三菱電機/東洋高砂乾電池」カテゴリーアーカイブ

三菱電機(MITSUBISHIブランド)、東洋高砂乾電池(LAMINAブランド)の乾電池を扱うカテゴリです。

MITSUBISHI MY&OUR アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6ME/LR03ME

LR6ME_1家電量販店“エディオン”で売られている、同社のプライベートブランド“MY&OUR”によるアルカリ電池。かつてはパナソニックの“パナソニックアルカリ乾電池”、東芝電池(当時)の“アルカリ1”ブランドなどとのコラボとなっていましたが、現在は三菱電機ホーム機器による“MITSUBISHI”ブランドとのコラボとなっています。
現在、三菱電機のロゴは“200px-Mitsubishi_logoMITSUBISHI ELECTRIC”となっていますが、今回入手したものはまだ旧ロゴのものでした。

この電池に関して、近所にエディオンが無いということで静観していましたが、秋葉原の石丸電気が現在は“エディオンAKIBAになっていることに気づき、購入してきたものであります。自分の頭のなかではやっぱり石丸は石丸なのです。
なお、エディオンには同じくオリジナルのアルカリ電池として日立マクセルによる白いデザインの電池が売られていました。単3の型番が“LR6(ED)”であったのでエディオン供給向けのアルカリ電池であることは間違いないのでしょうが、こちらは特にブランド付けはされていませんでした。

LR6ME_2単3・単4、8本パックのパッケージ。商品名は『MY&OUR パワーアルカリ乾電池』。なお、型番は単3・8本入りが“LR6ME/8S”・形名コード「49J449」、単4・8本入りが“LR03ME/8S”・形名コード「49J662」となっています。
バーコードのベンダーは“三菱電機(4902901)”となっていました。

 

LR6ME_3パッケージをバラしたところ。8本パックに関しては4本+4本で構成されていました。多本パックの電池の場合、全ていっぺんに使うことはないでしょうから、これは便利かも。

 

 

LR6ME_4電池の外観。電池のデザインは上部が金色になっており、下部は青いグラデーションカラーになっている、ちょっと個性的なデザインです。
社名表記は“200px-Mitsubishi_logo三菱電機ホーム機器株式会社”。生産国は単3、単4共に“MADE IN INDONESIA”でインドネシア製となっており、単1と単2は日本製でしたから、“POWERアルカリG(現・アルカリ乾電池G)”に近い位置付けの電池であると思われます。

LR6ME_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」となっており、この特徴を持つインドネシア製ということで、“PT FDK INDONESIA”であると推測されます。
使用推奨期限は単3が「10-2019」、単4が「08-2019」となっており、時期的に5年期限と推測、それぞれ2014年10月、2014年8月の電池であると思われます。約1年前の電池で若干長期在庫気味ですね。


MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池G 単1/単2 LR20(GD)/LR14(GD)

LR20(GD)_12015年2月にフルリニューアルされた“三菱電機ホーム機器”の乾電池。今回はその中でもエントリークラスに位置付けられるアルカリ電池、“アルカリ乾電池G”の単1と単2を紹介します。
ちなみにこの電池、単3は本ブログでも前モデルとの比較を交え紹介したことがあります。前モデルでは“POWERアルカリG”というブランド名でありましたが、今回のリニューアルで単純に“アルカリ乾電池G”というブランド名に変わっています。

 

LR20(GD)_2パッケージ裏のバーコードラベルです。単1および単2・2本シュリンクパックでの品番は“LR20GD/2S”、“LR14GD/2S”となっています。包装は例の軟質系フニャフニャシュリンク。ラベルには『日本製』との記載がありますから、既に本ブログの熱心な読者ならどこのOEMかは既におわかりのことでしょう。
ちなみにバーコードのベンダーは“三菱電機(4902901)”でした。

 

LR20(GD)_3注意書き部分。JISマーク表記があり、“C8515 FDK JQ0307109”の表記でなおかつ生産国は“日本製”ですから、FDKエナジー製であると思われます。
現在、日本のメーカーでアルカリ電池におけるJISマークの表記を行っているのはFDKエナジーのみです。しかも、使用推奨期限5年の電池に限られるため、FDKOEMのアルカリ電池で必ず見られるものではありません。

