月別アーカイブ: 2014年2月

SUPER ALKALINE PAIRDEER NO:3151B LR6 AM3 AA

pairdeerno3151b_1中国の電池メーカー、“Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.”が発売するアルカリ電池。このメーカーは「PAIRDEER」というブランドの電池を発売していることで知られており、現在は100円均一ショップ“セリア”においてこのPAIRDEERブランドを冠した自社(セリア)のアルカリ電池やマンガン電池が売られている。

 

 

pairdeerno3151b_2電池の外観。日本向けの電池のようで注意書きは日本語と英語の両併記。字体(フォント)は中国特有の怪しい明朝体であるが、誤字は無い。デザインはアルカリ電池にありがちの金色ではなく、銅色を薄くしたような感じと言えば伝わるだろうか?
電池正面には「MERCURY & CADMIUM FREE」とは書かれているが、電池下部の帯部分に日本語で『水銀0使用』とも書かれている。生産国はもちろん、中国

pairdeerno3151b_3プラス・マイナス側。使用推奨期限は「01-2012」。2年期限と推測すると、2010年1月製造だろうか。マイナス極の絶縁リングは「」でMEMOREX(兼松)のアルカリ電池(写真左2本)にも似ているが、兼松の方のマイナス極底板がツルツルなのに対し、PAIRDEERの方はザラザラしている。また、プラス極の突起の構造も異なっていた。
ただ、兼松の方の使用推奨期限は「11-2015」であり、製造時期が大きく異なるため、あまり比較にはならないと思う。

pairdeerno3151b_4ちなみに両者のマイナス極の被覆を剥がしてみたところ(左が兼松、右がPAIRDEER)。ガス抜き穴は2つで共通しているが穴の大きさが違う。また、絶縁リングも兼松は赤が薄いのに対し、PAIRDEERは赤が濃いのがわかる。


ABC NEW Alkaline MILLENNIUM POWER LR6

ABCnewalkaline_1インドネシアの電池メーカーである“PT. International Chemical Industry(通称:ICI)”。同社は「ABC」というブランドで乾電池を発売していることで知られているが、日本においてもアルファ・インダストリーズというメーカーを通じてABCブランドの電池を発売していたことがある。今回はかつてアルファ・インダストリーズが発売していたABCブランドのアルカリ電池を紹介する。

 

ABCnewalkaline_2バーコードラベル。写真の電池は単3・4本のシュリンクパック。型番は「LR6[4S]ABC」。バーコードのベンダーはもちろん、アルファ・インダストリーズ(4983289)。アルファ・インダストリーズ自身は現在、乾電池を発売していないが、大創産業(ダイソー)が発売する一部の電池でこのベンダーコードが見られる。

 

ABCnewalkaline_3アルファ・インダストリーズがABCブランドの乾電池から撤退して大分経ちますが、未開封状態で未だに液漏れ一つ無い。
ちなみに、本ブログでは何度と無くABCブランドの電池について言及したことがあるものの、実際に紹介するのは初めてなのではないでしょうか。

 

ABCnewalkaline_4電池の外観。電池は日本仕様のものになっており、注意書きは日本語で記載されている。輸入元は“アルファ・インダストリーズ(株)”。インドネシア製で、「PT. INTERNATIONAL CHEMICAL INDUSTRIAL CO.,LTD.」とICIの社名が記載されているので同社製なのは間違いないと思われます。
使用推奨期限はマイナス側に記載されているものではなく、電池本体に記されているタイプであった。

ABCnewalkaline_5プラス・マイナス側。写真のマイナス極は被覆を剥がしてみたが、絶縁リングは無いタイプで、ガス抜き穴が4つある他に見たことがないタイプでした。
ちなみに使用推奨期限は「04-2004」で、2年期限と推測すると、2002年4月製造のものだろうか。

 

 
★関連記事
ALKALINE アルカリ乾電池 LR6AW
→このABCブランドの電池の後にアルファ・インダストリーズが発売したと思われるアルカリ電池。ABCブランドでは無くなっている他、中国製となっており、全く別物になっている。


