月別アーカイブ: 2015年4月

iCellTech 補聴器用・空気電池 PR48 2個入

icelltechpr48_1100円均一ショップ“セリア”で売られていた、補聴器用のボタン形空気電池です。自分が行ったセリアでは写真の“PR48”2個入りのみが売られており、何故か他のサイズは売られていませんでした。
補聴器用の電池だからか、バックには耳の絵が描かれている特徴のあるデザインになっています。ちなみに補聴器用の空気電池はパッケージとラベルの色が各社である程度規格化されています。対応は以下の表の通り。

型番(日本) 型番(海外) 大きさ
(直径×高さ)
PR536 10 5.8×3.6mm
PR41 312 7.9×3.6mm
PR48
PR48P
13
13P
7.9×5.4mm
PR44
PR44P
675
675P
11.6×5.4mm

と、言うことで今回紹介したのは“PR48”ですから、パッケージの色と電池のラベルの色は『橙(オレンジ)色』となっています。

icelltechpr48_2パッケージ裏。輸入販売元は同じくセリアでGPブランドの電池などを発売していることで知られる、“ネオテクノス株式会社”となっています。バーコードのベンダーも同社のものでした(456042556)
使用推奨期限の印字は「10-2018」となっており、生産国は韓国製となっています。

 

icelltechpr48_3電池の外観。真中が電池のシールを剥がしたもので、2つの空気取り込み穴があり、「」の刻印のみで型番などの刻印はありませんでした。
なお、この電池は2000年に創業された韓国の補聴器用空気電池専業メーカーである“iCellTech(アイセルテック)”社製の電池であるようです。パッケージにある“iCellTech”とは製造メーカーのブランドであった訳ですね。


三菱リチウム電池 その6

mitsubishicr2032_1前回の記事では“三菱電機ホーム機器”のリチウムコイン電池のパッケージが変わったことをお伝えしましたが、今度は電池自体の刻印が変更されたという話題です。
今回見つけたのは100円均一ショップ“ダイソー”で売られている三菱のリチウムコイン電池の2個入りのものです。パッケージには元々三菱のロゴマーク自体が無い商品なので、パッケージ自体の違いは特に見られません。

 

mitsubishicr2032_2写真左が古いもの右が新しいものです。古いものでは“MITSUBISHI”と旧ロゴが記載されていましたが、新しいものでは上に「LITHIUM 3V」、中程に「200px-Mitsubishi_logoCR2032N」とスリーダイヤマークのみの表示に変更されています。
生産国がインドネシア製なのは従来と同じです。裏(マイナス極)の中心部に2ケタのロット番号が刻印されているのも同じなので、引き続きパナソニック製なのではと推測されます。

・追記(2015/4/4)
mitsubishilr41_1では、アルカリボタン電池の方はどうかと言うことでLR41で比較してみましょう。
こちらも古いもの(写真左)が「LR41 MITSUBISHI」という表記になっているのに対して、新しいもの(写真右)が「200px-Mitsubishi_logoLR41」とリチウムコイン電池と同じような刻印に変わっていました。
それにしてもマークのみの記載だとどうもニセモノに見えてしまいますが、これも慣れなのでしょう。

mitsubishilr41_2ただ、リチウムコイン電池と異なり、アルカリボタン電池ではちょっと様子が異なるようです。
一見、パッケージには違いがないように見えますが、新しいロゴの電池が入っていた方にはこっそりと“水銀0使用”の記載が追加されており、どうやら無水銀化したようです。
パッケージ上の型番やバーコードは同じですが、パッケージの紙質が変わったのかパッケージ裏の色合いが若干異なっていました

mitsubishilr41_4電池の裏(マイナス極)。写真左が古いもので、写真右が無水銀を主張している新しいものです。
比較してみると、ガスケットやマイナス極のスキマ、ロット番号の印字などの特徴が異なっていますので、無水銀化で製造元が変わってしまったっぽいか??

 

ちなみにロット番号の印字は製造年月を表しているようで、写真右の“5C”を例に取ると、“5”は西暦下1ケタを表し“C”は1月から12月をAからLで表しているようです。つまり5Cとは2015年3月製造を表しているようです。これはパッケージ上の使用推奨期限とも一致しています。

★関連記事
三菱リチウム電池 CR2016/CR2025/CR2032
→100円均一ショップ“ダイソー”で売られている、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池2個入りを紹介した記事。

三菱リチウム電池 その2
→上記の記事の続編で、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池の一般市販向けパッケージを紹介しつつ、ラインナップも紹介した記事。

三菱リチウム電池 その3
→さらなる続編。一部100円均一ショップで出回っている、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池1個入りがインドネシア製に変わったことを紹介した記事。

三菱リチウム電池 その4
→遂に100円均一ショップ“ダイソー”で売られている、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池2個入りもインドネシア製に変わったことを紹介した記事。

三菱リチウム電池 その5
→一部100円ショップなどで出回っている、三菱電機ホーム機器のリチウムコイン電池1個入りのパッケージが現行の三菱電機ロゴに変わったことを紹介した記事。


FUJIFILM EVEREADY アルカリ乾電池 単4形

fujifilmeveready_1現在は電池事業から撤退している“富士フイルム”。同社はアメリカの電池メーカーであるエナジャイザーと提携、アルカリ電池は“Energizer”ブランドマンガン電池は“EVEREADY”ブランドで発売していたことで知られます。
しかし、アルカリ電池であっても低価格帯(エントリークラス)の製品では“EVEREADY”ブランドを使用し、100円均一ショップなどに供給されていました。今回はそんな“FUJIFILM/EVEREADY”ブランドのアルカリ電池を紹介します。

fujifilmeveready_2電池の外観。“FUJIFILM”のロゴは既に現行のものであり、当然ながら旧ロゴのものもありました。“EVEREADY”ロゴの方には猫が9の文字をくぐっている“NINE LIVES”と呼ばれるマークも健在。
社名表記は“富士フイルム イメージング株式会社”。住所は富士フイルムの西麻布本社のものです。生産国は“Made in Shingapore”でシンガポール製です。

 

fujifilmeveready_3プラス・マイナス側。マイナス極の構造は現行“Energizer MAX”のシンガポール製と全く同じものであり、製造元は同じであると考えられます。当然性能は“EVEREADY”ブランドと“Energizer”ブランドでは違うものでしょうが。
使用推奨期限は「02-2013」となっており、富士フイルムが電池事業から撤退したのが2008年9月頃とされているので、5年期限の2008年2月製造の電池なのではないかと推測されます。