小ネタ」カテゴリーアーカイブ

電池に関する小ネタを扱うカテゴリです。

どこでもベープ未来のその後…

vape_1以前、本ブログでフマキラーが発売している“どこでもベープ未来”という電池内臓の蚊取り器を紹介し、中に入っている電池を紹介しました
この記事から1年2ヶ月、ようやく電池が切れ、薬剤交換時期となったので取り換え用のカートリッジを購入してきました。前回は購入時に付いてきた“150日”のカートリッジでしたが、これでは長すぎると感じたため、今回は“90日”のカートリッジを購入してみました。

 

vape_2袋から薬剤カートリッジを取り出してみたところ。カートリッジ自体は150日用と変わりませんが、150日用が電池ケースのフタがグレーなのに対し、90日用が水色になっていました。

 

 

vape_3早速中に入っていた電池を紹介。真中2本が前回の150日用に入っていた電池で、外側2本が今回の90日用に入っていた電池です。
デザインも全く変わらず。唯一違う点が、『使用推奨期限(月-年)本体に表示』という表記があるか無いかの違いだけです。これは元々本体に表示されている印字が明らかに使用推奨期限の表記ではなかったので、削除されて当然だと思いますが。
製造元はどちらとも“FDK株式会社”でインドネシア製です。

vape_4マイナス側印字部分の拡大。前回の150日用に入っていた電池が「63-6305」という表記でしたが、今回の90日用に入っていた電池には「64-6406」という表記でした。相変わらずこの表記が何を表しているのかは不明です。少なくとも使用推奨期限の表示ではないことは明らかです。

 

vape_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングが「」なFDK製のアルカリ電池に見られる構造で、プラス極も含め、特に違いは見られません。従って、150日用と90日用の違いは電池ではないと思われます。
ちなみに、前回の150日用に入っていた電池はファンが完全停止して放置していたため過放電状態になったせいか、軽く液漏れを起こしています。

 

vape_6使用日数を決めているのが電池ではないとすると、どこで決めているのでしょうか。
薬剤カートリッジには電源を供給している接点と思われる反対側に謎の接点が付いていました。

 

 

 

vape_7この接点部分の基板を取り除いてみると、接点部分両側に定数の違うチップ抵抗が実装されていました。150日用に付いていた基板(左:FE-10B)には912という数字が書かれており“9.1KΩ”の抵抗が付いていましたが、90日用に付いていた基板(右:FE-10C)には152で“1.5KΩ”の抵抗が付いていました。
あくまで、推測の域を出ませんが日数の違いはこの抵抗値の違いではないかと推測されます。


チタンパワー?

panasonictitan_1店頭で見かけた「パナソニックアルカリ乾電池」の単3。よく見るとパッケージや中のシュリンクに“Tiチタンパワー”というマークが入っていることに気が付いた。これは今日店頭で始めて見たのですが、昔からこんなチタンパワーなんてマークありましたっけ…?
でも、電池のことは知らなくてもチタンと書かれれば、何か凄そうな電池に見える感じがしますよね。

 

panasonictitan_2パッケージの該当部分の拡大。このチタンパワーの謎については最新版のカタログ“電池・電池応用商品 総合カタログ 2014”に記載されていました。
カタログによると“単3形・単4形にチタン化合物を採用。”とあり、『乾電池エボルタの技術を応用し、スムーズな放電反応を維持させることで、保存性能をアップさせました。』と書いてありました。この技術が採用されているのが使用推奨期限2024年4月(2014年4月製造)以降品らしく、通りで見たことがないはずです。写真の物は丁度「04-2024」の使用推奨期限のものでした。

 

 

なお、この技術はカタログに記載してあった通り、乾電池エボルタで先行して使われていた技術。乾電池エボルタの単3と単4においてもチタン化合物を増量し、10%の保存性能アップを実現している。この改善もパナソニックアルカリ乾電池と同じく使用推奨期限2024年4月以降品にて採用され、同じくパッケージに「Tiチタンパワー」のマークが入っているようです。
ただし、このチタン化合物の採用をアピールするようになったのは2014年4月からのようで、乾電池エボルタの単1~単2に関しても今後発売される製品に関してはチタンパワーのマークを付けているようです。