A&TB LGP143448P RECHAGEABLE LITHIUM ION BATTERY

LGP143448P_1秋葉原の若松通商で入手したリチウムイオン電池の生セル。ある機器の組み換え用として購入したのですが、厚みがありすぎて実装できなかった。値段は税込210円とかなり安かったので取り敢えず2個買ったと記憶している。
電池には“A&TB”と記載されているので、かつて東芝と旭化成が合弁で設立したリチウムイオン電池製造メーカー“エイ・ティーバッテリー”製である。

 

LGP143448P_2電池の外観。電池そのものは緑色のチューブに覆われており、型番や注意書きが書かれているシールがちょこんと貼られているだけである。裏側には何も無い。
このような機器組込用のリチウムイオン電池の場合、その機器が分解されない限り日の目を見ない。従って、注意書きが記載されているのはまだ良いほうで、型番とロット番号のみしか書かれていない電池も存在する。

LGP143448P_3注意書きシールの拡大。型番は“LGP143448P”。若松通商では3.6V 1600mAhの電池であると記載されていたが、2000年頃の東芝電池のホームページを見てみると、実際は3.7V 1650mAhの電池であるようである。
注意書きには禁則事項として『●製品分解後の製品単体使用』と書かれていたり、英文では“●ORIGINAL BATTERY-PACK USE ONLY.”と記載されているので、組み込み用の電池であることがわかる。

LGP143448P_4プラス・マイナス側。左がプラス極で右がマイナス極。電池自体には取り外された痕跡はほぼ発見できず、ノートパソコンなどから取り外したバッテリーではなく、未使用のセルが何処かから流出したのであろうと思われる。

 

 

LGP143448P_5以前このブログで紹介したSoshineの充電器、SC-S7で充電は可能だった。一応この電池は生セルなので、充電時は放って置かずに目に付く位置に置いて充電するのがいいだろう。
取り敢えずこの電池は何かに使おうと思っているのですが、特殊サイズのため電池ボックスを自作しなければならず、生セルなこの電池は過放電にも注意しなければいけないので結局使わずじまいになってしまっています。

この電池を製造していたメーカーである“株式会社エイ・ティーバッテリー”は1991年にリチウムイオン電池の実用化を達成した1社である旭化成と東芝が1992年10月に設立したリチウムイオン電池の製造メーカーである。2000年には旭化成の資本撤退により、東芝100%子会社となり社名も変更される予定であったが、燃料電池に注力するという東芝の意向で2004年12月に社名変更されないまま解散し、東芝はリチウムイオン電池から撤退することとなった。
しかし、その4年後、東芝は2008年にリチウムイオン電池事業に再参入することを表明、チタン酸リチウム(LTO)を使用した新世代リチウムイオン電池“SCiB”を電気自動車やハイブリッド車、非常用電源向けとして供給しているようである。


ナナ セブン アルカリ乾電池 単3形

nanaseven_1かつて、ドラッグストアやスーパー、本屋などで77円均一コーナーを展開していた企業“ナナ・セブン”が発売していたアルカリ電池。もちろん写真の電池は単3・2本パックが税込77円。写真は単3であるが単4があったかは覚えていない。
ちなみに社名のナナ・セブンは「ナナ=7」+「セブン=7」で77を表した社名だったようである。いつの間にか、この77円均一コーナーを見ることは無くなった。やはり、77円の価格を維持するのは難しかったのでしょう。

nanaseven_3パッケージの表・裏。かつての国内メーカーのアルカリ電池のようなパッケージ。懐かしいと思うのは自分だけだろうか?
バーコードのベンダーは“ナナ・セブン(株)(456017319)”。ベンダー照会で見れる住所は神奈川県相模原市中央区でこれはアイ・フィット工業と同じ住所である。アイ・フィット工業の旧・ホームページの残骸には関連会社“ナナ・セブン株式会社”とあり、アイ・フィット工業がナナ・セブンを子会社化したと思われる。

nanaseven_4パッケージ裏に注意書きが書ききれなかったのか、パッケージ表の電池の下にも注意書きが書いてあった。

 

 

 

nanaseven_22本入りが4パック残っていたが、殆どのパックから液漏れしていた。まぁ、年数は経過していますからしょうがないですけどね。おまけに77円ですし。

 

 

nanaseven_5電池の外観。デザインは金+緑をベースとした一般的なデザイン。社名表記は“ナナ・セブン(株)”、中国製です。

 

