プライベートブランド品」カテゴリーアーカイブ

スーパーやコンビニなど、自社ブランドの電池であるプライベートブランドの乾電池を扱うカテゴリです。

【コメリ】アルカリボタン電池 /1.5V LR41 2個パック

コロナ禍の影響は電池業界にも影響を及ぼしました。ただし、普通サイズの電池ではありません。電子体温計で多く使われるアルカリボタン電池“LR41”が電子体温計の需要増加とともに不足する現象が発生したのです。
それに伴って、普段はボタン電池を発売しないようなメーカーがいきなりLR41を発売するような事例も起きました。今回はその中でホームセンター“コメリ”で発売されたLR41の2個パックを紹介します。

パッケージ。ごく普通な2コパックのLR41で、価格は198円でした。100円均一で売られている同電池と比べると高い印象です。昨今の電池としては珍しい生産年月が表示されていて、「05.2020」となっています。使用推奨期限はこの表記から18ヶ月(1年6ヶ月)となるようです。ですから、2022年の1月が使用推奨期限?これぐらい逆算して表示しろって思ってしまったのはワタシだけなのでしょうか…。

社名表記は“株式会社コメリ”。バーコードの事業者名も“(株)コメリ(4920501)”となっていました。生産国は“Made in China”で中国製となっています。バーコードの上には「(271110)」という型番?らしきコードが記載されています。

パッケージ裏には『誤飲対策のためハサミで開封』と書いてあって、切り取り線がありますが、電池工業会準拠の誤飲対策パッケージでも無く、ハサミで切っても開封口が開くわけでもありません。
しかし、パッケージは2重となっていて、単純にパッケージからトレイを切り離しただけでは電池が出てこない構造となっています。なるほど、これは誤飲対策パッケージだ…。


電池の取り出し方がどうもわかりません。前述の通り、ハサミで切っても開封口は開きません。散々悩んだ結果、マイナス極側に付いている穴に精密ドライバーを強引に突っ込んでこじ開けて開封しました。これはどれが正規の開封方法なのでしょう。パッケージに開封法も記載して欲しかったですね。右の写真下は強引にパッケージを開封してみた様子です。

最後に電池の外観です。“0%Hg CELL”の記載があり、パッケージにも『水銀0(ゼロ)使用』とありますので水銀は含有していないようです。
電池にロット番号の印字や刻印は見られません。マイナス極の中心に「◎」のような突起が見られるほか、ガスケットは緑色なものになっています。この構造は西松屋チェーンのPB“Smart Angel”のLR44と似ています。恐らく同じ製造元かな?


M’s one 長時間パワー アルカリスタミナ乾電池

主にツルハドラッグくすりの福太郎など、ツルハグループに属されるドラッグストアで発売されていたプライベートブランド“M’s one(エムズワン)”のアルカリ電池です。
現在は後継ブランドである“くらしリズム”に移行、このアルカリ電池は発売終了し、パナソニックブランドのアルカリ電池が発売されています。
アルカリ電池の象徴である“”にメタリックブルーを加えたデザイン。美しいです…。


単3と単4、4本シュリンクパックのパッケージです。8本か10本かは忘れましたが、多本パックも展開されていました。キャッチコピーは“長時間パワー”で、このコピーが電池にも記載されている珍しいタイプです。
ブランドはツルハグループの“M’s one”となっていますが、パッケージ記載の製造販売元は“兼松株式会社”となっています。バーコードの事業者名は“(株)ツルハグループマーチャンダイジング(457129269)”というツルハグループ関連会社のものとなっていました。
ちなみにパッケージ裏注意書きのまえがきは『電池の使い方を誤ると、電池の漏液、発熱、破裂したり、けがや機器故障の原因となるので、次のことを必ず守りましょう。』という呼びかけスタイル。通常は「次のことを必ず守ること。」というタイプが多いので、ちょっと珍しいと思ってしまったのです…。