なお、以前本ブログで紹介した単3および単4はインドネシア製となっています。これはFDKの現地工場である“PT FDK INDONESIA”が単1・単2アルカリ電池の生産が出来ないと思われるためで、同様のラインナップはファミリーマートコレクションのアルカリ電池やStyleONEのアルカリ電池など、主にプライベートブランドのエントリークラスで見受けられます。
しかし、本家・“Fujitsu”ブランドのエントリークラスであるロングライフタイプはちゃっかり単1から単4まで日本製なんですよね。

LR20(GD)_4プラス・マイナス側。マイナス極には日本産FDKエナジー製の単1と単2でお馴染みの“逆装填防止機能”が装備されています。
なお、使用推奨期限は単1が「03-2020」で単2が「04-2020」となっていました。三菱のカタログではこの電池は5年期限との記載がありましたから、それぞれ2015年3月・2015年4月製造の電池であると思われます。

 

★関連記事
MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池G LR6(GD)
→本記事で紹介した電池と同様“アルカリ乾電池G”の単3を旧モデルの比較も交えて紹介した記事。


MITSUBISHI ELECTRIC リチウム電池 CR2025/CR2032 [CR2025D/1BP / CR2032D/1BP]

mitsubishiCR2025D_1現在、三菱電機ホーム機器が一般市販向けとして発売しているリチウムコイン電池100円均一ショップ向けに供給されているリチウムコイン電池ではPPによるブリスターでシンプルなのに対し、一般市販向けに供給されているものではPETによるブリスターで何だか豪華です。
100円均一ショップ向けに供給されているCR2025およびCR2032ではインドネシア製なのに対し、一般市販向けでは未だに日本製を貫き通しています。

mitsubishiCR2025D_2パッケージ裏(台紙のみを取り除いた)。型番はCR2025が“CR2025D/1BP”・形名コード「49K032」、CR2032が“CR2032D/1BP”・形名コード「49K033」となっています。
パッケージ上の生産国は“MADE IN JAPAN”、バーコードのベンダーは“三菱電機(4902901)”となっていました。
ちなみに台紙は紙ではなくプラスチック、すなわちPET製です。ここまでPET単一包装に拘っているのは凄いかもしれない。

mitsubishiCR2025D_3100円均一ショップ向けに供給されているリチウムコイン電池では袋に入っているのみなのに対し、一般市販向けは電池が写真のようなトレイに入っていて、やはり豪華です。
なお、一般市販向けのアルカリボタン電池はリチウムコイン電池とは異なる紙のブリスターになっていて、こちらは一部100円均一ショップでも見られます。

 

mitsubishiCR2025D_4電池の外観。電池の表面(プラス極)に2ケタのロット番号が印字されているタイプで、日本製とのことですから、日立マクセル製であると思われます。
電池上の型番は“CR2025M/CR2032M”となっており、これは過去100円均一ショップに供給されていた日本製の型番と全く同じです。

 

電池上の印字はCR2025が“55”で、パッケージ記載の使用推奨期限が「05-2020」でありますから20155月製造を表しており、CR2032が“52”で使用推奨期限が「02-2020」で20152月製造を表していますから、パッケージの使用推奨期限と電池上の印字が完全一致しています。

★関連記事
三菱リチウム電池 その2
→三菱電機・旧ロゴ時代の一般市販向けリチウムコイン電池(CR2012/CR2032)を紹介した記事。この頃ももちろん日本製でした。

三菱電機リチウムコイン電池の変遷
→当ブログ“あれこれ”内のコンテンツ。三菱電機のリチウムコイン電池の変遷を時系列的に紹介。


MITSUBISHI HEAVY DUTY (LAWSON VALUE LINE) R20P/VL2S / R14P/VL2S

R20PVL2S_1ローソンストア100”で見つけた新顔のマンガン電池です。ローソンストア100のマンガン電池と言えば、同店舗PBであるバリューラインのマンガン電池がお馴染みで、こちらが黒マンガン相当のようでしたから、それに加えて赤マンガンのラインナップを追加したようなイメージでしょうか。
新顔と言っても、電池自体は三菱電機ホーム機器のマンガン電池そのもので、三菱電機のロゴは200px-Mitsubishi_logoマークがない古いものになっています。

 