 

 

nanaseven_6プラス・マイナス側。使用推奨期限は「03-2007」。「02-2008」のものもあった。2年期限と推測すると、2005年3月と2006年2月製か。マイナス極の絶縁リングは無いタイプでした(写真右)。


DRY BATTERY SONY 1.5V UM-1 TOKYO JAPAN

sonyum-1_1かなり古そうなソニーのマンガン電池。白地に黒と赤のデザインはかなり個性的。「+」と「ー」の表記はこの時代の電池にしてはわかりやすく、親切と言える。表示されている“SONY”のロゴは1962年頃のもののようで、古い電池なのは確かなようである。
下部には「TOKYO JAPAN」と記載してあり、ソニーというブランドが日本の東京から発信されているという意志が伝わってくるようである。今のソニーにも是非、見習って欲しいものである。

sonyum-1_6この電池の存在は幼い時に読んだ本、『プログラム式こどもカラー図鑑(7)“えねるぎー・えれくとろにくす”(講談社刊)』で確認しており、この柄の電池があることは知っていたのですが、実際に見るのは初めてでした。ちなみにこの本の発行日は昭和45(1970)年である。

 

 

sonyum-1_3電池の側面。注意書きは一切無い。下部には『SONY CORP.』と記載、その反対側にはJISマークが記載されており、『C-8501 736 T.K.C.』と記載されている。
JISマークの認定番号“736”は高砂工業の境工場であり、同工場製であると思われる。当時のソニーは電池を自社生産できる技術は持っておらず、他社生産であったようである。

 
ソニーが本格的に乾電池の自社生産に乗り出すのは当時、エバレディブランドの電池を発売していたユニオン・カーバイドと合弁して設立した“ソニー・エバレディ(現・ソニーエナジー・デバイス)”を設立してからで、ソニーの創業者である盛田昭夫氏と井深大氏は『自社生産の電池を持ちたい』という願望がかねてからあったという()

sonyum-1_4写真下の電池はJISの認定番号が同じく“736”の『時計用乾電池 明治セロックエコー』。こちらには“TAKASAGO KOGYO CO.,LTD. MFR.”と記載してあり、明確に高砂工業製であることがわかる。
以上のことから、略称の「T.K.C.」とは上記会社名の略称である『Takasago Kogyo Co.,ltd.』の意味であると思われる。

 

sonyum-1_5プラス・マイナス側。プラス極のキャップにも“SONY”のロゴが入っており細かい。マイナス極の刻印は『095H』と刻印されている。高砂工業は後に東洋乾電池と合併、東洋高砂乾電池(現・トーカン)となる企業であるが、同社が合併したのが1972年10月のようで、更にこの電池が掲載されていた本が1970年なのを踏まえて、刻印を読むと1965年9月頃の電池だろうか?

 
ちなみに写真左は『時計用乾電池 明治セロックエコー』であるが、同じ工場製なのに刻印の印字が異なる。こちらの刻印は『034A』。1964年3月製?

【参考文献】
Sony Japan|ソニーグループ ポータルサイト
Sony History 第21章 他業種へのチャレンジ
ソニー株式会社, 1996年


大創産業 マンガン乾電池 R20PU/R14PU/R6PU

R20PU_1均一ショップ“ダイソー”で売られているマンガン電池。インドネシア製でその外観から『仏陀のマンガン』とか『ダイソーの縦書きマンガン』と呼ばれることがある。
「仏陀のマンガン」という呼称は本家“乾電池コレクション”において、この電池の紹介で『黒色に金の装飾。仏陀をイメージさせるデザイン。』と記載してあり、発祥はここなのではないか?と個人的に考えている。

 

R20PU_2パッケージ裏の台紙。台紙に書かれている名称は『超高性能 黒パワー マンガン乾電池』である。ラインナップは単1が3本(電池-154)、単2が4本(電池-155)、単3が8本(電池-172)、それぞれシュリンクパックとなっており、均一ショップのマンガン電池としては珍しく、単4が存在しない。
バーコードのベンダーは以前“ABC”ブランドの乾電池を発売していたことで知られるアルファ・インダストリーズ(4983289)のものだった。