電池の外観です。プラス・マイナス側のメタリックブルーな帯、そして中程に金色が配置されたアルカリ電池らしいデザイン。写真では伝わり難いかもしれませんが、青い部分のピカピカは思ったよりも綺麗です。青好きなワタシが惚れました。
製造販売元はパッケージと同じく“兼松株式会社”。普通プライベートブランドのロゴは電池表面に大きく配置されることが多いですが、この電池では社名表記横の生産国上に“M’s one”ロゴが配置されており、随分と控えめです。
そんな生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングの色は「」。この赤い色の絶縁リングは兼松“MEMOREX”ブランドのアルカリ電池でも見られた特徴です。
使用推奨期限は単3が「07-2022」、単4が「10-2022」となっていました。パッケージに使用推奨期限の記載はありませんが、時期的に5年期限と推測、それぞれ2017年7月と10月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。確かにロット番号と思われるレーザー刻印が見られるのですが、いつもより刻印が薄いです。フラッシュを焚いてなんとか刻印を撮ることが出来ました。それでも見にくいかもしれませんが…。
単3には「N88108 7F262」の、単4には「N30204 7H251」の刻印が見られました。あまりにも薄すぎる刻印のため、読み違えているかも。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。絶縁リングの色は見ての通りの赤色切り欠きを下に置いた状態で左にアルファベットが、上に数字が刻印されているタイプになっています。単3には「左“X” 上“35”」の刻印、単4には「左“G” 上“21”」の刻印が見られました。
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
【くらしリズム】Panasonic アルカリ乾電池 Alkaline ベーシック 単3形/単4形 LR6(BJTR) / LR03(BJTR)
→現在ツルハグループの店舗で売られているパナソニックブランドのアルカリ電池を紹介。電池本体には記載が無いが、パッケージにのみ“M’s one”の後継ブランドである“くらしリズム”のブランドが付いている。


Smart Angel アルカリボタン電池 LR44

今回はベビー用品店“西松屋”を展開する西松屋チェーンのプライベートブランド“Smart Angel”のアルカリボタン電池であるLR44を紹介します。
“Smart Angel”のブランドで発売されるボタン電池はこのLR44・2個入りのみ。西松屋の店頭で発売されるおもちゃなどとの同時購入を考えてのラインナップなのかもしれませんね。パッケージはピンク+白をベースとした印象的なデザインです。

パッケージ。まだ、誤飲対策パッケージでは無い普通な包装です。販売元は“株式会社 西松屋チェーン”。お客様相談窓口フリーダイヤルの番号が大きく目立っています。バーコードの事業者名も“(株)西松屋チェーン(456213091)”となっていました。生産国は“中国製”。
使用推奨期限は「12-2020」。恐らくは2年期限の2018年12月製造の電池だと思います…。


最後に電池の外観です。電池には「LR44 0%Hg CELL」の記載が見られます。特にブランド名の記載などは見られません。水銀0使用のようですね。
電池本体にはロット番号などの印字や刻印は見られないのですが、マイナス極に特徴があります。マイナス極の中心に「◎」のような突起が付けられているのがわかります。ガスケットも緑色になっていて、見た目鮮やかでキレイな色ですね…。

★関連記事
SmartAngel 単3形/単4形 アルカリ乾電池
→当電池と同じく西松屋で発売される“Smart Angel”ブランドの単3と単4のアルカリ電池を紹介した記事。


アルカリ乾電池 ALKALINE BATTERY 3 (3COINS DEVICE / 2003/KP-01 WH)

今回も前回と同じく、300円商品を中心とした雑貨店“3COINS(スリーコインズ)”で発見したアルカリ電池を紹介します。
デザイン重視だった前回のアルカリ電池とは異なり、打って変わって真っ白いシンプルデザインの電池となっています。ワタシがこの電池を発見した時は単3のみで、この電池の隣に置いてあった乾電池式のモバイルチャージャーにこの電池が入っていたので、そのモバイルチャージャー用の替え電池なのかもしれません。