R20PVL2S_2パッケージ裏のバーコードラベルはご覧の通り。ローソンストア100のPB品である「バリューライン」のロゴがあり、実質の自社ブランド扱いとなっています。現状でのラインナップは単1・単2、2本パックのみ。型番は単1が「R20P/VL2S」、単2が「R14P/VL2S」となっていました。バーコードのベンダーは三菱電機ではなく、“ローソン(4903423)”となっていました。

 

R20PVL2S_3電池の外観と注意書き。電池自体にバリューラインのロゴなどは見られず、普通に100円均一ショップなどで見られる三菱の赤マンガンそのままのデザインになっています。
社名表記は“200px-Mitsubishi_logo三菱電機ホーム機器”で、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。ちなみに日本語の注意書きのフォントはスーラでしょうね。

 

三菱電機が販売する赤マンガンのブランドは当初“VITAL(バイタル)”でしたが、黒マンガンが“NEO SUPER VITAL(ネオ・スーパーバイタル)”ブランドになったのをきっかけにそれまで黒マンガンのブランドだった“SUPER VITAL(スーパーバイタル)”を継承、その後バイタルブランドの廃止に伴い“HEAVY DUTY”ブランドになった経緯があります。

R20PVL2S_4プラス・マイナス側。使用推奨期限は単1・単2共に「07-2018」。三菱乾電池のカタログによると単1と単2のマンガン電池は3年期限と記載されていますから、それぞれ2015年7月製造の電池であると思われます。
しかし、謎なのは1ヶ月前に作られた新しい電池なのにもかかわらず、三菱電機のロゴが新しくなっていない点です。もしかしたら、旧ロゴの電池も未だに平行して作られているのかもしれない。

もう一つ気になるのは単3の存在です。現在のところ、単1と単2のみが確認されているのみで、単3は確認が取れていません。オリジナルブランドである黒マンガンでは6本パックでの発売ですが、この赤マンガンのみが100円均一ショップと同じ4本パックではお得感がありません。もし、単3が登場するとすれば4本パックになるのか6本パックになるのか、とても気になるところです。

★関連記事
LAWSON VALUE LINE マンガン乾電池 R20P(UV)/R14P(UV)/R6P(UV)
→本記事で紹介した“MITSUBISHI”ブランドの赤マンガンと平行して売られている、ローソンストア100のPB“バリューライン”のオリジナルマンガン電池を紹介した記事。こちらは供給元がFDKでインドネシア製となっています。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その3
→同じくローソンストア100で売られている東芝のアルカリ電池を紹介した記事。このアルカリ電池も本記事と同様、電池本体にバリューラインロゴの記載はありませんが、電池のデザインがオリジナルになっている点が本記事のマンガン電池とは異なっています。


コラショ乾電池 R6PU

korasho_1コラショ”というキャラクターがプリントされた電池です。コラショとはベネッセコーポレーションが展開している通信教育講座“進研ゼミ小学講座”で小学3年までの教材で登場するキャラクターとなっています。この電池も恐らくは同講座で付属してきた電子教材?に付属された電池なのではないかと推測されます。
ちなみに写真では見えにくいかもしれませんが、右下に「(C)Bennese Corporation」という著作権表記があります。

korasho_2注意書き部分。社名表記は“三菱電機ホーム機器株式会社”となっています。以前本ブログでも紹介した、同じくベネッセコーポレーションの“ポケットチャレンジ乾電池”比べるとベネッセの社名表記は無く、こちらはマンガン電池となっています。
生産国は“MADE IN CHINA”で中国製。「R6PU」の型番から黒マンガン相当の電池であると思われます。

 

korasho_3プラス・マイナス側。外装は金属外装でプラス極もかなりしっかりした構造になっており、黒マンガン相当であることに間違いは無さそうです。一方、マイナス極は中心にヘコミがある特徴的なもの。
使用推奨期限は電池本体下部に印字してあり、インクが落ちかけていますが、辛うじて「12-2010」という文字が読み取れます。2年期限と推測すると、2008年12月製造の電池であると思われます。

 

korasho_4ちなみにこの電池、ある電池回収BOXで入手したものですが、電池チェッカーで調べてみると2本共ほぼ満タンを示していました。リモコン程度の用途であればまだまだ使えるでしょう。使用推奨期限は5年経過していますが液漏れ無しなので、漏液耐性も強そうです。

 