R20PU_3まずは単1と単2。デザインは黒地に金文字の極めて個性的なデザインです。単1と単2は裏と表ではデザインが異なっており、表面は単3電池でもお馴染みの縦書きのデザインとなっているが、裏面は『MANGANESE BATTERY』と英語でマンガン電池の記載があるが、英語表記のみならず、下に『マンガン乾電池』と日本語表記でも書かれている。
電池の表記は「R20PU/R14PU/R6PU」で、“PU”の表記、尚且つパッケージにも“超高性能”・“黒パワー”と書かれていることから黒マンガン相当であると思われる。
なお、「SUM-1/SUM-2/SUM-3」という旧JIS表記の記号で書いてあり、これも珍しい点と言えるだろう。

 

R20PU_4注意書き部分。注意書きは至って普通な注意書きで、国内メーカーの乾電池に匹敵する程ちゃんと(?)している注意書きである。社名表記は“株式会社大創産業”。

 

 

R20PU_5プラス・マイナス側。使用推奨期限は単1が「02-2017」、単2が「04-2017」であった。刻印はFDKが供給しているインドネシア製、ローソンストア100の“バリューライン”のマンガン電池の刻印とそっくりである。
FDK供給のインドネシア製マンガン電池は“ABC”ブランドの電池を発売していることで知られるインドネシアの電池メーカー“International Chemical Industry(ICI)”社製と言われている。

また、バーコードのベンダーも以前、日本で“ABC”ブランドの電池を発売していたアルファ・インダストリーズということもあり、よりICI社製の疑惑が深まる。

R20PU_6次に単3。単3も単1や単2に準じたデザインとなっていますが、単1や単2の表に当たる縦書きのデザインのみになっている。ちなみに自分は和物のデザインが好きなので、このデザインは結構好みだったりします。

 

 

R20PU_7プラス・マイナス側。使用推奨期限は「10-2016」。こちらも“バリューライン”のマンガン電池の刻印とそっくりで、富士通の3000シリーズマンガン(黒マンガン)のインドネシア製単3ともそっくりなので両者の製造元は同じであると考えられます。
ただし、プラス極の絶縁リングは今回紹介した電池は「」、富士通(FDK)のものは「」なので違いはあります。

 

R20PU_8最後に全ラインナップ。やはり、デザインは個性的ですね。ちなみにFDKの黒マンガンにもインドネシア製のものが存在するのは単1~単3のみで単4が存在しない(単4自体はあるが中国製)。と、言われると“ABC”ブランドのマンガン電池には単4が存在しない??と思われるかもしれないが、そんなことはない。何故ラインナップに単4が存在しないのかは謎である。


Panasonic リチウム電池 CR2450

CR2450_1パナソニックのリチウムコイン電池“CR2450”。あるディスカウントストアで107円で叩き売られていたので2個購入した。自分はこの電池を使った機器を持っていないし、見たこともないが、パナソニックの商品ページの用途では「電子手帳」とある。
ちなみにパッケージには「水銀0使用」と記載されているが、リチウム電池には元々、水銀は含有されていないエコな電池で、ボタン電池の回収でも対象外となっている。

 

CR2450_4パッケージ裏。左は使用推奨期限“04-2018”で「パナソニック株式会社 エナジー社」名義、右は使用推奨期限“09-2018”で「パナソニック株式会社」名義となっている。
パナソニックのリチウムコイン電池の使用推奨期限は5年なので、2013年4月と9月製である。

 

CR2450_3パナソニックのリチウムコイン電池はかつて日本製であったが、現在はほぼ全てインドネシア製になっている。左は日本製だった時代の“CR2477”。日本製だった時代のものは型番表記が角張っているのが特徴だった。

 

 

CR2450_6このパナソニックのCR2450はかなりくせ者で、他社製のCR2450と比べるとコーナー部の形や高さが異なり、使えない機器が存在する。現にタカチ電機工業が発売するレナタ製のボタン電池ホルダー(HU型SMTU型)ではパナソニック製のCR2450は使えない。
なので、このタイプの電池を使う時は機器の取扱説明書を見てメーカー指定があればそれに従うか、組み込み用の電池の場合は実装されているメーカーと同じ電池を使うのが無難だろう。

