東芝」カテゴリーアーカイブ

東芝電池・東芝ホームアプライアンス・東芝ライフスタイル(TOSHIBAブランド)の乾電池を扱うカテゴリです。

TOSHIBA アルカリ乾電池 ULTRA Z LR6(P)(AM3)/1.5V

80年代中期頃に発売していた東芝のアルカリ電池“ULTRA Z”を紹介します。東芝の乾電池と言えばギザギザマークがお馴染みですが、こちらはギザギザの代わりにカメラとヘッドホンステレオの絵になっているタイプで主にカメラ店の流通で出回っていた電池と記憶しています。
この電池、90年以降に製造されたラベル外装のタイプはよく見かけますが、こちらは光り輝く金属外装!ゴールドの部分がラベル外装タイプと比べるととても綺麗。コンディションも大変素晴らしい。

注意書き部分です。アルカリ電池であるせいか、注意書きは多め。社名表記は“東芝電池株式会社”となっていて日本製。JISマーク表記は“C8511 380052/T-C”の記載がありました。東芝電池のアルカリ電池と言えば、“T-U”の略号で知られる碓氷川工場製なはず。しかし同工場の認定番号は“386045”となっていて一致しません。
ちなみに注意書きの全文は以下の通りです。

 

<ご注意> ●この電池は充電式ではありません。充電すると「液もれ」
「破損」のおそれがあります。 ●はれつ、液もれのおそれがあるので(+)(-)
を正しく入れること。 ●「他の種類の電池」とまぜて使わないこと。 ●「未
使用の電池」と「使用した電池」をまぜて使わないこと。 ●「分解」「ショー
ト」「火に投入」「加熱」しないこと。
東芝電池株式会社 MADE IN JAPAN

さて、ここで判明している東芝の工場と略号をおさらいしてみましょう。わかっているだけで3工場が確認されており、それは“碓氷川工場(T-U)”、“高崎工場(T-T)”、“佐久工場(T-S)”です。今回それに続く新略号である“T-C”となっています。なお、碓氷川工場の認定番号は前述の通り一致しません。その他はアルカリ電池を製造していない工場とされており、当然ながら認定番号も一致していません。
ちなみに認定番号には一定の法則があることを発見しました。これは6桁のものに当てはまる法則です。下記の図を見てみてください。
まず、上1ケタ目は担当通商産業局を表しています。“3”なら関東通商産業局“5”なら近畿通商産業局“8”なら九州通商産業局てな具合です。
上2・3ケタ目は認定番号の登録年西暦下2桁で表しています。図の例だと“86”は1986年となり、1986年に登録されたことになります。現に東芝電池の碓氷川工場は1986年7月3日に登録されています。
上4ケタ以下は登録順の連番であると推測できます(どうでもいい所だと思ったので、詳しく調べませんでした)。
なお、これらの法則は全て推測であり妄想です。違ってたら教えてください。

これを踏まえると“T-C”の略号を持っている認定番号“380052”は関東通商産業局で1980年に登録されたと推測されます。しかも、“T-C”の略号を持つ電池としてマンガン電池も存在しており(1982年製)、アルカリ電池とマンガン電池を製造できる比較的大規模な工場であるとも推測できるのです。個人的には東芝レイ・オ・バック品川工場を表す“R-O-V”の入れ替わりで現れたような気もしますので、もしかしたら東芝電池の品川工場製なのかもしれません。

どちらにしても認定番号は判明しています。いずれ、1980年以降のJIS工場名簿一覧が発見され、“T-C”の正体が判明するのも時間の問題かも知れませんね。
ここまで書いたところで東洋高砂乾電池の認定番号はマンガン電池(C8501)で“364317”となっていて、1965年3月29日登録になっています。例外があるのかも知れません(自信が無くなってきた)。

最後にプラス・マイナス極。プラス側、マイナス側ともに「」の絶縁リングとなっています。金属外装時代のアルカリ電池はプラス・マイナス両極に絶縁リングが入っていて、なおかつ金属外装なのでコストが掛かってそうな雰囲気です。
マイナス極、底板の刻印は「86-07」となっていて1986年7月製造の電池となっています。簡潔に済ませようと思っていましたが、久々の長文となってしまいました。読みにくくて申し訳ないです…。