富士通の4AA電池を分解してみた。

fujitsu4AA_1前回の記事では主にトランジスタラジオなどに使われていた積層電池(組電池)“4AA”の旧・“富士通”ブランドのものと新・“Fujitsu”ブランドのものを比較を交えて紹介してみました
今回は旧・“富士通”ブランドの4AAを3つ入手することが出来たので分解してみたいと思います。
なお、今回行う分解行為はメーカーが禁止している行為ですので、マネを行うのであれば(無いと思うけど)、自己責任でお願いします

 

fujitsu4AA_2底板を取ってみた。底板の材質は厚紙のようなもの。中には電池らしきものが見えます。

 

 

 

fujitsu4AA_3中身を引っ張りだしてみた様子。確かに単3が4本組になっているように見えますが、絶縁のためか周りが紙で覆われています。

 

 

 

fujitsu4AA_4紙を取ってみると、もちろん富士通ブランドの電池が…、ではなく、なんとノーベルの電池が出てきました。
この電池は1000シリーズの単3電池(1300)で、赤マンガンよりも下位ランクに属する(青マンガン相当)電池であり、主に機器の付属品として見られた電池です。しかし、富士通ブランドの4AAは赤マンガンではなくて、青マンガンが内蔵されていたとは。随分コストダウンされていますね。

fujitsu4AA_5電池の端子はリード線がハンダ付けで直接付けられている。この1300のマイナス極は亜鉛缶が直接見えているタイプでハンダが乗りやすい。この電池を選定した理由はコストダウンよりも、ハンダのしやすさだったのかもしれませんね。
電池同士はロウで固められている。このロウを取るには軽くライターで電池を炙り、ロウを溶かしてから素早くティッシュで拭くとうまく行きます。

fujitsu4AA_6しかし、富士通の電池からノーベルが出てくるとは思わなかったな…。
次回の記事ではこの電池の中に入っていたノーベルの電池を紹介予定です。

 

 

fujitsu4AA_7今回の記事はこれだけでは終わりません。分解するだけではなくて、電池を組み替えてみることにしました。今回組み替える電池はインドネシア製で定評の高い“Fujitsu”ブランドの黒マンガンを使います。このインドネシア製は100円均一ショップなどで売られている4本シュリンクパック品ではなく、8本のお買い得パックの中に入っています。

 

 

fujitsu4AA_8まず、おおまかに組んでみてハンダ付けします。元々入っていた電池には液漏れが無くリード線に異常はありませんでしたので、リード線はオリジナルのものをそのまま使いました。
なお、端子内部を溶かしてしまうのでハンダは素早く行いましょう。

 

 

fujitsu4AA_9オリジナルと同じようにロウで電池を固定。

 

 

 

fujitsu4AA_10端子(スナップ)を取り付けて、元通り紙でくるみました。ちなみに端子を取り付ける前にテスターで正しい電圧が出ているか調べてから付けると良いでしょう。

 

 

fujitsu4AA_11元通り、4AAの外装に入れて完成!
紙箱の4AAの場合は箱に入れるだけですが、金属外装の4AAの場合は金属缶がうまくカシメられないので、元通りにはなりませんでした。


東芝電池 テレビ用イヤホン(黒)

tvearphone_2以前、“東芝電池”が発売していたテレビ用イヤホン。だいぶ前にドラッグストアで入手したものと記憶しています。
同じような例でFDK“Fujitsu”ブランドとしてイヤホンや配線器具等を発売していますが、電池と一緒のコーナーにこれらの商品を置いて欲しいという意図があってのことであると思われます。

 

 

tvearphone_3中身のイヤホン。至って普通な片耳のモノラルイヤホン。遠い場所からテレビを見るためのイヤホンということで3mのロングコード仕様になっています。

 

 

tvearphone_1台紙のみをスキャン。商品名は『テレビ用イヤホン(黒)』、仕様は“3.5φプラグ付き 長さ3m”。下に“東芝電池株式会社”と書いてあり、東芝電池が発売していたことがわかります。ただし、“TOSHIBA”のロゴマーク等はありません。