パッケージ。単3・4本ブリスターパックでの展開。ダイソー発売のアルカリ電池に似たバッケージを採用しています。電池自体にブランドなどはありませんがパッケージ表面の左上には“3COINS DEVICE”というブランド名が見られます。価格は税込165円。税抜価格だと150円になるので、前回のアルカリ電池と値段は変わっていません。
商品名は“単3電池 4P”。型番は“2003/KP-01 WH”やら“3CZ5001356A0002”、“7569”、“2324”など、多くのコードが見られ、どれが本当の型番なのかは不明です。社名表記は“株式会社 パル(PAL CO., LTD.)”で、パッケージ下部に記載されています。バーコードはやはりJANコードでは無い独自コード。事業者名が追跡できません…。

電池の外観です。真っ白く、シンプルデザインの電池。必要最低限の情報のみが記載された電池と言った趣でしょうか…。最近は白いアルカリ電池をよく見ますね。トレンドなのかな?もしかして、手抜き出来るからかもw。
注意書きは前回の電池とは異なるタイプのものなので、供給元は別であると思われます。販売元は“株式会社パル”。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングは無いタイプです。そのため、マイナス極の突起ギリギリまで外装ラベルが被されているのが特徴になっています。
使用推奨期限は「01-2027」となっていました。パッケージに使用推奨期限の表記はありませんでしたが、時期的に7年期限の2020年1月製造の電池であると思われます。

 

外装ラベルを剥がしてみました。4文字で3列のロット番号らしきレーザー刻印が見えます。“上:FK12 中:1423 下:B3E9”の刻印が見られました。
当ブログ紹介の電池でこの電池と同じような特徴の刻印が見られたのは、ヨドバシカメラプライベートブランドのアルカリ電池です。ただし、ヨドバシカメラのアルカリ電池はマイナス極絶縁リングが付いている点で当電池とは異なっています。

今回の電池は絶縁リングが無いので、最後にマイナス極の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。
また、他のアルカリ電池ではあまり見られない、マイナス極の下部に筋が入っているような構造となっています。こちらもまたヨドバシカメラのアルカリ電池と同一な構造となっていて、同一の製造元だったりするのかもしれません。

★関連記事
ALKALINE BATTERY 3/4 アルカリ乾電池/単3形 / 単4形 YZ-01 / YZ-02
→当電池と同じ3COINSで発売されている単3・単4アルカリ電池を紹介した記事。価格は税抜150円で同じだけども、使用推奨期限が5年と短く設定されている。


ALKALINE BATTERY 3/4 アルカリ乾電池/単3形 / 単4形 YZ-01 / YZ-02

300円商品を中心とした雑貨店“3COINS(スリーコインズ)”で発見したアルカリ電池です。3COINSのブランドカラーとも言える「黄緑色」に白い文字という見た目重視のデザインとなっていて、表面“ALKALINE BATTERY 3(4)”の文字の手書きな感じの字体もとても洒落ていますね。久しぶりに見たデザイン重視系の電池なような気がします。
こちらの電池は単3と単4の4本ブリスターパックの展開税抜150円となっています。


パッケージ。電池本体と同様に黄緑色と白を組み合わせたもので、一貫して統一されたデザインを貫き通しています。使用推奨期限は5年、社名表記は“株式会社 パル”となっています。この会社は3COINSを運営している企業です。バーコードは独自のもので、JANコードではありません。従ってこのコードから事業者名を探ることは出来ませんでした。
キャッチコピーは“強力長持ち!”。何処かで見たようなコピーですね…。


電池の外観です。冒頭にも書いた通りの黄緑色なデザインです。この色に白い文字だと、ちょっと同化気味で見にくいかな?という印象を受けました。
型番は単3が“YZ-01”で単4が“YZ-02”。社名表記は“株式会社パル”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。前回のFrancfrancアルカリ電池が電話番号のみな表記だったのですが、こちらの電池は逆に住所表記のみ。渋谷区神宮前とは…、随分洒落た住所ですね。電池に表示するに相応しくない住所というかw。アパレル系な感じがする(あくまで個人的な感想です)。

