ケーヨー(ケーヨーデイツー)」カテゴリーアーカイブ

日本のホームセンターであるケーヨーデイツーの乾電池を扱うカテゴリです。

アルカリ乾電池 ZETKING Alkaline 単3形

今回紹介するのはホームセンター“ケーヨーデイツー”で売られていたアルカリ電池です。ブランド名の“ZETKING”、何処かで聞いたことがありますね。以前本ブログで紹介した全身ハングル語のマンガン電池と同じブランド名です。このことから、この電池は韓国の電池メーカーロケット(ロケット電気)の供給であると推測されます。生産国もしっかり“韓国製”となっています。
ZETKINGはMEGACELLに続くロケットの第2ブランドだったのでしょうか。

電池の外観。デザインは金色をベースとしたオーソドックスなデザインで如何にもザ・アルカリ電池!と言えるものです。輸入者は“株式会社ケーヨー”となっており、ロケットの社名表記はありません。原産国は前述の通り“韓国製”。
注意書きに誤字はありませんが、文字が細かくて読みにくく、虫めがねが無いと見えない系の注意書きです。

 

プラス・マイナス側。マイナス極は黒い絶縁リングに底板は「」となっていました。この構造は懐かしいですね。一時期はどこでも見られましたが、現在では全く見られなくなりました。
使用推奨期限は「01.2015」となっており、5年期限と推測すると2010年1月製造の電池でしょうか。

 

ロケットのアルカリ電池ということはアレがあるだろうと思って、外装ラベルを剥がしてみたら案の定発見、7ケタのロット番号!ちなみに「9L14M07」の印字が記載されていました。
この電池の製造元である韓国の電池メーカー、ロケット電気は昨年突然ホームページが閉鎖され、その跡地には『会社の事情による廃業状態です。』という文言が記載されており、廃業か倒産したと言われています。

ロケット電気が日本市場に進出したのは1981年と意外に古く、後年はアルカリ電池の液もれが激しいと言われた時期もありましたが、個人的に漏液耐性も高くなってきたなと思っていた矢先の廃業は衝撃的でした。もうこの構造のアルカリ電池が見れないと思うと悲しい限りです。

今回の記事は社名表記は“株式会社ケーヨー”となっていますが、“ZETKING”はロケット電気のブランド名であることから“ロケット”のカテゴリーでも分類しています。

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アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形
→本記事と同様に韓国の電池メーカー“ロケット電気”製と思われるケーヨーデイツー発売のアルカリ電池を紹介した記事。

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→本記事と同じく“ZETKING”ブランドを冠したロケット電気のマンガン電池を紹介した記事。

Gigamax / Gigamax premium アルカリ乾電池 単3形
→かつて均一ショップ“ダイソー”で発売していたロケット電気供給の単3アルカリ電池を紹介した記事。この記事の最後には本記事でも触れた7ケタロット番号の一覧を記載。


D2 ORIGINAL Alkaline アルカリ乾電池 単3形 LR6

d2original_1何の変哲も無い、ホームセンター“ケーヨーデイツー”で売られている“デイツー・オリジナル”のアルカリ電池です。

 

 

 

 

d2original_2現行で発売されているものは“MADE IN THAILAND”でタイ製ですが、今回紹介するものは“MADE IN U.S.A.”で世にも珍しいアメリカ製のものなのです。
両者、同じデザイン、注意書きも全く同じものですがタイ製の方が外装ラベルの光沢がピカピカしています。従って、アメリカ製の方が注意書きが読みやすい印象を受けます。

 

d2original_3使用推奨期限の表示位置も違っており、アメリカ製がプラス極側に印字があるのに対し、タイ製はマイナス極側に印字があります。現行品がタイ製なことや、電池のデザインが両者とも同一なことからパナソニックからのOEM供給であることは間違いないのでしょうが、同じくアメリカ製が存在していた“アルカリβ”の相当品なのでしょうか…。
ちなみに今回入手したアメリカ製の使用推奨期限は「04-2012」。

d2original_4マイナス極の外装ラベルを剥がしてみた所です。ガス抜き穴は4つ穴タイプで、現在発売されているパナソニックのアルカリ電池に通ずるものがありますが、絶縁リングや樹脂の類が見えません。実は紫外線硬化樹脂があったのかもしれませんが、ガスの発生により消えてしまった可能性もあり得ます。

 

