Seria アルカリ乾電池 ALKALINE PAIRDEER 単3形/単4形

seriaxpairdeer_1記念すべき“一次電池(一般)”カテゴリー400記事目の電池は100円均一ショップ“セリア”でお馴染み、“PAIRDEER”ブランドのアルカリ電池を紹介します。
PAIRDEERは中国の電池メーカーである“Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.”のブランドで、今回紹介するセリアと同ブランドの電池はネット界隈での評価が高く、100円均一ショップで売られている電池の中で最も長持ちとの定評があるようです。

seriaxpairdeer_2ラインナップは単3と単4のみ。最初は6本パックのみでありましたが、最近になって4本パックのバージョンも出現しています。性能上の違いは不明ですが、構造上の違いについては後ほど比較していますので、乞うご期待。
ちなみにパッケージ上に記載されている販売元は“株式会社セリア”で、バーコードのベンダーはも同社のもの(4947879)となっていました。

seriaxpairdeer_3この電池は6本パックが発売終了し、4本パックのみになるのではとも思いましたが、単4・6本の使用推奨期限が「04-2020」で4本が「02-2020」、単3・6本の使用推奨期限が「01-2020」で4本が「02-2020」となっていました。
特に単4では4本パックよりも6本パックの製造日が後であることから、現状では両者は平行して発売されているものと考えられます。

 

seriaxpairdeer_4電池の外観。下部(マイナス極側)にアルカリ電池の象徴するを配置し、上部にはを配置した他のアルカリ電池ではあまり見られないデザインになっています。
注意書きに誤字はありませんが、「電池の外装ラベルを剥がしたり、傷つけない」という注意書きにギクッとしてみたりw。販売元はパッケージと同様の“株式会社セリア”で、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

seriaxpairdeer_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングはどれも「」で、使用推奨期限は単3・4本が「02-2020」、6本が「01-2020」でそれぞれ5年期限と推測、2015年2月製造、2015年1月製造と推測。
一方、単4・4本が「02-2020」、6本が「04-2020」で同じく、それぞれ5年期限と推測、2015年2月製造、2015年4月製造と推測されます。

 

seriaxpairdeer_6最近恒例になりつつある外装ラベル剥がしですが、今回は4本パック品と6本パック品、両方の外装ラベルを剥がしてみました。それぞれにロット番号らしきレーザー刻印が見られました。
まずは単3です。6本パックが“F4AKH 10 111840”、4本パックが“NBYH 4 141119”という刻印が見られました。比較してみると印字の字体が異なっており、ラインが違うのか、製造元が違っているのかは不明です。

次は単4です。4本パックが“LBZH 10 231247”、6本パックが“OBWH 03 121022”となっていました。こちらでは刻印の字体は同じっぽいですが、刻印の印字方向が何故か違っていました。
※:写真の電池に記載してある日付は筆者が見分けのため、黒いマジックで使用推奨期限を書いたものであり、元から電池に記載してあったものではありませんのでご注意を。このブログの熱心な読者の方なら、お分かりだとは思いますが。

seriaxpairdeer_7次は絶縁リングの比較です。まずは単3。左が4本パックのもので、右が6本パックのものですが、絶縁リングの色に違いがあり、同じ「」でも前者は濃い赤で後者は薄い赤となっていました。ガス抜き穴に関しては両方共同じ2つ穴タイプになっていました。

 

 

seriaxpairdeer_8次は単4です。左が4本パックで、右が6本パックですが、やはり絶縁リングの色が前者は濃い赤で後者は薄い赤となっており、単3と同じ特徴を持っていました。ガス抜き穴も単3と同様、2つ穴タイプとなっています。
ここまで見てきた結果、外観上は4本パックと6本パックは全く同じものでありましたが、構造的に別物であるという意外な結果が出ました。ここは誰かにベンチマークして欲しいところですね。

seriaxpairdeer_9おまけ。単3に付いていた薄い赤の絶縁リングをよく見てみると『双 37 鹿』という刻印が見られました。なお、“双鹿”とは「PAIR(=)DEER(=鹿)」を表すもので、中国内で出回っているPAIRDEERの電池は双鹿電池と言うブランドで展開しているようです。
ここからが本題。前回本ブログで紹介した“ENEFORCE”のアルカリ電池も同じく薄い赤の絶縁リングだったので何となく見ていたら、なんと『双 36 鹿』の刻印があったのです!

従って“ENEFORCE”の電池はPAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製の電池である可能性が濃厚であると考えられます。何だか、意外な所で製造元がバレてしまいました。
ただ、謎が残るのは濃い赤の絶縁リングの方です。こちらは21』の刻印があったのみで“双鹿”の文字は見られませんでした。そう考えるとこちら側はPAIRDEER自社製ではなく、やはり外部委託しているのかな?と思ってしまいますが、新たなる製造元が断定できる材料が出来たと喜んだ反面で謎が深まってしまいました。


Seria アルカリ乾電池 ALKALINE PAIRDEER 単3形/単4形」への6件のフィードバック

  1. せんし

    手描きっぽいレーザー刻印ですね。

    実を言うと僕は電池を2年ぐらい 諸事情で外に放置していました。
    その中でGP、その他はけっこう漏れているのに この電池とマクセルの日本製だけは全然漏れていないのです
    もちろん他の電池も一緒に放り込んでましたがそこら辺は無事でした。

    やはり中国や日本でも丁寧な構造で作っていれば長持ちするのかな?

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    1. みはりん 投稿作成者

      わかってるとは思いますけど、黒い文字で書いてある日付は筆者がマジックで書いたものですからねw。
      その横にある印字がレーザー刻印です。

      返信
  2. 某茶葉生産地市民

    >電池の外装ラベルを剥がしたり、傷つけない
    これ、私の今までの経験上、一部で入れ方が乱暴だったりすると電池に傷が付くことがありました。
    つまり、遠回しに「乱暴に入れるな」と言っているのでしょうか。

    返信
    1. みはりん 投稿作成者

      もちろん、そう言うような意味でもあるでしょうが、やはり外装ラベルを剥がしてしまうとショートする危険性が高くなるということを訴えたいのだと思います。
      どちらにしろ、外装ラベルを剥がす行為は褒められることではないのは確かだとは思いますが。

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