この電池も前回のFrancfrancアルカリ電池と同様ヤザワコーポレーションのアルカリ電池と全く同じな注意書きを採用しています。写真は上からヤザワコーポレーションFrancfrancパル(3COINS)です。
この電池では型番が“YZ-01”や“YZ-02”となっていますから、「YZ=YaZawa」の略でヤザワコーポレーションの供給と推測できそうではありますね。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「05-2024」、単4が「06-2023」となっていました。パッケージには“使用推奨期限5年”の記載がありましたから、それぞれ2019年5月と2018年6月製造の電池であると思われます。
単3と単4で1年の製造差がありました。この電池を購入した店舗では単4が売れていないようです…。

外装ラベルを剥がしてみました。単3には“F2ENE-J7 282019”の、単4には“F3ETE 7 100753”のロット番号と見られるレーザー刻印がありました。
単3のロット番号は前回のFrancfrancアルカリ電池に似たようなパターンです。

 


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを右に置いた状態で上に数字が、下にアルファベットまたはアルファベットと数字が刻印されているタイプです。
単3には「上“13” 下“G3”」の刻印、単4には「上“40” 下“G”」の刻印がありました。こちらの特徴は前回のFrancfrancアルカリ電池とは異なっています。マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

なお、今回の記事で「プライベートブランド品」→「100円均一ショップ系」を「100円均一/雑貨店系」に変更、当記事をこのカテゴリに分類しました。
当ブログで100円均一ショップが「大創産業」と「キャンドゥ」のカテゴリに分かれており、「100円均一ショップ系」の件数が少なくなってしまっているという点と100円均一ショップもある意味雑貨店に入るのでは?という所からカテゴリ名を変更しました。

★関連記事
Francfranc アルカリ乾電池 単3形
→インテリアや雑貨などを販売しているFrancfrancのアルカリ電池を紹介した記事。当電池と注意書きの構成や文面が全く同じであり、当記事でも比較しています。

YAZAWA アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形/単4形 LR6Y / LR03Y
→やっぱり当電池のネタ元だったりする?ヤザワコーポレーションのアルカリ電池を紹介した記事。記事中では取り上げなかったが、注意書きのみならず、ブリスターパックにおける“強力長持ち”のキャッチコピーが一致している。もちろん使用推奨期限も同じ。


Francfranc アルカリ乾電池 単3形

今回はインテリアや雑貨などを販売している“Francfranc(フランフラン)”のアルカリ電池を紹介します。
公式ショッピングサイトでは「日本から輸入したスチール、フランスから輸入したセパレーターを使用し、液漏れを防止しています。」と紹介されており、かなり凄そうな電池です。材料を変えただけで本当に液漏れを防止できるのかは疑問なのですが、このようなキャッチコピーの電池は始めて見ました。

ラインナップは単3・2本シュリンクパックのみ。通常なら単4もラインナップに加えそうですが、自店舗で発売している時計などとのセット買いを想定してなのでしょうか?単3アルカリ電池のみとは随分潔い戦略ですね。
キャッチコピーを見ると結構高いんじゃ…、なんて思いそうですが単3が2本で税込100円という良心的な価格です。バーコードは独自のものであり、JANコードではありません。

ちなみに電池だけを買うのにFrancfrancの実店舗に行くのは正直オススメできません…。殆どが女子向けの商品の中で電池を探して電池だけ買うのは相当恥ずかしいと思います。この電池が欲しい人は正直にネットショッピングで買いましょうw。

電池の外観です。白を基調としたデザインで“Francfranc”のブランド名が配されたシンプルなもの。最近は白いデザインの電池も多く見かけますし、わざわざ店舗に出向いて買うようなデザインでも無いような気もしますね。
社名表記は“株式会社Francfranc”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。住所表記は無く、問い合わせ先のフリーダイヤルのみの記載となっています。

ところでこの電池、何処かで見たような注意書きでずっと気になっていました。調べてみると、以前当ブログでも紹介したことがあったヤザワコーポレーションのアルカリ電池と全く同じ注意書きであることが判明しました。
注意書きの構成や配置・文面も全く同じものでもしかしたら、この電池の供給元はヤザワコーポレーションなのかもしれませんね…。

プラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は「05-2024」となっていました。パッケージに使用推奨期限の表示はありませんでしたが、時期的に5年期限の2019年5月製造の電池であると推測されます。

 

 

外装ラベルを剥がしてみました。“F2EME-J6 251211”というロット番号と見られるレーザー刻印が見えます。

 

 

 


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。薄緑色の絶縁リングで、切り欠きを下にした状態で上に“2-26”の刻印が見られました。このタイプはヤザワコーポレーションのアルカリ電池とも同じ特徴だったので同一の製造元なのかもしれません。だとしたら“PAIRDEER”製ということになるのですが…。一方、ガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
YAZAWA アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形/単4形 LR6Y / LR03Y
→当電池のネタ元だったりする?ヤザワコーポレーションのアルカリ電池を紹介した記事。記事中では取り上げなかったが、注意書きのみならず、使用推奨期限が5年という点でも共通している。


きほんのき アルカリ乾電池 単3形 / 単4形

スーパーマーケット“西友”に登場した新たなアルカリ電池です。前モデルでは西友の親会社である、アメリカ・ウォルマートのプライベートブランド“Grate Value(グレートバリュー)”によるアルカリ電池でしたが、今回は日本・西友発のプライベートブランド“きほんのき”のアルカリ電池となっています。
西友のプライベートブランドには“みなさまのお墨付き”というブランドもありますが、“きほんのき”は低価格を意識したブランドのようです。


パッケージです。今回は単3と単4の4本パックと8本パックを購入してみました。他に20本パックもあるようです。なお、グレートバリューのアルカリ電池では単3と単4に限り4本ブリスターパックもありましたが、きほんのきでは廃止されているようです。
低価格を意識したアルカリ電池のためか、特にキャッチコピーは見られません。ちなみに楽天西友ネットスーパーでの価格は単3・単4の4本パックが税込95円で、8本パックが税込167円という100円均一ショップをも凌駕する値段です(2020年3月現在)。
使用推奨期限は7年の記載がありますが、これは単3と単4のみ単1と単2は5年となっていますので要注意です。型番は単3と単4の4本パックが“GLR6A-SP4”・“GLR03A-SP4”、単3と単4の8本パックが“GLR6A-SP8”・“GLR03A-SP8”となっています。社名表記は“合同会社 西友”、バーコードの事業者名も“(同)西友(4973450)”になっていました。余談ですが、合同会社の略って「(同)」なんですね…。


電池の外観です。プラス側に赤マイナス側にシルバーで塗り分けられたデザインはかなり個性的な印象を受けますね。見た目も派手ですし、このようなデザインにすれば誤挿入を避けられるという意図なのかもしれません。
注意書きは意外にも読みやすい印象。ただ、社名表記が注意書きと一体化しているように見えるのでもうちょっと離しても良かったんじゃないかなぁと。スペースもあるみたいですしね。社名表記はパッケージと同様に“合同会社 西友”、生産国は“Made in China”で中国製です。


なんと、この電池は西友のホームページで製造所が開示されています。記載の製造所は“Goldtium Batte”なる聞いたことがないメーカー。なんとなくGoldtium Batteryなのでは?と思えなくもない表記なのですが…。
調べてみると香港の電池メーカーゴールデンパワー(GoldenPower)の関連工場、“GOLDTIUM (JIANGMEN) ENERGY PRODUCTS COMPANY LIMITED”という企業であることがわかりました。ゴールデンパワーのホームページ記載の住所ほぼ一致しています

前モデルであるグレートバリューのアルカリ電池と比較してみました。グレートバリューは海外的なデザインでマイナス側からプラス側にかけてデザインされているのに対して、きほんのきでは日本で流通する乾電池でよく見られるプラス極側からマイナス側にかけてデザインされているものに変更されていることがわかります。やはりグレートバリューはウォルマート主導、きほんのきは西友主導と言った所なのでしょうか。

