BOSS FOR MUSICAL INSTRUMENT 006P / S-006P

日本のエフェクターメーカーとして知られる“BOSS(ボス)”の006P(9V形マンガン電池)です。ボスはオーバードライブ“OD-1”に始まるコンパクトエフェクターが代表的なメーカーで、ローランドの関連会社だったのですが、2018年にローランドに合併、現在ではローランドが発売するエフェクターやギター関連製品のブランドとなっています。
今回はボスのエフェクターに付属されたと見られる2種類の電池を紹介します。

電池の外観。左に見えるオレンジ色の電池が1980年頃のもので、真中の黒色の電池が1984年頃のものです。
オレンジ色の電池はかつてのソニーのマンガン電池を彷彿とさせるデザインでステキです。黒色の方は“BOSS”ロゴがオレンジの黒字なのでちょうどオレンジ色の電池を反転させたように見える電池です。デザイン構成は関連会社であったローランドの電池(写真右)ともよく似ていますね。

ちなみにローランドの9V形電池は市販もされていたようですが、ボスの電池が市販されていたのかどうかは不明です。


電池の側面。上が1980年頃のオレンジ色下が1984年頃の黒色です。両者とも“MADE IN JAPAN”で日本製。オレンジ色の方はローランドのロゴマークも見えます。JISマークや製造元の表記は見られないのですが、黒色の方は“F.D.K. C8501”の表記が見えますから富士電気化学(現・FDK)製ですね。後述しますが、実はオレンジ色の方も同じく富士電気化学製のようです。
確かにオレンジ色には製造元の表記は見られません。しかし“006P/9V/6F22    N”という表記がされており、型番横の「N」はもしかしたらNOVELのNだったりするのかもしれません!妄想大好きな筆者ですw。
注意書きはオレンジ色、黒色ともに同じもので以下の通り。日本語と英語による表記になっています。

注意
はれつのきけんがあるので、充電をしないこと。
(+)(-)を正しく入れること。
MAY EXPLODE IF CHARGED
OR SET REVERSELY.

最後に底面の様子です。両者ともに黒いボール紙?のような底面で、継ぎ目側に製造日が刻印してあるのが特徴。前述の通り、黒色の方には富士電気化学製との記載がありましたので、特徴が同じなオレンジ色の方も同社製と見られます。
オレンジ色の方が「80-08」製造黒色の方が「84-08」製造となっていて両者ちょうど4年差の電池です。

 

★関連記事
Roland 6LR61/9V ALKALINE Battery For Musical Instruments
→かつての関連会社であったローランドの9V形アルカリ電池を紹介した記事。こちらは松下電池工業(パナソニック)製でした。


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