・追記(2018/9/15)
後にJIS表示許可工場名簿の1982年版を見たところ、C8511(アルカリ一次電池)の許可番号“380052”は東芝電池 東京工場であることが判明しました。この工場は旧・東芝レイ・オ・バック品川工場であり、同工場を表す略号R-O-Vの入れ替わりがT-Cであったことは間違いで無かったようです。


【中国製】TOSHIBA アルカリ1 アルカリ乾電池 単3形 LR6AG 12MP

LR6AG_1現在、東芝ライフスタイルが発売するアルカリ電池はハイグレードクラスのアルカリ電池として“The IMPULSE”が、スタンダードクラスのアルカリ電池として“IMPULSE”が、そしてエントリークラスのアルカリ電池として今回紹介する“アルカリ1”があります。
以前、当ブログでは単1と単2サイズで韓国製になった“アルカリ1”を紹介しましたが、今回は単3サイズで中国製のものを発見したので紹介します。

LR6AG_2“アルカリ1”の中国製は単3・12本パック(LR6AG 12MP)で発見しました。シュリンクパックは例の軟質系フニャフニャシュリンクでは無いのでパッケージ上から判別可能です。
以前の単1と単2の韓国製バージョンもこの特徴がありました。やはり、シュリンクがフニャフニャかそうでないかは日本製を見極める点で重要だと思います。ちなみにベルマークは8点、バーコードのベンダーは“東芝ライフスタイル(450036)”となっていました。

LR6AG_3注意書き部分。“LR6/1.5V”形名表記の隣にははっきりと『中国製』の文字が見えます。東芝のアルカリ電池は“IMPULSE”でも単3と単4で偶にインドネシア製が混在していますが、“アルカリ1”あったんですね。
東芝ライフスタイルは2016年6月30日を以って中国の美的集団(ミデアグループ)に株式の8割を売却していますが、影響でよりこの風潮が強まらないことを祈るばかりです。

LR6AG_4念のため、日本製の物と比較してみました。インドネシア製の“IMPLUSE”の場合は青の色合いが日本製と若干異なっていますが、“アルカリ1”の場合日本製と中国製では表立った違いは見られないようです。
ちなみに写真の中国製と日本製では注意書きの文量が違いますが、日本製の手持ちが“東芝ホームアプライアンス”時代の古いものしか無かったためです。現行はどちらも同じと思われます。

LR6AG_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」。どちらかと言うと薄緑色のような感じで絶縁リングからガス抜き穴が見える程薄い色になっています。
使用推奨期限は「04-2021」。パッケージには『5年使用推奨期限』の記載がありましたので、2016年4月製造の電池であると思われます。それにしてもこの使用推奨期限の印字、日本製のものに比べるとか細いなw。

LR6AG_6外装ラベルを剥がしてみました。“C0303602”のロット番号らしき印字があります。このパターンのロット番号は武田コーポレーションの“EXPOWER”中国製となったモリトクのアルカリ電池など多くで見られる特徴ですが、これらは全て絶縁リングが無いタイプのため一概に同じ製造元とは言えないようです。

 

LR6AG_7絶縁リングの拡大写真。切り欠きを左にした状態で上下に2ケタの数字とアルファベットが記載されているタイプ。写真では上に「G6」、下に「14」と記載されているのみで製造元が推測できそうな文字などはありませんでした。そうは甘く無いですね。
なお、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプでした。

 

LR6AG_9でも、この電池は均一ショップ“ダイソー”で5本108円で売られているのアルカリ電池と表示位置が異なるものの使用推奨期限の印字がそっくりというかほぼ同じです。
薄緑色な絶縁リング等、特徴も同様なので、この電池と同じ製造元と考えるのが現実的なのかもしれないですね。

 

 

・追記(2016/7/31)

