E-POWER 単3形 アルカリ電池

E-POWER_1今回は“E-POWER”という名のアルカリ電池を紹介します。これ、どこかで見た柄のアルカリ電池だと思いませんか?
実はこれ、前回の記事で紹介した“武田コーポレーション”が発売するアルカリ電池“EXPOWER”と柄も名前も瓜二つの電池なのです。しかし、輸入元は“富士見産業株式会社”という武田コーポレーションとは関係無さそうな企業が発売しており、謎が深まる電池です。

 

E-POWER_2パッケージ。前回紹介した“EXPOWER”のようなシールではなく、台紙がシュリンクに挟まれているタイプです。それにしても怪しさ満載の台紙ですねw。“お買得”と吹き出し付きで表示されていますが、4本パックは一般的であり、あまりお買得ではないというw。また、台紙上には“E-POWER”のブランド名が無いのも非常に怪しいです。輸入元は前述の通り“富士見産業株式会社”、バーコードのベンダーも一応同社のものになっています(4900945)

なお、この“富士見産業株式会社”という企業ですがネット上で検索してもホームページ等は見られませんでした。しかし、同社の子会社である“有限会社エステーサービス”という企業が楽天市場にてアウトドア関係の商品を発売しているようです。同社の住所を見てみると電池に記載されている岡山県倉敷市の住所が一致しています。

E-POWER_3電池の外観。デザインは武田コーポレーションの“EXPOWER”とほぼと言うか全く同じデザインです。注意書きの文面も全く同じですが、字体(フォント)は“E-POWER”の方が若干おかしい印象を受けます。でも誤字は全く見られません。
輸入元はパッケージと同様に“富士見産業株式会社”、生産国の表示はありませんが、パッケージには“MADE IN CHINA”の表記がありました。

E-POWER_4武田コーポレーション“EXPOWER”との比較。違いはプラス極側にある金帯の幅や“EXPOWER(E-POWER)”と表示されている部分の大きさの違いを除いてはほぼ同様のデザインです。
ワタシが初めて見たのは“E-POWER”の方だったので、“EXPOWER”を見た時はこちらが似せたのかと思っていました。現代の乾電池で丸写しはあり得ないので、もしかしたら“E-POWER”発売終了後に富士見産業から権利譲渡などがあったのかも?

E-POWER_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは無いタイプです。使用推奨期限は「01-2010」となっていました。恐らく、2年期限の2008年1月製造の電池でしょうか。
この電池は使用推奨期限から6年が経過している電池ですが、既にマイナス極には液もれ跡が見られます。

 

E-POWER_6マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプ。底板には小さい丸印が見られるもので、もしかして現行の“EXPOWER”と同じ製造元かもしれない??
ちなみに外装ラベルも剥がしてみましたが、ロット番号の印字や刻印は見られませんでした。

 

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EXPOWER 単3形 / 単4形 アルカリ乾電池
→本記事で紹介した“E-POWER”のネタ元かもしれない武田コーポレーションが発売するアルカリ電池を紹介した記事。


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