今回は“シャープ”のマンガン電池を紹介します。白ベースの赤デザインが象徴的な電池ですね。恐らく、市販されていたものではなく、シャープの機器の付属品として付いていたものなのではないでしょうか。
電池の側面。JISマークが記載されている。注意書きは無し。JISマークは「NO.7987 M.D.B.」と記載されており、日立マクセル製と思われる。認定番号も“7987”はマクセルのマンガン電池の認定番号と一致する。
個人的には逆にこの年代のマクセルブランドのものが見てみたいような気がしますが。
プラス・マイナス側。底板には「122 H」の刻印がある。相変わらずの3ケタ刻印で年代を特定することができない。
写真は学研の歴史群像シリーズ「図解 誰かに話したくなる社名・ロゴマークの秘密II」という本に掲載されている、シャープロゴの変遷の一部。この電池に使われた、四角形に挟まれたシャープのロゴは2種類あるものの1970年~1978年の現・シャープロゴ以前に使われたものらしい。ということでこの電池は1970年代の電池であることは確定。先ほどの刻印と照らし合わせると、1971年~1972年に製造された電池と推測できそうだが…。
ちなみに、この本はいろんなメーカーのロゴの変遷が見れて面白いです。電機メーカーだと、松下・東芝・シャープ・三洋・日立など。特に見応えがあるのは今回紹介したシャープと東芝かな?現在は絶版で入手できない模様。今回のように古い電池の年代特定にも役立つので、興味がある人はブックオフ回りして探してみては?
今はゴールデンパワーかパナソニックOEM赤マンガンが添付されているようです…
情報ありがとうございます。
golden powerとパナソニックOEMではすごい差ですね。あくまでテスト用の電池ですから、しょうがない気がしますけどね。昔はちゃんとシャープブランドの「GI(赤マンガン相当)」か「GII(黒マンガン相当)」が付属していました。
2年前に買ったAQUOSの添付電池はPAIRDEERのアルカリでした。
金パナはOEM用のデザインでした
それにしてもHPにも載せているSHARPのアルカリは何についてきたのだろう?
70年代ロゴの横にチラ見えしてるロゴ、東芝の通称傘マークに似ていますね。
他にも傘マークそっくりのロゴを東西電気産業で今でも使われているので、ブームがあったのでしょうか。
あんまり、その本の転載ばっかりをしてると学研さんに怒られるので(w、当時の東芝とシャープの真空管のパッケージを引っ張りだしてみて比較してみましたよ。
http://miharin.moo.jp/blog/recharge/tmp/tube.jpg
確かに似ています。東芝のほうが線が細い感じがしますね。でもこれ、この本を見ると東芝がいわゆる東芝傘マークを使い始めたのが昭和25(1950)年でシャープがこのマークを使い始めたのが、昭和12(1937)年で実はシャープのほうが早かったりします。しかも、このシャープのマークの原型である「Sharp Dyne(シャープダイン)」のロゴを使い始めたのが昭和4(1929)年でさらに古いのです。 東西電気産業の創業が昭和23(1948)年なので、その頃にはシャープのマークはあったことになります。なので、この傘マークの源流は他にあるのかもしれません。
ちなみに、写真のシャープ真空管のマーク(楕円にSharp)は現在でもシャープの社章として用いられている様なので、シャープの社員の方はお馴染みかもしれません。
2005年頃に買ったシャープの空気清浄器には東芝の海外向けマンガン黒の単4(T-S国産)が
付属していました。マクセルOEMのシャープGシリーズはもう少し前ですね。
http://www.toshiba-denchi.jp/ebattery/eng/pb2/index.htm
自分が持っているシャープ「GII」の単3の使用推奨期限は「11-2002」なので、逆算すると2000年11月製造でたった5年の違いみたいですね。2000年代に入ってもシャープの電池が存在してたのが凄いかも。