“オーム電機”が発売する低価格アルカリ電池としてお馴染みの「Vアルカリ乾電池」。今回は同電池のデザインが新しくなったと同時に発売された「Vアルカリ電池」のハイグレードモデルである“Vアルカリ乾電池 UPPER”を紹介します。
この電池は既に販売終了となった、オーム電機のハイグレードアルカリ“Eforce(イーフォース)”の後継に当たるモデルと思われ、Eforceには単1から単4サイズまであったのに対し、当電池は単3と単4サイズのみになっています。
パッケージ裏。この“Vアルカリ乾電池 UPPER”の大きな特徴は使用推奨期限が10年に設定されていることで、パッケージにはそのことが大きく記載されています。キャッチコピーは『ハイパワー(当社従来品比)』と極めてシンプルです。
また、普通の“Vアルカリ乾電池”4本パックがシュリンク+ラベルの簡素的な包装なのに対し、この“Vアルカリ乾電池 UPPER”では4本パックでも台紙入りで如何にもコストがかかっていそうです。
ちなみに単3の8本パックでは4本パック×2で構成されていました。まるでパナソニックの多本パック電池のようですね。別に意識している訳ではないと思いますが。
ちなみに単3・8本の型番が“LR6/S8P/U”、品番が“07-9965”で単4・4本の型番が“LR03/S4P/U”、品番が“07-9696”となっており、バーコードのベンダーは“オーム電機(4971275)”となっていました。
電池の外観。デザインそのものは普通の「Vアルカリ乾電池」と同様ですが、金+青色になっているのが大きな特徴です。最近ではハイグレードアルカリを象徴するものとして青のデザインを使うものが多くなりましたね。やはり、パナソニックのオキシライド乾電池→乾電池EVOLTAの影響があったのでしょうか?
注意書きは普通の「Vアルカリ乾電池」と同様、社名表記は“株式会社オーム電機”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。
普通の「Vアルカリ乾電池」と比較してみました。この写真を見てみると、色が違うだけでほぼ同一のデザインであることがわかると思います。唯一の違いとして、普通の「Vアルカリ乾電池」に記載されていたJISマークの表記が“Vアルカリ乾電池 UPPER”では無くなっています。
プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「緑」。使用推奨期限印字も含め、普通の「Vアルカリ乾電池」と同様の特徴です。
使用推奨期限は単3・単4共に「01-2026」。パッケージには前述の通り『使用推奨期限10年』の記載がありましたので、それぞれ2016年1月製造の電池であると思われます。
外装ラベルを剥がしてみました。単3には“N88101 5K262”、単4には“D53606 5H252”というレーザー刻印らしきロット番号が印字されていました。ロット番号の記載パターンは普通の「Vアルカリ乾電池」と同様のようですが、単4もレーザー刻印らしきロット番号の印字となっている点が違っています。
外装ラベル剥がしついでにマイナス極のガス抜き穴も見てみましたが、単3・単4共にいつもの2つ穴タイプでした。
絶縁リングを見てみると、リングの切り欠きを下に置いた状態で上には数字が、その左にはアルファベットが刻印されているものでした。電池本体に記載されているロット番号のパターンに鑑みると、JISマーク表記の記載は無いものの、普通の「Vアルカリ乾電池」と同様に“Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.”製である可能性が高いと考えられます。
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→本記事で“普通の「Vアルカリ乾電池」”と称された、“Vアルカリ乾電池 UPPER”の姉妹品である低価格アルカリ電池を紹介した記事。多くの100円均一ショップやディスカウントストアで見られる。
Eforce(イーフォース) 単3形/単4形 アルカリ乾電池
→事実上“Vアルカリ乾電池 UPPER”の前身に当たるオーム電機のハイグレードアルカリ電池を紹介した記事。