その他国内メーカー」カテゴリーアーカイブ

主要ブランド以外の国内メーカーの乾電池を扱うカテゴリです。
あくまで電池本体のブランドの見た目で分類しており、製造元や製造国での分類はしていません。

CASIO R6 SIZE AA UM-3 1.5V その2

casio_1“CASIO”ブランドの電卓や腕時計で知られる、カシオ計算機のマンガン電池です。以前、本ブログでは1989年10月製造である“CASIO”ブランドのマンガン電池を紹介したことがありますが、今回紹介するものはそれよりも新しい年代のものになります。
恐らくはカシオの製品に付属として付いてきた電池だと考えられ、ブランド名などは特に無く、“CASIO”という社名ロゴが一際目立つ電池です。

 

casio_2注意書き部分。社名表記が無いのは1989年版と同様で、片面に日本語の注意書きが、もう片面には英語での注意書きが記載してある点も同じです。
生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製、デザインは大変古臭いですが、しっかり「水銀0使用」の電池です。

 

DO NOT RECHARGE,SHORT,SET RE-
VERSELY OR DISPOSE OF IN FIRE.

<ご注意>この電池は充電式ではありませ
ん。充電すると液もれ破損するおそれがあ
ります。液もれ、はれつのおそれがあるの
で(+)(-)を正しく入れてください。
[使用推奨期限(月-年) 電池本体に表示]

casio_31989年版と比較してみました。両者ともに青をバックグレーの文字という点は同じでデザインも全く同じものですが、1989年版は青が濃いのがわかります。むしろ今回紹介したものは水色に近い色になっています。
更に、1989年版には電池の種類が書かれておらず、何の電池であるかがわかりませんでしたが、今回紹介したものでは『マンガン乾電池』と電池の種類が記載されています。

casio_4プラス・マイナス側。プラス極の絶縁リングは「」です。使用推奨期限の印字はマイナス側にレーザー刻印されたもので、これは松下電池工業(現・パナソニック)製であると思われます。電池本体にも“MABI”の記載がありますので、ほぼ間違いないでしょう。
使用推奨期限は「06-97」。2年期限と推測すると、1995年6月製造の電池であると考えられます。

 

★関連記事
CASIO R6 SIZE AA UM-3 1.5V
→本記事でも比較を行った1989年10月製造の同マンガン電池を紹介した記事。


Alkaline Battery アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(10S)AT / LR03(10S)AT

LR6(10S)AT_1今回は主に日用品を扱う商社である“株式会社あらた”が発売しているアルカリ電池を紹介します。同社ではジャンル毎に7つのプライベートブランドを展開しているようですが、今回紹介するアルカリ電池には特にブランド名はありません。
デザインは白をベースとした赤色の文字が特徴です。電池にはサイズが大きく記載されており、マイナス側にはサイズ分の線が書かれてます(単3は3本単4は4本)。ここまで徹底されていれば、サイズは間違えないでしょうね。

LR6(10S)AT_2パッケージ。今回入手したものは単3・単4の10本パックで、パッケージ上の台紙も電池とほぼ同様のデザインです。型番は単3・10本パックが“LR6(10S)AT”で単4・10本パックが“LR03(10S)AT”となっています。
なお、バーコードのベンダーは“あらた(456030985)”となっていました。

 

LR6(10S)AT_3電池の外観。販売元は“株式会社あらた”、製造元は“FDK株式会社”となっており、FDK製。注意書きの文面はFDKが発売しているアルカリ電池とフォントまで同様で、問い合わせ先のフリーダイヤルもFDKのものと同様になっています。
生産国は“MADE IN INDONESIA”でインドネシア製。しかし、この系の白いデザインなアルカリ電池はどこも同じような感じで、個性が見られないような気がするのは気のせいでしょうか。