★関連記事
ポケットチャレンジ乾電池 単3形 LR6/1.5V
→本記事の電池と同じく、ベネッセコーポレーションの教材向けに供給されたと思われる電池です。本記事で紹介した電池はマンガン電池となっていましたが、こちらはアルカリ電池となっています。製造元は日立マクセルエナジー(当時)。


MITSUBISHI アルカリ乾電池EX LR1(EXD)

LR1(EXD)_1ローソンストア100や一部100円均一ショップで流通している“三菱電機ホーム機器”の単5アルカリ電池・1個入りですが、こちらも三菱電機の新ロゴである『200px-Mitsubishi_logoMITSUBISHI ELECTRIC』に変わっていましたので紹介します。
この単5電池に限っては100円均一ショップでも三菱のアルカリ電池で上位グレードである“POWER アルカリEX”のブランドを使い、前世代モデルに置いても同様でした。ただし、カタログにはない1本入りであり100円均一ショップ専売モデルであると考えられます。

なお、1本入りブリスターパックでの型番は“LR1EXD/1BP”となっており、形名コードは「49J953」となっていました。バーコードのベンダーは三菱電機(4902901)となっています。

LR1(EXD)_2電池の外観。デザインは以前本ブログで紹介した同電池の単3と同様でのツートンに加え、のラインが入っている電池となっています。
名称についても単3と同様でパッケージ上では“POWER アルカリEX”となっていますが、電池上では“アルカリ乾電池EX”の表記となっています。

 

LR1(EXD)_3注意書き部分。日本メーカーの電池ですから、誤字は見られませんが、単5電池にも通常サイズの電池と同じ注意書きが集約されているのでとても文字が細かいものになっています。これはどこのメーカーの単5電池でも同様でありますが。
社名表記は“三菱電機ホーム機器”、原産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。

 

このシリーズ“アルカリEX”では単1~単4までがFDKエナジー製と見られる日本製ですが、この単5のみはFDKのインドネシア製OEMを使わずに何故か中国製のものになっています。これは前世代モデルのアルカリEXJでもその前のアルカリEXHでも同様でした。

LR1(EXD)_4プラス・マイナス側。写真左は前世代モデルで、こちらの方がプラスのラベルを覆っている範囲が大きいためわかりにくいですが、現行のプラス極と同様に見えます。
使用推奨期限は「02-2017」で時期的に考えると2年期限の2015年2月製造の電池であると思われます。

 

LR1(EXD)_5マイナス極のラベルを剥がしてみたところです。左が現世代の“アルカリEX”右が前世代の“アルカリEXJ”です。両者ともガス抜き穴は2つ穴タイプで同様の構造であるため、製造元は同じであると考えられます。
なお、前世代の“アルカリEXJ”は現在100円均一ショップ“ダイソー”で売られているGPブランドの2本入り単5アルカリ電池“KEEPMAX”とほぼ同様の構造でしたので、中身はGPなのかもしれませんね。

LR1(EXD)_6おまけ。三菱単5アルカリ電池の変遷。左が前々世代に当たる“アルカリEXH”真中が前世代の“アルカリEXJ”右が本記事で紹介した“アルカリEX”。こうしてみるとデザインは全てばらばらで三菱の迷走っぷりがわかりますよね。

 

 

 
そういえば、今日Yahoo!ニュースを見ていたら三菱電機のスリーダイヤマーク(三菱マーク)が30年ぶりに復活したことが取り上げられていました(念のためWeb魚拓にも残しておきました)。何でも1月に行った調査では“MITSUBISHI”よりも200px-Mitsubishi_logoの方が「技術力を感じる」と答えた人が多かったという。三菱電機としては、今回のマーク復活は中高年層や海外に製品を売り込む狙いがあったようです。

★関連記事
MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池EX LR6(EXD)
→本記事と同シリーズである“アルカリEX”の単3を紹介した記事。

MITSUBISHI POWER アルカリEX LR1(EXH)/LR1(EXJ)
→本記事の前世代・前々世代に当たる単5アルカリ電池1個入りのものを紹介した記事。


三菱リチウム電池 その6

mitsubishicr2032_1前回の記事では“三菱電機ホーム機器”のリチウムコイン電池のパッケージが変わったことをお伝えしましたが、今度は電池自体の刻印が変更されたという話題です。
今回見つけたのは100円均一ショップ“ダイソー”で売られている三菱のリチウムコイン電池の2個入りのものです。パッケージには元々三菱のロゴマーク自体が無い商品なので、パッケージ自体の違いは特に見られません。

