富士通(FDK)」カテゴリーアーカイブ

FDK(富士通、Fujitsu、NOVELブランド)の乾電池を扱うカテゴリです。
FujitsuブランドコラボのPB電池に付いても、このカテゴリに入れています。

【ファイン】Fujitsu HighPower アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6FH(4B)FIN / LR03FH(4B)FIN

今回はロイヤルホームセンターで見つけた富士通ブランドのハイパワータイプアルカリ電池を紹介します。
富士通ハイパワータイプのアルカリ電池は大電流機器から中電流機器まで幅広く使える中堅ミドルクラスのアルカリ電池となっています。2014年に誕生した電池ですが、同時に発売されたプレミアムタイプやロングライフタイプが新しくなっていく中で唯一当時と同じデザインで発売され続けているアルカリ電池です。


パッケージ。単3と単4の4本ブリスターパックです。他にも多本パック品もありました。パッケージデザインが独特なものとなっており、パッケージ上の社名表記は“株式会社ファイン”となっているのです。しかしながら中に入っている電池は富士通ブランドのものになっており、別段特別仕様なものではなく、一般に市販されているハイパワータイプと同じものになっています。
ファインはロイヤルホームセンターの子会社であり、実質ロイヤルホームセンターPB的な位置付けの電池なのではないかと思われます。以前当ブログで紹介したヨドバシカメラ専売のプレミアムタイプのように、市販モデルの色違い的なバージョンはありましたが、パッケージだけオリジナルで中の電池はそのままというのも珍しい、初めて見るパターンです。それにしても大きく“”と書かれたデザインは赤い色のパッケージと合わせよく目立ちますね。
型番は単3の4本シュリンクパックが“LR6FH(4B)FIN”、単4の4本シュリンクパックが“LR03FH(4B)FIN”となっていました。FINはファイン(FINe)の略と言ったところでしょうか。社名表記はファインですがバーコードの事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。


電池の外観。FDKが発売している主力アルカリ電池3種類では唯一、金色の部分が少ないデザインが特徴で赤い部分が多いのが目立つアルカリ電池となっています。注意書きも白い文字で大変見やすいですね。このデザインが長年親しまれている理由なのかもしれません。
社名表記はファインではなく普通に“FDK株式会社”となっています。現在、リニューアルや新発売したFDKの電池では住所表記が見られなくなっていますが、これは現在でも住所表記が残されています。これもロングセラー電池の証と言えるでしょう。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。パッケージ上でも『信頼の日本製』を謳っています。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「08-2032」となっていました。パッケージには『10年保存』の記載がありましたから、それぞれ2022年8月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルはFDKの日本製アルカリ電池でお馴染みの、上面ラベル部分と下面ビニールが分離するタイプです。このタイプのラベルは一回剥がしてしまうと、再度貼ることは不可能です。
外装ラベルを剥がすと、単3は無印字となっていましたが、単4にのみロット番号と思われる印字が見られました。読みにくい印字だったのですが「…0808 13:02」までは読めました。FDK製アルカリ電池独特の製造年月と時刻が印字されているタイプだと思うのですが…。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングは単3と単4では色もタイプも異なっており、単3は濃緑色の絶縁リングで、切り欠きを下に置いた状態で上に「16」の刻印がありました。単4は薄緑色の絶縁リングで、切り欠きは無く真円で5ヶ所の突起があり、そのうち一つに印がありました。その印を上にした状態で上に「26」、下に「7」の刻印があります。
マイナス極のガス抜き穴はFDK製アルカリ電池でお馴染みの4つ穴タイプマイナス極底板がザラザラなのも同じもの特徴です。


FDK アルカリ乾電池 単6形 2個パック LR8D425F(2B)

今回はFDKが富士通ブランドならぬ“FDKブランド”で発売開始した単6のアルカリ電池を紹介します。単6アルカリ電池は別名、AAAA電池とも言われ、かつては細型のペンライトやレーザーポインターに使われるごく少数用途の電池でありましたが、現在ではタブレット端末で用いられるスタイラスペンでの採用が高まっているようであります。
発売開始時期は不明ですが、ヨドバシカメラでは2022年5月頃発売との記載がありました。

FDKのホームページを見ても、この電池発売の告知やニュースリリースなどは見られず、突如製品情報に追加されているような状況です。


パッケージ。ブリスターパックとシュリンクパック、各2本パックでの展開です。ブリスターパックはそこそこの大きさがあるのですが、シュリンクパックの方は電池の大きさもあり大分小さくなっています。陳列しても目立たなそうだし、取られちゃいそうな感じでもありますね。それに単4と一緒に陳列されたらわからなそうな感じもします。
型番はブリスターパックが“LR8D425F(2B)”、ブリスターパックにはバーコードのラベルのみで型番記載は見られませんがFDKホームページによると“LR8D425F(2S)”となるようです。社名表記は“FDK株式会社”となっており、バーコードの事業者名も“FDK(株)[4976680]”となっていました。生産国は“Made in China”となっていて、中国製です。

