヤマアルカリ電池と比べるとアイリスオーヤマのロゴが無いのが特徴的でここがプライベートブランド仕様ということなのかもしれませんね。
社名表記は“アイリスオーヤマ株式会社”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「07_2030」となっていました。パッケージには“10年保存可能”とありましたので、それぞれ2020年7月製造の電池であると思われます。
マイナス側には使用開始日の記入欄があるのが特徴で、これも他のアイリスオーヤマアルカリ電池には見られないものです。

外装ラベルを剥がしてみました。ダイソーの“DAISO & HWアルカリ乾電池”などで見られる、上4ケタ(アルファベット)下4ケタ(数字)で別れているロット番号が印字されています。私が入手した個体ではラベルの繋ぎ目に印字があり、ラベル側に転写した文字が読めなかったです。
そのため推測にはなりますが単3が「上:FHEF 下:2323」、単4が「上:AHEF 下:–13」の印字が見られました。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは単3と単4ではタイプが異なっていました。薄緑色なのは同じですが、単3は切り欠きを上に置いた状態で「下“23” 右“A3”」と刻印が入っているタイプで、単4は切り欠きを右に置いた状態で「上“18” 下“G1”」と刻印が入っているタイプとなっていました。これは同じアイリスオーヤマの“BIGCAPA basic”でも見られた絶縁リングなのですが、単3と単4の特徴が真逆だったのが個人的に面白かったです。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。


【ニトリ】3/4 ALKALINE BATTERY

近頃、島忠を買収表明したことで話題となった“ニトリ”の新アルカリ電池です。前モデルではの比較的暗いデザインだったのですが、白ベースのデザインとなり一気に明るい印象を持つアルカリ電池となりました。
前モデルのアルカリ電池は“NITORI”というロゴが入っており、どこのアルカリ電池であるのかわかったのですが、この新モデルには社名表記以外にニトリ要素が無いので、一見どのブランドの電池であるかがわかりません。


パッケージ。ごく普通なシュリンクパックです。硬いビニールのシュリンクで、ちょっと開けにくい印象を受けました。商品名は単3・4本入りが「アルカリカンデンチ タン3ガタ」、単4・4本入りが「アルカリカンデンチ タン4ガタ」となっていました。カタカナなんですね…。バーコードはJANコードでは無い店舗独自コードであり事業者名を追うことはできませんでした。
ラインナップは単3と単4の各4本入りのみ。価格はそれぞれ税抜90円となっていました。当ブログ、前モデルの記事では99円との記載があったので値下がったのかもしれません。もしかしたら税込定価だったのかもしれませんが…。


電池の外観です。前モデルはどのサイズも同じカラーリングでしたが、新モデルではプラス側が単3は「薄緑」、単4は「」の色に塗り分けられています。プラス・マイナスの誤挿入を兼ねたサイズ判別で大変合理的なデザインです。
販売元は“(株)ニトリ”。記載の住所は札幌の本社では無く、東京都北区の東京本部が所在する住所が記載されています。冒頭にも書いた通り、この電池のニトリ要素はこの部分のみで、前モデルのように社名ロゴが無いためどこの電池であるか一目ではわかりません。
生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「09-2025」、単4が「08-2025」となっていました。パッケージにはキャッチコピーも何も無いのでわからないのですが、時期的に5年期限のそれぞれ2020年9月製造と8月製造の電池であると推測されます。
前モデルも5年期限みたいだったですから、デザインのみの変更で性能に変わりが無いということかな…?