 

 

 

 

 

tvearphone_4なお、このパッケージデザインは以前、東芝ライテックが発売していた配線器具のパッケージデザインを踏襲したものになっています。
やはり、これらの配線器具のパッケージデザインと同一デザインにすることで配線器具と同じコーナーに置いてほしいという意図があったのでしょうか?
なお、写真のカタログ(1990年・冬)にはイヤホンは掲載されていませんでした。

 

tvearphone_5台紙裏。注意書きも全く無く、JANコードと生産国(中国製)のみで素っ気ない感じがしますね。ちなみにバーコードのベンダーは現在東芝電池の事業を引き継いでいる“東芝ホームアプライアンス(4904530)”のものでした(現在、同社は東芝ライフスタイルに社名を変更している)。

 

 

 

 

知らない間にユニークアクセス数が10万を達成しています。これも日頃からこのブログにアクセス頂く皆様のお陰であると感謝しております。まさかこんなアクセス数を想定しておらず、特に記念の記事は予定しておりませんでしたが、心持ち明日からは古い電池や特殊電池を多めな方向で行きたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。とは言え、予定なので思い通り行くかどうかわからない点はご了承ください。


LIR2032の充電器を作ってみた

前回の記事ではリチウムコイン電池“CR2032”と同サイズのリチウムイオン電池“LIR2032を紹介しましたが、電池だけで充電が出来なくては割高なCR2032です。そこで今回の記事ではLIR2032の充電器を作成することにしました。

li-ioncharger_1そこで、使うのが秋葉原の“aitendo”という電子工作ショップで入手した「リチウムイオン電池充電モジュール」です。これはリニアテクノロジー社のリチウムイオン電池充電IC“LTC4054”を搭載したリチウムイオン電池充電モジュールで、充電電流を決定するプログラム抵抗を外付けするだけで簡単にリチウムイオン電池の充電を行うことが出来ます。
ちなみに写真のバックが赤いのは「絵師100人展 04」の図録の上で撮ったためで、特に意味はありません。

問題なのは充電対象であるLIR2032の充電電流がわからないこと。秋葉原の千石電商で売られていたLIR2032はGREAT POWERというメーカーのものだったので、同社のホームページを見てみても見当たらず、結局は適当に検索して見つけたLIR2032のデータシートを参考にしました。
このデータシートを見てみると、充電方式に“CC/CV(定電流・定電圧充電)”を使い、35mAで充電すると書いてありますね。LTC4054のプログラム抵抗値の求め方は“1000(V)÷[充電電流]=kΩ”です。LIR2032の充電電流は35mAですから、「1000÷35=28kΩ」となります。28kΩの抵抗は定数として無いので30kΩの抵抗を使います。なお、充電方式に関しては専用IC(LTC4054)を使っていますから問題ありません。

li-ioncharger_2それを踏まえて完成した充電器がこれです。この充電器はただ“リチウムイオン電池充電モジュール”にスイッチや電池ホルダーなどを外付けしたものであるので、作り方などの説明は割愛します。
電源はACアダプタを使用、携帯ゲーム機「PSP」や東芝のデジタルオーディオプレーヤー「gigabeat」などに使われている、EIAJ極性統一プラグを用いた5VのACアダプタを使用するタイプとしました。

 

li-ioncharger_3電池ホルダーはケースに組み込んだ時に電池が取り出しやすくするために高床にしてあります。電池ホルダーはほとんどが機器組み込みを想定としたCR2032用のものであり、取り出しやすい構造になっているものが少なく、結局はパナソニック製のBCR20H4を使用しました。これなら比較的取り出しやすいですし、逆装填もしにくい構造にもなっています。本当はFDK製のCR2032BHを使いたかったのですが、生産終了しているようです。

li-ioncharger_4充電中の様子。充電中はモジュールに付いているLEDが光ります。ちなみにこのLEDは電池を入れていない状態でも光ります。最初は通電ランプも付けようと思ったのですが、電池が入っていない状態でも光るのなら問題無いような気がしてきました。

 

 