電池の外観です。後ほど比較しますが、既発売である富士通ブランドの単5形9V型のデザインを踏襲したものとなっています。金色ベースのデザインで左に“FDK”ロゴ右に“単6”の表記になっていてそれぞれ赤と白で塗り分けられています。
社名表記はパッケージ同様の“FDK株式会社”、問い合わせ先はフリーダイヤルのみで住所などは記載されていません。サイズがサイズだけに注意書きの小ささはしょうがないでしょう。

電池記載の型番は“LR8D425”というものになっており、これはIEC規格でAAAA(単6)アルカリ電池を表す型番となっています。またこのタイプの電池が9V形の電池に内蔵されていた経緯から、“AM6”や“LR61”という型番で呼ばれることもあります。


と、言うわけで既発売である富士通ブランドの単5と9Vの電池とパッケージを比較してみました。電池のみ単6と並べて単4とも比較しています。どうでしょ、大きさ的に近いですよね?
パッケージや電池のデザインもほぼ同一のもので、ブランドのみがFDKになっているのが分かると思います。
ところで、FDKブランド付与の基準って何なのかが個人的に気になります。最初FDKブランドはOEM(組み込み向け)の電池に付与されるものだと思っていました…、が、現在では100円均一ショップで売られるリチウムコイン電池アルカリボタン電池にも付けられていますのでそうでは無いようです。では、低価格な電池に付けられるブランドなのでしょうか。しかしこの単6アルカリ電池は低価格帯の電池ではありませんし、100円均一ショップでも富士通のマンガン電池はあります。
結局、何なんでしょうね…。ブランド名周知であればトップランVのような低価格アルカリ電池にもFDKブランドを付けるでしょうし。富士通ブランドを付けると何らかの弊害があるからなのかな?と妄想してしまいます。


プラス・マイナス側です。絶縁リングは無いタイプです。AAAA(単6)電池は経が小さいため、絶縁リングが付いているタイプは少ないのではないでしょうか。使用推奨期限は「03-2024」。パッケージに記載は見られませんが、FDKのホームページによると単6アルカリ電池の使用推奨期限は2年だそうなので、2022年3月製造の電池であると思われます。


今回は絶縁リングが無いタイプなので、外装ラベル剥がしとマイナス極の拡大で最後です。ラベルを剥がしてみるとマイナス極側にレーザー刻印らしき印字で4文字3列のロット番号がありました。これはトップバリュベストプライスヨドバシカメラのアルカリ電池で見られるロット番号と同一のタイプになっています。
ちなみに“上:HD12 中:1637 下:E1H9”の刻印となっていました(拡大写真)。マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっています。

★関連記事
Fujitsu アルカリ乾電池 9V形 6LR61F(B)
→当電池とデザインとパッケージが似ている、富士通ブランドの9V形アルカリ電池を紹介。パナソニックのOEMと思われるタイ製となっている。

Fujitsu アルカリ乾電池 単5形 LR1F(2B)
→同じく当電池とデザインとパッケージが似ている、富士通ブランドの単5形アルカリ電池を紹介。丁度生産国が変わった直後で、インドネシア製のものと中国製のものを比較。


【ヨドバシ専売モデル】Fujitsu Premium プレミアム アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6FP(4B)T / LR03FP(4B)T

今回は知られざる、ヨドバシカメラ専売モデルの富士通アルカリ電池を紹介します。これは現在発売されている“Premium S”の前身モデルな“Premium(プレミアム)”タイプのアルカリ電池となります。
何処がヨドバシモデルなの?という方もいるかも知れませんが、電池自体は一般市販モデルと実は変わりません。これから当記事で何処が違うのかを紹介していきたいと思います。それにしても懐かしいデザインですね。


パッケージです。ここがヨドバシカメラ専売モデルの特徴であり、皆さん一般市販モデルのプレミアムタイプを想像してみてください…。そうです!パッケージの色が違っています。後ほど比較はしますが、一般市販モデルは「白」主体のブリスターパックになっているのに対して、ヨドバシカメラ専売モデルでは「赤」主体のブリスターパックになっているのです。
型番は単3の4本ブリスターパックが“LR6FP(4B)T”で、単4の4本ブリスターパックが“LR03FP(4B)T”となっています。パッケージのカラーリング以外は一般市販モデルと同様で、社名表記もヨドバシカメラを臭わすことも無い“FDK株式会社”となっていて、バーコードの事業者名も同社のものとなっています[4976680]


では、一般市販モデルのプレミアムタイプのパッケージと比較してみましょう。左がヨドバシカメラ専売右が一般市販モデルなのですが、並べてみると白い部分と赤い部分が反転していることがわかります。その結果、一般市販モデルのパッケージでは白い部分が大きくなっていた部分がヨドバシカメラ専売モデルでは赤になっているので、目立つデザインとなっていると言うわけです。
写真は単4の4本ブリスターパックとなっていますが、ヨドバシカメラ専売モデルが“LR03FP(4B)T”となっているのに対して、一般市販モデルは“LR03FP(4B)”となっています。つまり、型番の最後に「T」が付いている富士通のアルカリ電池がヨドバシカメラ専売モデルであることがわかります。実は、この「T」付きのヨドバシカメラ専売モデルはこの電池以外にも存在しており、微妙にパッケージデザインが市販モデルとは異なっています。違いを探してみると面白いかもしれません。