外装ラベルを剥がしてみました。単3には「EGNH 08 070805」の、単4には「QGRH10 212342」のレーザー刻印らしきロット番号が見られます。
ちなみに、単3と単4では刻印が記載されている方向が違っています。単3はマイナス側から文字が読めるのに対して、単4はプラス極から文字が読めるようになっています。これは単なる製造ラインの違いでしょうか。


最後の絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態で上に数字とアルファベットが刻印されているタイプ。単3には“S 2-40 L”、単4には“S 8 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製だと思われます。かつてはPAIRDEERに由来する“双鹿”という刻印だったのですが、現在は双鹿を更に翻訳したShuangluからのSL刻印となっているようです。
なお、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
NITORI ALKALINE BATTERY LR6/LR03
→前モデルに当たるニトリのアルカリ電池を紹介した記事。当ブログ開始直後の記事のため、文量は少なめ。いずれは改めて取り上げるぞ!とは思ってたのですが、気が付けばリニューアルしてました…。


Ys YAMADA SELECT リチウム電池 CR2016 (YSCR2016G/1B)

大手家電量販店“ヤマダ電機(現・ヤマダデンキ)”で売られているボタン電池のパッケージが新しくなっていました。従来は紺色の大変渋いパッケージだったのですが、水色で明るめなパッケージに変更されていました。
アルカリ乾電池ではヤマダ電機のロゴを使ったものに変更されていますが、ボタン電池やリチウムコイン電池ではプライベートブランドであるヤマダセレクト(Ys YAMADA SELECT)のロゴが使われ続けています。


このパッケージ変更、最初はLR41で発見されたので色指定を間違えてミスプリしたパッケージが出回ったのかな?と思ってたのですが、今回のCR2016が発見され、ミスプリではなく本当のパッケージだったのか…。とこの記事を書くきっかけとなりました。
写真のアルカリボタン電池とリチウムコイン電池を比較してみると、パッケージ上部、フックの形状が異なっていますね。どちらとも使用推奨期限からの逆算では2020年8月を指しているので、このロットから新パッケージに変わった可能性があります。

こちらが冒頭で紹介したCR2016のパッケージの裏面となります。アルカリボタン電池ではフックの形状違いがありましたが、こちらは同じです。ただ一つの違いとして上部“リチウム電池 YSCR2016G/1B”の文字の大きさが違います。
社名表記は“株式会社ヤマダ電機”。バーコードの事業者名はヤマダ電機の電池ではおなじみな“(株)OPTILED LIGHTING(456237144)”となっていました。


最後に各CR2016の外観です。左は新パッケージ右が旧パッケージとなっていますが、新パッケージがノーブランド旧パッケージがGPブランド付きとなっています。両者とも日本製。日本でリチウム電池を製造するのはあのメーカーだけですから、製造元は同じでしょう。以前当ブログでヤマダセレクトのLR44を紹介したことがありましたが、この時もGPブランド付きとなっていました。供給メーカーの都合からなのか混在となっているようです。
ロット番号が電池プラス極に印字されており、新パッケージ(ノーブランド)が“06”旧パッケージ(GPブランド)は“05”となっていて、それぞれ2020年6月と2020年5月製造の電池であることが推測されます。パッケージ記載の使用推奨期限はそれぞれ“08-2025”と“07-2025”であり、5年期限の推測で行くと印字から2ヶ月進んだ期限となっています。もしかしたら、使用推奨期限は5年2ヶ月だったりするのかもしれませんね…。

★関連記事
Ys YAMADA SELECT アルカリボタン電池 LR44
→旧デザインだったヤマダセレクトのLR44を紹介した記事。この記事の電池はGPブランドでしたが、当記事のCR2016と同様にノーブランドの電池も存在するようです(こちらの方が出現率高し)。


Panasonic マンガン乾電池 単1形 R20PRJ (R20PRJ/2SA)

ダイソーで発売されているパナソニックブランドのマンガン電池です。その中で単1は一番長い期間発売されたサイズであり、もうお馴染みの存在と言えるのではないでしょうか。
そんな単1がリニューアルを果たしました。見た目の違いは以前と全く同じなのですが、生産国が“中国製”から“インドネシア製”に変わっていたのです。今回はリニューアルしたパナソニックの単1マンガン電池を紹介して行きたいと思います。