LR6ag_10この記事を作成した後で4本シュリンクパックの単3と単4でも中国製な個体を発見しました。本記事で紹介した12本パック同様に軟質系フニャフニャシュリンクでは無く、日本製の個体に比べるとバーコードラベルがツヤ立ったものになっているのが特徴です。
なお、単3の使用推奨期限は12本パックと同様の「04-2021」、単4の使用推奨期限はそれより1ヶ月進んだ「05-2021」となっていました。

 

LR6ag_12また、単3の10本パックで本記事で紹介した中国の使用推奨期限「04-2021」よりも後のロットである「05-2021」で日本製の個体を発見しましたので、以前本ブログで紹介した単1・単2の韓国製と同様に一過性のものなのかもしれません。
ここで改めて中国製と日本製を比較してみると、日本製の方が金色部分の色が濃く中国製が薄く見えるような気がします。

 

★関連記事
TOSHIBA アルカリ乾電池 IMPULSE LR6(H)/LR03(H)
→現在でも偶に混在している“IMPULSE”の単3と単4、インドネシア製バージョンを紹介した記事。

TOSHIBA アルカリ1 LR20AG/LR14AG
→本記事と同様に“アルカリ1”の単1と単2が突然韓国製になったことを紹介した記事。


マンガン乾電池 単1形 お試し用乾電池 R20(ST)

R20(ST)_1以前、当ブログでは韓国の電池メーカー“ロケット電気”による「お試し用乾電池」を紹介したことがありますが、今回は“東芝ホームアプライアンス(現・東芝ライフスタイル)”の「お試し用乾電池」を発見しましたので紹介します。
今回もロケット電気のものと同様に単1のマンガン電池で、同電池がガスレンジに付属していた電池ということでしたので、この電池も同様にガスレンジに付属されていた電池なのかもしれませんね。

R20(ST)_2注意書き部分。注意書きはお試し用でありながらも極普通。市販品の電池と変わりません。もちろん『水銀0<ゼロ>使用』。鉛に関する記載は無いので、キングパワークリークと同様のスペックでは無い様です。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製
社名表記は“東芝ホームアプライアンス株式会社”。問い合わせ先の電話番号は市販品と同様に「東芝生活家電ご相談センター」のフリーダイヤルになっています。

なお、電池にはロケット電気の「お試し用乾電池」と同様に

乾電池消耗時は、
新しいアルカリ乾電池
[単1形:2個]と交換してください。

と、電池消耗時はアルカリ電池に交換する旨が記載されています。
機器的にはアルカリ電池を推奨しているにも関わらず、付属している電池がマンガン電池なのは動作確認用の電池だから(サービス品)、出来るだけ低コストでということなのでしょうか。

R20(ST)_3プラス・マイナス側。プラス極の絶縁リングは「」。使用推奨期限は「11-2016」となっており、東芝のカタログによると単1マンガン電池の使用推奨期限は3年との記載がありますので、2013年11月製造の電池であると推測されます。

 

 

★関連記事
お試し用乾電池 単1形 マンガン乾電池 R20/1.5V
→こちらは韓国の電池メーカー“ロケット電気”による「お試し用乾電池」。単1のマンガン電池であること、次回交換時はアルカリ電池に交換する旨の表示があることが本記事の「お試し用乾電池」と一致している。


KING POWER アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(LK)/LR03(LK)

LR6(LK)_1今回は“東芝ライフスタイル”より発売されている“KING POWER”というブランドのアルカリ電池を紹介します。電池マニアの方には御存知の通り、KING POWER(キングパワー)と言えば、東芝が発売しているマンガン電池のブランド名で、現在でもこのブランド名を冠した“KING POWER CREEK(キングパワークリーク)”を発売しています。この電池はそんなキングパワーブランドを冠したアルカリ電池となります。

 

LR6(LK)_2パッケージ裏のバーコードラベルです。各4本パックで、単3の品番が“LR6LK 4CP”、単4の品番が“LR03LK 4CP”となっていました。実売価格は各税込100円前後、ラベルには東芝の電池ではお馴染みのベルマークもありませんから、元々低価格アルカリ電池であることが伺えます。
なお、バーコードのベンダーは“東芝ライフスタイル(4904530)”。

