富士通(FDK)」カテゴリーアーカイブ

FDK(富士通、Fujitsu、NOVELブランド)の乾電池を扱うカテゴリです。
FujitsuブランドコラボのPB電池に付いても、このカテゴリに入れています。

Fujitsu アルカリ乾電池・単3形/単4形 ALKALINE BATTERY

LR6(4S)CH2_1コンビニエンスストア“セーブオン”で見つけた“Fujitsu”ブランドのアルカリ電池です。
包装はFDKエナジー・日本製のものでおなじみの軟質系フニャフニャシュリンクであり、一目瞭然の特徴であります。

 

 

 

LR6(4S)CH2_2パッケージ裏のバーコードラベルを見てみると“CAINZ”のロゴがあり、実はこれ、ホームセンター“カインズホーム”PB品のアルカリ電池だったのです。セーブオンはカインズホームと同じベイシアグループに属する企業のため、カインズホームの電池がそのまま売られています。
この電池は“CAINZ”ブランドとして発売されていた、銀色デザインのアルカリ電池の後継に当たる電池であるようです。

なお、バーコードのベンダーはカインズではなく“FDK(4976680)”となっていました。
LR6(4S)CH2_3電池の外観。色は金色ですが、暗めの金でなおかつ下部の黒いグラデーションはシブい印象のデザインです。
以前のモデルでは“CAINZ”のロゴが入っていましたが、この後継品では“Fujitsu”ロゴのみでぱっと見はPB品には見えません。
JISマーク表記があり、注意書きには“充電不可”というピクトグラムが大きく目立っています。

 
社名表記は普通に“FDK株式会社”であり、住所やフリーダイヤルは“Fujitsu”ブランドの通常品と全く変わりません。生産国は前述の通り“MADE IN JAPAN”で日本製
注意書きには使用推奨期限の定義が書いてあり、他の乾電池では見ることのない珍しい表記です。
※使用推奨期限とは、その期限内に使用すれば電池は正常に作動し、JIS規格で規定する持続時間等の諸性能を満足にするための期限。

LR6(4S)CH2_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「緑」でFDKのアルカリ電池ではお馴染みのものです。
使用推奨期限は単3が「10-2019」、単4が「08-2019」でした。5年期限と推測すると、それぞれ2014年10月と8月製造であると思われます。

 

現在、FDK製OEMのアルカリ電池でJISマーク表記が健在なのは使用推奨期限5年のもののみで、現在FDKが発売している電池の中で該当するのはロングライフタイプ(旧・R-SPEC)のみであり、この電池もそれらの電池に位置付けられるものなのではないでしょうか?
また、価格も税込204円と低価格であったことからどちらかと言うとエントリーモデル的な価格設定であります。


Fujitsu アルカリ乾電池 単3形/単4形

LR6H_1以前、本ブログでもちょこっと触れたことのある“Fujitsu”ブランドを冠したアルカリ電池です。
これは一部100円ショップで見られるアルカリ電池であり、写真の単3と単4の2本パックはキャンドゥでよく見られるほか、多本パックはヨドバシカメラなどの量販店でもよく見られます。
写真のブリスターパックでの型番は単3が“LR6H(2B)”、単4が“LR03H(2B)”となっています。

 

LR6H_2パッケージ裏。この電池は供給状況の都合からか、時期により日本製になったり、インドネシア製になったりします。
写真上が日本製のもので、下がインドネシア製のものです。バーコードはどちらとも同じで、生産国が違いながらも同じ商品として扱われているようです。
注意書きはどちらとも同じですが、違う点が一つあり、パッケージ中程の使用素材の表示で日本製はプラマークの下“ブリスターカバー:PET”となっており、インドネシア製は“ブリスターカバー”と書かれているのみになっています。
他にも日本製のパッケージは表面がツヤ立っていて、良い紙質のようですが、インドネシア製のパッケージは見た目あまり良い紙質ではないのがわかります。

 

