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電池に関する小ネタを扱うカテゴリです。

ダイソーで売られているマクセルのCR2032が…

CR20321B_1100円均一ショップ“ダイソー”で売られている日立マクセルのCR2032・1個入り(CR2032 1B)と言えば、市販モデルでは高容量タイプの“CR2032H”が入っているのに対し、ダイソーモデルではそれよりも容量が少ない無印の“CR2032”が入っていることで有名です。
ですが、今回ダイソーモデルでありながらも“CR2032H”が入っているロットを発見しました(写真左)。

 

CR20321B_2問題の“CR2032H”が入っていたのは使用推奨期限「04-2020」(2015年4月製造、電池印字“54”)のロットでした。別のダイソーで入手した次ロットであると思われる、使用推奨期限「05-2020」(2015年5月製造、電池印字“55”)のロットでは無印の“CR2032”に戻っていました。そのため、無印供給不足により一時的に“CR2032H”になったのではないかと思われます。

 

容量は若干違う程度ですが、“CR2032H”の方が容量が大きいのは確かで、しかも市販モデルと同様という点から、ヘビーユーザーな方は見つけたら買っておくと良いかもしれません。自分も2パック分購入しました。

★関連記事
マクセルのリチウム電池CR2032とCR2032Hの違い
→日立マクセルのリチウムコイン電池“CR2032”と“CR2032H”の違いを取り上げた記事。


マクセル数字シリーズ電池の謎

popeye_1かつて日立マクセルが発売していたマンガン電池には“100”“200”“400”の様な数字のブランド名を冠していました。かつて、本ブログではその中でも黒マンガン相当と思われる“400”を紹介しました
その頃に発売していたアルカリ電池のブランドはどうだったのでしょうか。その謎は1976年6月に創刊された“POPEYE(ポパイ)”という雑誌にありました。

 

写真の“POPEYE”創刊号は実際のものではなく、食玩ブームが起きた時に発売された、大人向けグリコである“タイムスリップグリコ”の“思い出のマガジン”というもの。このシリーズは昔の雑誌をミニチュア化して復刻したもので写真の“POPEYE”も隣に置いてある単3電池と比べると小さいことがわかると思います。

popeye_2この本で凄かったのが、紙面の内容も出来るだけ再現しているのみならず、広告も当時掲載していた広告主に許可を得て出来るだけ再現しているという点です。
ただし、やはり許可を得られなかったもしくは連絡がつかなかった広告主があるのか、一部はグリコの広告wで穴埋めされている(写真左下)。ちなみに写真右下はかつてレコード針で一世風靡したナガオカ(現・ナガオカトレーディング)の広告。

popeye_3この流れから感づいている方もいるとは思いますが、この雑誌にはある電池の広告が掲載されています。問題の広告は写真のページ左下の広告です。

 

 

あまりにも小さすぎるので拡大してみました。

popeye_4

問題の広告はストロボとの合同広告で、『チャンスは、もらった。』というキャッチコピーとともにマクセルのアルカリ電池の広告も掲載されています。

安定したパワー、抜群の
長寿命、アルカリ乾電池
maxell(R)“1000”
日立マクセル株式会社

とあります。つまり、マクセルの数字シリーズのアルカリ電池は“1000”だったのです。この雑誌の発売が1976年6月で、以前本ブログで紹介したマンガン電池の“400”が1979年2月製造ですから、おおよその時期も一致しています。
ちなみにストロボの方は“kako”ブランドのもので、かつてはカコストロボという独立した企業として存在していましたが、1970年代に倒産。その後日立コンデンサ(現・日立エーアイシー)が事業を引き継ぎますが、程なく撤退してしまいます。この広告は“kako”ブランドのストロボが日立コンデンサだった頃のもの。日立グループ繋がりでマクセルのアルカリ電池との合同広告になったのではと思われます。
それにしても昔の広告なんて、何の旨みも無いのに掲載許可を得られたというのが凄いと思います。日立マクセルと日立エーアイシーの心の広さに感謝ですね。この広告は当時のアルカリ電池の用途が主にストロボであったことを物語っている電池マニアとしては歴史的価値のある広告でもあります(大袈裟かもw)。

★関連記事
maxell “400” SUM-3(SG)
→本記事で掲載している雑誌の広告に掲載されていたアルカリ電池とほぼ同時期に発売されていたと思われるマンガン電池を紹介した記事。