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D2 ORIGINAL Alkaline アルカリ乾電池 単3形
→本記事と同様にホームセンター“ケーヨーデイツー”で売られている「デイツー・オリジナル」のアルカリ電池を紹介した記事。こちらはパナソニック製を採用する前のモデルで、中国製となっています。OEM元は不明。


アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形

keiyoalkaline_1ホームセンター“ケーヨーデイツー”でかつて売られていたアルカリ電池です。現在は同社のPBブランドである“D2 ORIGINAL(デイツー・オリジナル)”アルカリ電池(パナソニックOEM)が売られていますが、今回紹介する電池はそれとは別に10本か20本パックで売られていた廉価版の電池であると記憶しています。

 

 

keiyoalkaline_2注意書き部分。誤字はありませんが、注意書きはとても小さくて、読み難く、虫めがねが無いと読めない系の注意書きです。輸入者は“株式会社ケーヨー”となっており、生産国はこれまた小さい文字で韓国製と記載してあります。
韓国製というとあのメーカーあのメーカーしか無い様な気がしますが…?

 

keiyoalkaline_3プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で使用推奨期限は「01.2017」となっており、まだ期限は切れていない電池です。印字自体は本ブログで何度と無く紹介した、韓国の電池メーカーであるロケットの特徴によく似ています。
時期的に考えると5年期限の2012年1月製造である可能性が濃厚であると考えられますが、三菱にOEM供給されたアルカリ電池では4年期限のものもあるので定かではありません。

keiyoalkaline_4ロケット製なら、外装ラベルを剥がしてみたら一目瞭然じゃん、と思って剥がしてみたのですが、いつもの7ケタロット番号ではなく、“KEIA1 P”という全く違うロット番号が出てきました。ということはこの電池はロケット製では無いのでしょうか?自信が無くなってきましたw。

 

keiyoalkaline_5という訳で今度はもう一つの韓国電池メーカーであるBexel(ベクセル)の電池と比較してみました。ベクセルが左ケーヨーのアルカリが右です。
両者とも黒い絶縁リングは同様ですが、ベクセルの方がリングのフチに穴が開いている構造になっていますし、マイナス極の突起の直径もベクセルの方が小さく見えます。従って、ベクセル製では無くロケット製らしいのは確かですが、謎です…。

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D2 ORIGINAL Alkaline アルカリ乾電池 単3形
→本記事で取り上げたアルカリ電池と同様、ホームセンター“ケーヨーデイツー”PB品のアルカリ電池を紹介した記事。


D2 ORIGINAL Alkaline アルカリ乾電池 単3形

D2original_1押入れの奥から出てきた、ホームセンター“ケーヨーデイツー”のPBブランド「デイツー・オリジナル」の旧アルカリ電池。写真のものはブリスターパッケージだけど、シュリンクパックのものもあったような気がします。価格は8本税込298円。

 

 

 

D2original_2パッケージ裏は真っ白w。バーコードのベンダーは「株式会社ケーヨー(4540943)」。注意書きには「○○逆接続」という妙な表記が見える。おそらく、○の中に+ーを入れ忘れただけだと思うけどね。

 

 

D2original_3電池の外観。金ベースの黒+緑という、旧・パナソニックアルカリ乾電池(金パナ)にも似たデザインですね。生産国は中国

 

 

 

D2original_4プラス・マイナス側。使用推奨期限は「11-2006」。マイナス極のラベルを剥がしてみると、黒い絶縁リングがあるタイプのものでした。

 

 

 

D2original_5いずれ掘り下げますが、これが現在のデイツー・オリジナルのアルカリ電池。シュリンクパックのみで8本入り・税込298円なのは同じです。同じくバーコードのベンダーは「ケーヨー(4540943)」。『長持ちハイパワー』というキャッチコピーが付いています。

 

 

 

D2original_6比較してみた。上が現行デザインのもので、下が今回紹介した旧デザインのもの。デザイン的には近いですが、旧デザイン品が中国製なのに対し、新デザインの方はタイ製なのです(写真ではちょっと見にくいですが…)。タイ製ってもしかして…?と思ったあなたは鋭い!

 

 

D2original_7パナソニックアルカリ乾電池(写真はOEM向)と比べて見ると、マイナス極の特徴である、ミゾに絶縁用の樹脂を流し込んだタイプのもの。これは数少ないパナソニックOEMのアルカリ電池です(アルカリβ相当かな?)。
ちなみに、このパナソニック系の単3と単5でしか見られないこの絶縁樹脂は“紫外線硬化樹脂”というもので、マイナス極のミゾに樹脂を流した後に紫外線を照射し、固めているようです。