プラス・マイナス側。マイナス極絶縁リングは無いタイプです。使用推奨期限は単3と単4共に「07-2026」となっていました。パッケージには使用推奨期限“製造月後7年”の記載がありましたので、それぞれ2019年7月製造の電池であると思われます。

 


外装ラベルを剥がしてみると、単3と単4それぞれ違うパターンのロット番号が印字されていました。単3には“GL01Z”、単4には“11BH UC19”の印字です。もう1本、単3の外装ラベルを剥がしてみると(写真左の左)無印字でした。もしかしてランダム印字なのかも??
マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプでした。

★関連記事
Great value 単3形 アルカリ乾電池 LR6(GV)
→当電池の前のさらに前に発売されたと見られるグレートバリューのアルカリ電池を紹介した記事。


【grainger.com】ALKALINE AA size 1.5v battery

メタリックブルーの色合いがなんだかカッコいい電池…。これはアメリカの通販会社である“GRAINGER”で発売されていたプライベートブランドのアルカリ電池です。日本の電池のデザインと比べると、海外の電池は方向性がまた違っていて面白いですね。
GRAINGERは日本には進出していませんが、2000年に住友商事との出資で“MonotaRO(モノタロウ)”を設立、実質モノタロウを通じて日本に参入していることになります。

この電池をGRAINGERのホームページで確認してみると“Product is discontinued”となっており、既に生産終了となっているようです。『GRAINGERCHOICE』というプライベートブランドの一部みたいですね。
既に価格は見れないのですが、単3は8本パックでの展開、“Standard Battery”の記載があるのでエントリーモデルの低価格アルカリ電池であると推測されます。
しかし、何故この電池が日本で流通していたのかというと、モノタロウからも“大阪魂”ブランドのアルカリ電池として発売していたからなのです(こちらも現在は販売終了)。


電池の外観です。特にブランド名などはありませんが“Available at grainger.com”の記載でなんとなくGRAINGERのアルカリ電池であることはわかります。その横の“4TAE5”は型番のようです。注意書きは当たり前ですが英語表記のみ。社名表記は“Grainger International, INC.”となっています。生産国は“Made in: China”で中国製
なお、注意書きの全文は以下の通りです。

CAUTION: Do not recharge, disassemble, dispose of in fire,
put in backwards, mix with used or other battery types–
may explode or leak and cause personal injury.

Made in: China/ Hecho en China/Fabrique Aux Chine
Mfd. For/Fab. Para/ Fab. Pour Grainger International, INC.
Lake Forest, IL 60045

プラス・マイナス側です。今回入手した電池はちょっと状態が悪いものだったので、マイナス極が腐食してます…。マイナス極絶縁リングは無いタイプです。
USE BY 11-2016”とあり、使用推奨期限は2016年11月みたいですね。モノタロウ内レビューの投稿日付を見る限りの推測では、5年期限2011年11月製造の電池ではないでしょうか。

 

ちなみにいつも通り、外装ラベルを剥がして製造元を検証してみようと思ったのですが、液漏れでおぞましい姿になっていたので今回は割愛で…。今後より状態の良い電池が入手できたら再度チャレンジしてみたいと思います。


7PREMIUM Lifestyle アルカリボタン電池LR44 / リチウムコイン電池CR2032

今回はセブン-イレブンイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループの店頭で発売されている、プライベートブランド“セブンプレミアムライフスタイル”のアルカリボタン電池とリチウムコイン電池を紹介します。
パッケージは同ブランドのアルカリ電池同様に白いシンプルなデザインが特徴です。アルカリ電池はFDKが製造し供給していますが、アルカリボタン電池とリチウムコイン電池はソニーが製造し供給していました。