LR6(10S)AT_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」。この特徴を持つインドネシア製ですから、“PT FDK INDONESIA”製であると思われます。今回のアルカリ電池では製造元がFDKとなっていましたので、ほぼ間違いないでしょう。
使用推奨期限は単3・単4共に「02-2020」で、時期的に5年期限と推測、2015年2月製造の電池であると思われます。


ahydrate アルカリ乾電池 単3形 LR 6

ahydrate_1 今回は“アイ・フィット工業”が発売するアルカリ電池「ahydrate」を紹介します。日本メーカーの電池にしては珍しく、どう読んで良いかがわからないブランド名ですが、ワタシ的には“アハイドレート”としか読めませんでした。多分、これで正しいでしょうw。
プラス極が「」、マイナス極が「」でそれを囲むように真ん中の黒が象徴的なデザインです。また、黒の部分は四角形が交互にデザインされていて、なかなか細かいです。

ahydrate_24本入りブリスターパックのかけら。キャッチコピーは『長持ちハイパワー』。ちなみにこの電池、とあるリサイクルショップにて3本だけ入手したのですが、この電池が実際に売られている光景を見たことがありません。恐らく、100円均一ショップ周りで流通しているのかな?とは思うのですが…。

 

ahydrate_3パッケージ裏。社名表記は“アイ・フィット工業 株式会社”でバーコードのベンダーも同じく、“アイ・フィット工業(458237051)”となっていました。

 

 

ahydrate_4電池の外観。注意書きは至って無難なもので、特筆すべき点はありません。もちろん「水銀0使用」。社名表記はパッケージと同様に“アイ・フィット工業 株式会社”。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっていました。

 

 

ahydrate_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは無いタイプでした。使用推奨期限は「04-2019」となっていました。時期的に5年期限と推測、2014年4月製造の電池と思われます。

 

 

ahydrate_6外装ラベルを剥がしてみました。すると、4ケタのロット番号が3段で「14 04」・「03 11」・「13 B1」と記載してありました。このパターンの印字は初めて見ました。
ちなみにガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプです。

 

 

ahydrate_7蛇足ですが、この電池は以前紹介した紅白の“alkaline battery”とよく似ています。デザインこそ違いますが、“ahydrate”と“alkaline battery”のフォントが同じ両者とも小文字の“a”をモチーフとしている注意書きの構成が同じ、という点があります。
決定打なのは“Asia Trade Industrial Co.”と“アイ・フィット工業”の問い合わせ先の電話番号が同一という点です。この事から両者は同じ発売元であった可能性が高いと思われます。

★関連記事
alkaline battery
→本記事の最後で触れた、“ahydrate”ブランド電池と一致する特徴を持つ、紅白デザインが印象的なアルカリ電池を紹介した記事。この記事においても、やはり“アイ・フィット工業”の電話番号と同じであることを記載しています。


FUKUDA DENSHI ALKALINE LR03(FT)

LR03(FT)_1日本の医療機器メーカーである“フクダ電子”の単4アルカリ電池。同社は国産初の心電計を製造したメーカーとしても知られています。その事から、この電池は市販されていたのか、付属されていたのかは不明でありますが、医療向けのアルカリ電池であるのは間違いないと思われます。
全面真っ白ボディにのリングが中心に配されたデザインは今までのアルカリ電池では見られないものとなっています。

 

LR03(FT)_2注意書き部分。発売元は“フクダ電子株式会社”、製造元は“パナソニック株式会社”となっています。普段OEM元を明かさないことで知られるパナソニックですが、この電池は医療用途のアルカリ電池ということもあり、製造元をしっかりと明記しなければならないのでしょう。
注意書きはパナソニックアルカリ乾電池と同様の文面、生産国は“Made in Japan”で日本製となっています。

LR03(FT)_3プラス・マイナス側。マイナス極に絶縁リングは無いタイプで、同時期のパナソニックアルカリ乾電池と比較してみると、使用推奨期限の印字も一致しているので、記載通りパナソニックが製造した電池であると思われます。
使用推奨期限は片側が「07-2015」、もう片側が「12-2015」となっていました。それぞれ5年期限の2010年7月、12月製造の電池であると思われます。