補聴器用空気電池PR44/PR48とPR44P/PR48Pとの違い

PR44P_1
補聴器用の空気電池にはPR44P/PR48Pのように“P”符号が付けられているものと、PR44/PR48のように“P”符号が付けられていないものがあるのをご存知でしょうか?
一般的に“P”符号が付けられている空気電池は重度難聴者向けの高出力補聴器用の電池とされ、“P”符号が無い電池と比べ、大電流を流せる仕様になっているようです。上記写真はかつてのパナソニックの補聴器用空気電池のラインナップで、PR44PやPR48Pが掲載されていることがわかります。
しかし、現在ではこの“P”符号が付けられている補聴器用空気電池はネクセル製のみで、上記で紹介したパナソニックを含め発売されていません。
補聴器は医療機器であり、実際に該当している電池を使用している方にとっては死活問題に当たります。そこで、PR44/PR48をPR44P/PR48Pの代わりとして使うことが出来ないのかを補聴器用空気電池を発売している各メーカーに問い合わせて見解を聞いてみました。
※:なお、各社の問い合わせは完全抜粋だと怒られるので一部要約して掲載しています。


●パナソニック
パナソニックの補聴器用空気電池は現在発売されているドイツ製のロットについてはPR44/PR48でもパッケージに“PR44P(PR48P)と同じように使えます”と記載され、普通に“P”符号が付けられていない電池でありますが使えることになっています。これは現在のカタログにも記載されています。

PR44P_2

なお、この理由をパナソニックのホームページ上では『性能向上によって一般補聴器用に統合した』と記載しています。
パナソニックは補聴器メーカーとしての一面を持っているせいかこの対応はさすがと言えます。

●日立マクセル
弊社ではPR44PやPR48Pは販売していませんとした上で“現在販売している一般補聴器用のPR44やPR48は性能向上により、高出力補聴器でも基本的に使用可能”というパナソニックとほぼ同じ見解を頂きました。

●FDK(富士通)
FDKの見解はパナソニックや日立マクセルのものとは異なり、JIS(日本工業規格)上ではPR44PやPR48Pは定義されておらず、“FDKの補聴器用空気電池はJIS規格に基づいているのでPR44/PR48をPR44P/PR48Pを代用しても問題無い”というものでした。
メールで問い合わせをしたのですが、JIS C8515一次電池個別製品仕様の空気亜鉛電池の項目を抜粋したものを添付頂きました。確かにその資料には“P”符号が付いているものはありませんでした。そもそも“P”符号付きの空気電池を一番初めに発売したメーカーはどこなんだという話になってきますが…。

●ソニーエナジー・デバイス
ソニーの見解は“高出力用補聴器に高出力ではない電池が使用できるかどうかは分かりかねる”というものでした。使用している補聴器が高出力用補聴器の電池(PR44P/PR48P)を推奨しているのであれば補聴器メーカーに確認して欲しいとのことでした。
最初からPR44/PR48がPR44P/PR48Pと互換性が無いことを前提とした話になっているのが残念ですね。両者互換性があるのかという電池メーカーとしての見解を聞きたかったのですが。

●東芝ライフスタイル
弊社では高出力補聴器用の空気電池はラインナップしていないとした上で“一般補聴器用の電池を高出力補聴器用の電池への代用はできない”という見解でした。高出力補聴器用の空気電池に関しては補聴器購入の販売店か、電池メーカー他社(パナソニック)に問い合わせて欲しいとのことでした。
電池メーカー他社の問い合わせ先が競合他社のパナソニックになっており、いいのか?という見解でありました。いっそ、「パナソニック様の空気電池だったら“P”符号で代用できる製品がありますよ」、と教えて貰った方がよかったかも。


日本メーカーの補聴器用空気電池の殆どは“ドイツ製”であり、殆どパナソニックや日立マクセルのような見解なのではと思っていたのですが、実際に問い合わせてみると、各社様々な見解で意義深かったと思っています。電池メーカー各社の皆さん、こんな他愛の無い質問に回答頂きありがとうございました。
今回の問い合わせでは少なくともパナソニック・日立マクセル・FDK(富士通)のものはPR44/PR48でもPR44P/PR48Pとして代用しても大丈夫とのことなので安心して使いましょう。他2社は使えないと表明しているので何かあっても保証してもらえないかもしれない。


Fujitsuプレミアムタイプの単5から液漏れ

LR1FP(2B)_1現在FDKより発売されている“Fujitsu”ブランドのハイグレードアルカリ電池である“Premium(プレミアム)”タイプの単5です。
この電池は2、3日前にあるホームセンターで入手した電池なのですが…。

 

 

 

