Roland DRY BATTERY BR-2 [SUM-2(S)]

SUM-2(S)_1日本の電子楽器メーカーである“ローランド”のマンガン電池です。ローランドの乾電池は以前本ブログでもアルカリ電池の6P形を紹介したことがありますが、こちらが全面黒ベースのシブいデザインだったのに対し、こちらは一転しシルバーブルーの目立つデザインになっています。
以前紹介した6P形もそうでしたが、この電池でも“FOR MUSICAL INSTRUMENTS”と楽器用を主張しています。

 

SUM-2(S)_2注意書き部分。注意書きは日本語と英語の2ヶ国語表示。この電池は単2のマンガン電池で、表に“DRY BATTERY BR-2”という型番らしき記号も見られますが、こちらの面にも“SUM-2(S)”という別の型番も記載されています。
社名表記は液漏れ補償における送り先として“ローランド株式会社”が、英語表記で“ROLAND CORPORATION”の記載がありました。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。

JISマークが記載されており、“C8501 R14 FDK”の表示があることから、富士電気化学(現・FDK)製であると見られます。なお、注意書き全文は以下の通り。注意書きに対して、起こる症状が強調して表示されていますね。

<ご注意>この電池は充電式ではありません。
●充電すると<液もれ><破損>のおそれがあります。
●(+)(-)を正しく入れないと<はれつ>のきけんがあります。
●電源スイッチの切れ忘れは<液もれ>の原因になります。

SUM-2(S)_3電池は1980年頃から主流となった“液漏れ補償”付きのマンガン電池でこの電池は底面表示の製造年月から3年間となっています。当時の液漏れ補償付きマンガン電池は単1と単2が3年単3と単4が2年であることが多かったようです。
なお、液漏れした電池の送り先が大阪市住之江区の住所となっていますが、これはローランドの旧本社です。2005年に静岡県浜松市の細江工場内に移転、同工場は本社工場となっています。

SUM-2(S)_4プラス・マイナス側。マイナス極・底板の刻印は「85-04」となっており、1985年4月製造の電池であると思われます。プラス極の構造も一般的なもので、一時期の“FUJI NOVEL”ブランドやそのOEMで見られた金属製のキャップで覆われたものでもありません。

 

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Roland 6LR61/9V ALKALINE Battery For Musical Instruments
→本ブログで紹介した電池の後に発売されることになる、同じくローランドの6P形アルカリ電池を紹介した記事。


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