電池の外観です。電池自体は一般市販モデルのプレミアムタイプと同じです。白いボディにリボンを付けたような赤い帯が個人的に大好きな電池だったのですが、Premium Sでは金主体のデザインとなってしまい、白い部分が無くなってしまったのが残念です。
社名表記は“FDK株式会社”となっており、住所表記と問い合わせ先のフリーダイヤルも記載されています。現在新発売されるFDK(富士通)のアルカリ電池では問い合わせ先や住所は記載されないことが多いので今となっては新鮮かもしれません。
もちろん、生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製となっています。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「11-2026」、単4が「12-2028」となっていました。パッケージには『10年保存』の記載がありましたので、それぞれ2016年11月と2018年12月製造の電池であると思われます。
これ、この間同時に購入した電池なのですが単3が2016年製造で、単4が2018年製造と2年も離れています。単3に限っては5年近くな、かなり長期在庫の電池になっていました。


パッケージをよく見てみると、上の部分が色褪せて見えるほか、単3にいたってはフックの部分が傷んでいました。家電量販店がこのような専売モデルを作らせる意図というのは、大量にメーカーに作らせることにより仕入れ値を安くする目的があると思うのですが、この様に大量の在庫が売れ残ってしまうデメリットもあるのだと思います。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルはFDK日本製アルカリ電池でお馴染みの上面ラベル部分と下面ビニールが分離するタイプです。
外装ラベルを剥がすと、単3には「16102004」のロット番号らしき印字が、単4には印字や刻印の記載はありませんが、オレンジのマーキングが見られます。単3の印字はなんとなく201610月に製造らしいのがなんとなく読み取れそうですね。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3は切り欠きを上にした状態で「下“40” 右“R”」の刻印が、単4は切り欠きを上にした状態で下に“M5”の刻印がある両者全く違うタイプとなっていました。
ガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプです。FDKのアルカリ電池ではお馴染みですね。


【カインズデザイン展】HIGHPOWER BATTERY 3 / 4 アルカリ乾電池 単3形/単4形

今回はホームセンター“カインズ”で見つけたアルカリ電池を紹介します。これはカインズと各日用品メーカーがコラボレーションしたデザインプロジェクト『カインズデザイン展 Vol.8』で発売されたアルカリ電池です。
これはカインズのPBアルカリ電池でもお馴染みなFDK製のアルカリ電池となっていて、日本製で信頼性も高い電池となっています。電池もデザイン志向になっており、ミリタリー風のデザインがカッコいい電池です。



パッケージ。これを見ればわかると思いますが、ラインナップは男気あふれる40本パックのみ!このデザインの電池が欲しければ箱買いしなければなりません。外箱もデザインの一部ということなのかな?単3と単4、各40本パックが税込1980円となっています。
箱の表面と上部は『ALKALINE BATTERY 40PACK 3(4)』、裏側は『HIGHPOWER BATTERY』、10年の使用推奨期限表す『10-YEAR SHELF LIFE』と液漏れ防止を表す『LEAKAGE PROTECTION』が英語で記載されています。デザインを意識しているだけに中々カッコいい。カラーリングと文字が弾薬箱みたいですねw。
日本語での記載は底面にあり、『アルカリ乾電池単3形(単4形)』、『使用推奨期限10年』『漏液防止』の記載があります。記載の社名表記は“富士通グループ/FDK株式会社”、生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製となっています。バーコードは裏面と上部の2ヶ所にあり、事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。型番は単3の40本入りが“LR6(40S)CHD”、単4の40本入りが“LR03(40S)CHD”です。


箱を開けてみました。開けた所に『お買い上げありがとうございました。』と書いてあります。FDKの小さな心づかいが嬉しいですね!中は4本シュリンクパックの電池が10個入っており、40本となっています。包装は日本製のFDKアルカリ電池でお馴染みな軟質系フニャフニャシュリンク。やっぱり、このシュリンクパックは安心しますね。
40本売りだからシュリンクパックには何も無いだろうと思っていたのですが、シュリンクにはバーコードが記載されたラベルが貼られていました。これは単品売りも可能でしょう。もし、箱売りで売れなかった時は単品売りも想定しているのかもしれません。


電池の外観。複雑なデザインではなく単色を使ったカラーがシンプルですね。単3は緑、どちらかというと「青緑色」に近い色でしょうか。単4は茶色が入ったような緑色に見えますね。こちらの方がどちらかと言えばミリタリー風に近いカラーリングですね。
電池の表面には“HIGHPOWER BATTERY3(4)”の記載があり、文字が軍用っぽいフォントです。もしかして男子受けを狙った電池なのかもしれません。
注意書きは小さめですが、文字は黄色となっていて読みやすいです。社名表記は“FDK株式会社”で、問い合わせ先の住所や電話番号の記載はありません。ここまで、カインズが発売している電池であるような記載は無く、この電池単品で入手した時は何処の電池だかわかりません。知らない人は普通にFDKが発売している電池だと思ってしまうのでしょうね。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「09-2031」となっていました。パッケージには“使用推奨期限10年(10-YEAR SHELF LIFE)”とありましたので、それぞれ2021年9月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルは上面のラベル部分と下面のビニールが分離するタイプで、これが日本製FDKアルカリ電池で見られる特徴となっています。このような剥がれ方をするため、一回ラベルを剥がしてしまうと再使用は不可能です。
外装ラベルを剥がすと、単3には「8」の数字が、単4には「21091418」のロット番号らしき印字が見られました。単4のロット番号は20219月製造らしいというのがなんとなく読み取れそうな感じですね。


絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3には5ヶ所の突起があり、切り欠きがあるタイプです。単4の方は突起はありませんが切り欠きがあるタイプになっています。
切り欠きを上にした状態で下に、単3には「A14」の、単4には「N8」の刻印が見られました。ガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプです。FDKのアルカリ電池ではお馴染みの特徴ですね。

最後に店頭で紹介されていたこの電池です。本当は記事の冒頭でカインズデザイン展のことを交えながら紹介しようと画策していたのですが、チャンスを見逃して一番最後になってしまいました。せっかく撮った写真だからお蔵入りにするのはもったいなかったので…。
ここでは、
●アウトドア・レジャー、玩具やLEDライトにぴったりなデザイン
●保存期間10年で箱入りなので災害備蓄にもおすすめ
の2点の特徴がウリとして紹介されています。デザイン志向のアルカリ電池はやっぱり長期間保存しておきたいですから、使用推奨期限10年の電池は嬉しいですね。しかもFDK鷲津工場の日本製で信頼性が高い点もポイントと言えるでしょう。


Fujitsu アルカリ乾電池 ALKALINE 日本製 単3形/単4形 LR6H(2B) / LR03H(2B)

今回は一部100円均一ショップでお馴染みの富士通アルカリ電池を紹介します。この電池、かつてはインドネシア製と日本製の混在であり、時期によって製造工場が変わるギャンブル性の高い電池だったのですが、現在はパッケージに「日本製」が大きく謳われ、日本製で落ち着いているアルカリ電池です。
実はこの電池を当ブログで紹介するのは2度目。前はインドネシア製と日本製のパッケージを比較したことがあります。


これがパッケージです。単3と単4の2本ブリスターパック。「日本製」が大きく記載されています。インドネシア製・日本製混在期は大きく生産国は書かれておらず、パッケージ裏の小さい生産国を見る必要がありました。ただし、日本製なのは2本ブリスターパック品のみであり、多本パック品は混在の可能性があるので注意が必要です。
かつて当ブログで紹介したインドネシア製・日本製混在期のものは、FDKの旧所在地(東京都港区新橋)となっていましたが、現行品ではもちろん現所在地(東京都港区港南)となっています。なお、バーコードの数字は混在期の頃と全く同じで、事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。


電池の外観です。単3のみは手元に1パックしか無かったため、2本づつ合成してます。そのためちょっと暗めになってしまいました。色味はほぼ単3も単4も変わりません。
すっかりお馴染みなデザインですね。金色をベースとしたアルカリ電池らしいベターなデザインです。長年のロングライフデザインなので注意書きの文字が小さいのは仕方がないという所でしょう。近年、新発売されるFDK製のアルカリ電池は社名表記とフリーダイヤルのみなことが多いので住所まで記載された電池というのも今となっては珍しい点でしょうか。


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「02-2026」、単4が「06-2026」となっていました。この電池は代々5年期限のようなので、それぞれ、2021年2月と2021年6月製造の電池であると思われます。


外装ラベルを剥がしてみました。ちなみにですが、FDK日本製のアルカリ電池はこの電池に限らず、ラベルを剥がすと上面のラベル部分と下面のビニール部分が分離します。従って一回剥がすと再利用は不可能です。この点はFDK日本製アルカリ電池を判別する一つになると思います。
さて、外装ラベルを剥がすと、単3には「4」の数字が、単4には「2105300」のロット番号らしき印字が見られました。


絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3には5箇所の突起があり、切り欠きがあるタイプです。単4の方は突起はありませんが切り欠きがあるタイプになっています。これは最近紹介したヤマダデンキのアルカリ電池(FDK日本製)で使用されていたのと同じタイプです。
切り欠きを上にした状態で下に、単3には「A23」の、単4には「N2」の刻印が見られました。ガス抜き穴は単3と単4共に4つ穴タイプ。FDK製アルカリ電池ではお馴染みですね。

これは100円均一ショップ向け日用雑貨品の輸入卸売りを行う“株式会社スバル”がホームページで公開しているカタログの一部なのですが…、

この富士通のアルカリ電池が、中国製トップランVの4個入りに切り替わることが告知されています。もうこの電池を見ることも少なくなってしまうのかもしれません。ただ、他の商社(ニッパン薦田紙工業)では発売続行しているようなので微妙かも。

★関連記事
Fujitsu アルカリ乾電池 単3形/単4形
→当記事で紹介したアルカリ電池かつての姿。かつてはインドネシア製と日本製の混在だった。

Fujitsu アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形 10個パック LR6H(10S)
→こちらは単3の10本パックを紹介した記事。当時2本パックは既に日本製に移行していたが、多本パックではいまだインドネシア製と日本製の混在であった。