ソニーは2019年7月に電池製品全ての販売を終了。この電池も販売終了になるかアルカリ電池と同様にFDKからの供給になると思われていたのですが、現在販売されているモデルでは製造元が“株式会社村田製作所”となっており、ソニーエナジー・デバイスの電池事業を取得した村田製作所がそのまま製造を引き継ぐ結果となったようです。バーコードの事業者名は村田製作所傘下で電池製造を行う“(株)東北村田製作所(458250319)”となっていました。
型番はLR44の1個入が“LR44-SPA”、2個入が“LR44-2SPA”、CR2032の1個入が“CR2032-SPA”、2個入が“CR2032-2SPA”となっていました。この型番はソニー時代と特に変わっていないようです。使用推奨期限はLR44が「11-2021」CR2032が「11-2024」となっていて、いずれも2019年11月製造を指していますから、製造元が村田製作所に変わったのはこのあたりでしょうか…。

バーコードの事業者名が東北村田製作所に変更されているということはソニー時代のものと比べバーコードは変更されているのでしょうか。新旧比較してみました。これはCR2032・2個パック(CR2032-2SPA)のパッケージ裏です。
左が製造元“ソニー株式会社”となっている旧パッケージ品ですが、バーコードの事業者名は“ソニーエナジー・デバイス(株)(4901660)”となっていました。

すなわち、バーコードの事業者名はソニーの頃から継承されておらず、パッケージや型番は同じでありながらもバーコードは変更されているということになります。そういう意味ではバーコード上では新製品なのかもしれません。


CR2032の外観。CR2032はソニー時代からインドネシア製です。ソニーの頃から電池に製造元の刻印は無くブランドである“SEVEN & I”の刻印だけになっています。マイナス極は点々が敷き詰められたエンボス加工のようになっており、外側に「90」の刻印がありました。使用推奨期限からの推測だと2019年10月製造と推測できそうですが…。

次はLR44の外観。LR44は日本製です。プラス極側の側面に「99」の印字がありました。何故か、CR2032の刻印とは異なっているのですが、こちらは20199月製造を指している?
電池には“Hg0%”の記載があり水銀無使用です。ソニーはいち早く無水銀の酸化銀電池やアルカリボタン電池を商品化してきたことで知られます。

 

ワタシがこの電池たちを購入したイトーヨーカドーではセブンプレミアムのボタン電池が『メーカー一時欠品中のため、次回の入荷が未定』となっていました。
新型コロナウイルスの影響か?と思いきや、電池に関しては表立った品切れも無く影響はない様子。となると、製造元である村田製作所の都合なのでしょうか。ムラタは電池事業が現状赤字だそうなので、ぜひ頑張って欲しいところでありますね。

★関連記事
7PREMIUM Lifestyle アルカリ乾電池 単3/単4
→当電池の姉妹品、セブンプレミアムライフスタイルの単3・単4アルカリ電池を紹介した記事。アルカリ電池はFDKが製造を担当し、供給している。


CAINZ Fujitsu HIGH POWER アルカリ乾電池 単3形/単4形

ホームセンター“カインズ(CAINZ)”で発売されているもう一つのハイパワーアルカリ電池です。以前当ブログで紹介したカインズのハイパワーアルカリ電池は黒いデザインが特徴で中国製となっていましたが、こちらは富士通(FDK)とコラボした日本製のアルカリ電池となっていて、赤いデザインが一際目立つ電池です。
パッケージには“CAINZ”のロゴが見られるものの、電池本体は“Fujitsu”ロゴのみで電池だけぱっと見では何処のPBかわかりません。


パッケージです。赤く目立つ電池の反面、パッケージは落ち着いた雰囲気でシンプル。単3と単4はご覧の8本シュリンクパックの他に、10本+2本の12本シュリンクパックがあるようです。電池の性能に関するキャッチコピーは無く「日本製」が大きく目立っています。その後に「10年保存」「漏液防止」「抗菌ラベル」と続いています。

バーコードや使用推奨期限の表記はパッケージ表側では無く底面に記載されています。販売元は“株式会社カインズ”となっており、パッケージにFDKの社名表記はありません。バーコードの事業者名も“(株)カインズ(4549509)”となっていました。
シュリンクパックはFDK製アルカリ電池ではお馴染みとなった、軟質系フニャフニャシュリンクです。

 