なお、比較元だった同時期のパナソニックアルカリ乾電池(使用推奨期限「08-2015」)も日本製でしたが、現在はタイ製に移行しています。現在このフクダ電子のアルカリ電池が健在だったらタイ製だったりするのでしょうか?非常に気になります…。


SHARP(R) GII マンガン乾電池 R03

sharpg2_1珍しいシャープのマンガン電池です。以前、本ブログでは同柄の単3を紹介したことがありますが、今回は単4を紹介します。
以前の記事で掲載したカタログによると、このゴールド+のデザインである“GII”は黒マンガン相当であり、姉妹品のシルバー+のデザインである“GI”は赤マンガン相当であったようです。
カタログに掲載されていたということは販売されていたということなのですが、滅多に店頭で見ることはなく、付属品で多く見かける電池です。

sharpg2_2注意書き部分。社名表記は“SHARP CORPORATION”で、スペースが足らないからなのか、単3にあった日本語での社名表記と住所の記載はありませんでした。
JISマーク表記は“C8501 MABI T”となっており、松下電池工業(現・パナソニック)製となっていました。シャープの乾電池といえばJISマーク表記“M.D.B”の日立マクセル製が多いですが、松下電池製のものも存在していたのですね。

今回入手したのは2本ですが、片側の液漏れが激しく、注意書きが読めないほど腐食していました。その為、比較的な綺麗な外観の注意書き部分を上写真の下に合成しました。外装が腐食しているということで感づいている方も居られるかとは思いますが、外装は金属外装です。
なお、生産国はサビで隠れているのか、確認出来ませんがJISマーク“MABI T”の記載から、日本製であるのは間違いないと思われます。なお、注意書きの全文は以下の通りです。

ご注意:充電式ではないので、充電すると「液もれ」
「はそん」することがあります。液もれ、はれつのお
それがあるので(+)(-)を正しく入れてください。
CAUTION:NOT RECHARGEABLE.
MAY EXPLODE IF CHARGED OR SET REVERSELY.

sharpg2_3プラス・マイナス側。この写真、特にプラス極の構造を見ると、この電池が金属外装であることがわかるのではないでしょうか。なお、プラス極の絶縁リングは「」となっています。
なお、電池本体には「[使用推奨期限(月-年)][本体に表示]」の記載はあるものの、マイナス極の底板に刻印はありませんでした。

 

sharpg2_4と、思って電池を舐め回して見ていたらw、電池下部にレーザー刻印で使用推奨期限が印字されていました。本当に電池本体に表示されていたのですね。表示は「09-96(1996年9月)」となっており、2年期限と推定すると、1994年9月の電池でしょうか。
このレーザー刻印は当時の松下電池製マンガン電池で見られた特徴であり、これからもこの電池がJISマーク通りの松下電池製であることを物語っています。

★関連記事
SHARP GII マンガン乾電池 R6PU
→本記事と同じく、シャープのマンガン電池“GII”を紹介した記事ですが、こちらは単3を紹介しています。こちらは日立マクセル製となっていました。


Roland DRY BATTERY BR-2 [SUM-2(S)]

SUM-2(S)_1日本の電子楽器メーカーである“ローランド”のマンガン電池です。ローランドの乾電池は以前本ブログでもアルカリ電池の6P形を紹介したことがありますが、こちらが全面黒ベースのシブいデザインだったのに対し、こちらは一転しシルバーブルーの目立つデザインになっています。
以前紹介した6P形もそうでしたが、この電池でも“FOR MUSICAL INSTRUMENTS”と楽器用を主張しています。

 

SUM-2(S)_2注意書き部分。注意書きは日本語と英語の2ヶ国語表示。この電池は単2のマンガン電池で、表に“DRY BATTERY BR-2”という型番らしき記号も見られますが、こちらの面にも“SUM-2(S)”という別の型番も記載されています。
社名表記は液漏れ補償における送り先として“ローランド株式会社”が、英語表記で“ROLAND CORPORATION”の記載がありました。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。

