日本の医療機器メーカーである“フクダ電子”の単4アルカリ電池。同社は国産初の心電計を製造したメーカーとしても知られています。その事から、この電池は市販されていたのか、付属されていたのかは不明でありますが、医療向けのアルカリ電池であるのは間違いないと思われます。
全面真っ白ボディに緑と青のリングが中心に配されたデザインは今までのアルカリ電池では見られないものとなっています。
注意書き部分。発売元は“フクダ電子株式会社”、製造元は“パナソニック株式会社”となっています。普段OEM元を明かさないことで知られるパナソニックですが、この電池は医療用途のアルカリ電池ということもあり、製造元をしっかりと明記しなければならないのでしょう。
注意書きはパナソニックアルカリ乾電池と同様の文面、生産国は“Made in Japan”で日本製となっています。
プラス・マイナス側。マイナス極に絶縁リングは無いタイプで、同時期のパナソニックアルカリ乾電池と比較してみると、使用推奨期限の印字も一致しているので、記載通りパナソニックが製造した電池であると思われます。
使用推奨期限は片側が「07-2015」、もう片側が「12-2015」となっていました。それぞれ5年期限の2010年7月、12月製造の電池であると思われます。
なお、比較元だった同時期のパナソニックアルカリ乾電池(使用推奨期限「08-2015」)も日本製でしたが、現在はタイ製に移行しています。現在このフクダ電子のアルカリ電池が健在だったらタイ製だったりするのでしょうか?非常に気になります…。
これ、医療の計測器に使う電池です。
普段はこれ非売品でルート限定で病院関係で使っているのですが、
小規模病院では
看護師とかがデッドストックや測定器で使えないものを転用してて、
たまに普通の乾電池と同じく、回収ボックスに入れてあることもあります。
大病院や市立病院は院内で溜めておいて業者に渡しちゃうことが多数で我々の目に触れないのですが、
個人経営の病院なら、たまに出ていますね、
「本来は業者に渡さないとダメだけど、市の乾電池回収ボックスに入れておこう」
「測定器では使えないけど、まだちょっと使えるからリモコンとか時計に入れておこう」(お爺さん医師に多い)
とかで混じることがあります。
今でも流通していると思いますが、ルート限定な上、使用済みはそのまま病院で処分なので見ない、
普通のパナ金と中身同じなので、おそらくはタイ製でしょう、放電性能とかをチェックして生産国を切り替えていると思いますが。(日本製が在庫ある時点でタイ製を性能試験→OKならタイ製に切り替え)