LR6H_3実はそんな粗探ししなくても、インドネシア製の方は電池が包装されているブリスター部分の横が凹んでいるので、店頭でパッケージをつまむだけで並んでいる電池がどちらかがわかるぞw。

 

 

LR6H_4電池の外観。上2本が日本製下2本がインドネシア製です。デザインは金をベースとしたもので、アルカリ電池としては一般的なものです。
生産国の表記が違う以外は全く同じデザインです。この写真では注意書きは見えていませんが、文字が小さく、読みにくい印象を受けました。

 

 

LR6H_5まずは単3のプラス・マイナス側。左2本がインドネシア製で使用推奨期限が「06-2019」のもので、右2本が日本製で使用推奨期限が「11-2018」のものです。
どちらとも絶縁リングの色はFDK製アルカリ電池ではもうお馴染みとなった「」で、日本製のものの方が使用推奨期限の印字が薄い印象を受けます。

 

LR6H_6今までFDKのアルカリ電池の被覆は剥いだことが無かったのでこれを機会に剥いでみました。左がインドネシア製右が日本製です。
絶縁リングの色は両者とも「」であることに違いはありませんでしたが、インドネシア製のほうが緑色が薄い絶縁リングでした。ガス抜き穴はどちらとも4つ穴タイプで、外装ラベルと絶縁リングを取られ、丸裸にされるとどっちがどっちだかわからなくなってしまう程同じです。

 

LR6H_7次に単4のプラス・マイナス側です。左2本がインドネシア製で使用推奨期限が「11-2018」のもので、右2本が日本製で使用推奨期限が「06-2018」のものです。
こちらも両者とも絶縁リングは「」ですが、使用推奨期限の印字は多少字体の違いはあるものの、単3とは違い、印字の濃さは同一に見えます。

 

LR6H_8こちらもマイナス極の皮膜を剥いでみました。左がインドネシア製右が日本製です。絶縁リングの色は「」ですが、こちらは両者とも濃い緑色の絶縁リングで同じでした。
一方、ガス抜き穴の方が異なり、両者とも2つ穴タイプなのですが、インドネシア製の方は穴が大きくなっていて、日本製の方は写真では見えにくいかもしれませんが、小さい穴となっていました。


CLEAN & HIGH POWER マンガン乾電池 R6PV

R6PV_1以前、本ブログで単1と単2サイズのものを紹介したことのある“Fujitsu”ブランドではないFDKのマンガン電池です。
今回、チェーン店ではない小さい100円ショップで単3のものを見つけてしまいましたので購入してみました。
殆どの100円均一ショップでは普通に“Fujitsu”ブランドの赤マンガンや黒マンガンが置かれていることが多いので、このFDKのマンガン電池は珍しいのではないでしょうか。

R6PV_2パッケージ裏。商品名は『マンガン単3形』、シュリンクパックでの型番は“R6PV(4S)”となっています。
バーコードのベンダーは“FDK(4976680)”。

 

 

R6PV_3電池の外観。デザインは単1や単2のものと同じで、シルバーベースに黒+白のデザインとなっています。型番は“R6PV”となっており、インドネシア製

 

 

R6PV_4この電池は“CLEAN & HIGH POWER”の英文と「マンガン乾電池」の字体がローソンストア100で売られているバリューラインのマンガン電池と同じです。
バリューラインのマンガン電池の方は“R6P(UV)”という型番ですが、シュリンクパック上のラベルでは“R6PV(VL)”となっており、こちらの型番では類似しています。

 

R6PV_5プラス・マイナス側。特徴や刻印はバリューラインのマンガン電池と同一で、ダイソーのインドネシア製マンガン電池とも同一です。
インドネシア製ということなので、ABCブランドの電池で知られるインドネシアの電池メーカー“International Chemical Industry(ICI)”製でしょうか。
使用推奨期限は「03-2016」。FDKのホームページによると、単3マンガン電池の使用推奨期限は2年なので2014年3月製造の電池であると思われます。

★関連記事
CLEAN & HIGH POWER マンガン乾電池 R20PV/R14PV
→本記事で紹介したFDKのマンガン電池の単1と単2を紹介した記事。秋葉原の千石電商で売られていた。


