RCA Manganese Battery SIZE AAA R03 1.5V

RCA_1アメリカの電機メーカーであったことで知られる“RCA”のマンガン電池。RCAとは“Radio Corporation of America”の略であり、GEから分離、AT&Tと共同で設立された背景を持つ。
写真の電池の「RCA」ロゴは日本においてもRCAレコードにおいて使われていたロゴのため、馴染み深い人もいるだろう(後にRCAレコードは紆余曲折あり、BMG JAPANになり、ソニーミュージック傘下のアリオラジャパンとなった)。

 

現在、RCAの商標権を持っているのはフランスの電機メーカーである“テクニカラー(旧・トムソン)”であり、同社がRCAブランドの使用権を他メーカーにライセンスするという形になっており、“RCA”というメーカーは実質上存在しない。

RCA_6RCAが独立企業として存在していた時は様々な功績を残しており、テレビなどにおいて有名であった“RCA端子”を提唱、真空管などの電子管メーカーとしても有名で、その流れから半導体事業も手がけ、CMOS標準ロジックIC“4000シリーズ”を生み出した企業としても知られる。
写真はRCAオリジナルのCD4000シリーズ。上から“CD4001BE”、“CD4013BE”、“CD40175BF(軍事・医療用途向のセラミックパッケージ仕様)”となっている。

RCA_2電池の外観。「(C)2000 Thomson Consumer Electronics, inc.」と記載してあるので、2000年頃の電池だろうか。“Thomson(トムソン)”と書いてあるので、同社が発売した“RCA”ブランドのテレビやビデオのリモコン付属として付いてきた電池であろうと推測。
注意書きは「Caution: Do not recharge. Do not dispose of in fire or improperly insert.」と記載してあるのみ。

 

RCA_3この電池はインドネシア製。所有している電池で似ているものを探してみると、“P.T. Matsushita Gobel Battery Industry”表記のパナソニックのOEM向けマンガン電池と似ていた。なお、同社はパナソニックのインドネシア現地法人であり、現在は“PT. Panasonic Gobel Energy Indonesia”という社名となっている。

 

RCA_4プラス極。どちらとも絶縁リングは「」で突起形状も似ている。なお、この電池は金属外装である。

 

 

 

RCA_5マイナス極。こちらも刻印を含め、よく似ている。パナソニックの方の刻印は「05-05」。本体には“製造符号(年-月)”と記載されているので2005年5月製造であると思われる。一方、RCAの方は「11-03」と書かれている。これは2011年3月と推測されるが、電池本体に表記されていないので、この刻印が何を表すものかは不明。パナソニック側と同じであれば、製造日と推測できそうですが。


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