JISマークが記載されており、“C8501 R14 FDK”の表示があることから、富士電気化学(現・FDK)製であると見られます。なお、注意書き全文は以下の通り。注意書きに対して、起こる症状が強調して表示されていますね。

<ご注意>この電池は充電式ではありません。
●充電すると<液もれ><破損>のおそれがあります。
●(+)(-)を正しく入れないと<はれつ>のきけんがあります。
●電源スイッチの切れ忘れは<液もれ>の原因になります。

SUM-2(S)_3電池は1980年頃から主流となった“液漏れ補償”付きのマンガン電池でこの電池は底面表示の製造年月から3年間となっています。当時の液漏れ補償付きマンガン電池は単1と単2が3年単3と単4が2年であることが多かったようです。
なお、液漏れした電池の送り先が大阪市住之江区の住所となっていますが、これはローランドの旧本社です。2005年に静岡県浜松市の細江工場内に移転、同工場は本社工場となっています。

SUM-2(S)_4プラス・マイナス側。マイナス極・底板の刻印は「85-04」となっており、1985年4月製造の電池であると思われます。プラス極の構造も一般的なもので、一時期の“FUJI NOVEL”ブランドやそのOEMで見られた金属製のキャップで覆われたものでもありません。

 

★関連記事
Roland 6LR61/9V ALKALINE Battery For Musical Instruments
→本ブログで紹介した電池の後に発売されることになる、同じくローランドの6P形アルカリ電池を紹介した記事。


補聴器用空気電池 PR41/PR48/PR536 2個入

moritokupr_1100円均一ショップで見つけた補聴器用のボタン形空気電池です。種類は“PR41”・“PR48”・“PR536”の3種類。発売元はあのモリトクです。
パッケージの色は他社の補聴器用空気電池と同じように型番別に色分けされており、PR41が「」、PR48が「」、PR536が「」となっています。価格は各2個入り税込108円です。

 

 

moritokupr_2パッケージ裏。発売元は前述の通り“株式会社モリトク”で、バーコードのベンダーも同社のものとなっています(4964549)。型番はPR41が“MDCP-001”、PR48が“MDCP-002”、PR536が“MDCP-003”となっていました。
生産国は“MADE IN CHINA”で中国製、使用推奨期限はどれも「08-2018」となっており、時期的に2年期限の2016年8月製造と推測されます。

moritokupr_3電池の外観。ラベル自体は同じく100円均一ショップで売られていたネオテクノス“iCellTech”ブランドのものに似てはいますが、ラベル上に印字されている「+」マークの間隔やPR536のシールの形状が違いますので別物と言っていいでしょう。
ちなみに電池にはロット番号の印字などは見られませんでした。

 

moritokupr_4電池のシールを剥がしたところ。PR41とPR48の空気取り込み穴は3つ、PR536の空気取り込み穴は1つとなっていました。電池上には型番などの刻印は無く、極性を示す「+」の刻印のみとなっています。
ちなみに空気電池は一度シールを剥がしてしまうと負荷を与えずとも放電してしまい、使えなくなってしまうので注意が必要です。

 

★関連記事
iCellTech 補聴器用・空気電池 PR48 2個入
→本記事の補聴器用空気電池と同じく、100円均一ショップ(主にセリア)で見られる、韓国“iCellTech”社製の空気電池PR48を紹介した記事。発売元はネオテクノス。

iCellTech 補聴器用・空気電池 PR536 2個入
→こちらも100円均一ショップ(主にセリア)で見られる、韓国“iCellTech”社製のPR536を紹介した記事。


モリトク アルカリ乾電池 単3形/単4形

moritokualkaline_1100円均一ショップ向けの商品を企画製造している企業である“株式会社モリトク”。このモリトクが発売しているアルカリ電池は現在、一部100円均一ショップで単1と単2、9V形が見られるのみで、単3と単4のアルカリ電池は長らく見られませんでした。
しかし、今日(8月16日)のコミケ帰りに寄った100円均一ショップ“キャンドゥ”にて、モリトクのアルカリ電池の単3と単4を発見、復活していたのです。