 

LR6(LK)_3電池の外観。赤主体のデザインが印象的です。型番は単3が“LR6(LK)”、単4が“LR03(LK)”となっています。生産国は“インドネシア製”。社名表記は“東芝ライフスタイル株式会社”となっていますが、低価格アルカリ電池である故か、本体には“TOSHIBA”のロゴは一切ありません。同じような例としてFDKの低価格アルカリ電池“TOPRUN V”があり、こちらもメインブランドである“FUJITSU”のロゴがありません。

LR6(LK)_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは無いタイプでした。使用推奨期限は単3が「09-2020」、単4が「08-2020」となっていました。時期的に5年期限と推測、それぞれ2015年9月、8月製造の電池であると思われます。

 

 

LR6(LK)_5単3のマイナス側のラベルを剥がしてみたところです。マイナス極のフチ赤い樹脂の絶縁リングが入っているもので、これは時たまに混在するインドネシア製の東芝“IMPULSE”旧・インドネシア製のモリトクアルカリ電池と類似しているものになっていますので、恐らくは同じ製造元であると思われます。
しかし、この構造を持ったインドネシア製のアルカリも最近めっきり見なくなったなぁ…。

LR6(LK)_6外装ラベルを剥がしてみました。特にロット番号の刻印や印字の類は見られませんでしたが、赤いマジックのようなマーキングが見られました。
外装ラベル剥がしついでにガス抜き穴も見てみましたが、単3と単4共に2つ穴タイプ。なお、単4はマイナス極のミゾが狭いため、リンク先の写真だと2つ穴が確認出来ないかもしれません。

 

LR6(LK)_8東芝がキングパワーブランドを冠したアルカリ電池として『キングパワー ウルトラZ』が1980年代前半に発売されていたことがありますが、アルカリ電池でキングパワーブランドが冠されたのはそれ以来となります。
なお、この“キングパワー ウルトラZ”はキングパワーの冠が取れ、“ULTRA Z”→“NEW ULTRA Z”となり、東芝アルカリ電池の一時代を築いていくことになります。


TOSHIBA IMPULSE アルカリ乾電池 9V 6LF22 EC

6LF22HEC_1今日の記事は小ネタ的な感じでお送りします。今回紹介するのは東芝ライフスタイルが発売している主力アルカリ電池の“IMPULSE(インパルス)”9V形です。上位モデルである“The IMPULSE”では9V形は存在しておらず、下位モデルの“アルカリ1”ではOEM向け供給のみですから、東芝のアルカリ電池で9V形は市販モデルではこれだけとなります。
ちなみに今回購入したのはコンビニだったので、購入価格はちょっと高めでした。

 

6LF22HEC_2今回入手した使用推奨期限「06-2017」(2015年6月製造)のもので、社名表記が“東芝ホームアプライアンス”から“東芝ライフスタイル”に変更されていました。住所も東京都千代田区から東京都青梅市に変更されています。
それのみではなく、下部原産国表示が“MADE IN MALAYSIA”から“マレーシア製”の表記に変更され、注意書きも若干簡略化されており、文字数が減っているのがわかります。

 
ちなみに、旧・東芝ホームアプライアンスが所在した東京都千代田区の住所はかつて“東芝昌平坂ビル”という東芝のビルでしたが、現在この場所にはドラッグストアを運営するウエルシア薬局やそのドラッグストアを統括するウエルシアホールディングスなどが入居、現在はウエルシアビル”となっているようです。現・東芝ライフスタイルが所在する東京都青梅市の住所は東芝・青梅事業所の場所となっています。
超・余談ですがそんなウエルシア薬局が発売している“welmark”ブランドのアルカリ電池は東芝のアルカリ電池だったりします。そんな繋がりで東芝のビルに入居したのかもしれない(もちろん関係ないと思うけどw)。

6LF22HEC_3もちろん、電池本体の社名表記も“東芝ホームアプライアンス”から“東芝ライフスタイル”に変更されていますね。
生産国は“MADE IN MALAYSIA”でマレーシア製です。マレーシア製ということは6LF22タイプで、型番も「6LF22(H)」となっています(6LF22タイプと6LR61タイプの違いはコチラの記事を参照)。