パッケージです。中国製とインドネシア製では型番が異なっており、写真左が中国製の“R20PRJ/2S”で写真右がインドネシア製の“R20PRJ/2SA”となっています。両者とも2本シュリンクパックであることに違いはありません。しかし、両者は違う商品となっているようで“R20PRJ/2S”が「4549077313256」というJANコードなのですが、“R20PRJ/2SA”が「4549980621288」というコードで異なっているのです。パナソニックアルカリ乾電池はリニューアルでもJANコードが違わないのにも関わらず、このマンガン電池のJANコードが違う理由がわかりません…。なぜ??
バーコードの事業者名は両者とも“パナソニック(株)(4549077と4549980)”となっています。

電池の外観です。デザインは同じパナソニックのアルカリ電池である“アルカリβ”を踏襲したものを採用しています。中国製(左)もインドネシア製(右)もデザインは全く同じもの、電池自体の型番は“R20PRJ”とこれまた同じ型番になっています。
注意書きも“イワタUDゴシック”が使用されている同一の文面で、違うのは生産国の表記だけなのでパット見では違う電池であることに気付きにくいかもしれません。


最後にプラス・マイナス側です。左2本が中国製で、右2本がインドネシア製です。プラス極の絶縁リングは両者とも「」です。違うのはマイナス極に刻印されている使用推奨期限の表示で、インドネシア製は数字が細長くなっている字体になっています。これはインドネシアに所在するパナソニックの電池工場“PT. Panasonic Gobel Energy Indonesia”製であると推測されます。
今回購入したインドネシア製の使用推奨期限は「06-2023」となっていて、パナソニックのカタログでは単1の使用推奨期限は“3年”となっていることから、2020年6月製造の電池であると思われます。マンガン電池はアルカリ電池と比べると使用推奨期限が短いので早めに使ってしまうのがおすすめです。

★関連記事
Panasonic マンガン乾電池 単1形 R20PRJ
→当電池がまだ中国製だった頃のものを紹介した記事。当時パナソニックブランドの乾電池がダイソーに登場したことが衝撃だった。
Panasonic マンガン乾電池 単2形 R14PRJ
→現在もダイソーで発売されている当電池の単2を紹介した記事。こちらは当初からインドネシア製だった。
Panasonic マンガン乾電池 単3形 R6PRJ (R6PRJ/4S)
→同じくダイソーで発売されている当電池の単3を紹介した記事。こちらも当初からインドネシア製。単1がインドネシア製になったことにより、このシリーズは全てがインドネシア製となりました。


【カワシマ】GoldenPower(R) ecototal アルカリボタン電池 LR41

ヤマダ電機で見つけた“GoldenPower”ブランドのアルカリボタン電池「LR41」です。これもまた前回の当ブログで紹介したコメリのLR41と同じく、コロナ禍の影響で緊急発売された電池であると思われます。
そのためか、既に店頭では在庫限りの品として販売されていました。価格は写真の1個パックが税抜150円です。前回のコメリと比べても高いですが、同等品が2個入りで100円で売られているのを考えても高い価格設定です。

パッケージ。表は“GoldenPower”のブランドになっていますが、社名表記は“株式会社カワシマ”となっていて同社が販売元となっているようであります。バーコードの事業者名も“(株)カワシマ(458991930)”でした。栃木県足利市に所在する企業のようですが、ホームページを持っておらず詳細不明。
生産国は“MADE IN CHINA”で中国製。型番は“KAWA-LR41”となっています。型番上はカワシマの製品みたいですね。

最後に電池の外観。電池自体はどこでも見られるGoldenPowerのアルカリボタン電池です。電池記載の型番は“LR41GH”となっており、GoldenPowerのアルカリボタン電池では一番ランクが高いと見られる“Hi-Pro Button”タイプです。電池にはロット番号の印字や刻印はみられませんでした。
これと同じ種類のアルカリボタン電池はダイソーを始め、ローソンストア100など多くの店舗で見られたものです。