ちなみにこのことはパッケージ裏にも『電池の形状違いにご注意下さい。機器に入らないときは機器メーカーにお問い合わせ下さい。』と、他のリチウムコイン電池では見られない注意書きが記載されています。なお、パナソニックのリチウムコイン電池では同じ様な形状違いが前述したCR2477にもあるので、こちらも注意したい。

CR2450_5このリチウムコイン電池は厚みが分厚く、“CR2450”なので直径24mm厚みは5mmであるが“CR2477”は厚み7.7mmで更に厚みがあるリチウムコイン電池となっている。


ポケット マンガン乾電池 R20P/R14P/R6P/R03P

pocketmanganese_1一部100円均一ショップで見られる“ポケット”のマンガン電池。ポケットは100円均一ショップ向けに様々な雑貨を卸しているメーカーのようであるが、珍しくホームページを持たないメーカーである。
以前、本ブログで同メーカーのアルカリ電池を紹介したことがあるが、今回はマンガン電池の方を紹介する。
電池の表記は「R20P/R14P/R6P/R03P」で、“P”の表記から赤マンガン相当か。

 

pocketmanganese_2ラインナップは単1と単2が2本入りのシュリンクパック、単3と単4が8本入りのシュリンクパックとなっている。いずれも紙の台紙がシュリンクパックの中に入っているタイプ。
販売元は“有限会社 ポケット”。住所は兵庫県三田市天神になっている。アルカリ電池の記事の時に書いたが、同社は株式会社になっており、尚且つ住所も兵庫県三田市弥生が丘になっているため、アルカリ電池と同じく住所は前のものと思われる。

バーコードのベンダーは“(株)ポケット(4520297)”となっていた。ちなみに、全てのサイズで「水銀・鉛0(ゼロ)使用」であり、マンガン電池において水銀はともかくとして鉛ゼロなのはかなり珍しい(表記していないだけなのかもしれないが)。生産国は全サイズ中国製です。

pocketmanganese_3単1と単2電池の外観。アルカリ電池が金ベースのデザインであったのに対し、マンガン電池は銀(シルバー)ベースのデザインになっており、デザイン自体はアルカリ電池とほぼ同じものになっている。プラス側の無数の△のデザインもそのまま引き継いでいます。
単1と単2は金属外装。そのことも相まって外観はかなり銀ピカで綺麗なものとなっています。

 

pocketmanganese_4プラス・マイナス側。プラス極の絶縁リングは「黒」。マイナス極にも絶縁リングがあり、そちらは「白」となっている。
使用推奨期限は単1が「07-2016」で単2が「05-2016」となっている。2年期限では辻褄が合わないので、3年期限か(2013年7月・5月製造)。

 

pocketmanganese_5次に単3と単4電池の外観。単4電池の注意書きは至って普通な字体なのに、何故か単3電池の注意書きは中国特有のおかしい字体になっており、販売元の“”の字がおかしい。
単3と単4はビニール外装。それ故に単1と単2の金属外装のものに比べると見栄えが悪い印象を受ける。

 

pocketmanganese_7ご覧のように単3と単4はビニール外装。単3の方には「B0」?「08」?の印字があった。何を表すのかは不明。
ちなみにこの電池、単3が異様に軽い。一瞬、単3リチウム電池なのか?と思うほどの軽さだった。

 

 

pocketmanganese_6プラス・マイナス側。使用推奨期限は単3が「10-2016」で単4が「09-2016」であった。単1や単2と同じく、3年期限か(2013年10月・9月製造)。

 

 

pocketmanganese_8最後にアルカリ電池とマンガン電池を仲良く並べてみた。これを見ると、ほぼ同一のデザインであることがわかるのではないでしょうか。
アルカリ電池の方は電池の特徴から“555”ブランドでお馴染みのGUANGZHOU TIGER HEAD BATTERY GROUP製のようであるが、マンガン電池の方は不明。比較元の電池が無いのでわかりませんが、もしかして、マンガン電池も同社製のものかもしれませんね。


