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パナソニック(Panasonic/Nationalブランド)の乾電池を扱うカテゴリです。

Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline 単1形/単2形 LR20BJ/LR14BJ

LR20BJ_1以前、本ブログで単3と単4を紹介したパナソニックのエントリークラスと思われるアルカリ電池。今回単3と単4に加え、単1と単2も売られているのを発見しましたので紹介します。
単3と単4に関しては同じくパナソニックの特定ルート限定で発売していたアルカリ電池“アルカリβ”の後継と言われていますが、同電池に単1と単2は無かったため、パナソニックブランドとしてエントリークラスの単1と単2は初お目見えとなります。

LR20BJ_2パッケージ。自分が購入したのは単1・単2各4本パック。単3と単4ではこの面に『タイ製』との記載がありましたが、単1と単2には記載がありません。それは何故でしょうか?日本製だからですね。むしろ、日本製だからこそ大きくアピールしても良いと思うのですけどね。まるで三菱のアルカリ電池のように
4本パックの型番は単1が“LR20BJ/4SW”、単2が“LR14BJ/4SW”となっていました。

LR20BJ_3パッケージをバラした所です。単1・単2共に2本づつの小分け包装となっていました。以前紹介した単3や単4の10本パックぐらいだと、小分け包装は便利ですが、このような4本パックの場合は帰って小分け包装は不便になりそうですね。

 

 

LR20BJ_4注意書き部分。注意書きは「パナソニックアルカリ乾電池」などと同様で社名表記は“パナソニック株式会社”となっています。原産国は“日本製”、単1と単2に関して日本で流通しているパナソニックのアルカリ電池は「パナソニックアルカリ乾電池」から「乾電池EVOLTA」まで全て日本製となっています。

 

LR20BJ_5プラス・マイナス側。マイナス極は黒い絶縁リングに底板は“”となっていました。このマイナス極には“絶縁リングによるマイナス端子凹み構造”を採用、マイナス極に若干のヘコミがあり、マイナス端子同士での逆接続では機器が動作しないようになっています。

 

使用推奨期限は単1・単2共に「10-2020」。パッケージには“使用推奨期限5年(JIS準拠)”と書いてありましたから、2015年10月製造の電池であると思われます。

LR20BJ_6最後に単1から単4までのフルラインナップを。今までパナソニックのアルカリ電池でエントリークラスを意識したデザインの電池を見たのは初めてなような気がします。アルカリβがありましたけど、あれは金色(ってか銅色か?)だったのでエントリークラスって言うデザインではありませんでしたので。
最も、ナショナル時代のマンガン電池まで遡ると「ニューハイパー」なんてのもありましたけどね。

 

★関連記事
Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline 単3形/単4形 LR6BJ / LR03BJ
→本記事で紹介したアルカリ電池の同シリーズの単3と単4、10本パックを紹介した記事。こちらはタイ製となっております。


National ALKALINE BATTERY アルカリ乾電池 6AM6

6AM6_1今回は姉妹サイト“006P電池展示館”よりナショナルの古い6P形アルカリ電池を紹介します。
この電池は松下電器産業(現・パナソニック)初のアルカリ電池である“ナショナルマロリーアルカリ乾電池”に続く2代目のアルカリ電池で、黒いボディから一転全面シルバーボディのデザインになったのが特徴です。
写真の電池は左が表右が裏になっており、裏側は英語表記になっています。Nマークがまでも“National”になっていて細かいですね。

6AM6_3この電池、当時の業務用カタログには掲載されているものの、セールスマン用カタログには掲載されていませんでした。なので、一般販売向けでは無かった可能性もありえます。どちらにしろ、レアな電池であることには間違いないでしょう。
ちなみに、この電池の前モデルである“ナショナルマロリーアルカリ乾電池”では6P形は存在していなかったようでありますので、恐らくナショナル初の6P形アルカリ電池なのではないでしょうか。