Fujitsu 静岡県産 アルカリ乾電池 (アルカリギフトセットNT)

某フリマアプリで入手した、富士通の“静岡県産アルカリ乾電池”です。出品者の説明によると富士通製品の家電購入時に貰えたとのこと。
パッケージには浜松市のマスコットキャラクターである「出世大名家康くん」と「出世法師直虎ちゃん」が描かれています。入手したのは2018年頃でNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』が終わった直後だったとのことで、同大河ドラマに乗っかって作られた電池であると思われます。


パッケージ。市販電池では見られない紙箱のパッケージで如何にも配布用と言った趣ですね。表面には富士通のロゴとともに“静岡県産 アルカリ乾電池”と書かれ、『徳川氏・井伊氏ゆかりの地、静岡県で生産しています。』とも書かれています。ちなみにFDKのアルカリ電池を製造している鷲津工場は静岡県に所在していますが、湖西市であり、マスコットキャラクターの浜松市との関連はありません。念のため。
パッケージ裏に記載されている商品名は“アルカリギフトセットNT”。NTはやはり直虎のNTだろうか。非売品だと思われるのですが、何故かバーコードの記載があり、事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっています。社名表記は“富士通グループ/FDK株式会社”となっていました。


パッケージを開けてみました!表に描かれている家康くんと直虎ちゃんとは別絵柄のイラストと共に『乾電池になりました』と記載され、単3と単4のオリジナルアルカリ電池4本が入っています。パッケージも凝ったものになっていて、フタを開けると後ろから仕掛け絵本のように『井伊直虎』の文字が飛び出してきます


これが中に入っていた電池です。出品時には未開封状態で売られており、普通にプレミアムタイプのアルカリ電池が入ってたらどうしよう…とも思ってたのですが、見事に家康くんと直虎ちゃんのオリジナルアルカリ電池でした。さすがFDKさん、最高です!!
電池に記載された使用推奨期限は単3と単4共に「04-2028」となっており、時期的に10年期限の2018年4月製造の電池であると推測されます。このことから、ハイパワータイプもしくはプレミアムタイプ相当のアルカリ電池だと思います。

電池の社名表記はパッケージと同じく“富士通グループ/FDK株式会社”になってます。住所の記載は無く、問い合わせ先のフリーダイヤルのみの記載です。
原産国はもちろん“MADE IN JAPAN”で日本製、シュリンクパックもFDK日本製アルカリ電池でお馴染みのフニャフニャシュリンクとなっています。


TOPRUN V アルカリ乾電池 単3形/単4形 10個パック LR6(10S)TOPV2 / LR03(10S)TOPV2

今回はリニューアルされたFDKのアルカリ電池“TOPRUN V”を紹介します。この電池はFDKの製品でありながらも富士通ブランドを冠さない廉価グレードのアルカリ電池で、よくスーパーマーケットやドラッグストアなどで見られることが多い電池です。
元はFDKが富士電気化学時代に発売したマンガン電池「ノーベルトップラン」の名称を再使用したものだったりします。

 


パッケージ。単3と単4は各10本パックでの展開です。パッケージには商品名などが書かれたラベルが表面に、裏面にはバーコードや品番が書かれているラベルが貼られています。特にキャッチコピーなどは見られず、強調したいのは「お買得パック」と「10個パック」という所のみといった感じでしょうか。使用推奨期限は5年。“FDK株式会社”という社名が右下に申し訳程度の小ささで記載されています。
型番は単3の10個パックが“LR6(10S)TOPV2”、単4の10個パックが“LR03(10S)TOPV2”となっています。バーコードの事業者名は“FDK(株)[4976680]”となっていました。

前モデルのパッケージと比較してみました。書かれていることはほぼ同じと言えますが、背景の色が違いますね。前モデルは緑色の背景だったのに対し、現モデルでは赤色の背景なので一層目立つようになった感じです。
旧モデルの単3・10個パックの型番が“LR6(10S)TOPV”で、現モデルが“LR6(10S)TOPV2”と“2”が付加されているためこれが2代目のモデルであることがわかります。


電池の外観です。デザインは普通のアルカリ電池らしさ溢れる金バック。“TOPRUN V”の背景にある「」の矢印?の模様が象徴的です。比較的注意書きは大きくて読みやすい印象。社名表記は“FDK株式会社”となっており、住所表記は無くフリーダイヤルのみの記載となっています。
生産国は“MADE IN CHINA”でなんと中国製です。前モデルでは日本製とインドネシア製のどちらかとなっていました。最近はFDKのインドネシア工場が売却され、廉価グレードのアルカリ電池まで国内生産に回せないのかもしれませんが、これは悲しい事態になってしまいましたね。