 

6LF22HEC_4それ以外の表記は注意書き・バーコードも含め、全て同様でした。ちなみにバーコードのベンダーは“東芝ライフスタイル(4904530)”です。


TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その3

LR6(E)_1本ブログで何回か紹介したことのある、“ローソンストア100”で売られている“TOSHIBA”ブランドのアルカリ電池ですが、電池のデザインが変わっていました。
電池自体は“TOSHIBA”ブランドとなっていますが、パッケージに貼られているバーコードラベルや店頭のPOPではローソンストア100のPB品である『バリューライン』のロゴがあり、扱いはPB品としての位置付けのようです。なお、価格は単3・単4共に100円(税別)。

LR6(E)_2パッケージ裏のバーコードラベル。ラベル自体は旧デザインのものと全く同様、ローソンストア100のPB品である『バリューライン』のロゴもそのままです。バーコードのベンダーも“ローソン(4903423)”なのも同様です。
なお、ローソンストア100・ホームページ上の商品紹介では『品質重視の東芝製です。』と謳っている。

 

LR6(E)_3電池の外観を旧デザインの物と比較してみました。旧デザインのものはのツートンデザインでしたが、新デザインのものはどちらかと言うとをベースとしたデザインにを交えたデザインに変化しています。
個人的には旧デザインのものがデザインも配色的にも好きだったのですが、このデザイン変更は結構残念だと思っています。

 

LR6(E)_4しかも、このデザイン、現在一部店舗で発売されているエントリーモデルのアルカリ電池である『TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(L)/LR03(L)』にそっくりなのです。
ブルーをベースにした配色はほぼ同様で“単3”のロゴは違うものの“TOSHIBA”と“アルカリ乾電池”の大きさが交互に違うぐらい。おまけに“アルカリ乾電池”の字体(フォント)も同じです。

 

LR6(E)_5さて、比較に戻ります。今度は電池の注意書き部分です。注意書きに関しては新・旧デザイン共に全く同じで社名表記も“東芝ライフスタイル株式会社”で同じです。
生産国がインドネシア製なのも同様で型番も“LR6(E)/LR03(E)”で旧デザインのものと同じでした。従って、性能は据え置きでデザインだけ変更したと推測されます。

 

LR6(E)_6プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」となっており、この特徴を持っているインドネシア製なのでFDKのインドネシア現地法人“PT FDK INDONESIA”製であると思われます。ちなみにこの特徴も旧デザインのものと変わっていません。
使用推奨期限は単3が「05-2020」、単4が「03-2020」となっており、時期的に5年期限と推測、それぞれ2015年5月と3月製造の電池であると思われます。

LR6(E)_7最後に未開封時のパッケージ。インドネシア製と侮る無かれ、ちゃんと電池の正面がほぼ表を向いた状態でパッケージングされているのです。ここが日本メーカーの電池の凄い所であります。

 

 

 

★関連記事
電池の小ネタを集めてみたII
→電池関係の小ネタ2つを紹介した記事。本記事の前デザインの電池の社名表記が“東芝ホームアプライアンス”から“東芝ライフスタイル”に変わったことを記載している。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その2
→同じく本記事の前デザインのアルカリ電池を紹介した記事で、インドネシア製は同様でありながらも本記事と同様に“PT FDK INDONESIA”製らしき特徴に変わっている。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E)
→本記事で取り上げた“TOSHIBA”ブランドのアルカリ電池が発売された初期ロットの電池を紹介した記事。


TOSHIBA リチウム電池 CR2032B / アルカリボタン電池 LR44B 2P

CR2032B_1ヤマダ電機で見つけたいつもとは違うパッケージの東芝のボタン電池です。現在東芝のカタログやホームページ上で見られるのは“省資源エコパッケージを採用”し、型番にはエコを意味すると思われる“EC”符号(以下・ECシリーズ)が付加されていますが(例:CR2032EC)、今回見つけたものはブリスターパッケージが採用され、型番にはそのパッケージが由来と思われる“B”符号(以下・Bシリーズ)が付加されているのが特徴です(例:CR2032B)。

