今回は1990年代初頭に製造されたロケットのマンガン電池を紹介しましょう。ロケット(ロケット電気)は韓国の電池メーカーで1981年に日本進出。2016年、突然ホームページが削除され現在は消息不明となっています。
背景に白色と灰色のツートンカラーを採用しており、他社ではあまり見られないデザインです。それにしても懐かしい。ワタシが幼い時に見たロケットの電池はまさにこのロゴでした。でも、ワタシが見たのは真っ赤な電池だったのですが。
今回入手した個体はなんと絶縁キャップ付きの未使用品。実使用する時はこの赤いキャップを取ります。分かりにくい上、取りにくいためか日本メーカーではこのタイプを用いた例は殆ど無く、似た物として東芝電池(東京芝浦電気)が用いていたあたらシールに代表されるシールテープがありました。
注意書き部分です。社名表記は“ROCKET ELECTRIC CO., LTD.”となっており、生産国は“MADE IN KOREA”で韓国製となっています。恐らくは自社製であると推測されます。
注意書きは英語のみ。非常に極性表示が小さいです。
注意書きの全文は以下の通り。
WARNING: BATTERIES MAY EXPLODE OR LEAK IF INSERTED IMPROPERLY, RECHARGED, OR DISPOSED OF IN FIRE. |
プラス・マイナス側。マイナス極底板の刻印には「91.02」の記載がありますので、1991年2月製造の電池であると思われます。ロケットが最近まで製造していたマンガン電池は刻印ではなくインクによる印刷だったので、古い方が進化しています。
電池自体は金属外装。マイナス極の底板も日本製に引けを取らない程の出来であり、当時としても技術的には高かったのではないでしょうか。ただし、性能の程は不明ではありますが。
プラス極のキャップ、国内で採用していたのはナショナルのOEM用程度でしょうか。ハイパーか何かの青マンガンに使われているのを幼少期に見た覚えがあります。
そうなのですね。ワタシは国内でこのタイプのキャップが採用されているのを見たことがありません。
あるのなら、実物を見てみたい所です。
パナソニックのサイトでも見覚えがあったので探した結果、発見しました!
http://panasonic.co.jp/ism//housou/01/index.html
写真では赤マンガンなので私が見たものとは別ですが…
科学館の工作教室か何かにて配布されたのが青のHYPERだったと記憶しています。
もしかすると私の電池好きの原点かもしれませんw