電池の外観です。やはりこの電池最大の特徴は赤いデザインにあると思います。プラス側は明るい赤色ですが、マイナス極側に行くにつれグラデーションで濃い赤色になっているデザインとなっています。しかし、注意書きや表記などに使用されている金色の文字電池本体の赤色と同化して相当読み難い表示となっています。ここは改善して欲しい点であります…。その中で“充電不可”というピクトグラムだけが一際目立っています。
電池本体は“Fujitsu”ブランドのみとなっていて、カインズのロゴは見られません。社名表記も電池の製造元である“FDK株式会社”の表記となっています。多分、この電池だけを拾った時はカインズPBのアルカリ電池とはわからないでしょうね…。


本家FDKが発売しているブランド名が同じなハイパワー(HighPower)タイプのアルカリ電池と比較して見ました。赤をベースとしたデザインは両者良く似ています。注意書きはカインズと比較すると富士通の方が赤地の白文字となっていて、ずっと読みやすいです。
しかし、使用推奨期限の表記がカインズでは小さいタイプの印字となっている反面で、富士通では大きいタイプの印字となっており違っています。また、電池の外装に関してもカインズでは抗菌ラベル仕様となっていますが、富士通のハイパワータイプは抗菌ラベル仕様ではありません(抗菌ラベル仕様は上位のプレミアムプレミアムSタイプのみ)。従って両者は違う電池として製造されていると伺えます。

では、このカインズのアルカリ電池はプレミアム(Premium)タイプ互換の電池なのでしょうか。その手がかりはカインズの店頭に掲示されていた性能一覧の表にありました。
この表をワタシが書き起こした一覧が以下となります。


この一覧では上位にプレミアムタイプが挙げられており、全ての機器で適応可能なアルカリ電池として記載されています。一方でカインズのハイパワーアルカリ電池は大電流機器~中電流機器を適用としたアルカリ電池として記載してあり、その性能は富士通のハイパワータイプと合致します。そのことからやはりハイパワータイプに近い性能を有する電池ではないかと推測できます。
この表を見ているとカインズで発売されている各アルカリ電池、よく差別化出来ているな…と。この中で何を買えば良いかと問われたらやはり表の上位3つでしょう。日本製で価格も高いですが製造工場や製造元が公開されているだけでも大きいですからね。

さて、元に戻ってプラス・マイナス側です。マイナス極絶縁リングの色は「」。この特徴を持つ日本製とのことですから、FDK鷲津工場製の電池でしょう。
使用推奨期限は単3と単4共に「06-2029」となっていました。パッケージには“10年保存”との記載がありましたから、それぞれ2019年6月製造の電池であると思われます。

 

外装ラベルを剥がしてみました。FDK製造のアルカリ電池らしく、印字は相変わらずのバラバラ。単4のみにロット番号らしき印字が見られましたが、単3には刻印や印字などの記載は見られませんでした。
単4には“1906 1922”という印字があり、恐らく20166月、1922分を指しているものでは無いでしょうか。あくまでも妄想の域を出ないとは思いますが…。


最後に絶縁リングとマイナス極の拡大です。濃緑色の絶縁リングで、単3は切り欠きを上にした状態で「下“45” 右“W”」の刻印が、単4は切り欠きを上にした状態で下に“M48”の刻印がある両者全く違うタイプとなっていました。
マイナス極のガス抜き穴はFDK製アルカリ電池でお馴染みの4つ穴タイプマイナス極底板がザラザラとなっている特徴もまた、FDK製お馴染みの特徴ですね。

★関連記事
CAINZ High Power アルカリ乾電池 単3形/単4形×12+2P
→カインズで売られているもう一つのハイパワーアルカリ電池で黒いボディが目印。上記の表では大電流機器での使用を薦めている。

Fujitsu アルカリ乾電池・単3形/単4形 ALKALINE BATTERY
→当電池の姉妹品に当たる富士通ブランドのアルカリ電池。カインズのみならず、ベイシアグループのベイシアとベイシア電器でも発売されており、かつてはコンビニのセーブオンでも発売されていた。