Fujitsu アルカリボタン電池 LR44 / リチウム電池 CR2032

LR44VH2_1明らかに一般市販品とは異なる“Fujitsu”ブランドのボタン電池ですが、それもそのはず、これはホームセンター“ビバホーム”で新たに発売された“Fujitsu”ブランドのボタン電池なのです。
以前はVivaLife(ビバライフ)”という独自のブランドによるもので、富士通似の黄緑色なパッケージでしたが、今回のリニューアルで正式に“Fujitsu”ブランドを冠したものに変わりました。

 

LR44VH2_2パッケージ裏。以前のビバライフのものでは販売元“株式会社LIXILビバ”の表記のみでしたが、今回リニューアルされたものではそれに加え、製造元“FDK株式会社”の表記が追加されています。
型番やバーコード、仕様推奨期限の表示は現行の“Fujitsu”ブランド“FDK”ブランドのものと同じく、パッケージ上部にある黒い帯の部分に集約されています。ただし、原産国表示のみは欄外に記載されています

LR44VH2_3各パッケージとの比較。左:旧・ビバライフ中:現行“Fujitsu”ブランド右:ビバホーム“Fujitsu”ブランド
恐らく、今回のデザイン刷新はパッケージ表の型番表記部分が白地に黒文字から黒地の白文字に変わったことが理由の1つであると思われますが、ただ単に従来の黄緑色パッケージを変えたのではなく、オリジナルパッケージでなおかつ、デザインが良くなったのが素晴らしいです。

もしかしたら、現行“Fujitsu”ブランドのボタン電池のパッケージよりカッコいいデザインかも。型番表記部分も用途の表示が無くスッキリしているし…。

LR44VH2_4ちなみに型番はLR44・2個入りパッケージの場合、以前のビバライフのものが“LR44(2B)VH”となっているのに対し、今回リニューアルされたものでは“LR44(2B)VH2”と「VH2」記号が付加されたものになっており、“Fujitsu”ブランドを冠していますが、旧・ビバライフの後継モデルであることが伺えます。

 

★関連記事
VivaLife(ビバライフ) CR2032/LR44
→本記事の前モデルに当たる、ホームセンター“ビバホーム”のPBブランド「ビバライフ」のボタン電池を紹介した記事。パッケージには製造元などの表記は無いが、パッケージから漂う雰囲気が富士通風味ですw。


新しくなった富士通のアルカリ電池

fujitsunewalkaline_012014年6月、日本の大手電池メーカー“FDK”の“Fujitsu”ブランドのアルカリ電池が一新されました。
従来の“Fujitsu”ブランドのアルカリ電池はハイグレードの「Premium G」、オールラウンドの「G-PLUS」、エントリーの「R SPEC」というラインナップですが、今回のリニューアルではこの3種類が入れ替わるように変わりました。今回の記事では従来品とリニューアルされたアルカリ電池とのデザインを比較していきます。

 

fujitsunewalkaline_02パッケージ裏。今回購入したのはいずれも単3・2本入りのブリスターパック。裏面の注意書きはどれも似たようなもので、パッケージ上には各電池の付加機能が星印で記されているのが特徴です。
電池の製造日はどれも2014年6月製造品。この経緯から考えるとこの電池の発売は6月予定となっていましたが、最初から6月下旬ぐらいの発売だったのではないのかな?と思います。

 

なお、今回の電池はヨドバシカメラで購入したものですが、近所で“Premium G”を取り扱っている販売店に行ってみるとまだ“Premium G”のままでしたので一般的な販売店で出回るのはまだまだなのではないかな?と思います。

fujitsunewalkaline_03今まで、“Premium G”の単3を購入したことが無かったので同時に購入してみました。
左が従来品の“Premium G”、右が後継品の“Premium”ですが、従来品のパッケージがブランド名を大きくアピールされていたのに対し、後継品では“Fujitsu”を大きくアピールしたものになっています。また、『選ぶなら日本品質』というジャパンメイドを大きくアピールしているのも従来とは変わっているポイントです。