【コメリ】アルカリボタン電池 /1.5V LR41 2個パック

コロナ禍の影響は電池業界にも影響を及ぼしました。ただし、普通サイズの電池ではありません。電子体温計で多く使われるアルカリボタン電池“LR41”が電子体温計の需要増加とともに不足する現象が発生したのです。
それに伴って、普段はボタン電池を発売しないようなメーカーがいきなりLR41を発売するような事例も起きました。今回はその中でホームセンター“コメリ”で発売されたLR41の2個パックを紹介します。

パッケージ。ごく普通な2コパックのLR41で、価格は198円でした。100円均一で売られている同電池と比べると高い印象です。昨今の電池としては珍しい生産年月が表示されていて、「05.2020」となっています。使用推奨期限はこの表記から18ヶ月(1年6ヶ月)となるようです。ですから、2022年の1月が使用推奨期限?これぐらい逆算して表示しろって思ってしまったのはワタシだけなのでしょうか…。

社名表記は“株式会社コメリ”。バーコードの事業者名も“(株)コメリ(4920501)”となっていました。生産国は“Made in China”で中国製となっています。バーコードの上には「(271110)」という型番?らしきコードが記載されています。

パッケージ裏には『誤飲対策のためハサミで開封』と書いてあって、切り取り線がありますが、電池工業会準拠の誤飲対策パッケージでも無く、ハサミで切っても開封口が開くわけでもありません。
しかし、パッケージは2重となっていて、単純にパッケージからトレイを切り離しただけでは電池が出てこない構造となっています。なるほど、これは誤飲対策パッケージだ…。


電池の取り出し方がどうもわかりません。前述の通り、ハサミで切っても開封口は開きません。散々悩んだ結果、マイナス極側に付いている穴に精密ドライバーを強引に突っ込んでこじ開けて開封しました。これはどれが正規の開封方法なのでしょう。パッケージに開封法も記載して欲しかったですね。右の写真下は強引にパッケージを開封してみた様子です。

最後に電池の外観です。“0%Hg CELL”の記載があり、パッケージにも『水銀0(ゼロ)使用』とありますので水銀は含有していないようです。
電池にロット番号の印字や刻印は見られません。マイナス極の中心に「◎」のような突起が見られるほか、ガスケットは緑色なものになっています。この構造は西松屋チェーンのPB“Smart Angel”のLR44と似ています。恐らく同じ製造元かな?


【リニューアル】Panasonic アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(XJ) / LR03(XJ)

あの“パナソニックアルカリ乾電池”がリニューアルされました。現在のをモチーフにしたデザインに変更されたのが2006年。この頃のカタログではまだ乾電池エボルタは存在せず、オキシライド乾電池が現役であった時代です。このパナソニックアルカリ乾電池はオキシライド乾電池で用いられたグローバルデザインを取り入れ新デザインとなった経緯があります。
今回は14年振りに新デザインとなったパナソニックアルカリ乾電池を紹介します。


パッケージです。今回のリニューアルは電池のみならず、パッケージも変更されているので、わかりやすいブリスターパック品を購入してみました。キャッチコピーは“長持ち&ロングセラー”。『アルカリ乾電池』と書いてある部分がきらびやかに光っていますw。これは目立つかも。
パッケージ裏にも“長持ち&ロングセラー”のキャッチコピーがあり、「連続使用でも長持ち」「Tiチタンパワー」「タフコート」「液漏れ防止製法Ag+」と言った特徴が記載されています。液漏れ防止製法Ag+は“乾電池エボルタNEO”で使用されている技術です。もしかしたら、デザイン面のみならず、性能面でも機能アップしているのかもしれませんね。
型番は単3の4本ブリスターパックが“LR6XJ/4B”、単4の4本ブリスターパックが“LR03XJ/4B”となっていますが、これは旧デザインのものと全く同じです。変わっていません。社名表記は“パナソニック株式会社”で、バーコードの事業者名も“パナソニック(株)(4984824)”となっています。


