今回は三菱電機のちょっと古い、単1マンガン電池を紹介します。現在“三菱電機ホーム機器”が発売するマンガン電池は特にブランド名などは設けられておらず、旧製品であった“MITSUBISHI”ブランドで黒マンガンは“SUPER HEAVY DUTY”、赤マンガンは“HEAVY DUTY”という名が付けられていました。
今回紹介するマンガン電池は黒マンガン“SUPER HEAVY DUTY”の前モデルに当たる“NEO SUPER VITAL”ブランドのものです。
注意書き部分。液もれ補償付きのマンガン電池となっています。注意書きの文量は少なめで日本語と英語の2カ国語での表記。JISマークは“C8501 T.T.K. MADE IN JAPAN”となっており、東洋高砂乾電池(現・トーカン)製の日本製となっています。
社名表記は“三菱電機株式会社”となっており、液もれ補償時の電池送付先は東京都千代田区丸の内の住所になっています。
なお、注意書きの全文は以下の通り。
三菱乾電池 <ネオスーパーバイタル> 単1形
ご注意:●この電池は充電式ではありません。充電すると液もれ、破損のおそれがあります。 |
プラス・マイナス側。プラス極の絶縁リングは現在でも一般的な「緑」のものです。マイナス極・底板の刻印は「92-03」となっています。この頃のマンガン電池ではこれがそのまま製造日となっていますから、1992年3月製造の電池であることがわかります。
当時の液もれ補償付きマンガン電池では一般的に単1と単2が3年、単3以下は2年であることが多かったようです。この電池も3年補償で1995年3月までが保証期間となります。
ちなみに100円均一ショップでは2015年11月製造ロットにおいても、旧“MITSUBISHI”ブランドの“SUPER HEAVY DUTY”が出回っています。
ブランド名が変わったとは言え、同じデザインの電池が20年近く経った今でも継承されているのは凄いと思います。ナショナル(→パナソニック)のネオ黒は現在でも良く槍玉に上がりますが、この三菱もロングセラーデザインなのです。