Premium(プレミアム)

fujitsunewalkaline_05ここからは各ブランドの電池を紹介していきます。まずは、“Premium G”の後継に当たるプレミアムタイプです。メーカーではすべての機器での使用を推奨し、特に大電流特性に優れた電池となっています。
抗菌加工を施したラベル使用推奨期限10年など、従来品とは変わらない特徴ですが、大きく変わったのは液漏れ補償が新たに付加されている点でしょう(詳しい規定はFDKのホームページを参照のこと)。

 

fujitsunewalkaline_06従来品“Premium G”(写真上)とのデザイン比較。従来の白+金+赤のデザインを引き継いだ上でより洗練されたデザインとなっています。また、従来品が電池のブランド名が大きく表示されていたのに対し、後継品では“Fujitsu”ブランドを大きくアピールしている、こちらはパッケージとも共通の特徴になっています。

 

fujitsunewalkaline_07次に注意書き部分の比較。上・下2本が従来品“Premium G”です。従来品では金色でピカピカしている部分が大きいので注意書きが見にくいという印象がありましたが、後継品では白いデザインが拡大され、その上に注意書きがありますから、注意書きが読みやすくなっています。

 

HighPower(ハイパワー)

fujitsunewalkaline_08次に紹介するのはハイパワータイプです。カタログやFDKのホームページでは『ワイドレンジ性能をさらに向上させた高性能アルカリ乾電池。』とあり、同じくワイドレンジ性能をアピールしていた“G-PLUS”の後継であると考えられます。
メーカーでは大電流機器から中電流機器での使用を推奨し、幅広い機器で使用できる電池となっています。従来品“G-PLUS”は2013年モデルより、使用推奨期限が5年から10年に延長していますが、その仕様もそのまま引き継いでいます。

fujitsunewalkaline_09従来品“G-PLUS”(写真上)とのデザイン比較。今回紹介する3種類の中で唯一、従来品を引き継がなかった赤いデザインが特徴です。元々、“G-PLUS”自体、以前発売していたアルカリ電池“G”の後継として発売されていた電池であり、デザインもそれに準じたものでしたから、FDKとしてはデザインを刷新したかったのかもしれません。

 

fujitsunewalkaline_10注意書き部分の比較。上・下2本は従来品の“G-PLUS”です(なお、写真の物は旧・5年使用推奨期限のものでJISマーク付きになっています)。従来品はプレミアムタイプと同じく金色でピカピカしている部分が大きく、注意書きが見にくい印象がありましたが、こちらも赤い部分が大きくなっており、その上に映える白い文字で読みやすい注意書きとなっています。

 

fujitsunewalkaline_04なお、このハイパワータイプのみ、9V形も購入してみました。従来品と比べるとパッケージも寂しい感じになってしまっています。ちなみに9V形はいずれもタイ製の6LR61タイプでパナソニック製であると推測されます。
ちなみにラインナップの電池はどれも単1~単4までは日本製、単5はインドネシア製で9V形はタイ製です。

 

LongLife(ロングライフ)

fujitsunewalkaline_11最後に紹介するのはロングライフタイプです。位置付けや使用推奨期限などから“R SPEC”の後継であると考えられます。
メーカーではふだん使いの機器での使用を推奨し、過放電耐漏液特性を高めたスタンダードタイプの電池になっています。

 

 

fujitsunewalkaline_12従来品“R SPEC”(写真上)とのデザイン比較。これまで紹介した2つの電池では“Fujitsu”ロゴの下に電池のブランド名が記載されているものでしたが、このロングライフタイプのみは“Fujitsu”ロゴの横にブランド名が記載されており、従来品を色濃く受け継いているデザインです。カラーリングもよく似ていますね。

 

fujitsunewalkaline_13注意書き部分の比較。上・下2本は従来品の“R SPEC”です。注意書き部分に関しては従来品と変わらない印象を受けますが、注意書きの文字が大きくなって読みやすくなっています。使用推奨期限はロングライフタイプのみ5年で、従来の“R SPEC”にあったJISマークも引き続き表示されています。(日本製単1~単4のみ)。