CR2032B_2パッケージ裏。両者とも社名表記は既に“東芝ライフスタイル株式会社”となっています。ヤマダ電機の通販サイトである“ヤマダウェブコム”ではどちらとも発売日が『2015年3月16日』となっており、つい最近発売されたばかりの商品のようです。
なお、バーコードのベンダーも“東芝ライフスタイル(4904530)”となっていました。

 

CR2032B_3リチウムコイン電池ではECシリーズでは日本製(過去はインドネシア製)を採用していますが(写真左)、Bシリーズでは中国製のものになっているのが特徴のようです(写真右)。
この事から、一見このBシリーズはヤマダ電機専売の低価格モデルにも見えます。

 

CR2032B_4マイナス極。この面には「4XP」なるロット番号らしき記載がありますが、何を示しているのかは不明です。このような刻印のリチウムコイン電池は初めて見ました。

 

 

CR2032B_5パッケージ裏をECシリーズ(CR2032EC)とBシリーズ(CR2032B)と比較してみました。ここで注目したのがベルマークの点数です。東芝(電池)は長期に渡りベルマーク運動に参画しているのは電池マニアの方ならご存知だと思いますが、東芝の電池はオープン価格の商品でもベルマークの点数付けのため、価格が便宜上設定されていたりします。目安として「1点=100円」で定義されているようです。

それを踏まえてみると写真左の“CR2032EC”のベルマークは“3点”となっています。ですから実質上の定価は約300円です。一方、写真右の“CR2032B”のベルマークは“2点”となっており、こちらは実質上の定価は約200円です。以上のことから、このBシリーズはヤマダ電機専売かどうかは別にしても低価格モデルであることは間違い無さそうではあります。

CR2032B_6一方、アルカリボタン電池はECシリーズと同じ中国製ですが、BシリーズではECシリーズにはない無水銀になっており“水銀0使用”となっています。これを見ると本当に低価格モデルなのか?と不安になってしまう点なのではありますが。
ちなみにアルカリボタン電池の方にはリチウムコイン電池にあったようなロット番号らしき刻印や印字はありませんでした。


TOSHIBA リチウム電池 CR2025/CR2032

toshibalithium_1最近購入した、東芝ライフスタイルのリチウムコイン電池“CR2025”と“CR2032”です。
ちなみにCR2025とCR2032の違いは“厚み”です。CR2025は厚み2.5mmでCR2032は厚み3.0mmとなっています。
これは型番から読み取ることが可能で、例えばCR2025の場合、上2ケタ“20”は電池の直径20mmを表し、下2ケタ“25”は前述の通り、厚み2.5mmを表しています。この法則を覚えておけば電池の見た目だけである程度の型番が推測出来て便利ですよ。

この法則はリチウムコイン電池のみではなく、LR1130とかLR1120とかの数字4桁で構成される型番であればこの法則が当てはめられます。逆にLR44とかLR43みたいな数字2ケタの場合はこの法則は当てはまりませんので注意です。

toshibalithium_2さて、話が脱線してしまいましたが、パッケージ裏です。CR2025が“東芝ライフスタイル株式会社”の名義になっているのに対し、CR2032が古い“東芝ホームアプライアンス株式会社”の名義になっています。
では、CR2032が古いのか?と言えばそうではなく、CR2025の使用推奨期限は「01-2020」でCR2032は「02-2020」でむしろCR2032の方が新しい電池なのです。印刷工程の違いなのでしょうが、電池のパッケージって本当に面白いですね。

toshibalithium_3かつて東芝のリチウムコイン電池はインドネシア製でしたが、最近は日本製に回帰しています。電池の表にも裏にもロット番号などの印字や刻印はなく、以前本ブログで触れたことがありますが、日立マクセル製であると推測されます。

 

 
★関連記事
TOSHIBA リチウム電池 CR2032
→日本製になった東芝ライフスタイル(旧・東芝ホームアプライアンス)のCR2032を紹介した記事。日本製日立マクセルのものと構造比較もしています。