今度は前モデルの単3電池と比較してみましたよ。大まかなデザインは同じなのですが、“TOPRUN V”の背景にある矢印?の模様の色が違います。前モデルが「」であったのに対して、現モデルは「」となっていますね。前モデルには社名表記に住所の記載もあります。現在新規発売されるFDKの乾電池では本社の移転に配慮してか、問い合わせ先に住所は記載されずフリーダイヤルのみの記載になっていることが殆どのようです。
前モデルでは注意書きの文字が小さく、読みづらい印象がありましたが、現モデルは大きく読みやすい注意書きに改善されています。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「02-2026」で単4が「01-2026」となっていました。パッケージには使用推奨期限5年の記載がありましたから、それぞれ2021年2月と2021年1月製造の電池であると推測されます。
使用推奨期限の印字はマイナス極の縁にあるタイプなのですが、どうもFDK製と考えると不自然に感じてしまいます…。

ここからは当ブログの真骨頂!ラベルを剥がして製造元を解析してみようではないですか。あのFDKがどのメーカーの電池を採用しているのかとても気になりますよね。
これがラベルを剥がしてみた様子です。単3には「N40515 0L2230」の、単4には「N21008 0L0910」のロット番号と思われるレーザー刻印が見られました。このタイプはオーム電機の“Vアルカリ乾電池”などで見られる刻印と同じです。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リング切り欠きを下に置いた状態で左にアルファベット上に数字が刻印されたタイプです。単3には「左“I” 上“32”」の刻印、単4には「左“M” 上“11”」の刻印がありました。これもまたオーム電機の“Vアルカリ乾電池”と同じ特徴です。従って、この電池はFujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.の電池であると思われます。
なお、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

ちなみにJQAでアルカリ電池のJIS認証取得状況を調べてみると、FDKと並んでFujian Nanping Nanfu Batteryが名を連ねています。確証はありませんが、JIS認証を取得している程のメーカーならばと製造を委託したのかもしれませんね。単なる偶然とは思えない筆者なのでした。


CAINZ Fujitsu HIGH POWER アルカリ乾電池 単3形/単4形

ホームセンター“カインズ(CAINZ)”で発売されているもう一つのハイパワーアルカリ電池です。以前当ブログで紹介したカインズのハイパワーアルカリ電池は黒いデザインが特徴で中国製となっていましたが、こちらは富士通(FDK)とコラボした日本製のアルカリ電池となっていて、赤いデザインが一際目立つ電池です。
パッケージには“CAINZ”のロゴが見られるものの、電池本体は“Fujitsu”ロゴのみで電池だけぱっと見では何処のPBかわかりません。


パッケージです。赤く目立つ電池の反面、パッケージは落ち着いた雰囲気でシンプル。単3と単4はご覧の8本シュリンクパックの他に、10本+2本の12本シュリンクパックがあるようです。電池の性能に関するキャッチコピーは無く「日本製」が大きく目立っています。その後に「10年保存」「漏液防止」「抗菌ラベル」と続いています。

バーコードや使用推奨期限の表記はパッケージ表側では無く底面に記載されています。販売元は“株式会社カインズ”となっており、パッケージにFDKの社名表記はありません。バーコードの事業者名も“(株)カインズ(4549509)”となっていました。
シュリンクパックはFDK製アルカリ電池ではお馴染みとなった、軟質系フニャフニャシュリンクです。

 


電池の外観です。やはりこの電池最大の特徴は赤いデザインにあると思います。プラス側は明るい赤色ですが、マイナス極側に行くにつれグラデーションで濃い赤色になっているデザインとなっています。しかし、注意書きや表記などに使用されている金色の文字電池本体の赤色と同化して相当読み難い表示となっています。ここは改善して欲しい点であります…。その中で“充電不可”というピクトグラムだけが一際目立っています。
電池本体は“Fujitsu”ブランドのみとなっていて、カインズのロゴは見られません。社名表記も電池の製造元である“FDK株式会社”の表記となっています。多分、この電池だけを拾った時はカインズPBのアルカリ電池とはわからないでしょうね…。


本家FDKが発売しているブランド名が同じなハイパワー(HighPower)タイプのアルカリ電池と比較して見ました。赤をベースとしたデザインは両者良く似ています。注意書きはカインズと比較すると富士通の方が赤地の白文字となっていて、ずっと読みやすいです。
しかし、使用推奨期限の表記がカインズでは小さいタイプの印字となっている反面で、富士通では大きいタイプの印字となっており違っています。また、電池の外装に関してもカインズでは抗菌ラベル仕様となっていますが、富士通のハイパワータイプは抗菌ラベル仕様ではありません(抗菌ラベル仕様は上位のプレミアムプレミアムSタイプのみ)。従って両者は違う電池として製造されていると伺えます。

では、このカインズのアルカリ電池はプレミアム(Premium)タイプ互換の電池なのでしょうか。その手がかりはカインズの店頭に掲示されていた性能一覧の表にありました。
この表をワタシが書き起こした一覧が以下となります。


この一覧では上位にプレミアムタイプが挙げられており、全ての機器で適応可能なアルカリ電池として記載されています。一方でカインズのハイパワーアルカリ電池は大電流機器~中電流機器を適用としたアルカリ電池として記載してあり、その性能は富士通のハイパワータイプと合致します。そのことからやはりハイパワータイプに近い性能を有する電池ではないかと推測できます。
この表を見ているとカインズで発売されている各アルカリ電池、よく差別化出来ているな…と。この中で何を買えば良いかと問われたらやはり表の上位3つでしょう。日本製で価格も高いですが製造工場や製造元が公開されているだけでも大きいですからね。

