写真は自分が使っているMP3プレイヤー。これはサン電子より発売されていた「AQA026」という型番のMP3プレイヤーで型番で分かる通り、お風呂など水回りで音楽を市販のUSBメモリで楽しめるMP3プレイヤーである。
このMP3プレイヤーの欠点は単3電池3本ということ。普通、電池は偶数本で発売されており、4本買っても1本余ってしまいキリがよくない。なぜ、単3電池3本すなわち4.5Vなのかを考えてみる。このMP3プレイヤーはUSBメモリーを媒体として動かしている。USBに供給されている電圧は5Vであり、普通の乾電池では5Vを生成できない。だから、4.5Vなのである。
要は5Vを供給出来ればいいんだろ。的な感じで作ったのが写真のような単3型のDC-DCコンバータ。これは単3のダミー電池に使い捨ての携帯電話充電器に内蔵されているDC-DCコンバータの基板を組み込んだものである。これには元ネタがあり、電池を扱うホームページとして有名な気の迷いというホームページの「携帯電話充電器をDC-DCコンバータにしよう!」というページ。これを見て単3に回路を組み込めるぞ!と思い作ってみたわけです。これを見る前は秋月電子のDC-DCコンバータキットも検討してみたのですが、チョークコイルやICがデカイものが多くて単3電池サイズに収められない物が多かったのです。ちなみに『3V以上の電圧を印加しないこと』と書いてあるが、以前、3V以上の電圧(3.7Vの単3リチウムイオン)を与えたところ壊してしまいました。従って、写真のものは2代目です。
実際に動かしているのがこの写真。赤い線はDC-DCコンバータのマイナス電源で電池ボックスのマイナス側のスプリングに引っ掛けて電源としている。これでミソなのは無改造な点。普通こういう改造をする時は本体の内部に手を入れて回路を追加することが多いが、この方法だと元に戻すのも電池ケースに入ったDC-DCコンバータを外せば良いですしね。
電池持ちは元通りとは行かないものの、そこそこ長持ち。満足した改造でした。この方法はどの単3電池3本の機器で使えるわけではありませんが、電池ボックスに余裕がある機器なら使えるので試してはいかがだろうか?もちろん、メーカーにバレると保証外になるので注意ね。