 

6AM6_2側面です。プラス極側には型番が、マイナス極側には注意書きが記載されています。型番は“6AM6 9VOLTS”と書いてあり、電圧表示が変わっていますね。その下にカッコ書きされているのは他社互換品で“MN1604”がデュラセル(旧・マロリー)品番、“No.522”がエナジャイザー(旧・エバレディ)品番を表しています。
注意書きは日本語と英語での表記です。ちなみに、注意書きの全文を以下に掲載します。

<ご注意> この電池は充電式ではありません。
充電すると液もれ、破損するおそれがあります。
ショート・加熱すると液もれ、はれつのおそれがあります。
MAY EXPLODE OR LEAK IF RECHARGED
OR DISPOSED OF IN FIRE.

6AM6_4端子部。マイナス極は主にデュラセルなど、アメリカ製の電池でよく見られる「四角形」のスナップとなっています。ちなみに、この端子構造は現在、海外でOEM向けとして出回っているベルギー製のパナソニックアルカリ電池(6LR61XWA)でも見られます(写真右下)。
なお、端子部分のプラスチックは「」となっており、現行品のデュラセルのものともパナソニックのものとも異なっています。

6AM6_5底面。両者同じアルカリ電池なのですが、左の底板は金属なのに対し、右の底板はプラスチックとなっています。ちなみに製造日は写真ではプラスチックの方は見えにくいですが、金属の方は「81-05」でプラスチックの方は「82-06」と記載してありました。
さすが日本製の電池です。製造日から30年近く経過しているのにも関わらず、膨らみも液もれもありません。アメリカ製の6P形アルカリ電池は未使用でも液もれ・膨らみは普通ですからね。

しかし、1980年代初頭の6P形アルカリ電池って初めて見たような気がします。他メーカーでも見なかったような気がしますので、この分野でもパナソニックは先駆けだったのでしょうか。
今回は補足したいことがあったのでブログ上で紹介しましたが、姉妹サイト“006P電池展示館”に展示されている電池で取り上げて欲しい電池がありましたら教えて下さい。多くのリクエストがありましたら、紹介してみたいと思います。


Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline 単3形/単4形 LR6BJ / LR03BJ

LR6BJ_1あるディスカウントストアで見つけたパナソニックが発売するアルカリ電池の新顔。全体的にシルバーを基調にしたシンプルデザインが特徴の電池であります。表には“アルカリ乾電池”の表記とサイズが記載されているだけのもので、この面には“Panasonic”のロゴは見られません。

 

 

LR6BJ_2パッケージ。単3・単4各10本パック。店頭でこの電池は同じくパナソニックが特定ルート限定で発売しているアルカリ電池“アルカリβ”が売られていた棚に置かれていましたので、恐らくは“アルカリβ”の後継に当たる電池なのでは、と思われます。
10本パックの型番は単3が“LR6BJ/10SW”、単4が“LR03BJ/10SW”となっています。バーコードのベンダーは“パナソニック(4549077)”となっていました。

LR6BJ_3パッケージをバラした所です。“アルカリβ”の10本パックと同様に4本パック×22本パック×1で10本が構成されていました。こう言う多本パックの電池の場合、いっぺんに使うことは極稀だと思うので、このように小分けパックされているのは合理的かもしれません。

 

 

LR6BJ_4電池の外観。電池上部にプラス極を明確にするためと思われるゴールドのワンポイントがあるのみで他は全身シルバーのデザインになっており、“アルカリβ”のデザインよりもエントリークラス的なデザインに進化しています。
“Panasonic”ロゴは形名表記部分に控えめな感じで記載、一応パナソニックのアルカリ電池ですw。電池本体の型番は単3が“LR6BJ”、単4が“LR03BJ”。

注意書き自体は「パナソニックアルカリ乾電池」などと全く同様のもので、社名表記は“パナソニック株式会社”、原産国はエントリークラスですから“タイ製”となっています。