 

fujitsunewalkaline_14各電池のマイナス側。いずれもマイナス極の底板がザラザラで絶縁リングは「」というFDKエナジー製の特徴ある構造になっています。
使用推奨期限の印字はどれも大きい文字で印刷されているタイプで、ロングライフタイプの従来品である“R SPEC”は文字が小さいタイプでしたが、今回の刷新で大きい文字になっています。
なお、各電池共通の特徴として漏液防止構造を搭載。正極缶耐食性の向上特殊素材ガスケットを採用したことにより実現しているようです。

fujitsunewalkaline_15最後に今回新しくなった電池を旧デザインのを交えて…。
“Fujitsu”ブランドのアルカリ電池が現在の様な3ブランド体制になったのは、2006年7月に従来品として存在していた「G-PLUS」に加え、スタンダードタイプの「R SPEC」、デジタル機器用の「D-RANGE」が追加され「G.D.Rシリーズ」として発売されたのが始まりです。後に「D-RANGE」が廃止され「Premium G」が入れ替わる形になりました。

 

なお、今回の記事で取り上げた各電池の特徴は公式動画を見ておくと幸せになれるかもしれません。動画中のスマホ用リモコン用のアルカリ電池に関しては既に本ブログで取り上げております。


FDK リチウム電池 CR2032 / アルカリボタン電池 LR44

fdkbutton_1以前のこのブログでFDKが発売する“Fujitsu”ブランドのボタン電池のパッケージが変更されたことを紹介し、その記事でもしかしたら一部100円均一ショップで売られている“FDK”ブランドのものも変更されるかもということを書きました。
今日、100円均一ショップ“セリア”に行ってみたところ、本当に“FDK”ブランドのボタン電池がパッケージも変更されていたので紹介します。

 

fdkbutton_2パッケージ裏も“Fujitsu”ブランドのものと同じく、上の方にある黒い帯に型番・使用推奨期限・原産国・バーコードの表示が集約されています。今回は割愛しますが、バーコードのコードや型番は旧パッケージのものとは変わっていませんでした。

 

 

fdkbutton_3ただ、今回購入した、新パッケージ版のLR44・1個入りの“LR44C(B)”は中国製に変更されていました。以前紹介した“Fujitsu”ブランドのLR44・2個入りは同じ使用推奨期限(04-2016)で日本製でしたので、この変更は100円均一ショップ向けに供給している“FDK”ブランドだけのものなのかもしれません。
しかし、リチウムコイン電池は“Fujitsu”ブランドのものと共通のインドネシア製でした。


Fujitsu リチウム電池 CR2032 / アルカリ電池 LR44

fujitsubutton_1FDKが発売している“Fujitsu”ブランドのボタン電池ですが、パッケージデザインが新しくなっているバージョンのものを店頭で見つけてしまったので紹介します。
具体的なデザインは変わっていませんが、型番・用途の表記部分が以前の物は白地に黒による印刷だったのに対し、新しいものは黒地に白の印刷で色が逆転しているのが特徴です。これはある意味目立つパッケージかもしれません。

 

fujitsubutton_2以前のパッケージ(左)との比較。パッケージのカラーリングは全く同じですが、型番・用途の表記部分のみの色が反転していることがわかります。

 

 

 

 

 

fujitsubutton_3パッケージ裏。どちらともLR44・2個入り(LR44C(2B)N)のもので、左が旧パッケージ右が新パッケージです。
旧パッケージのものは型番・原産国・バーコード・使用推奨期限の表記がバラバラだったのに対し、新パッケージの方は上にある黒い帯の部分に集約されています。なお、型番は両者とも同じで、バーコードも全く同じものです。

 

fujitsubutton_4パッケージ裏の印字の拡大。旧パッケージのものはどちらかと言うとインクで印刷したような印象がありましたが、新パッケージは予めパッケージに印刷してある黒い帯の上からレーザーで焼いて印字と言った感じに見えますね。これなら従来のインク印刷のものとは違い、滲みや色落ちの心配は無いでしょう。