さて、元に戻ってプラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。この特徴を持つ日本製とのことですから、FDK鷲津工場製の電池でしょう。
使用推奨期限は単3と単4共に「06-2029」となっていました。パッケージには“10年保存”との記載がありましたから、それぞれ2019年6月製造の電池であると思われます。

 

外装ラベルを剥がしてみました。FDK製造のアルカリ電池らしく、印字は相変わらずのバラバラ。単4のみにロット番号らしき印字が見られましたが、単3には刻印や印字などの記載は見られませんでした。
単4には“1906 1922”という印字があり、恐らく20166月、1922分を指しているものでは無いでしょうか。あくまでも妄想の域を出ないとは思いますが…。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3は切り欠きを上にした状態で「下“45” 右“W”」の刻印が、単4は切り欠きを上にした状態で下に“M48”の刻印がある両者全く違うタイプとなっていました。
マイナス極のガス抜き穴はFDK製アルカリ電池でお馴染みの4つ穴タイプマイナス極底板がザラザラとなっている特徴もまた、FDK製お馴染みの特徴ですね。

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→カインズで売られているもう一つのハイパワーアルカリ電池で黒いボディが目印。上記の表では大電流機器での使用を薦めている。

Fujitsu アルカリ乾電池・単3形/単4形 ALKALINE BATTERY
→当電池の姉妹品に当たる富士通ブランドのアルカリ電池。カインズのみならず、ベイシアグループのベイシアとベイシア電器でも発売されており、かつてはコンビニのセーブオンでも発売されていた。


Fujitsu 7300 アルカリ乾電池 単3形 LR6(F) その2

かつてFDKが発売していたアルカリ電池である“7000シリーズ”の単3です(7300)。当ブログではFDKの前社名である富士電気化学時代、補償付きアルカリ電池を紹介しました。
この絵柄のアルカリ電池は後継の新しいアルカリ電池が登場しても、長らく同じデザインで発売され続け、末期は100円均一などで廉価版アルカリ電池としても発売されました。今回は日本製で“FDK株式会社”の社名になっているバージョンのものを発掘したので紹介します。

社名表記部分です。以前紹介した補償付きバージョン(写真下)と比較してみました。補償付きバージョンでは保証条件の文面の中に液漏れした電池の送り先としての住所が表示されているのに対して、FDKバージョンでは単純に“FDK株式会社”と社名表記と住所が表示されています。
電話番号はFDKバージョンではフリーダイヤルで、補償付きバージョンでは東京03な普通の電話番号です。

続いては型番が表記されている部分。型番は補償付きバージョンもFDKバージョンも“LR6(F)1.5V”となっていて両者とも同じ電池として扱われています。
細部ではプラス・マイナス極表記がFDKバージョンの方が明確になっており、サイズも補償付きバージョンでは「単三形」となっていますがFDKバージョンでは「単3形」となっていて表記が微妙に異なっています。

どちらのバージョンにもJISマーク表記があり、“C8511 380130”との記載があることから、両者ともFDK鷲津工場製であることがわかります。ただし、FDKバージョンでは許可番号に加え“FDK”という製造者の略号が追加されています。

プラス・マイナス側です。マイナス極の絶縁リングは“黄緑”で底板は「」という特徴のある構造です。これはかつてソニー製のアルカリ電池で見られた構造で、右に置いてあるウォークマン電池と比較しても非常に酷似しています。
しかし、電池本体には“C8511 380130 FDK”の表記があり、それは確かにFDK鷲津工場製を表すものです。今までソニー製だと思い込んでいましたから、ちょっとショックでした…。

ちなみにソニー・エナジー・テック(郡山工場)がC8511のアルカリ電池でJIS工場認定を受けていた期間1984年6月26日から2000年8月8日となっています。従って、これがソニーの工場でアルカリ電池が製造されていた期間であると推測できます。この電池の製造年は2001年3月ですから、ソニーの設備がFDKに移管された可能性も十分にあると思います。しかし、この構造を持ったアルカリ電池は富士通ブランドでも殆ど見たことが無く、激レア?の部類に入るのではないでしょうか。
使用推奨期限は「09-2003」となっており、前述の通り2年期限で2001年3月製造の電池でしょう。上の写真で比較したウォークマン電池も「02-2003」で近い推奨期限になっていて、結果的にはこちらもFDK鷲津工場製ということになりますよね…。


最後に外装ラベル剥がしとマイナス極の拡大です。外装ラベルを剥がしてみるとロット番号の刻印や印字は見られず、緑色のマーキングだけが見られました。電池はそこそこに液漏れしていたので印字が無くなってしまった可能性もありえますが…。一方、マイナス極のガス抜き穴は4つ穴タイプとなっていました。

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Fujitsu 7300 アルカリ乾電池 単3形 LR6(F)
→当電池の前モデルに当たるアルカリ電池で、社名表記が“富士電気化学株式会社”の2年補償付きアルカリ電池となっている。1990年3月製。


Fujitsu アルカリ乾電池 単5形 LR1F(2B)