 

moritokualkaline_2パッケージ裏のバーコードラベルです。以前発売していた単3と単4のものと比べてみると、ラベルの大きさが大きくなっていますがバーコードのコードそのものは全く同じです。従って、旧製品と今回発売された製品と同じ物として扱われているようですね。
ちなみにバーコードのベンダーは“モリトク(4964549)”となっていました。

 

moritokualkaline_3電池の外観と注意書き。デザインや注意書きは旧製品と同様ですが、大きく違うのは社名表記で発売元が“株式会社モリトク”になっている点は同様ですが、旧製品には記載されていた輸入元の“丸紅情報システムズ株式会社”の記載が削除されていることです(写真下部が旧製品)。これは現在発売されている単1や単2、9V形でも同様で、これは単純に丸紅情報システムズからモリトクの自社輸入に変わったということなのでしょう。

もう一つ、変わったことが生産国で、旧製品はインドネシア製でしたが、今回発売された製品では中国製に変化しています。これは輸入元が変わったことによる原因かもしれませんが、残念です。

moritokualkaline_4生産国が変わった影響か、使用推奨期限の印字パターンも変わっており、インドネシアの旧製品(写真真中2本)では使用推奨期限の印字に加えて2つのアルファベットによるロット番号が記載されていましたが、今回発売された製品である中国製(写真左右外2本)では単純に使用推奨期限の印字のみになっていました。
なお、この比較を見れば注意書きは全く同じであることがわかると思います。

moritokualkaline_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは無いタイプになっています。使用推奨期限は単3・単4共に「02-2020」となっていました。時期的に5年期限と推測、それぞれ2015年2月製造の電池であると思われます。
意外にも古い製造日と思われる電池で、今年(2015年)初めには出回っていたのかもしれませんね。

 

moritokualkaline_6外装ラベルを剥がしてみました。単3にはロット番号の印字や刻印の記載はありませんでしたが、何故か単4の方にのみ“A1012405”の印字がありました。Aから始まる8ケタのロット番号という共通点では以前本ブログで紹介した6本入りのキャンドゥアルカリ乾電池に一致しており、似ています。しかも単4の印字という点でも…。

 

moritokualkaline_7マイナス極のガス抜き穴は単3・単4共に一般的な2つ穴タイプ。単3のマイナス極・底板の中心に小さい丸印が見えるものになっており、こちらはワッツの5本パック・アルカリ電池に類似しています。単3と単4では製造元が違うのか…。謎です。

 

 

★関連記事
モリトクアルカリ乾電池
→輸入元が丸紅情報システムズだった頃のモリトクアルカリ電池を紹介した記事。単1~単4、9V形をまとめて紹介しています。


ENEFORCE アルカリ乾電池 単3形/単4形

eneforce_1ドラッグストア“サンドラッグ”で売られていた“ENEFORCE(エネフォース)”というアルカリ電池です。久々に良いネーミングのアルカリ電池に出会ったような気がします。ただし、“eneloop”にオーム電機のハイグレードアルカリ“e-force”を足した様なネーミングですが。
デザインは背景色が金色赤いグラデーションが入った若干パナソニックが入った的なものです。ですが、ENEFORCEロゴにより、思ったより類似していると言った印象はありません。

eneforce_2これが購入時のパッケージです。期間限定かどうかは不明ですが、10本に2本が増量された12本パックで売られており、価格は単3・単4共に税込306円でした。
社名表記は“(株)フォレスト ユニオンスター事業部”となっています。同社は近隣型ショッピングセンターを運営している企業で、今年(2015年)4月に同社から小売・卸売事業を“株式会社シーズリテイル”に譲渡の上、会社分割されています。