LR1FP(2B)_2購入した時には気付かなかったのですが、パッケージされている正面左の電池から液漏れしていました。写真だとわかりにくいとは思いますが、マイナス極が変色しているのがわかります。
この時点でメーカー送りなのは決定ですが、送る前に写真を撮っておくことにしました。

 

LR1FP(2B)_3撮り方を変えてみました。これだとマイナス極が変色しているのがわかるのではないかと。まだ液漏れしてから時間が経過していないのか、パッケージ上から電池を押さえると液体が残留していることがわかります。

 

 

LR1FP(2B)_4パッケージ裏の使用推奨期限は「03-2017」。プレミアムタイプの単5と6P形は2年期限であるので、2015年3月製造の電池となり極めて新鮮です。
ちなみにFDKには既に問い合わせ済みで、商品は静岡県湖西市のFDKエナジーに送って欲しいとのことでした。今回は交換と調査をお願いしてみました。調査には約2週間かかるとのことなので気長に待っておくことにしましょう。

・こっそり追記(2015/5/19)
fdk_1FDKエナジーより速達郵便が到着しました。5月13日に発送して、5月19日に届きましたから、ほぼ1週間程度で随分早いですねぇ…。

 

 

 

 

fdk_2中には代替品の単5電池2本と、「富士通 電池・電池応用商品」の総合カタログ、参考資料として電池工業会発行の小冊子“WE LOVE DENCHI”の2014年版(PDF版が電池工業会のページで見れ、それと同一)が入っていました。
少なくとも近所の量販店などでは富士通乾電池のカタログは配布されていないので結構嬉しいな。電池工業会の小冊子も電池工業会のイベントなどでしか入手出来ない一品なのでレアかも。

fdk_3同封の書面によると、やはり調査には2~3週間かかるとのことなので先に代替品を送ったとのことらしいです。さすがFDK、とても素晴らしい対応と言えます。
ちなみに代替品は“Premium”タイプなのは同一(さすがにこれ以上のグレードの電池はありませんからね)、使用推奨期限は「05-2017」で、なんと今月(2015年5月)製造の電池が到着しました。

・こっそり追記2(2015/6/2)
fdk_4FDKエナジーより調査結果が到着しました。なお、こちらも速達郵便で到着しました。
ちなみに調査結果が気になったので、写真を取る前に開封してしまいましたw。

 

 

 

fdk_5同封されていた“調査結果報告書”。
結果としては開路電圧は未使用品と同様で、液漏れしている側は若干ながら電圧が低かったそうです。
液漏れしている側の電池を解体してみたところ、負極ゲルに黒色の不純物が発見され、分析した所“鉄”であることが判明。その不純物が混入したことで電池内部にガスが発生し、内圧が上がり液漏れしたとの見解でした。

以前、マクセル“ボルテージ”の単4でも未開封で液漏れする事例が発生、メーカーに返送してみたら、やはり今回と同じように不純物が混入したことで液漏れしたとの報告でした。そういうことを考えると電池内部に不純物が混じるというのはこの業界(?)では普通なのでしょうかねぇ…。
リチウムイオン電池では不純物が混入したことで発火したという事故がありました。これはアルカリ電池なので液漏れで済んでいますが、何とかして欲しい事態ではありますね。


FDKの蛍光灯

fdkfluorescentlamp_1前回のブログでは“fujitsu”ブランドの電池を発売していることで知られるFDKナツメ球と点灯管を紹介しましたが、今回は更に知られていないと思われる“FDK”ブランドの蛍光灯を紹介します。
ただし、この蛍光灯は一般市販されていたものではなく、旧“富士通”ブランドの懐中電灯に取り付けられていたもので、珍しいブランドの蛍光灯だったので取って保存していた記憶があります。

 

FDKとは現在の“FDK株式会社”の前身に当たる“富士電気化学株式会社”の社名の頭文字を取ったもので(Fuji Denki Kagaku)、富士電気化学の時代でも電子部品などでは既に“FDK”のロゴが記載されていたことがあります

fdkfluorescentlamp_2蛍光灯を点けてみたところ。この蛍光灯は4Wという直管形の蛍光灯では一番小さいもので、懐中電灯やランタンなどに使われているタイプのものです。
なお、ブランドは“FDK”となっていますが、“TSP”の略号が付いていますから、これは東芝ライテック製ですね。


Fujitsu 点灯管・グロースターター FG-1E/100V 5Wナツメ球

FB222_1Fujitsuブランドで電池を発売しているFDKが配線器具などの電池関連用品として発売しているナツメ球点灯管(グローランプ/グロースターター)です。
かつて、FDK(富士電気化学)が発売していた、富士通乾電池ファミリーの製品にはFujitsu DRY BATTERY”の記載がありましたが、現在は単に“Fujitsu”ロゴのみの記載となっています。