ブログ一周年

今日、2月3日は本ブログ“みはりんの電池発見ブログ”1周年となります。最初の記事である『ブログはじめました』から1年、月日が経つのは早いものとつくづく感じます。この1年間で総アクセス(ユニークアクセス)数は6万を突破、コメントも640件に到達、コメント数に関しては自分がコメントしている分も含めていますのでほぼ半分と見ても320件です。これも日頃このブログをご覧頂いている皆様のおかげであると感謝しております。そして、日々、様々な電池を発売している電池メーカーの皆様にも感謝です。電池を発売する電池メーカー様がいないとこのブログは当然ですが、成り立ちませんから。

このブログは姉妹サイトである『充電池博物館』を発展させたブログとして開設された経緯がありますが、それ以前にも電池コレクションのサイトを作ろうとしていた時期がありました。しかし、所持している電池の数が多く、何処から始めていいのかが悩みの種でした。そこで考えたのがブログという形態です。ブログでなら、1日1本づつ公開していけば、1日1本で1年で365本、少しずつコレクションしている電池を公開できる。そう思ったのです。現在までにこのように電池を紹介しているブログが少ないということもこのブログを始めようと思ったきっかけでありました。

1年が経過した本ブログですが、パワーアップする決意を込め、タイトルを本日から「みはりんの電池発見ブログ」から「みはりんの電池コレクションブログ」へとタイトルを変更します。“電池発見”と言うのは元々自分が入手した電池をまったりと公開するブログという意味を込めて付けたものでしたが、このブログの公開で使用しているレンタルサーバ“あいらんど”様1GBから10GBにスペースを拡大したこともあり、ほぼ毎日更新になったことで電池コレクション色が大きくなったということも理由としてあります。

これからも様々な電池を紹介していくブログとして発信していけば、と思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願いします。


YUASA Ni-MH/Ni-Cd Battery Charger YC-03F

YC-03F_1ユアサコーポレーション(旧・湯浅電池、現・ジーエス・ユアサコーポレーション)が発売していたニカド電池とニッケル水素電池の充電器。かつては日本市場において“YUASA”ブランドのニカド電池およびニッケル水素電池を発売していたことがありますが、ジーエス・ユアサコーポレーションになった今は撤退し、海外市場において残容量キープ機能付きのニッケル水素電池“EniTime”を発売している。
なお、この充電器は秋葉原の稲電機売られていた時期もあったようです。

 

 

YC-03F_2この充電器、フタの大きい丸印が特徴で、このユアサのもの以外にマクセル(MC-5MH)のものも存在していました。ユアサのものは黒い本体ですが、マクセルの方は青でスケルトンになっており中の基板が微かに見えて好みの充電器でした。
他にもオリンパスのCAMEDIAブランド(B-20C)のものや、カシオのものなど多くのバリエーションがあったようです。

 

YC-03F_3充電器の裏側。コンセントはプラグ収納タイプ。両者とも定格出力は『DC1.2V 650mA×4』であることから、ほぼ同一のものであることは確かと思われる。しかし、マクセルの方は電気用品取締法の認定番号の社名がサカガワ電産なのに対し、ユアサの方はEIKOUになっている。EIKOUとは奈良県に所在するエイコウであると思われる。ちなみにこのメーカーのホームページのトップにはこの充電器に似た写真が見える。

YC-03F_4充電器の取説の一部。充電対象の電池はニカド電池の“Y-3US”とニッケル水素電池の“HRY-AAU”。この電池、容量がわからないので調べていると大昔の秋月電子通商の“かわら版”にこの電池が発売されていたことが記載されていました
それを見る限りではY-3US(SUPER1000)が1000mAh、HRY-AAUが1400mAhであったようです。両者とも『SANYOカドニカのOEM品です。』と書いてあるので、三洋エナジートワイセル(現・FDKトワイセル)製であったようですね。

YC-03F_6セット例。単3電池専用で、上2本が“A”、下2本が“B”になっている。注意点としては2本充電時はA側に1本、B側に1本をセットすること。これが取説記載の充電時間で、充電時間を短縮できる。1本充電も可能。
3~4本充電時は1~2本充電時の倍の時間になっているということは、AとBの2本は並列に接続されている??

 

YC-03F_7充電中の様子。各スロットごとのLEDが点灯し、充電中はLEDが点灯充電終了でLEDが消灯する一般的なタイプです。