今回は日立マクセルの低価格アルカリ電池であるGDシリーズのOEM(組み込み)向けモデルを紹介します。
後ほど比較しますが、デザインは市販向けGDシリーズと同様のものです。しかし、海外へ輸出されることを想定してか“maxell ALKALINE”と英語での表記、サイズ表記も“SIZE AA”となっているのが特徴です。
自分が入手した時は写真のような2本シュリンクパックで売られており、バーコードラベルなどは貼られていませんでした。恐らくですが、何かの機器に付属していた電池を外して売っていたものなのかもしれない。
電池の外観。今まで携帯電話の充電器などに付属されていたGDシリーズのOEM向けは注意書きも英語表記でしたが、これは日本語と英語の2ヶ国語表記となっていました。
社名表記は“Hitachi Maxell, Ltd.”。原産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっており、この点が市販向けGDシリーズの日本製とは異なる最大の違いです。
市販向けGDシリーズ(下2本)との比較。前述の通り、表面の表記が異なっているほか、色合いもOEM向けの方は金色というよりも黄色に近いのに対して、市販向けの方が金色に近い印象があります。
なお、市販向けGDシリーズの現行モデルでは他のマクセルの電池と同様に住所表記が削除され、マクセルのホームページアドレスが記載されているものに変更されています。
プラス・マイナス側。左2本が市販向けGDシリーズ(日本製)、右2本がOEM向けのGDシリーズ(中国製)です。市販向けGDシリーズがマイナス極“◎”の底板に「黒」の絶縁リングという日立マクセルの日本製でお馴染みの構造になっていますが、OEM向けのGDシリーズではマイナス極の底板は平らで絶縁リングは「緑」と全く異なる構造になっています。
なお、使用推奨期限は「10-2019」となっており、5年期限と推測すると、2014年10月製造の電池でしょうか。ちなみに比較元の市販向けGDシリーズは「09-2020」で2015年9月製造の電池であると思われます。
気になったので、外装ラベルを剥がしてみましたよ。“C88314 4H212”というレーザー刻印らしきロット番号が印字されていました。
むむ、どこかで見たことのあるロット番号表記のパターンだぞ。
絶縁リング裏側の拡大。リングの切り欠きを下に置いた状態で上には数字2ケタが、その左にはアルファベットが刻印されているものでした。これ、オーム電機“Vアルカリ電池”のOEM元として知られる“Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.”製っぽいなぁ。
いつものようにマイナス極のガス抜き穴も見てみましたが、案の定2つ穴タイプでした(いい加減に撮ったのでピンぼけすまぬ)。
こんばんは
スマホの携帯充電器の電池でこれが付随していることも多いです、
使い捨て充電器はなおさらFDKR-SPEC(製品添付用)か、このマクセルです。
しかしこれはノーチェックだった、多分、
添付製品が中国製でパッケージに入れる時に電池も添付になるが、
わざわざ日本から輸入して添付とか面倒だしコストも大きいから、現地のマクセルがOEMしてそれを添付しているのですね・・・
かつて携帯充電器の使い捨てで電池内蔵でばらしたら、本体は中国製でしたが、内蔵されている電池がFDKR-SPECのOEM(インドネシア製)でわざわざインドネシアから中国に輸入して中国で組み込んでいたと驚かされました。