LR6BJ_5プラス・マイナス側。単3のマイナス極はミゾに絶縁用の樹脂を流しこんだパナソニック独特の「紫外線硬化樹脂」を採用しています。使用推奨期限は単3・単4共に「10-2020」。パッケージには“使用推奨期限5年(JIS準拠)”と書いてありましたから、2015年10月製造の電池であると思われます。出来立てほやほやです。

 

しかし、同じパナソニックOEMのトップバリュのアルカリ電池やくらしのベストのアルカリ電池は5年期限から10年期限に進化したのに、まだこれは5年期限なんですね。“アルカリβ”も後継モデルでは10年期限になると思っていました。もっとも、この電池がアルカリβの後継モデルであるかはまだ明確ではありませんけどね。

LR6BJ_6マイナス極の外装ラベルを剥がしてみた様子。単3は紫外線硬化樹脂の向こうに4つ穴のガス抜き穴が見えます。単4は樹脂無しの2つ穴タイプです。
パッケージには“液もれ防止製法”の記載がありましたので、「パナソニックアルカリ乾電池」のノウハウを受け継いでいる電池なのかもしれません。


National Hi-Top SUM-3(D)

SUM-3(D)_1今回も松下電器産業(現・パナソニック)のナショナルブランドによるマンガン電池“Hi-Top(ハイトップ)”を紹介します。
前回紹介したものは“NATIONAL”ロゴの1970年初頭のものでしたが、今回紹介するのは“National”ロゴの1970年後半のものです。ハイトップが登場した当時はマンガン電池に赤だとか黒だとかの概念はありませんでしたが、ネオハイトップが登場し黒マンガンが定着、この頃は既に赤マンガンが認知されている時代であります。

SUM-3(D)_2“National”ロゴのハイトップにはナショナルマーク(Nマーク)の左右に“long life”となっているバージョンもありますが、こちらの電池は既に表記が無くなっているものであり、1991年の“NEO(赤)”まで多少注意書きなどのデザインが変更されるものの、ハイトップは最後までこのデザインを貫きました。まさにロングライフデザイン言えるのではないでしょうか。

 

SUM-3(D)_3注意書き部分。“NATIONAL”ロゴのものには注意書きがありませんでしたが、この電池には注意書きが記載されています。
ご注意 はれつのおそれがあるので
(+)(-)は正しく入れ、充電はしないこと。
アルカリ乾電池などとまぜて使わないこと。
“アルカリ乾電池”という単語が、この頃アルカリ電池が普及し始めた時期であることを物語っていますね。

型番も“UM-3D”から“SUM-3(D)”へ変更、JISマークは記載されていますが、認定番号が省略されているのでどこで製造されているのかは不明であります。また、プラス・マイナスの記号もよりわかりやすいものに変化しています。

SUM-3(D)_4プラス・マイナス側。前回の“NATIONAL”ロゴのものと同様、プラス及びマイナス極両方共に絶縁リングがあり、両方共「」となっています。
マイナス極には「78-01 T」の刻印があり、1978年1月製造の電池であると思われます。

 

SUM-3(D)_5今回は今まで紹介したハイトップの単3電池を並べてみました(年代的に所々抜けがありますが)。
左:NATIONAL Hi-Top」(1969年9月頃製造)
中:National Hi-Top」(1978年1月製造)
右:National Hi-Top[ディズニーバージョン]」(1990年10月製造)

 

 

★関連記事
NATIONAL Hi-Top UM-3D
→本記事の前記事。1969年頃製造と思われる“NATIONAL”ロゴ時代のハイトップ単3を紹介した記事。


NATIONAL Hi-Top UM-3D

UM-3D_1松下電器産業(現・パナソニック)が発売していたマンガン電池である“Hi-Top(ハイトップ)”です。このハイトップは国産初の完全金属外装を実現した“ナショナルハイパー乾電池”の後継として1963年に発売したマンガン電池で同電池の2倍の寿命を実現し、大ヒットとなった電池です。
その後、1991年のマンガン電池無水銀化によりブランド再編が行われ“NEO(赤)”に変わるまで発売されていたロングセラー電池でありました。

