普通のアルカリ電池やマンガン電池は比較的回転が大きく、売れ残ることは少ない。しかし、特定用途のボタン電池やリチウム電池などは用途が特定されることや価格が高価なため、店舗によっては売れること無く期限切れを迎え投げ売りされることも多い。今回の記事では街で見つけた売れ残りで投げ売りされていたリチウム電池を紹介する。
まずは、あるコンビニで投げ売りされていたパナソニックのカメラ用リチウム電池“CR2”。100円でした。値札を剥がすと725円が…。
このCR2、パッケージが通常品(写真右)と違うのがわかる。これはコンビニ専売モデルのリチウム電池でパッケージ左側に大きく用途が書かれているのが特徴である。中身は通常品と同じなので、パッケージから電池だけを取り出すと違いも何も無くなる。
パッケージ裏。発注品番は“CR-2WCV”通常品の発注品番が“CR-2W”なので、追加の「CV」記号はコンビニエンスストア向けを表すものでしょうか。電池は相当古く、松下電池工業名義。
使用推奨期限は「01-2011」で既に2年前に期限が切れている。こんなの売るなよw。ある意味リチウム電池の特性を知っている電池マニア向けの電池と言えよう。
次はあるホームセンターで投げ売りされていた富士通(FDK)のカメラ用リチウム電池“CR2”。値札が重ね貼りされており、最初は900円、次に250円になり、挙げ句の果てに50円になったようである。
使用推奨期限は片方が「08-2014」、もう片方が「07-2015」であり、上記のパナソニックのものとは違いまだ使える。
電池の外観。上が今回購入した投げ売りのもので、下が現行品。現行品は「CR2U」となっている。これ、気になってFDKに問い合わせてみると、アメリカの安全規格“UL規格”を満たしているかを表す記号で、UL規格を満たしているものには「U」記号を付加しているとのことである。
確かによく見てみると電池本体にはURマークがある(URマークもUL規格の一部である)。WEEEマークもあるので、海外輸出にも対応した電池なのであろう。
旧品は“FDK株式会社”という表記になっているのに対し、現行品は“FDK CORPORATION”という英社名表記になっている。