 

mitsubishicr2032_2写真左が古いもの右が新しいものです。古いものでは“MITSUBISHI”と旧ロゴが記載されていましたが、新しいものでは上に「LITHIUM 3V」、中程に「200px-Mitsubishi_logoCR2032N」とスリーダイヤマークのみの表示に変更されています。
生産国がインドネシア製なのは従来と同じです。裏(マイナス極)の中心部に2ケタのロット番号が刻印されているのも同じなので、引き続きパナソニック製なのではと推測されます。

・追記(2015/4/4)
mitsubishilr41_1では、アルカリボタン電池の方はどうかと言うことでLR41で比較してみましょう。
こちらも古いもの(写真左)が「LR41 MITSUBISHI」という表記になっているのに対して、新しいもの(写真右)が「200px-Mitsubishi_logoLR41」とリチウムコイン電池と同じような刻印に変わっていました。
それにしてもマークのみの記載だとどうもニセモノに見えてしまいますが、これも慣れなのでしょう。

mitsubishilr41_2ただ、リチウムコイン電池と異なり、アルカリボタン電池ではちょっと様子が異なるようです。
一見、パッケージには違いがないように見えますが、新しいロゴの電池が入っていた方にはこっそりと“水銀0使用”の記載が追加されており、どうやら無水銀化したようです。
パッケージ上の型番やバーコードは同じですが、パッケージの紙質が変わったのかパッケージ裏の色合いが若干異なっていました

mitsubishilr41_4電池の裏(マイナス極)。写真左が古いもので、写真右が無水銀を主張している新しいものです。
比較してみると、ガスケットやマイナス極のスキマ、ロット番号の印字などの特徴が異なっていますので、無水銀化で製造元が変わってしまったっぽいか??

 

ちなみにロット番号の印字は製造年月を表しているようで、写真右の“5C”を例に取ると、“5”は西暦下1ケタを表し“C”は1月から12月をAからLで表しているようです。つまり5Cとは2015年3月製造を表しているようです。これはパッケージ上の使用推奨期限とも一致しています。

★関連記事
三菱リチウム電池 CR2016/CR2025/CR2032
→100円均一ショップ“ダイソー”で売られている、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池2個入りを紹介した記事。

三菱リチウム電池 その2
→上記の記事の続編で、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池の一般市販向けパッケージを紹介しつつ、ラインナップも紹介した記事。

三菱リチウム電池 その3
→さらなる続編。一部100円均一ショップで出回っている、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池1個入りがインドネシア製に変わったことを紹介した記事。

三菱リチウム電池 その4
→遂に100円均一ショップ“ダイソー”で売られている、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池2個入りもインドネシア製に変わったことを紹介した記事。

三菱リチウム電池 その5
→一部100円ショップなどで出回っている、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池1個入りのパッケージが現行の三菱電機ロゴに変わったことを紹介した記事。


MITSUBISHI SUPER HEAVY DUTY R1

mitsubishir5_1かつて“三菱電機ホーム機器”より発売されていたマンガン電池の単5サイズです。
現在は三菱だけではなく、国内メーカーのほとんどは単5マンガン電池の発売を中止しており、店頭ではほぼ見なくなったと言っても良いでしょう。

 

 

 

mitsubishir5_2パッケージ。実はこの電池は100円均一ショップ“ダイソー”で発売されていた電池だったのですね。パッケージデザインは現在でも発売されている三菱のボタン電池のものとよく似ています。
ちなみにダイソーの型番は“電池-181”となっています。

 

 

mitsubishir5_3パッケージ裏。社名表記は“三菱電機ホーム機器株式会社”となっていますが、上の方に“(株)大創産業”の記載もあり、事実上のダブルネームであることがわかりますね。ちなみにブリスターパックの型番は“R1/DS2BP”となっています。
バーコードのベンダーは三菱電機(4902901)となっていました。

 

mitsubishir5_4注意書き部分。電池は金属外装になっており、JISマーク表記が“C 8501 T MABI”の記載があることから、松下電池工業(現・パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ)製であると推測されます。とは言っても、当時金属外装の単5サイズマンガン電池を製造していたのは同社のみだけであったと記憶しています。もちろん生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。