参考に旧デザインのパッケージと比較してみましたよ(単3・4本ブリスターパック)。キャッチコピーは“長持ち大電流パワー”となっていました。このキャッチコピー自体も結構長く、赤金のデザインになる前からコマーシャルで使われていました。

パッケージのカラーリングが違っている点は目立ちますが、旧デザインでは『アルカリ乾電池』と記載されているのに対して、新デザインでは『アルカリ乾電池』となっているのがポイントです。新デザインの電池を買うのならここをチェックするといいでしょう。型番もですが、バーコードもコードが全く同じです。新旧同時買いしましたが、同じ商品2個として認識されていました。
使用推奨期限は旧デザインが「03-2030」新デザインが「04-2030」となっていましたから、2020年4月製造ロットから新しくなったと推測できます。

パッケージを開封してみました。シュリンクパックされた電池が更に入っていて、シュリンクは1本づつ電池が切り離せて新品の電池が見分けられる“見分けるパック”を採用しています。何気ない工夫ですが、これは便利です。
また、パッケージ電池が入っている部分に『お買い上げありがとうございました』の記載があります。パナソニックの細かい気づかいが嬉しいですね!


電池の外観です。旧デザインをモチーフとしつつ、ブラッシュアップされたデザインと言った感じでしょうか。そのためパット見ではあまりデザインに違いが見られません。後で比較はしますが、敢えて違いを言うのであれば、パッケージと同様に『アルカリ乾電池』が『アルカリ乾電池』となっていて、Panasonicと書いてある上下の縁がシルバーになっているという点でしょうか。
社名表記はパッケージと同じく“パナソニック株式会社”、生産国は“タイ製”となっています。タイ製なのは前モデルと同じですね。パナソニックエナジータイ製と言われています。


旧デザインとの比較。左の写真は上2本が新デザイン下2本が旧デザインです。比較した時に目立つのはプラス極ですね。旧デザインであったプラス側のラインが無くなって、Panasonicロゴを囲む模様が長くなっています。
右の写真は左から、旧デザイン新デザイン乾電池エボルタNEOの順です。新デザインのプラス極は“+”のマークが集結している乾電池エボルタNEOのデザインを踏襲しており、並べると似ていることがわかります。
でも、両者最大の違いは注意書きのフォントです。パナソニックアルカリ乾電池は赤金のデザインとなった頃からずっと“スーラ”を使用していましたが(生産国変更時に変わった単5などの例外はあります)、今回のリニューアルでようやくパナソニックの乾電池で広く使われている“イワタUDゴシック”に変わりました。

プラス・マイナス側です。マイナス極底板はザラザラですが、これは“タフコート”という技術で長期使用による接触抵抗の上昇を半減させる効果があるそうです。
使用推奨期限は単3が「04-2030」、単4が「05-2030」となっていました。パッケージには“10年保存可能”とありますから、それぞれ2020年4月と5月製造の電池であると思われます。相変わらず使用推奨期限の印字は薄い


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルの端に乾電池エボルタNEOで見られたようなロット番号?の印刷が見られました。単3に“BAM2SVT212EA”、単4に“BAM2SVT213EA”の記載が見えます。明確には覚えていないのですが、旧デザインには無かったと記憶しています。
一方、外装ラベルを剥がしてみると単4に刻印や印字は見られず単3のみに見られました。しかも、レーザー刻印と印字のロット番号の両方が見られるかなり珍しいタイプです。刻印は“2602204 1326”の、印字は“1903 090004”となっていました。写真では伝わりにくいかもしれませんが、ピカピカでキレイな外装缶…。光っています!