 

li-ioncharger_5充電完了。写真ではLEDが消えているように見えますが、完全にLEDが消えているわけではなく、ほんのりとLEDが光っています。

 

 

 

li-ioncharger_6今回作った充電器はLIR2032用の充電器ですが、ML2032も充電できるようにしてみました。ML2032は充電電流2mA以下とLIR2032よりも格段に少なく、どちらかと言うとトリクル充電に近い充電方法であり、このような充電は向かないのですが、無理矢理「1000÷2=500kΩ」で510kΩを取り付け、スイッチでプログラム抵抗を切り替えられるようにしてみました(写真手前のスイッチ)。

 

ML2032とLIR2032では公称電圧が違いますのでモジュールのLEDが消えることがありません。それ以前にML2032の充電電圧は3.3Vで、LTC4054の実測出力電圧は約4.2Vなので大幅にオーバーしています。試しに2時間程充電してみましたが、電池自体は発熱などの異常はありませんでした。ですが、メーカー規定外の使い方ですから、あまりこの使い方はオススメしません。ML2032はCR電池と同じく金属・リチウムを使用しているので、誤使用は破裂や発火の危険があります

今回の記事のカテゴリは“充電器”とするか“小ネタ”にするかで迷いましたが、自作の充電器ですので“小ネタ”とすることにしました。


電池からの異音

panalr1_1部屋から謎の音、「プス・プス…」という音が聞こえ、何か虫の音かなぁ…、と思ってこの音の原因を探していると、写真の単5アルカリ電池からの音であることが判明したのです。
マイナス極、写真上の白い部分からガスが発生、写真には撮れていませんが、泡も発生していました。ガスが発生しているということは破裂の危険性は無いのですが、気分的によろしいものではありません。

 

panalr1_2ちなみに使用推奨期限は「10-2007」。もしこのような電池に遭遇したら、有無を言わずに廃棄しましょう。何故なら、ガスの放出をきっかけとして電池が液漏れを引き起こす可能性が高いからです。
一番印象的だった電池関係のトラブルは幼い時に経験した単5マンガン電池の破裂で、いきなり部屋の中で爆発音(!)が聞こえて、探してみるとある単5電池のプラス極が取れており、それがこの音の原因であるということがわかったのです。

電池をコレクションするという行為はこのような液漏れや異音、これは極まれですが破裂などと付き合っていかなければならないわけで、なかなか難しいコレクションであるというのがわかっていただけたのではないのかなと思います。


電池のコネタを集めてみた

最近は何だか多忙な日々が続き、今日は特に疲れているので、今回は適当な電池関係の小ネタを集めて茶を濁すことにする。

●パナソニック“リチウム乾電池”の生産国が変わった
FR6SJ_12011年10月よりパナソニックが発売している1.5Vのリチウム電池(硫化鉄リチウム電池)。発売当初はアメリカ製であったこの電池であるが、知らない間にシンガポール製に変わっていた。OEM元が変わったのか?と思いきや、元々のOEM元と思われるEnergizerの単3と単4のリチウム電池は既にシンガポール製であることから、その歩調に合わせたものと思われる。

 

FR6SJ_2プラス・マイナス側。左2本がアメリカ製で右2本がシンガポール製。両者ともプラス極のガス抜き穴?は4つ穴でマイナス極は「◎」なので特に構造上の違いは無く、両者とも製造元は同じだろう。
敢えて違う点を挙げるとすれば、アメリカ製のプラス極のシール部分がピッタリ付いているが、これは個体差だろう。

 

FR6SJ_3余談であるが、この電池は以前紹介したCR-V6PやCR-V3と同一のデザインを採用している。

 

 

 

●国内メーカー単5アルカリ電池のその後…
LR1(H)_1最近、富士通の“PremiumG”を皮切りにFDKOEMの日本製の単5アルカリ電池がインドネシア製に切り替わり始めたことを取り上げ、日本メーカーの殆どの単5アルカリ電池がインドネシア製に変わるかもということを示唆した。
その後、その記事では確認できなかった富士通“R SPEC”の単5でもインドネシア製のロットを確認。最後まで確認できなかった東芝“IMPULSE”の単5でも使用推奨期限「01-2016(2014年1月製造)」においてインドネシア製を確認しました。