 

mitsubishir5_5プラス・マイナス側。やはり現在は発売中止となった“National”ブランドのネオ黒の単5サイズと比較してみると、プラス極の絶縁リングの「」や使用推奨期限のレーザー刻印の特徴など、同一のものなのでやはりパナソニック製なのは間違いないと思われます。
使用推奨期限は「08-2009」となっており、当時のパナソニックのカタログでは単5マンガンは2年期限との記載がありましたから、2007年8月製造の電池であると思われます。

mitsubishir5_6おまけ。三菱単5マンガン電池の変遷。左から右に向かって新しいものになっています。

 

 

 

 

ちなみに上記写真左から…、

MITSUBISHI SUPER VITAL UM-5(H)
「C8501 T-S」(製造:90-09)
MITSUBISHI NEO SUPER VITAL
「C8501 372007 T-S」(推奨:11-96)
★黒マンガンのブランドが「NEO SUPER VITAL」となり、「SUPER VITAL」は赤マンガンのブランドに格下げとなる。
・MITSUBISHI NEO SUPER VITAL
「C8501 372007 T-S」(推奨:03-2002)
★同一の製造元でプラス極の封止部分の形状が変わる。具体的にはガス抜き穴が追加されているよう。
・MITSUBISHI SUPER HEAVY DUTY
「C8501 T-S 372007」(推奨:12-2004)
★ブランド名が変更。
・MITSUBISHI SUPER HEAVY DUTY
「C8501 T MABI」(推奨:08-2009)
★本記事で紹介。製造元が変わり、ラベル外装から金属外装へ。

以上のように、三菱の単5マンガン電池は長年東芝電池の佐久工場製でありましたが、同工場での生産が終了したためか、パナソニック製に移行したようです。これは同時期の“TOSHIBA”ブランドの単5マンガン電池でも見られた特徴です。


MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池G LR6(GD)

LR6(GD)_12015年2月に全ての種類がフルリニューアルされた“三菱電機ホーム機器”の乾電池。以前は上位グレードに位置付けられるアルカリEX”を紹介しましたが、今回はエントリークラスに位置付けられる“アルカリ乾電池G”を紹介します。
これは“POWERアルカリG”の後継に当たるモデルで型番から「アルカリGH」の愛称が付いていましたが、こちらは電池・パッケージ共に“アルカリ乾電池G”に名を変更しています。

 

LR6(GD)_24本入りブリスターパックのパッケージです。左が旧世代“アルカリGH”のパッケージです。キャッチコピー“長持ちパワー”は同一ですが、騒がしい印象だった旧世代のパッケージと比べると今世代の“アルカリ乾電池G”は落ち着いたパッケージになった印象がありますね。

 

LR6(GD)_3パッケージ裏。アルカリEXの方はパッケージが若干大きかったですが(実はFujitsuブランドPremiumタイプと同じブリスターであったことが判明)、こちらは旧世代と比べても同じ大きさのパッケージです。注意書きの構成もほぼ同様で、違いはバーコードの大きさぐらいの違いです。後は原産国表示が小さくなっている点に悪意が感じられますがw。
型番は旧世代が“LR6GH/4BP”、今世代が“LR6GD/4BP”となっており、型番コードは“49J479”と“49J530”となっていました。

LR6(GD)_4電池の外観。デザインは“アルカリEX”と同様の色違いでのツートンに加えのラインが入っているものになっています。ただし、赤は真っ赤ではなく、若干赤が薄くどちらかと言うとメタリックレッド的な色合いというべきでしょうか。
ちなみに型番は“LR6(GD)”となっており、これはマクセルでも同型番のアルカリ電池が存在しており、型番が被っている。奇しくもエントリークラスのアルカリ電池という点で共通しています。

 

LR6(GD)_5旧世代との比較です。こちらも以前紹介した“アルカリEX”と同様、金と赤と黒を使った色使いと電池本体にもキャッチコピー“長持ちパワー”が記載してあり、騒がしい印象のデザインでしたが今世代の“アルカリ乾電池G”ではスッキリした印象となりました。
良くも悪くも安物電池っぽかった旧世代ですが、今世代で高級っぽく見えるデザインになったかもしれません。

 

LR6(GD)_6原産国はどちらとも“MADE IN INDONESIA”でインドネシア製です。“アルカリEX”ではデザインだけでなく性能もアップしていましたが、こちらはデザイン上の変更のみで中身は同じでしょう。
電池表に大きいスリーダイヤマークがあるからか、前世代で“三菱電機ホーム機器株式会社”の社名表記にあった小さいスリーダイヤマークが無くなっているのがわかります。