 

UM-3D_2初代に当たる“NATIONAL”ロゴのハイトップにはナショナルマーク(Nマーク)の左右が“leak proof”となっている初期バージョンと、“long life”となっている後期バージョンがあります。
こちらの電池は“leak proof”となっていますから、初期バージョンであることがわかります。

 

UM-3D_3注意書き部分。と、言っても年代なのか注意書きの記載はありません。『\35.UM-3D』と価格および型番が表示されているのはこの年代ならではの電池と言える特徴でしょうか。
JISマークの認定番号は“690”となっているので、松下電器(当時)の辻堂工場で製造された電池のようです。この工場は1932年に岡田乾電池より譲り受けた工場で、2012年3月末に閉鎖されています()

UM-3D_4プラス・マイナス側。プラス及びマイナス極両方共に絶縁リングがあり、両方共「」となっています。電池の状態は非常に綺麗で、多少の膨らみがあり、缶の繋ぎ目が若干広がっていますが液もれは全くありませんでした。
マイナス極には「099」の刻印があり、“NATIONAL”から“National”に変わった年代を考慮すると1969年9月製造の電池なのではないかと思うのですが…。

UM-3D_5これは昭和45(1970)年9月当時のナショナル乾電池のラインナップです。本記事で紹介した“UM-3D”も掲載されており、価格も正価35円で一致しています。以前、本ブログで“UM-2”という“D”符号が無いハイトップを取り上げたことがありますが、恐らくは黒マンガン相当に当たるネオハイトップが登場し“N”符号が付けられたのに対し、旧来のハイトップには新たに“D”符号が付けられたのではないかと推測されます。従って、同符号が無いハイトップは最初期ロットなのではと思われます。

 

ちなみにこのカタログには超絶レアな“ナショナルマロリーアルカリ乾電池”の単5(AM5H)が写り込んでいます。当時発売されていた“トランジスタ用特単5(UM-5T)”が正価20円でアルカリが5倍に当たる正価100円ですから、実物は多分自分が生きてるうちに見れるか見れないかの電池じゃないかなぁw。

UM-3D_6ようやく初代“leak proof”表示のハイトップ単1から単3までが揃いました。“D”符号無しの最初期版まで集めるとなると大変そうな感じがしますが…。

 

 

 

【参考文献】
茅ヶ崎市
辻堂駅西口重点整備地区整備計画書【改訂版素案】
平成18年度~平成46年度

茅ヶ崎市, 2014年9月, p43

★関連記事
NATIONAL Hi-Top UM-1D/UM-2
→本記事と同じく“leak proof”表記の初代ハイトップの単1と単2を取り上げた記事。


National Hi-Top ディズニーバージョン SUM-3(DDB)

SUM-3(DDB)_11990年初頭頃のナショナル(松下電器産業、現・パナソニック)の乾電池には通常のラインナップに加え、ディズニーバージョンのキャラクター電池が発売されていましたが、その一つであると思われるディズニーバージョンの“National Hi-Top”です。
今回入手したものは単3で、をベースとしたボディでハイトップブランドですから赤マンガンであることがわかります。

 

SUM-3(DDB)_2電池の外観。表は赤をベースとし、上に黄色で“National Hi-Top”のブランド名とその下にはキャラクター(写真ではミニーマウス)がプリントされている。この電池は過去にも見たことがあり、その時はミッキーマウスであった記憶があるので、複数のデザインがあったのかもしれません。
注意書き部分にはディズニーの許諾マークがあり、型番は“SUM-3(DDB)”となっています。