LR1(H)_2東芝“IMPULSE”単5の外観。『インドネシア製』の表記になっています。これで国内メーカーの単5アルカリ電池の殆どがインドネシア製に移行し、日本製が無くなってしまいました。9V(6P)形のアルカリ電池に続き、日本製の火が消えてしまった…。悲しいですね。
電池マニアの方なら御存知の通り、殆どの日本メーカーはFDKのOEMであり、インドネシア製ですが、その中で三菱電機の単5アルカリのみは中国製で日本メーカーの中で唯一生産国が違います。


国内メーカー単5アルカリ電池の異変

alkalineLR1_1店頭で富士通(FDK)の“PremiumG”の単5を見てみると、ある異変に気づいた。これはこの写真上でも分かる異変です。わかりますか?
写真左のパッケージには「エコ対応」「日本製」と記載してありますが、右のパッケージには「エコ対応」だけが書かれていることに気が付きます。

 

 

alkalineLR1_2どういうことなのか。パッケージ裏を見てみます。使用推奨期限05-2014(2012年5月製造)のものは日本製ですが、11-2015(2013年11月製造)のものはインドネシア製になっています。

 

 

alkalineLR1_3電池本体。左が日本製、右がインドネシア製です。生産国以外に違いは見られませんが、チラッと見える使用推奨期限の印字が若干ですが、異なっています。

 

 

alkalineLR1_4プラス・マイナス側。絶縁リングは無いタイプで特に違いは見られないが、マイナス極の真ん中“●印”がインドネシア製の方が濃く見える感じがします。

 

 

alkalineLR1_5では、他のFDKの単5アルカリ電池はどうなっているでしょうか。まずは“G-PLUS”です。パッケージの表だけを見ると特に生産国の違いは見られないですが…、

 

 

 

alkalineLR1_6パッケージ裏を見てみると、左の使用推奨期限06-2015(2013年6月製造)のものは日本製で「日本製」の表記もあります、しかし右の10-2015(2013年10月製造)のものはやはりインドネシア製に変わっており、「日本製」の表記も削除されています。

 

 

alkalineLR1_7電池本体。左が日本製、右がインドネシア製。日本製の方はJISマークもあります。マイナス極の特徴はPremiumGと同じでした。

 

 

 

以上、FDKの単5アルカリ電池は“PremiumG”・“G-PLUS”共にインドネシア製に変わっています。これは日本メーカーの単5電池のほとんどがインドネシア製に変わるかもしれないということを示唆しています。なぜなら、日本メーカーの単5アルカリ電池のほとんどはFDK製であるためです。
現に筆者は店頭でマクセル「ボルテージ」の単5ソニー「スタミナ」の単5でインドネシア製を確認しています。どちらとも使用推奨期限は10-2015でした。富士通ブランドのものにおいても、“PremiumG”が11-2015、“G-PLUS”が10-2015であったのでFDKOEMの単5アルカリが2013年10月製造ロットあたりからインドネシア製に移行した可能性が高いと言えるでしょう。

alkalineLR1_8ちなみに“R SPEC”の単5も見てみましたが、店頭に置いてあったのが使用推奨期限が07-2015(2013年7月製造)だったからか、日本製のものしか確認できなかった。これまでのものを踏まえるとこれも2013年10月製造ロット以降はインドネシア製になる可能性は高そうですが…。

 

alkalineLR1_9もう一つ、単5のアルカリ電池に異変がありました。それはパナソニック“パナソニックアルカリ乾電池”の単5です。

 

 

 

 

alkalineLR1_11なんと、これもパッケージ裏を見るとインドネシア製の表記になっています。使用推奨期限は11-2015(2013年11月製造)。

 

 

 

alkalineLR1_10電池本体の表記も『パナソニック株式会社 インドネシア製』になっています。

 

 

 

alkalineLR1_12かつての“パナソニックアルカリ乾電池”の単5には単3と同じように、マイナス極のミゾに絶縁用の樹脂を流し込んだ「紫外線硬化樹脂」を用いられていたが、これは絶縁樹脂や絶縁リングの類は無く、今回紹介したFDKのインドネシア製に酷似している。

 

 

alkalineLR1_13使用推奨期限の印字もそっくり…?