 

FB222_2パッケージ裏。社名表記は“FDK株式会社”となっており、バーコードのベンダーも同社のものになっています(4976680)。型番はナツメ球が“FB222(2H)”、点灯管が“FB223(2H)”となっています。
これは現在でもFDKのホームページ上に記載されている現行品で、あるスーパーで“Fujitsu”ブランドの電池と同じ所に売られていました。

 

FB222_3ナツメ球。これは蛍光灯の脇っちょに付いている豆電球、いわゆる常夜灯の電球です。自分は未だにこれが点いていないと寝られない人間でありますw。
FDKが自社製造していることはありえず、他社生産であることは明らかですが、電球には“1C 100V/110V 5W”と書かれているのみで電球からはどこ製かどうかはわかりません。おまけにパッケージにも生産国の記載はありませんでした。

FB222_4点灯管。これは10Wから30Wの蛍光灯に使える“FG-1E”というタイプの物です。かつてはFG-5Pなど、他のサイズの点灯管も発売されていたようですが、現在は需要が一番高いと思われるこのFG-1Eのみの発売となっているようです。
こちらも社名の記載はありませんが、以前本ブログで紹介したFG-5Pトヨスター製であったことや同社のホームページで見れる点灯管の写真を見る限りではよく似ているので、トヨスター製なのではないでしょうか?

★関連記事
Fujitsu 点灯管・グロースターター FG-5P FB213(B)
→かつて、同じくFDKが“Fujitsu DRY BATTERY”ブランドで発売していた点灯管であるFG-5Pを紹介した記事。


電池工業会の機関紙

☆本記事投稿後“電池雑学”のコーナーが再連載されていることを確認しましたので、再投稿しました。
一般社団法人 電池工業会”は電池メーカーが集まって出来た業界団体で、様々な電池の規格を制定したり、電池のリサイクルを推進したりしている。この電池工業会が発行している機関紙がある。その名も『でんち』。この機関紙は電池工業会の会員でなくとも、ホームページ上で見ることが可能。基本、電池工業会の活動状況の記事が中心であるこの機関紙は表紙を見た感じでは面白く無く見える。

denchiしかしこの機関紙には“電池雑学”という連載ページがあり、電池業界の成り立ちや電池の規格などを取り上げた電池マニアにはたまらないページがあるのだ。例えば2010年2月から7月にかけて連載された『マンガン電池の高性能化』という記事では日本が歩んできたマンガン電池の高性能化の歴史を追っていくという、日本の乾電池黄金期というべく時代にスポットを当てている。
この連載の3回目では超高性能マンガン電池(いわゆる黒マンガン)が登場の回で昭和44年当時、各社の超高性能マンガン電池の構造を掲載している(左写真)。
他にもこの機関紙には電池工業会会員社の新製品情報が掲載されており、バックナンバーを見れば2004年以降に電池メーカーが発売した新製品も遡って見ることが可能で、過去発売した電池関連製品の情報源にもなります。

参考として、その“電池雑学”の総インデックスを置いておく。暇な時に読んでみて電池の知識をより深めてみてはいかがだろうか?図書館に行くこと無くこのような文献が見れるのは本当に素晴らしい世の中になったのだなぁ、と感心してしまいますね。
なお、この“電池雑学”のコーナーは2013年12月号までは連載されていましたが、2014年4月号より再連載を開始。現在は不定期で連載を続けているようです。

★更新履歴
2014/3/19 初版。
2015/2/15 2014年中連載の“電池雑学”掲載記事を反映。

(総インデックスは長すぎるため収納式になっています。)

続きを読む →


電池の小ネタを集めてみたII

2014年最後の更新となるであろう今回は適当な電池関係の小ネタで締めたいと思います。

●“充電式EVOLTA”ワンピースバージョンの「ルフィ/ジョイフルバージョン」を入手
evoltaonepiece_12011年に発売された3代目“充電式EVOLTA”のバリエーションモデルであるワンピースバージョンですが、以前本ブログでも書いた通り「ルフィ/ジョイフルバージョン」のみが未所持でした。
コミケ帰りに寄ってきた錦糸町にある西友系列の大型店“LIVIN(リヴィン)”にて300円で投げ売りされているルフィ/ジョイフルバージョンを発見、遂に全種類揃えることができました。

