三洋電機の古いリチウムコイン電池。パッケージは旧ロゴであるが、中に入っている電池は新ロゴである。
ちなみにこのCR2430という電池を現在市販している日本メーカーはソニーとFDKだけです(OEM向としてはマクセルも供給している)。
この電池は三洋の電卓用補修部品のようで、裏側には補修部品のシールが貼られており、こちらは新ロゴになっています。ちなみに印刷は「88-03」と書いてあり、1988年3月製造と思われます。三洋のロゴは1986年に最終形態のロゴに変わっているので(現在は“Panasonic”と書いて三洋電機なロゴなのでw)、この電池が発売されている頃は既に新ロゴになっている頃です。
こちらは上記のCR2430と同時期に発売された、一般市販向けのCR1220。こちらはもちろん、新ロゴになっています。
CR1220のパッケージ裏。印刷は「88-04」で1988年4月製造と思われ、上記のCR2430とはひと月違いなので比較になっていると思います。なので、三洋のリチウムコイン電池は電卓などの補修部品向けとして発売された連結パッケージ品のものが旧ロゴ、一般市販向けとして発売されていたものが新ロゴであったのではないでしょうか。
ちなみに、この三洋のリチウムコイン電池裏側には『リチウム電池は自己放電が少なく長期間の保存が可能です』と書いてあったのが特筆すべき点だろう。それを証拠付けるように上記、CR2430とCR1220を測定すると現在でも3Vを上回っていた。
自分が持っているコイン電池CR2016もパッケージデザインがほぼ同じなので補修部品ですかね。
for Canonと書いてあるので電卓用だとしてもCanon電卓用なのでしょう。
最初はフィルムカメラかのバックアップ用かと思っていました。
無名様のCR2016にはパッケージに『for Canon Electronic Calculators』(キヤノンの電卓向け)と書いてあるので、キヤノンが三洋電機に電卓用として作らせたものなのでしょうね。中身は一般品と同じでしょうけど。
シャープは完全自社ブランドでOEM元がわからないリチウムコイン電池でしたが、キヤノンは三洋のロゴ付きのものだったのですね。