水銀0使用 アルカリ乾電池 単3形 LR6/1.5V

LR6_1東京電池貿易”というメーカーが発売していたアルカリ電池。以前、ホームセンターのジョイフル本田で売られていた電池と記憶。
金、というよりもちょっと黄色味がかかった金というべきだろうか、に青と赤のデザインが特徴的な電池である。見た目によっては安物にも見えそう(現に安かったのですが)。ラインナップとしては単3と単4の4本入り、単1と単2が2本入りであったと記憶している。

 

LR6_24本入りシュリンクパックのうち2本を使ったかけら。シュリンクには最初からバーコードは付いていなかった。

 

 

 

LR6_3電池の注意書き部分。注意書き自体は誤字があるわけでもなく、至って普通。生産国は「中国製」(原文ママ)。会社名は“発売元:東京電池貿易(株)”と書いてあるのみで住所や問い合わせ先は一切書かれていない。

 

 

LR6_4プラス・マイナス側。マイナス極は「◎」。使用推奨期限は「09-2008A」と記載、恐らく2006年9月製造か。マイナス極が「◎」の中国製と言えば“555”ブランドで知られるGUANGZHOU TIGER HEAD BATTERY GROUP製の電池がおなじみですが、同社製の使用推奨期限は白印字であり、この電池は黒印字なので同社製では無いと思われます。

 

LR6_5むしろ、この電池のマイナス極は韓国の電池メーカー“ロケット”製の電池の構造にそっくりなのである。左が東京電池貿易製、中が三菱電機ホーム機器の韓国製(LR6(R))、右がロケット製のMEGACELLである。
外装ラベルを剥いでみましたが、ロケット製の特徴であるロット番号の印字はありませんでした。

 

LR6_6更に追求して、ガス抜き穴を比較してみる。東京電池貿易製のものはマイナスの底板に小さい穴しか見えないが、三菱電機ホーム機器の韓国製はガス抜き穴が大きい。それでも、マイナス極の特徴はロケット製に似ている。

 

 
・東京電池貿易の正体?
この電池を発売している“東京電池貿易株式会社”とは何者なのだろう。ちょっと調べてみると面白いことがわかった。まず、この会社名で検索すると“東京都千代田区飯田橋”の住所に行き渡る。これは2011年頃にロケットのホームページに掲載されていた、ロケットの東京オフィスの住所に一致する。更に検索してみると…、
LR6_7東京カオスコレクション(TCC)なるブログの管理人がまとめているグーグルマップでは、やはり千代田区のアイビービルなるビルの3階に
株式会社ロケット電気/東京事業所
東京電池貿易株式会社
という表記があり、これはただの偶然といえるだろうか?

 

 
これは筆者の単なる妄想にしか過ぎないが、何らかの理由により“ロケット”の会社名が使えなくなり、ロケットの名を隠すために作ったペーパーカンパニーが“東京電池貿易”だったのでは無いのでしょうか。

LR6_8・追記(2014/1/14)
この記事を書いた後で盛大に液漏れしたこの電池の単4を発見。やはり、記憶通りホームセンター“ジョイフル本田”で入手したもので95円であったようですね。ここらへんはロケットを色濃く引き継いでいると言えるでしょうか。
ちなみに使用推奨期限は液もれで印字が落ちており、判別不可能だった。


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