JISマークには“C8501 JAPAN MABI”の表記があるので、松下(パナソニック)自社製の電池であると思われます。また、この時期のハイトップは液もれ補償対象の製品だったはずですが、その記載がありません。過去に三菱電機が発売した“うる星やつら”のキャラクター電池では電池本体に補償内容の記載はありませんが、補償対象の製品であることがパッケージに記載されていました。このハイトップも同じようなものなのかもしれませんね。

SUM-3(DDB)_3マイナス極。写真では見にくいかもしれませんが「90-10 T」の記載があり、1990年10月製造の電池であると思われます。プラス極の絶縁リングは1枚目の写真を見れば分かる通り、「」でこれは通常品のハイトップと同じ特徴なので中身は通常品と同じでしょう。


maxell LR44(H)

LR44(H)_1現在発売されている日立マクセルのリチウムコイン電池“CR2032”には標準タイプと高容量タイプである“CR2032H”があることを紹介しましたが、かつてはアルカリボタン電池“LR44”にも高容量タイプである“LR44H”がありました。今回はそんなLR44Hを紹介します。
写真の電池は日立マクセル製の“LR44(H)”で、古いテスターの中から出てきました。

 

LR44(H)_2通常品のLR44とどれぐらいの容量差があったのでしょうか。左の表はLR44Hが発売されていた当時のマクセルボタン電池のスペック表でCQ出版社刊の『電池の本』より抜粋したものです。
通常品LR44の標準容量が80mAhで高容量品であるLR44Hが120mAhですから、この2つの電池には40mAhの差があったことがわかります。

それでは現在のLR44の容量はどうなっているのでしょうか、ということで各電池メーカーのサイトを巡ってもアルカリボタン電池のデータが見られません。やはり、日本製でなく海外生産になってしまったものが多いため掲載をしていないのか…、と思っていたら、ソニーだけがアルカリボタン電池のデータを公表していました。
そのデータを見てみると、LR44の公称容量は120mAhで当時のLR44Hの容量と変わりません。このことから、LR44Hが現在ラインナップに存在しないのはLR44の容量が向上したためであると考えられます。

LR44(H)_3ちなみに電池には「47」の印字がありました。可能性としては1984年か1994年の7月製造か…。

 

 

 

 

LR44(H)_4おまけ。これは通常品のLR44とは別にセイコーの時計用補修パーツとして供給されていたLR44Hのパッケージです。セイコーの型番は“SB-F9H”、“クロック用アルカリボタン電池”の記載があります。
裏面の注意書きには『この電池は腕時計には使用できません。』という記載が…。何に使っていたんだろう?
発売元は“株式会社セイコーサービスセンター”、製造元は“松下電池工業株式会社”になっており、SEIKOPanasonicのダブルブランドになっている点がさり気なく見どころでしょう。

 

 

LR44(H)_5左がパナソニックのLR44Hです。電池上の刻印は普通に“Panasonic”になっていてセイコーブランドではありません。


Panasonic マンガン乾電池 単2形 R14PRJ

R14PRJ_1今日、均一ショップ“ダイソー”に行ってみると、単1サイズのみだった“Panasonic”ブランドのマンガン電池に単2サイズが新たに売られていました。
最初、この電池、単1と同じ外箱なのですが、一回り小さい箱に入っていて自分の目の錯覚なのかな?と思って中の電池を取ってみると、実は単2サイズだったという妙な見つけ方で発見しましたw。

 
バーコードは単1と同じく国名コード“45”から始まるパナソニック(4549077)のコードとなっています。

R14PRJ_2電池の外観。デザインは単1と同様の“アルカリβ”を意識したようなデザインとなっています。
生産国は現行のネオ黒と同様のインドネシア製です。社名表記は“パナソニック株式会社”となっています。
型番は“R14PRJ”で別に“R14P”と記載されています。これは単1でも同様で、単1の時は現行のネオ黒よりも重量測定の結果軽かったことから、実質赤マンガン相当なのでは?という結論が出ていました。