最後にマイナス極の拡大です。絶縁リングは無いタイプです。単3のみにマイナス極の周りに樹脂が付いている構造となっています。これは短絡防止機構で、マイナス極のバネが外側プラス極に触れてショートを防止する機能だと思います。
なお、ガス抜き穴は単3が4つ穴タイプ単4が2つ穴タイプとなっていました。

 

★関連記事
Panasonic アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(XJ) / LR03(XJ)
→パナソニックアルカリ乾電池の旧モデルを紹介した記事。コンビニ専売モデルを紹介していますが、電池自体は市販モデルと同じです。

【小ネタ】パナソニックアルカリ乾電池の単5形がアメリカ製に変わった
→パナソニックアルカリ乾電池の単5がインドネシア製からアメリカ製に変わったことを報じた記事。この変更でいち早く注意書きのフォントがイワタUDゴシックに変わっている。


【ロングライフ】YAMADA 単3形/単4形 アルカリ乾電池 YS-LR6G1/5B / YS-LR03G1/5B

今回は新しくなった“ヤマダ電機”のアルカリ電池を紹介します。こちらはスタンダードアルカリ電池として位置付けられる「金色」のカラーリングの電池となっています。
前モデルでは“Ys YAMADA SELECT”というヤマダ電機のプライベートブランドを称していましたが、今モデルからはヤマダ電機のロゴをそのまま用いたものとなっており、どこのアルカリ電池であるかがひと目で分かるようになっているのがポイントです。


パッケージ。前モデルまでの4本パックは1本追加された5本パックへと進化しており、ブリスターパック自体もダイソーのアルカリ電池でよく見られるスリムタイプ?のものになっています。前モデルでは“スタンダードアルカリ”とあったキャッチコピーが“ロングライフ”となっています。
パッケージ裏のキャッチコピーは『ヤマダセレクトアルカリ乾電池は充実性能!』から始まり、「パワフルに使える!」「長く使える!」「10年保存可能!」で『様々な機器で優れた性能を発揮!』となっています。このコピーは前モデルはもちろんなのですが、実はハーブリラックスアルカリ乾電池の頃から変わっていません。キャッチコピーに“ヤマダセレクトアルカリ乾電池は…”とあるように、一応ヤマダセレクトの電池であるらしく、電池からはロゴは消え去っているものの、パッケージ上では右上に小さく“Ys YAMADA SELECT”のロゴが見られます。
社名表記は“株式会社 ヤマダ電機”。バーコードの事業者名はヤマダ電機のアルカリ電池でお馴染みとなった“(株)OPTILED LIGHTING(456237144)”となっています。

型番はパッケージの表と裏に記載されているのですが、底面にも大きく記載があるのが印象的でした。スペースが余ったから取り敢えず記載したと言うような感じでしょうか…。
なお、型番は単3の5本パックが“YS-LR6G1/5B”、単4の5本パックが“YS-LR03G1/5B”となっています。

 

パッケージをバラしてみたところです。2重シュリンクとなっていて、包装を開けても更にシュリンクされている電池が入っています。シュリンクはパッケージに糊付けされており、パッケージが似ているダイソーのアルカリ電池と比較してみると、“ALKALINE new”のパッケージと酷似しています。

 


電池の外観です。全ての面で金ピカな金色が特徴のデザイン。前モデルではシルバーがスタンダードアルカリで、ゴールドがハイグレードアルカリという色分けとなっていたのですが、今モデルからは色が逆転してスタンダードアルカリが金色に割り当てられています。この変更は地味に紛らわしいです…。
社名表記はパッケージと同じの“株式会社 ヤマダ電機”。生産国は“Made in China”で中国製となっています。
前回の当ブログで紹介した、エントリーモデルと思われるヤマダ電機の白アルカリ電池と比較してみました。
両者ともヤマダ電機のロゴを使っている点は同じですが、白い方はヤマダ電機ロゴの右に形名表示を表す数字(4)が配置されてサイズが明確にわかるようになっています。しかし、エントリーの方がわかりやすいとはこれ如何にw。社名表記や注意書きは両者変わっていませんでした。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。今までヤマダ電機で発売してきたアルカリ電池と同様に使用推奨期限の表示は印字ではなく、注意書きなどとともに印刷されているタイプです。
使用推奨期限は単3と単4共に「11-2029」。パッケージには“10年保存可能”の記載がありますから、それぞれ2019年11月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。単3には「EFNU 08 100656-R」の、単4には「HFNU06 132351-R」のレーザー刻印らしきロット番号が見られました。