 

なお、同様の印刷を施したパッケージとして、本ブログでも紹介したホームセンター“ビバホーム”系統で売られているビバライフのボタン電池FDKブランドのボタン電池もありますが、こちらも変更されるかもしれませんね。


LONG LIFE FUJI 1300 NOVEL UM-3

1300novel_1前回の記事で紹介した、旧・“富士通”ブランドの4AAの中に入っていた単3のマンガン電池です。富士電気化学(現・FDK)が富士通(Fujitsu)の前に展開していたノーベルブランドの電池ですが、これは同社の社名の一部である“FUJI”の名を冠した後期版であるノーベルの電池(FUJI NOVEL)です。
この電池は赤マンガンよりも低いランクの電池で、トランジスタラジオ製作キットなど付属品として付いていたことが多く、一般市販はされていない電池でした。

1300novel_2電池の側面。社名表記は“Fuji ElectrochemicalCo.”と富士電気化学の英社名での記載、“Made in Japan”で日本製です。
注意書きは英語表記のみで“CAUTION:MAY EXPLODE IF RECHARGED, OR IMPROPERLY INSTALLED.”と記載してあるのみです。

 

1300novel_3プラス・マイナス側。外装は一時期国内メーカーでも低ランク品として出回っていた紙巻タイプのもので、マイナス極も底板が無く亜鉛缶が直接見えているものです。前述の通り電池は4AAから抜き取ったものなので、ハンダ跡が見えます。
なお、電池本体には製造日などの記載が無く、製造日はわかりませんが、4AAの製造日が1986年7月製造であったのでその辺りに製造されたものではないでしょうか?

1300novel_5構造的にはFUJI NOVELではない旧世代の“NOVEL LONG LIFE”に似ている(写真は1981年10月製造品)。ノーベルブランド時代の4AAにはこの電池が入っていたようで、どちらの電池にも『LONG LIFE』の表記があるので“NOVEL LONG LIFE”→“FUJI 1300 NOVEL”だと思っているのですが…。

 

1300novel_4赤マンガン相当である2000シリーズは富士通ブランド時代は『』で色通り赤マンガン相当の電池でありましたが、ノーベル時代の2000シリーズは『』であり(写真右)、青が名乗れなかったので1000シリーズでは『』を名乗っていたのかな…??
写真の006Pタイプでは1000シリーズが“LONG LIFE”を名乗っていたのに対し、2000シリーズでは“EXTRA LIFE”を名乗っていたようですね。


Novel 2300 イカ釣り専用高性能乾電池 SUM-3(F)

SUM-3(F)_2“Fujitsu”ブランドでお馴染みの電池メーカーFDKは昨年から『Find Individual Taste~個人の好みを見つけよう~』をコンセプトに多様化する生活シーンに最適な乾電池や充電池をわかりやすく提案し、個人の好みに合わせた電池(=F.I.T商品)を発売しています。
そのコンセプトを体現したのが以前このブログでも紹介したことのあるスマホ用アルカリ電池リモコン用アルカリ電池と言った“機能性電池”であります。

 

今年(2014年)6月にリニューアルされる“Fujitsu”ブランドの乾電池や充電池もこのコンセプトのもと、わかりやすい用途の電池を目指す意図があるようです。そんなFDKの戦略は昔からだったのか?ということで紹介するのが“イカ釣り用のマンガン電池”です。これはイカ釣りの集魚灯に用いられていたマンガン電池のようで、まさにイカ釣りを生業とする漁業向けとして出回っていたらしい知る人ぞ知る電池のようです。

SUM-3(F)_3未開封品のシュリンクパック。単3・4本組でシュリンクにはバーコードなどのラベルなども貼られていないことから、やはり、特定用途向けに出回っていた電池であることが推測されます。
ちなみに、電池は『Novel2300Novel2300』と交互に見えるように包装されており、ここらへんはさすが日本製の電池といえるでしょう。