R14PRJ_3プラス・マイナス側。左2本は現行のネオ黒・単2。マイナス極の刻印は両者とも数字が細長くなっている字体のものであり、“PT. Panasonic Gobel Energy Indonesia”製のものであることが推測されます。
使用推奨期限は「09-2017」となっており、パナソニックのカタログではマンガン電池・単2の使用推奨期限は“3年”と記載してありますから、2014年9月製造の電池であると思われます。

R14PRJ_4現状でのフルラインナップ。単1、単2と来たら単3も確実に存在するでしょう。そして、生産国も現行のネオ黒と同様に「単1=中国」、「単2=インドネシア」と来ていますから、単3は中国製である可能性が高いと思われます。それを含めても本陣・単3の登場が楽しみであります。

 

 

★関連記事
Panasonic マンガン乾電池 単1形 R20PRJ
→本記事で紹介した“Panasonic”ブランドのマンガン電池の単1版。同じく、均一ショップ“ダイソー”で売られている。


Panasonic LR6・AA Industrial ALKALINE LR6(GWE)

LR6(GWE)_1LEDライトに入っていた、組み込み(OEM)向けである“Panasonic”ブランドのアルカリ電池です。現在パナソニックのOEM向けアルカリ電池といえば、現行デザインと同じグローバルデザインのものですが、この電池は旧デザインになっています。
では、この電池は古いものなのかと言えば、そうではないようです。今回はこの電池を紹介します。

 

 

LR6(GWE)_2電池の外観。社名表記は“松下能源(上海)有限公司”と書いてあります。この企業の英文社名は「Panasonic Energy (Shanghai) Co.,Ltd.」であり、パナソニックのホームページ記載の“パナソニック エナジー 上海(有)”であるようです。
ただし、電池本体の英文社名は“Panasonic Corporation.”となっています。特筆すべき点としては生産国が中国製な点で日本で流通しているパナソニックのアルカリ電池では見られないものです。

LR6(GWE)_5上2本が日本でよく見られるパナソニックのOEM向けアルカリ電池(タイ製)で、下2本が本記事で取り上げた中国製の電池です。
前者が日本・英語・中国の注意書きのみなのに対し、後者は中国・英語の注意書きのみの記載となっています。大きく違うのが中国語での社名表記で、前者が“松下電器産業株式会社”なのに対し、後者が“松下能源(上海)有限公司”となっている点です。

 

以上の点から、この電池は中国のパナソニックエナジー上海が発売している電池と思われ、本来は中国国内で出回っている電池なのではないでしょうか。ただし、欧州に輸出されるのを想定したのかWEEEマークは記載されています。

LR6(GWE)_3プラス・マイナス側。使用推奨期限は「08-2017」となっており、まだ期限が迫っていない新しい電池であることがわかります。

 

 

 

LR6(GWE)_4マイナス極の特徴。パナソニックのアルカリ電池と言えば、マイナス極のミゾに絶縁用の樹脂を流し込んだ「紫外線硬化樹脂」を採用していることで知られますが、今回の中国製では樹脂はおろか絶縁リングもありませんでした。
ガス抜き穴は2つ穴タイプで、マイナス極の突起部分に穴が空いているタイプとなっていました。

 

LR6(GWE)_6今回紹介した電池と同じ事例として、海外では日本では存在しないベルギー製6LR61のOEM向け(6LR61XWA)がありますが、他にもパナソニックの電池にはこのような地域限定のローカル電池(?)がありそうな予感がします。


Panasonic マンガン乾電池 単1形 R20PRJ

R20PRJ_1突如、均一ショップ“ダイソー”にて売られ始めた“Panasonic”ブランドのマンガン電池です。
この電池は本ブログの姉妹掲示板である“電池掲示板”でタレコミを頂いたものですが、ウチの近所のダイソーでもこの電池を発見、自分も入手したのでレポートしてみたいと思います。