 

 

 

alkalineLR1_14実は“パナソニックアルカリ乾電池”の単5はいつからかは不明ですが、日本製のものも紫外線硬化樹脂を用いていないものに変わっており、マイナス極の構造が富士通のアルカリ電池に似ていたので、これはFDKのOEMなのでは?という妄想をしていたのです。
今回のインドネシア製への移行でFDK製説がより確実になったのかな、と思っています。

 

alkalineLR1_15今回の検証で富士通ブランドの単5アルカリ電池を全種類買ってみましたが、全てのランクにおいて9V形(6LR61)と単5が用意されているのが他社にない特徴と言えますね。


ポケットライトの電池が液漏れ…

LL-908_1今月は“電池月間”ということで、筆者は家中の電池をチェックしているのですが、スイッチを入れても点かないポケットライトを見てみると怪しげなシミが…。

 

 

 

 

LL-908_2電池ブタを開けてみると案の定、液漏れ…。電池ブタの端子部分も酷い惨状です。

 

 

 

LL-908_3何の電池なのだろう?と、出してみたらFDKの「V」ではない旧世代のトップラン(日本製)でした。使用推奨期限は「05-2011」。

 

 

 

LL-908_4幸いにも液漏れは電池ブタ側部分のみで、反対側は漏れていなかったので電池ブタの端子部分を磨く。ポケットライト本体のシミは液が染みこんでいるので落とすことは出来なかった。

 

 

LL-908_5今度は液漏れしたらイヤなので、今度は液漏れ補償付きで定評のある日立マクセルの“ボルテージを装填。

 

 

 

LL-908_6修理完了!ちなみにこれはかつてオーム電機より売られていたLL-908というポケットライトで、普通のLEDライト機能に加え、冷陰極管という交換不可の蛍光灯が付いているタイプで結構重宝しているライトなのです。


デュラセル・パワーチェックのコマーシャル

テレビのコマーシャル(CM)は一般的にうざったいと思われがちだが、自分の場合CMは時代を映す鏡であると考えているため、基本CMを見るのが好きな人間である。特に昔のCM(懐かCM)はわざわざ動画サイトで探して見るぐらい好きである。
当然電池のCMも存在する。最近だとエネループやエボルタのものが代表例か。そんな中でもう一度見てみたかったCMがある。それはデュラセル・バッテリージャパン(当時)がCMをしていた“デュラセル・パワーチェック”のCMである。デュラセルは特定の番組のスポンサーをしていた訳ではなく、主にスポットでCMをしていた覚えがあったので、一生見れないだろうな…。と思っていたら最近YouTubeでこのCMを動画を発見。一生見れないと思っていたCMだったのでうp主には本当に感謝です。

セリフとしては、
新登場。電池を変える電池、デュラセルのパワーチェック。
世界が驚いた。残量が見えるアルカリ乾電池。
長持ち電池なら、世界のデュラセル。
と言っているようです。
duracellpowercheck見たかったCMとは言っても微かに覚えていたのはこの、電池のゲージが上がるビジュアルと効果音だけでその他の記憶はぶっ飛んでいましたw。デュラセルのCMだけあって、最後にはお馴染みの合体シーンもあります。
ちなみに、かつて存在した日本のデュラセルサイトによると、“デュラセル・パワーチェック”がアメリカで誕生したのが1996年だそうなのでその前後に放映されたCMではないかと推測されます。

 

duracellpowercheck2“デュラセル・パワーチェック”とは電池本体に電池チェッカーを内蔵し、プラス極の「○印」とマイナス極の白い部分を押すと残量が表示される電池で、一見便利そうに見えますが周囲温度で状況が変わったり、強く押さえないと残量が表示されなかったりと、それが要因かは不明ですが日本では他メーカーも真似すること無く消えていきました(アメリカの同業他社であるEnergizerは似たような電池を発売していた)。