中国の電池メーカー、“Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.”が発売するアルカリ電池。このメーカーは「PAIRDEER」というブランドの電池を発売していることで知られており、現在は100円均一ショップ“セリア”においてこのPAIRDEERブランドを冠した自社(セリア)のアルカリ電池やマンガン電池が売られている。
電池の外観。日本向けの電池のようで注意書きは日本語と英語の両併記。字体(フォント)は中国特有の怪しい明朝体であるが、誤字は無い。デザインはアルカリ電池にありがちの金色ではなく、銅色を薄くしたような感じと言えば伝わるだろうか?
電池正面には「MERCURY & CADMIUM FREE」とは書かれているが、電池下部の帯部分に日本語で『水銀0使用』とも書かれている。生産国はもちろん、中国。
プラス・マイナス側。使用推奨期限は「01-2012」。2年期限と推測すると、2010年1月製造だろうか。マイナス極の絶縁リングは「赤」でMEMOREX(兼松)のアルカリ電池(写真左2本)にも似ているが、兼松の方のマイナス極底板がツルツルなのに対し、PAIRDEERの方はザラザラしている。また、プラス極の突起の構造も異なっていた。
ただ、兼松の方の使用推奨期限は「11-2015」であり、製造時期が大きく異なるため、あまり比較にはならないと思う。
ちなみに両者のマイナス極の被覆を剥がしてみたところ(左が兼松、右がPAIRDEER)。ガス抜き穴は2つで共通しているが穴の大きさが違う。また、絶縁リングも兼松は赤が薄いのに対し、PAIRDEERは赤が濃いのがわかる。