 

LR6(GD)_7プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」でインドネシア製でありますから、“PT FDK INDONESIA”製であることが推測されます。
使用推奨期限はアルカリGHが「11-2019」でアルカリ乾電池Gが「02-2020」となっていました。時期的に考えると5年期限と推測され、それぞれ2014年11月製造と2015年2月製造の電池でしょう。

 
2015年2月製造と言うのは以前紹介した新ロゴバージョンの“アルカリEX”でも同様でありましたので、他の電池も新しくなる境目は2015年2月製造分以降なのかもしれませんね。


MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池EX LR6(EXD)

LR6(EXD)_1いつの間にか刷新されていた“三菱電機ホーム機器”のアルカリ電池です。この刷新は2015年2月に行われたようで、ラインナップが全て入れ替わり、アルカリ・マンガン電池だけではなく、全ての電池が三菱電機の新ロゴである、スリーダイヤマーク+“MITSUBISHI ELECTRIC”ロゴになりました。
今回紹介するのは三菱のアルカリ電池でも上位グレードに位置付けられる“POWERアルカリEX(電池上の表記はアルカリ乾電池EX)”の単3です。

LR6(EXD)_24本入りブリスターパックのパッケージです。左が旧世代に当たるアルカリEXJです。旧世代ではパッケージや電池上では“POWERアルカリEX”を名乗りながらも型番からであるアルカリEXJという通称を用いていましたが、今世代ではわかりにくかったのかアルカリEXという通称になり型番由来のEXDという名称は用いていません。
キャッチコピーである“長持ちハイパワー”は前世代と同様です。

このアルカリEXのリニューアルはデザインの変更のみでなく、従来品のアルカリEXJと比べるとモーター玩具相当の放電において約20%の性能UPを実現している他、未使用耐漏液性能もアップしていることがホームページ上に記載されています

LR6(EXD)_3パッケージ裏。ちなみに旧世代のアルカリEXJよりも今世代のアルカリEXの方が若干パッケージが大きくなっており、富士通アルカリ電池のブリスターパックでおなじみの“ワンプッシュ取り出しブリスター”が採用されています。
型番は旧世代が“LR6EXJ/4BP”、今世代が“LR6EXD/4BP”となっており、型番コードは“49J513”と“49J523”となっていました。

 

LR6(EXD)_4電池の外観。のツートンに加え、真中にのラインが入っている特徴的なデザインになっています。青はどちらかと言うと紺色に近い色というべきでしょうか。
パッケージ上では“POWERアルカリEX”となっているブランドも電池上では“アルカリ乾電池EX”となっています。
社名表記は“三菱電機ホーム機器株式会社”で日本製となっています。

 

LR6(EXD)_5旧世代との比較です。旧世代のアルカリEXJは金と青だけではなく、黒も織り交ぜたものとなっており、“長持ちハイパワー”というキャッチコピーの記載も相まってゴチャゴチャした印象を受けますが、今世代のアルカリEXではそれらが一切廃され、スッキリした印象になりました。
まぁ、このゴチャゴチャな表記が三菱アルカリ電池の個性と思っていましたから、シンプルな普通のアルカリ電池と同じようなデザインになってしまったのは残念とも思う点ではあります。

LR6(EXD)_7プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で日本製とのことですから、FDKエナジー製であると推測されます。ただ、使用推奨期限の印字が現在の富士通ブランドのアルカリ電池で見られる大きい使用推奨期限の印字でないことから、中身は富士通ブランドのアルカリ電池とは違うのかもしれませんね。
使用推奨期限はアルカリEXJが「12-2023」、アルカリEXが「02-2025」となっていました。

どちらとも使用推奨期限は10年ですから、それぞれ2013年12月と2015年2月製造の電池です。特にアルカリEXの方は発売したばかりの電池のため恐ろしいほど新鮮な電池になってますね。

しかし、近所でもこの三菱のアルカリ電池を取り扱っている販売店が存在しておらず、今回はヨドバシカメラより取り寄せて入手しました。ヨドバシカメラはホームページ上に掲載されている商品であれば1個からでも取り寄せてくれますから便利です。店頭受け取りにすれば一切の手数料もかかりませんしね。