BEVIGOR ALKALINE BATTERY LR6 AA 1.5V

今回は“BEVIGOR”なるブランドの単3アルカリ電池を紹介します。大手ネットショッピングサイトのAmazonで「アルカリ乾電池」などのキーワードで検索してみると有名ブランドでは無いアルカリ電池がカオス状態で出てきて、これはブログのネタに尽きないな…と思っていたのですが、これはそんなAmazonで見つけたアルカリ電池の一つです。
“BEVIGOR”ブランドの電池にはアルカリ電池のみならず、リチウム電池もあるようです。


ちゃんと購入した理由があります。上記はAmazonに掲載されていたこの電池の販売ページなのですが、「この商品について」という項目を見てみると…、

・液漏れ防止製法採用で、大切な機器にも使用可能。
・タフコート採用で長期使用における接触抵抗の上昇を半減。
・単3形でチタン化合物を採用乾電池、エボルタの技術を採用。
・無毒で環境にもやさしい、優れた環境性能。液漏れなし、電解液が完全に吸着され、流れる液体がなく、漏れが防止されない。水銀/カドミウム/鉛等の有害成分を一切含んでいないです。

このブログを見てる皆さまならもうおわかりでしょう。このキャッチコピーの上から3番目まではパナソニックアルカリ乾電池の特徴と一致するものであり、いやほぼ丸コピーと言って間違いないと思います。“エボルタ”という単語まで登場していますからね。まさか、パナソニックがこんな無名ブランドに供給するはずは無いだろうと思いつつも釣られてしまったわけです。送料込みで499円ってのが特にありえないと思ったんですけども。
ちなみにキャッチコピーの上から4番目も日本語として理解しにくい部分があり、機械翻訳っぽさが感じられますよね。『電解液が完全に吸着され、流れる液体がなく、漏れが防止されない。』の部分はちょっと理解しにくい、むしろ怖いですね…。


これがパッケージです。16本セットで8本パックのアルカリ電池が2つセットになっていました。パックの裏面にはAmazon販売商品でよく見られるバーコードは貼られていますが、電池の箱自体にバーコードは見られず、社名表記も見られません。怪しい!

パックからバラした電池の箱の裏・表です。のカラーリング、そして表面の“BEVIGOR”ロゴ部分や模様がツヤ立っているデザインとなっていて、思ったよりもカッコいいです。
写真を見るとわかるかもしれませんが、なんとこの電池は8本入りのプラスチックケースが付属しており、その中に電池が入っています。無駄にシュリンクするよりかはケースに入れたほうがコストダウンなのか…、驚きです。


紙箱からケースを取り出してみると、何かの欠片がポロリと…。プラスチックケースの蓋を止める部分が折れていました。この商品はポスト投函で送られてきたのですが、電池の重みがケースに耐えられなかったのか?それとも配送時ラフに扱われたのか?不明です。どちらにしてもメーカーはケースが壊れないようにする工夫をする必要があると思います。
このケースはおまけ扱いでパッケージの一部でしょうから、今回は返品申請はしませんでした。豪華なシュリンクパックでしたw。

電池の外観です。パッケージと同様なのカラーリング。プラス極側に配置された縞模様のようなデザインもこの電池の特徴となっています。
電池は生産国は愚か、社名表記も無く怪しさ満点です。英語の注意書きはあり、『0% Mercury 0% Cadmium』の記載も見られますが、全体的に殺風景な感じですね。デザイン的にはかつての三菱電機の赤マンガン「vital」に似てる雰囲気です。

ちなみに注意書きの全文は以下の通り。

WARNING:Do not open battery, dispose
in fire, recharge, put in backwards. May
explode or leak and cause personal
injury. Keep away from small children.


プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングは無いタイプ。使用推奨期限は「2028-12」となっていました。購入日は去年の12月頃で、5年では2023年となってしまうことから7年期限の2021年12月に製造した電池という所でしょうか?
このように海外の乾電池が一番使用推奨期限の推測がし難いと思います。やっぱり、電池は信頼できるブランドのものを買うのが一番だと思いますよ。


外装ラベルを剥がしてみました。外装ラベルの端に“PJLR6ZABRZZZD”というロット番号らしき記載が見られました。このようなロット番号はパナソニックのアルカリ電池でも見られますが、パナソニックは“BAM~”で始まる表記となっていますのでパナソニック製では無いと思われます。
また、電池本体にはロット番号の印字や刻印は見られませんでした。

最後にマイナス極の拡大です。ガス抜き穴は2つタイプとなっており、間違いなくパナソニック製では無いでしょう。パナソニック製なら4つ穴です。
更にパナソニックのタフコートが採用された電池のマイナス極はザラザラとなっている点がポイントなのですが、この電池はツルツルなマイナス極となっています。案の定、騙されたということなのでしょう。わかってましたけどね…。

しかしながら、一つ安心したのはちゃんと“アルカリ乾電池”だったことです。以前、某オークションでアルカリ電池と称しながらマンガン電池を掴まされたことがあったので不安だったのです。もし、マンガン電池だったら重さで気づくでしょうけど…。あれも赤いデザインだったなw。


BEVIGOR ALKALINE BATTERY LR6 AA 1.5V」への2件のフィードバック

  1. yokb

    BEVIGORのリチウム電池、Amazonセールで1本100円程度なので人柱で買ってみました。
    マイナス極形状がエナジャイザーリチウム電池は○形、BEVIGORリチウム電池は◎形で大きく違いますね。
    Made in SingaporeでなくMade in Chinaの時点で察しましたが、異なる製造設備と思われます。
    会社ホームページによると、
    BEVIGOR Battery Is a wholly-owned subsidiary of GreatPower energy, a listed company with stock code of 300438. We founded in year 2002,
    ということでしたので、鹏辉能源(GreatPower energy)の子会社なんだそうです。
    氷点下の屋外でヘッドライトに使ってみても問題なく、リチウム電池らしく軽量なので、普段使いできるリチウム電池としては悪くないかもしれません。

    返信
    1. みは 投稿作成者

      コメントありがとうございます。
      単3と単4のリチウム乾電池は昔はエナジャイザーだけと言った印象ですが、現在は中国の電池メーカーでも製造していて、昔ネクセルのものを入手した記憶があります。

      返信

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