 

 


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングの色は薄緑色です。今回の刻印パターンは単3と単4共に同じタイプで、切り欠きを下に置いた状態で単3には“S 5-23 L”の刻印が、単4には“S 21 L”の刻印が見られました。いずれも「SL」の刻印が見られることから、PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製だと思われます。
なお、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
Ys YAMADA SELECT アルカリ乾電池 単3形/単4形 YS-LR6G/4B / YS-LR03G/4B (スタンダードアルカリ)
→当電池の前モデルと思われる、ヤマダ電機のプライベートブランド“Ys YAMADA SELECT(ヤマダセレクト)”のスタンダードアルカリ電池を紹介した記事。当記事でも紹介した通り、シルバーのカラーリングで当電池とは間逆なカラーとなっている。

HERB Relax アルカリ乾電池 単3形/単4形 YMD-LR6/4B / YMD-LR03/4B
→さらなる前モデルの“HERB Relax(ハーブリラックス)”アルカリ電池を紹介した記事。こちらは白いボディが印象的なアルカリ電池だった。


YAMADA 3 / 4 単3形/単4形 アルカリ乾電池 YS-LR6H1/4S / YS-LR03H1/4S

大手家電量販店“ヤマダ電機”に新登場したアルカリ電池です。現在ヤマダ電機PBのアルカリ電池には金色のスタンダードタイプ銀色のハイグレードタイプのものが存在していますが、こちらはそれらに加え発売されたアルカリ電池のようです。
金色や銀色のものに比べると、単3と単4の4本パックが160円前後と最安値であったことから、エントリーモデルのアルカリ電池なのではないか?と推測されます。


パッケージ。現状ではこの単3と単4の4本シュリンクパックのみであり、他サイズは存在していないようです。ラベルには“お買い得 4本パック アルカリ乾電池”と記載、お買い得感をアピールしています。4本パックは普通でお買い得ではないと思うのですが…ってどこかでも書きましたねw。パッケージにのみヤマダ電機のプライベートブランドである“Ys YAMADA SELECT”のロゴがあり、かつては電池のブランドとしても用いられたことがありましたが、現在電池本体にはヤマダ電機のロゴがそのままブランドとして使われています。
社名表記は“株式会社 ヤマダ電機”。バーコードの事業者名はヤマダ電機のアルカリ電池ではお馴染みな“(株)OPTILED LIGHTING(456237144)”です。


電池の外観です。真っ白なベース色が特徴のデザイン。ヤマダ電機のアルカリ電池で真っ白いデザインに新鮮味を感じないのは、かつてのハーブリラックスアルカリ電池が白だったからでしょうね。ロゴはそのままヤマダ電機なのでどこの電池かは一目瞭然!
社名表記はパッケージと同じく“株式会社 ヤマダ電機”。生産国は“Made in China”で中国製となっています。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限の表示は印字ではなく、注意書きなどとともに印刷されているタイプです。
使用推奨期限は単3と単4共に「04-2025」。パッケージに使用推奨期限などの表記は見られませんが、5年期限のそれぞれ2020年4月製造の電池であると思われます。金色や銀色は10年期限ですから、やっぱエントリーモデルなんでしょうねぇ。