 

evoltaonepiece_2これが全4種類のラインナップです。左から、
HHR-3MCA…ルフィ/シリアスバージョン
HHR-3MCB…ルフィ/ジョイフルバージョン
HHR-3MCC…チョッパー/シリアスバージョン
HHR-3MCD…チョッパー/ジョイフルバージョン
ここまで揃えるのが長かった…。

 

●ローソンストア100で売られている東芝のアルカリ電池も遂に…?
LR03(E)_1ローソンストア100”で売られているのツートンカラーなデザインが特徴的の東芝のアルカリ電池ですが…。

 

 

 

 

LR03(E)_2こちらも2014年9月製造ロット(使用推奨期限:09-2019)で旧社名である“東芝ホームアプライアンス株式会社”の表記から“東芝ライフスタイル株式会社”の表記に変わっていました(写真・真中2本)。

 

 

LR03(E)_3相変わらずマイナス極の絶縁リングは「」であり、インドネシア製なのでFDKのインドネシア現地法人である“PT FDK INDONESIA”製なのは変わらないようです。

 

 

LR03(E)_4しかし、東芝主力のアルカリ電池であるインパルスでは2014年11月製造ロット(使用推奨期限:11-2024)でもパッケージ・電池本体ともに“東芝ホームアプライアンス株式会社”表記であり、何か作為的なものを感じますが…。

 

 

 
本年中は“みはりんの電池コレクションブログ”をご覧いただき、ありがとうございました。2014年はサイト移転など様々な出来事がありましたが何とか乗り切ることができました。2015年で2年目に入る本ブログ、来年も様々な電池を取り上げていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。


怪しいPSPのバッテリー

pspbattery_1多分、某オークションで入手したと記憶している、初代PSP(PSP-1000)用のバッテリー。
このバッテリーはだいぶ前に購入したものと記憶していますが、今になって不自然な点が気になってしまいました。
ここ最近はネタ切れや多忙が重なって更新できない気味でありますので、今回はこのバッテリーを紹介してみたいと思います。

 

pspbattery_2不自然ポイントその1。
左が純正品のバッテリーで、右が怪しいバッテリーなのですが、純正品はバッテリーパック全体がつや消しになっていて、文字が浮き出ているように見えるのに対し、怪しい方は全体的にツヤツヤになっていて不自然です。

 

pspbattery_3不自然ポイントその2。
このバッテリーの不自然さで最も顕著なのが注意書きです。詳しくは左の画像を拡大して見て欲しいのですが、漢字の「」という文字や「両」が「」になっていたり、ひらがなの「」の文字がおかしかったりと色々不自然な点が目立ちます。

そして、このバッテリー最大の不自然は純正品にはない、振るとカタカタ音が鳴るという点。恐らくこのバッテリーの中身はスカスカなのでしょう。以上の点から限りなく純正品ではない模倣品の可能性が高いと考えられると思われます。
とは言え、このバッテリーは普通に使えていますし、大容量タイプのバッテリーの模倣品であれば悪質でありますが、これは標準タイプのバッテリーですからね…。玉に瑕なのが純正のバッテリーチャージャーで充電できないことぐらいで(やはり偽物じゃんw)。


遂に発見!?

LR6(L)_2あるドラッグストアで見かけた東芝のアルカリ電池“LR6(L)”10本入り。この電池はディスカウントストアやドラッグストアなどで見られるエントリーモデルのアルカリ電池で、主に関東地方を中心に展開するドラッグストア“ウエルシア薬局”では“welmark”というPB品の電池として売られています。
写真の電池は軟質系フニャフニャシュリンクの日本製でパッケージからもFDKエナジーのOEMであることがわかります。

 

LR6(L)_3“TOSHIBA”ブランドの乾電池は東芝ホームアプライアンス(現・東芝ライフスタイル)が発売していますが、今まで旧社名の“東芝ホームアプライアンス株式会社”の表記ばかりで、新社名表記のものは見られませんでした。
ですが、今回購入した電池で遂に“東芝ライフスタイル株式会社”の表記に変更されていました(上2本)。当ブログで同社の社名変更を伝えて約6ヶ月。ようやく社名が変わった電池を見つけました。

 

LR6(L)_1ちなみに使用推奨期限は「08-2019」。この電池は使用推奨期限5年であるので2014年8月製造の電池です。他の電池もこの製造日が社名表記変更のポイントかもしれない。
ちなみに1年前製造の使用推奨期限「07-2018」のものは日本製ではなくインドネシア製でした。以前本ブログでお伝えした“IMPULSE”と同様混在なのか??ちなみにマイナス極の特徴はこの時の“IMPULSE”と同じくモリトクタイプのものでした。