 

SUM-3(F)_4電池の外観。まずはブランド表示部分。ブランドはFDK(当時は富士電気化学)が“Fujitsu(富士通)”のブランドを用いる前に使用していた“Novel(ノーベル)”ブランドを採用、ロゴの上には『SUM-3(F) 1.5V』と小さく型番の表記があります。
もう片面には“2300”の表示があり、これは2000シリーズの単3を表し、赤マンガン相当の電池であると思われます。どちらの面にも可愛いとは言えないリアルなイカの絵が書かれており、イカ釣り用の電池であることを訴求しています。

社名表記は“FUJI ELECTROCHEMICAL”と富士電気化学の英社名表記、「Made in Japan」で日本製です。

SUM-3(F)_5次に注意書き部分。大きく『イカ釣り専用高性能乾電池』と書いてあります。高性能乾電池とあるので、やはり赤マンガン相当の電池なのでしょう(黒マンガンは高性能乾電池)。
注意書きは「注意:ハレツの恐れがあるので、(+)(-)は正しく、充電をしないこと。」のみのシンプルな表記。なぜ“ハレツ”がカタカナなのかは不明。

 

SUM-3(F)_6プラス極はノーベル時代のマンガン電池での特徴であった周りがプラスチックのもの。左は同じく富士電気化学のOEMであったダイエーPBのマンガン電池(高性能、1977年12月製造)で、構造が全く同じです。

 

 

SUM-3(F)_1プラス・マイナス側。左はダイエーPB。刻印は“83-04”で1983年4月製造。旧・富士電気化学が「富士通」ブランドの電池に変えたのが1984年10月。これと同じデザインの電池が掲載されているブログに記載されている刻印が“85-01”であったという記録があるので、このイカ釣り用電池は同社の一部積層電池と同じように富士通ブランドを通らずにノーベルブランドであった可能性が高い??

 

なお、このイカ釣り用電池には現・“Fujitsu”ブランドのものの存在を確認しており、この電池には『FDK株式会社』という表記が見られることから、同社が現社名に変わる2001年頃までには存在していたのではと考えられます。


CLEAN & HIGH POWER マンガン乾電池 R20PV/R14PV

R20PV_1秋葉原の千石電商で売られていた“Fujitsu”ブランドを冠していないFDKのマンガン電池。何故か単1と単2のみが売られており、単3は売られていませんでした。

 

 

 

R20PV_2パッケージ裏。ラベル上の商品名は『マンガン単1形(単2形)』。バーコードのベンダーはFDK(4976680)。

 

 

 

R20PV_3電池の外観。デザインはシルバーベースに黒+白のシンプルなデザインです。両者ともインドネシア製、社名表記は“FDK株式会社”となっています。
型番は単1が“R20PV”、単2が“R14PV”。ちなみにこの型番は以前、本ブログで紹介したローソンストア100で売られている、バリューラインのマンガン電池シュリンク上に記載されている型番と同じです。

 

R20PV_4比較してみると、サイズ表記(単1形・単2形)『マンガン電池』の字体“CLEAN & HIGH POWER”の英文が全く同じです。この電池はバリューラインPB品のFDK純正版と言った感じの電池なのでしょうか。
それ以前に、ローソンストア100がまだSHOP99だった頃に売られてたマンガン電池がこれだった記憶もありますが…。

 

R20PV_5マイナス側。特徴や刻印はバリューラインPB品と同一。インドネシア製ですから、やはりABCブランドの電池で知られるインドネシアの“International Chemical Industry(ICI)”社製でしょうか。
使用推奨期限は単1が「03-2017」、単2が「07-2016」。FDKのホームページを見てみると、単1と単2のマンガン電池の期限は3年ですから、それぞれ2014年3月と2013年7月製造と思われます。意外に新しいので、この電池は現在でも製造されているのでしょうね。

R20PV_6最後にフルラインナップ…、と言っても単1と単2しかありませんが。ちなみにプラス極の絶縁リングの色も「」でバリューラインPB品と同じです。