外装ラベルを剥がしてみました。単3には「SGYH04 221043」の、単4には「IGYH 04 251618」のレーザー刻印らしきロット番号があります。
この上アルファベット+数字6ケタ、下数字6ケタパターンはかつてGP製のアルカリ電池で見られた特徴だったのですが、最近はPAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製のアルカリ電池でも見られ、見分けが付かなくなりました。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは薄緑色。刻印パターンは単3と単4で異なっており、単3は切り欠きを下に置いた状態上に“S 32 L”の刻印が、単4は切り欠きを右に置いた状態上に“S 15 L”下に“G”の刻印がありました。いずれも「SL」の刻印が見られたことから、これはPAIRDEER製のアルカリ電池であると思われます(刻印の意味はこちらの記事を参照)。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。


SHARP(R) G マンガン乾電池 SIZE”C” R14C SUM-2(E)

レアなシャープの単2マンガン電池です。シャープのマンガン電池には赤マンガン相当の“GI”黒マンガン相当の“GII”が存在していますが、こちらは最後にローマ数字が付かない“G”というネーミングの電池であります。
ちなみにこの電池は海外のオークションサイトとして有名なebayで入手しました。ウクライナのセラーから購入した電池で、日本から輸入した何らかの機器に入っていたということなのでしょうか?


電池の外観です。“SHARP”のロゴが大きくカッコいい電池で、黒バックの上にある赤い“G”のロゴが目立っています。シルバーで黒いカラーリングですから、黒マンガン電池にも見えそうですが、型番は“R14C”とあり「C」という符号は青マンガンを表しているようなので、赤マンガンよりもグレードの低い電池なのかもしれません。この電池が製造された1988年は冒頭の“GI”や“GII”も既に存在していますから、それよりも低グレードの電池であればこの電池が存在していた理由もわかります。ということはこの電池は付属品専用?
注意書きは日本語と英語の2ヶ国語表記。海外から輸入した電池ではありますが、海外専用品ではなく、日本でも出回っていた電池であろうことが伺えます。注意書きの全文は以下の通り。

ご注意:充電式ではないので、充電すると「えきも
れ」「はそん」することがあります。(+)(-)を正しく入
れないと、はれつのきけんがあります。
M.D.B. MADE IN JAPAN

CAUTION : NOT RECHARGEABLE. MAY EXPLODE IF
CHARGED OR SET REVERSELY.

「えきもれ」や「はそん」がひらがなとなっているのが印象的な注意書きです。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製。その左には“M.D.B.”の表記が見えますから、日立マクセル(現・マクセル)製の電池であると思われます。シャープブランドの乾電池は一部例外もありますが、ほぼマクセル製だったようです。
プラス・マイナス側です。プラス極絶縁リングの色は「」。マイナス極底面の刻印は「88-10」となっていて、1988年10月製造の電池であると思われます。
前回紹介した三菱電機の赤マンガン“vital”は1988年8月製造で「液もれ補償」付きの電池であったので、液もれ補償が無いこの電池はやはりお察し下さい的なグレードなのかもしれないですね。

この電池は同柄で006P形のものも確認しています。型番は“S-006P(E)”。底面には「79-04」の刻印が見え、1979年4月製造の電池でしょう。“JIS C8501 M.D.B. MADE IN JAPAN”の表記も見えるのでこちらもマクセル製みたいです。
しかし、この電池とてつもない液漏れが現在も進行中であり、写真で見えている側はきれいに見えますが、反対側はこの通り凄いことになっています(リンク先グロ注意)

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SHARP DRY BATTERY LONG LIFE UM-2(A)
→当電池よりも更に古いシャープの単2マンガン電池を紹介した記事。こちらも何らかの機器に付属していた電池と見られる。この電池もマクセル製。

SHARP GII マンガン乾電池 R6PU
→こちらは同じシャープのマンガン電池でも黒マンガン相当な“GII”を紹介した記事(単3)。2000年製造の比較的新しい電池で、やはり製造はマクセル。

SHARP(R) GII マンガン乾電池 R03
→これもシャープの黒マンガン相当な“GII”の単4電池なのですが、これはマクセルではなく松下電池工業(現・パナソニック)製の電池です。このことからシャープの乾電池全てがマクセル製ではないことがわかる。