東芝のリチウムコイン電池
→東芝のリチウムコイン電池のパッケージを紹介した記事。


TOSHIBA リチウム電池 CR2032

toshibacr2032_1何の変哲も無い、現行品である東芝ホームアプライアンス(現・東芝ライフスタイル)のリチウムコイン電池“CR2032”です。

 

 

 

 

toshibacr2032_2パッケージ裏。ここ最近の東芝のリチウムコイン電池といえば、インドネシア製がメインだったのですが、この使用推奨期限「07-2019」(2014年7月製造)のロットでは“MADE IN JAPAN”の日本製になっており、つい気になって買ってしまいました。
バーコードのベンダーは東芝ライフスタイル(4904530)になっていますが、パッケージ上の表記は未だ東芝ホームアプライアンスのままです。

toshibacr2032_3電池の表と裏。表には“JAPAN”の表記があり、日本製であることがわかります(ちなみにインドネシア製はこの部分が“INDONESIA”になっています)。
不思議と表にも裏にもロット番号らしき印字や刻印は見られませんでした。

 

toshibacr2032_4日本製のリチウムコイン電池と言えば、日立マクセルなので同社製の電池とマイナス極側を比較してみました。どちらともツルツルではないつや消し的な表面処理で似ています。
現在でも塩化チオニルリチウム電池の製造工場として健在な東芝電池がこっそり製造していたというオチだったら面白かったのですが、表面にロット番号の印字が無いだけで恐らくはマクセル製なのでしょう。


TOSHIBA アルカリ乾電池 IMPULSE LR6(H)/LR03(H)

LR6(H)_1コンビニで見つけた“東芝ホームアプライアンス(現・東芝ライフスタイル)”が発売しているおなじみのアルカリ電池“IMPULSE(インパルス)”です。
現在では上位ブランドのアルカリ電池“The IMPLUSE”が登場し、スタンダードクラスのアルカリ電池になるものの現在でも東芝の主力アルカリ電池であることに変わりはありません。

 

 

LR6(H)_2パッケージ裏。今回購入したのは単3・単4が4本入りのシュリンクパック品。型番は単3が“LR6H 4KP”、単4が“LR03H 4KP”となっています。ベルマークの点数は両者とも4点
バーコードのベンダーは“東芝ライフスタイル(4904530)”で以前の東芝ホームアプライアンスから変更されていました。

 

LR6(H)_3この電池を思わず買ってしまったキッカケというのは原産国表記です。このIMPULSEシリーズは単1~単4まで日本製であったのですが、今回購入した単3と単4はインドネシア製に変化していました。
しかし、社名表記は旧社名である“東芝ホームアプライアンス株式会社”のままです。原産国表示を変えるのなら、こちらを現社名に変える方が先ではないか?と思ってしまったのですが…。

 

LR6(H)_4プラス・マイナス側。マイナス極はモリトクのアルカリ電池と同じタイプ。マイナス極に赤い樹脂の絶縁リングが入っているもので、単4も同様の構造になっていました。
最近はモリトクのアルカリ電池も見ないですし、このタイプを用いていたローソンストア100で売られている東芝のアルカリ電池もFDKインドネシア製に変わっていましたから、このタイプのインドネシア製を見るのは随分久しぶりです。

ちなみに使用推奨期限は単3・単4共に「05-2024」。このシリーズは使用推奨期限10年ですから、2014年5月製造の電池であるようです。

LR6(H)_5最後に日本製とインドネシア製との比較。真ん中2本がインドネシア製、外側2本が日本製です。表面はインドネシア製の方がロゴ表示部分のブルーメタリックが綺麗な印刷に見えますが、裏面の注意書きはインドネシア製の方が文字が滲んでいるのに対し、日本製の方は文字がくっきりしてます。これは印刷技術の差なのでしょうね。

 

東芝は以前“アルカリ1”の単1と単2の一部ロットで韓国製になった前科がありますから、今回のIMPULSEもしばらくしたらしれっと日本製に戻っているかもしれませんね。