Novel alkaline battery AM2 1.5V

novelam2_1昨日のブログでは“富士電気化学(現・FDK)”が発売していたノーベルブランドの紙巻マンガン電池を紹介しましたが、時代は進み、今回はノーベルブランドのアルカリ電池を紹介します。
ちなみにこの頃のノーベルブランドのアルカリ電池をモデルにしたと思われる、電池がFDKの法人向けオリジナルデザイン乾電池のページ内にサンプル例として掲載されています。なので、限りなく初期のアルカリ電池に近いのでしょうが、この頃のアルカリ電池が現存しているのは珍しいケースと言えます。

novelam2_2電池の側面。片側には特許番号と価格が記載、もう片側には注意書き「注意 ★ショートさせたり、火に投げ入れないでください。」と書いてあるのみ。じゃあ、充電してもいいんだ?みたいな注意書きですね。価格は180円。この電池は単2ですが、参考として現在のパナソニックアルカリ乾電池(金パナ)・単2の希望小売価格が2本410円1本205円で、安くはなっていますが、マンガン電池が主流だった頃のこの値段は高すぎるでしょう。

novelam2_3デザインは1981年10月(81-10表記)のノーベルのマンガン電池にそっくりです。なので、このアルカリ電池はこの頃のものなのでしょうか。

 

 

novelam2_5プラス・マイナス側。マイナス側は現在のアルカリ電池のカドは角ばっている印象がありますが、この電池のカドは丸まっています。底板には何の刻印も無し。ちなみに現在のFDKエナジーの電池に見られる逆装填防止機能などあるわけもありません。

 

 

novelam2_4マイナス極に刻印はありませんが、そのかわり電池本体にロット番号と思われる3ケタの数字が記載されています。この電池には「114」と記載されています。下1ケタの「4」が年表記と仮定すると、1984年製だと既に富士通ブランド移行時期なので、1974年製と推測するとしっくり来そうだが、真実は…?

 

novelam2_6外装は金属外装と言った感じではなく、電池缶本体に表記がシール(ラベル)で貼ってあり、その上からビニール包装されているような感じの外装です。

 

 

novelam2_7外装完全分解。表記部分のシールは丁寧に剥がしたのですが、所々破けてしまいました。

 

 

 

novelam2_8シールをスキャナで取り込んでみた。コントラスト調整とか、一生懸命やってみたけど金色の部分の色がどうしても出なかった。こんなので良かったら、単2サイズで印刷して今のPremiumGの単2に貼ってみるのもいいかも。

 

novelam2_9この電池の年代を特定するカギが一つある。写真は昭和49年(1974年)11月の「三菱乾電池・懐中電灯」のカタログ掲載のアルカリ電池である。
まず、価格が今回紹介したノーベルのアルカリ電池と同じく180円である。写真を拡大してみるとわかるが「PAT.673686 F.D.K」と書いてあり、特許番号がノーベルと同じで富士電気化学のOEMである。マイナス側のカドが丸っこく、ノーベルのアルカリ電池に似ている。このことから今回紹介したアルカリ電池が1974年製である可能性が濃厚となったが、あくまでも個人的な見解で真実は闇の中である。


Novel alkaline battery AM2 1.5V」への2件のフィードバック

    1. みはりん 投稿作成者

      そう、某オクに出品されたやつです。送料が高かったw。
      1974年なら以前紹介したナショナルマロリーと同じ年代ですね。FDKが初めてアルカリ電池を生産したのが、1967年なので最初のアルカリ電池では無さそうですが。

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