 

 

R20PRJ_2パッケージ裏のラベル。ラベルが斜めっている。電池の見た目はOEM向けの電池のように見えますが、JANコードがあることから、組み込み向けではなく市販向けに発売されているであろうことがわかります。
ちなみにバーコードのベンダーはパナソニック(4549077)。今までパナソニックの国名コード(先頭2ケタ)“49”のものは見たことがありますが、“45”なのは初めて見たような気がします。

R20PRJ_4参考に購入時のレシート。商品名は『パナソニック マンガン黒 単一』となっています。価格はレシートの通りで2本パックで108円(税込)。今のところは本記事で取り上げた単1のみで他のサイズは確認されていません。
単1だけというのはありえませんから、今後他のサイズの電池も現れる可能性もあります。

 

 

 

 

R20PRJ_3デザインは本ブログでも取り上げたことのある、特定ルート限定品のアルカリ電池“アルカリβ”のものによく似ています。
その他、“アルカリβ”の共通点として、電池を簡単に切り離せて新・旧がわかるシュリンクパックである“見分けるパック”が用いられていない点と“アルカリβ”の型番が「LR6(RJ)」となっているのに対し、本記事のマンガン電池では「R20PRJ」と、同じように“RJ”符号がどちらにも付けられています。

 
以上のことから、このマンガン電池は“アルカリβ”に相当する廉価版のマンガン電池であると推測されます。さしずめ、『マンガンβ(仮)』と言えるマンガン電池なのではないでしょうか。ただし、前述した“電池掲示板”の投稿によると外箱には“マンガンβ”など、商品名の記載は無かったそうです。

R20PRJ_5電池の外観。デザインは前述の通り、“アルカリβ”を踏襲したものになっており、それを黒ベースになったものと言えます。“アルカリβ”自体のデザインはOEM(組み込み)向けのデザインをベースにしているようなので、この電池自体もOEM向けのデザインにも見えます。
型番は“R20PRJ”で別に“R20P”と書いてあるので、赤マンガンの可能性もありますが、現行のネオ黒も“R20P(NB)”となっていますから、パナソニックのマンガン電池は型番からランクを見分けることは難しいようです。

R20PRJ_6プラス・マイナス側。使用推奨期限は「09-2017」。パナソニックのカタログではマンガン電池・単1の使用推奨期限は“3年”と記載してありますから、2014年9月製造の電池であると思われます。
プラス極の絶縁リングの色は「」で生産国は中国であり、これは現行のネオ黒と同じです。

 

ダイソーで売られているこの電池。一見ダイソーオリジナルにも見えるこの電池ですが、今までパナソニックはダイソーなどの均一ショップに自社ブランドの電池を発売することはありませんでした(ただし、東日本大震災で緊急輸入したものが流出したことはあります)。
パナソニックは先日発表されたように、大阪にあるAV機器事業の本拠地である“本社南門真地区”を売却するなど、資産整理を行っているようですから、この電池もそのような変革の一環なのかもしれません。って、考え過ぎかもしれませんが。

・追記(2014/10/12)

R20PRJ_7今日、本記事の電池を購入した所とは別のダイソーで2パックの残りと外箱があったので、店員の許可を頂いて外箱も貰ってきました。
外箱はこんな感じで黒地に『Panasonic マンガン乾電池 単1形』と書いてあるのみの一般的なものです。また、この外箱にも『パナソニック株式会社 中国製』と社名表記と原産国表記があります。

 

 

R20PRJ_8箱の底。電池のパッケージにあるラベルと同じバーコードがここにも記載されています。10パック(20本)単位でのバーコードは記載されておらず、箱売りは想定していない?

 

 

R20PRJ_9おまけ。しかし、このマンガン電池、個々のバーコードの貼り位置が違いすぎて笑える。物によってはバーコードすら貼られていない個体もあるらしい。