それを証明するようにバーコードのベンダーも“シーズリテイル(456011854)”となっています。なお、シーズリテイルはサンドラッグ創業家の資産管理会社である“株式会社イリュウ商事が関わっていること、本社を東京都八王子市のサンドラッグビルに置いていることから、同社はサンドラッグの関連会社と見られ、実質上サンドラッグPBの電池と見て間違いないと思われます。
その経緯から、サンドラッグのみではなく、同グループに属するダイレックスドラッグトップスなどでも売られている可能性があります。

eneforce_3電池の外観。電池のデザインは前述の通り、背景色・金色赤いグラデーションとなっています。“ENEFORCE”のロゴも“O”の部分に赤い稲妻が入った特徴的なデザインとなっています。
社名表記はパッケージと同様の“(株)フォレスト ユニオンスター事業部”で中国製です。ユニオンスターとは旧・フォレストが展開していた、プライベートブランド“UNION☆STAR”に由来したものであるようです。

eneforce_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で、使用推奨期限は単3・単4共に「12-2019-Z-A」となっており、使用推奨期限の表示に加え、謎のアルファベットが記載されています。
パッケージには大きく『使用推奨期限5年』の記載がありましたから、それぞれ2014年12月製造の電池であると思われます。

 

eneforce_5外装ラベルを剥がしてみました。単3には“KALH14 21123”、単4には“HAKH01 060841”というロット番号らしきレーザー刻印が見られます。
系統的には以前本ブログで紹介した電池の中ではロイヤルパーツ版の“EVER PLUS”西松屋チェーンの“SmartAngel”の印字に似ていますが、マイナス極の特徴や刻印の記載方向が違うので、一概に同一の製造元とは断定出来ないかもしれません。

eneforce_6マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプ。絶縁リングは薄い赤色のものになっていました。
ちなみに今回は単3と単4のみの紹介でしたが、他に単1・単2の4本パックもありました。


ELEXIA ALKALINE アルカリ乾電池 単2形 LR14(AM2)

elexialr14_1ELEXIA(エレクシア)”というブランドの単2アルカリ電池です。ELEXIAは「TDO」ブランドの抵抗器が有名だった“東京電音株式会社”のブランドの一つで、同社は紆余曲折あり現在は“イーグローバレッジ株式会社”となっています。
本ブログでは同じく東京電音が発売していた“EVERTEX(エバテックス)”という単3のアルカリ電池も紹介したことがありますが、両ブランドの関係に関しては不明です。

 

elexialr14_2パッケージ。以前紹介したEVERTEXでは何故かバーコードのベンダーが双日のものでしたが、このELEXIAではちゃんと“イーグローバレッジ(株)(4525174)”になっていました。

 

 

elexialr14_3シュリンクは軟質系のフニャフニャシュリンクで、“Fujitsu”ブランドアルカリ電池のパッケージと全く同じものです。それに加え、後述しますが、マイナス極の特徴を見ればこれだけでOEM元がわかってしまいますね。

 

 

elexialr14_4注意書き部分。注意書きは至って普通です。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製。発売元は冒頭にも書いた通り、“東京電音株式会社”となっています。社名は“東京”なのに住所は大阪??
ちなみにこのELEXIAブランドは乾電池のみではなくCD-RWなどのメディア関係も発売していたらしいです。

 

elexialr14_5プラス・マイナス極。マイナス極にはFDKエナジー製の単1と単2でお馴染みの“逆装填防止機能”が付いています。この特徴と前述したシュリンクからFDKエナジーの鷲津工場製なのではないでしょうか。なお、使用推奨期限は「02-2015」で2年期限と推測すると、2013年2月製造の電池であると思われます。
ちなみに、この電池は既に液漏れが始まっており、写真左の電池ではラベルの継ぎ目に液が伝ってきているのがわかります。

★関連記事
EVERTEX(エバテックス) アルカリ乾電池 単3形
→本記事と同じ“東京電音株式会社”が発売していた単3のアルカリ電池を紹介した記事。この電池はインドネシア製ですが、PT FDK INDONESIA製と見られ、本記事と同じくFDK系の製造元となっています。