FDK“Fujitsu”ブランドで発売している単5アルカリ電池です。現在、FDKのアルカリ電池にはプレミアムタイプ、ハイパワータイプ、ロングライフタイプの3種類があり、かつてはそれぞれで単5アルカリ電池があったのですが、2017年7月に共通デザインとして新たに登場したものが今回紹介する単5のアルカリ電池なのです。
姉妹品として6P形のアルカリ電池も存在、こちらも単5と同じく共通デザインになりました。

 


某ホームセンターでこの電池を見ていたらインドネシア製から中国製に変わっているのに気が付きました。今回は両者を購入して比較してみることにしました。という訳でまずはパッケージです。
写真は左がインドネシア製で、右が中国製です。両者並べてみて初めて気づく特徴ですが、ブリスターパックの電池がパッケージされている位置が違っています。インドネシア製が下目に電池が入っているのに対して、中国製は上目に電池が入っています
パッケージ裏は注意書きの内容や配置など、生産国の表記が違う以外は共通。しかし、中国製の方が印刷が濃いめです。使用推奨期限の表記はインドネシア製が印字なのに対し、中国製は印刷で恐らく注意書きなどと一緒に印刷されているタイプであろうと推測できます。
社名表記は“FDK株式会社”でバーコードの事業者名も同社のものです(4976680)

電池の外観です。左がインドネシア製右が中国製。この部分に付いてはほぼ同じと言ってもいいでしょう。
電池のデザインは9V形のものと同じく、どちらかと言うと黄色っぽいゴールドをバックにしたデザイン。“Fujitsu”のロゴを大きく配置したデザインは往年の富士通アルカリ電池を思わせるもので、電池に思い入れの深い方ほど懐かしいデザインと感じられるかも知れませんですね。

次に注意書き部分です。こちらも左がインドネシア製右が中国製です。ここも注意書きの文面や配置などは同じなのですが、ただ一つだけ違うのが使用推奨期限の所です。
インドネシア製のものが使用推奨期限の表示域が小さく文字が大きいのに対して、中国製は使用推奨期限の表示域が大きく文字が小さいという両者まるで逆の特徴となっています。

 

もうちょっと比較してみましょう。インドネシア製では表面の[Fujitsu|5]という表記が上側に配置されていますが、中国製では下側に配置されているのが見受けられます。
この特徴は店頭でも確認できそうな特徴ではありますが、ロット差で今後は変わってくるかも知れません。ちょっと微妙な特徴です…。

 

プラス・マイナス側です。左がインドネシア製右が中国製ですが両者製造工場が違うらしくプラスもマイナスも全く違っています。その中で大きく目立つのがマイナス極で、インドネシア製はマイナス極中心に●印があるザラザラな底板ですが、中国製はツルツルな底板となっています。
使用推奨期限はインドネシア製が「12-2020」で中国製が「02-2021」となっていました。

2年期限のそれぞれ2018年12月製造(インドネシア製)、2019年2月製造(中国製)であると思われます。いつ生産国が切り替わったのかは不明ですが正直に2019年製造分からでしょうか。


外装ラベルを剥がしてみました。まずはインドネシア製。電池にロット番号らしき印字や刻印は見られませんでしたが、緑色のマーキングが見えました。その代りにラベル側に“JH 1252023 PETS”のロット番号が見られました。以前、同じFDKのインドネシア製単3アルカリ電池の外装ラベルを剥がした際にこれと同じようなロット番号がラベルに記載されていたことがありました。これがFDKインドネシア製の特徴みたいです。


外装ラベルを剥がしてみる、次は中国製です。こちらはラベル側にロット番号の印字は見られませんでしたが、電池に“JELA02 301354”というロット番号のレーザー刻印がみられました。上アルファベット+数字6ケタ下数字6ケタのパターンだからこいつはGP製か!?

最後にマイナス極の拡大です。左がインドネシア製右が中国製。ガス抜き穴はインドネシア製が4つ穴中国製が2つ穴です。FDKインドネシア製のアルカリ電池は単3も単4もガス抜き穴4つ穴タイプでした。FDK製一つのこだわりなのかも知れないですね。
この写真を見ればマイナス極の違い、特にザラザラ感は一目瞭然でわかると思います。

ここで気になるのが他社単5アルカリ電池の動向です。かつて、FDKの単5アルカリ電池が日本製からインドネシア製に移行した時に他社単5アルカリ電池も相次ぎインドネシア製に移行したことがありました。今回もFDKがインドネシア製から中国製に移行したことで他社の単5アルカリ電池もインドネシア製から他生産国に切り替わる可能性があるということです。今後は他社単5アルカリ電池の生産国も要チェックだと思います。特にマクセルや東芝、ソニーのものなんかは…。

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Fujitsu アルカリ乾電池 9V形 6LR61F(B)
→当記事の姉妹品に当たる9V形アルカリ電池でデザインが共通している。こちらは共通デザインとして登場以来、現在までタイ製となっている。

国内メーカー単5アルカリ電池の異変
→FDKの単5アルカリ電池が2013年10月頃から日本製がインドネシア製に変わったことを報じた記事。当記事と同じような出来事が過去にもあったわけです。