今は亡き東芝電池(※)が発売していた廉価版のアルカリ電池。この電池は東芝が発売していた「NEW ULTRA Z」と「アルカリ1」の間に発売されていたアルカリ電池と同一のデザインで、カメラの絵が記載してあるのが廉価版の証です。
当時、2本パックが100円均一ショップで売られていた他、ヨドバシカメラなどの量販店でも同一の価格で入手することができたので非常に便利だった。
※:かつて東芝電池で行われていた事業は全て東芝ホームアプライアンスに移管されているが、東芝のホームページでは“東芝電池株式会社”という法人が現在でも群馬県安中市(かつて東芝電池の碓氷川工場だった場所)に所在し、東芝電池の法人格は現在でも失われていないようではある。
この電池は長い期間売られていたので、色々なバージョンが存在していた。写真上が旧バージョンで写真下が新バージョン。注意書きの文字の太さや大きさが違うことがわかる。
社名表記部分。どちらとも“東芝電池株式会社”名義。記載してある所在地は同じであるが、旧バージョンの郵便番号が3ケタで新バージョンの郵便番号が現行の7ケタなのでこちらの方が新しい方であることがわかる。
また、新バージョンの方には東芝家電相談センターのフリーダイヤルが掲載されている。蛇足であるがこの番号は『トウシバ(1048)、ハロー(86)』の語呂合わせになっていた。知ってたかな?
ちなみに、JISマーク表記はどちらとも「C8511 386045/T-U」となっており、東芝電池碓氷川工場製である。東芝はその後乾電池の自社製造から撤退し、FDKのOEMとなるが、この電池にもFDK製造のものが存在する。
マイナス極。どちらとも東芝電池の碓氷川工場製ではありますが、新バージョンの方は平らなマイナス極なのに対し、旧バージョンの方は◎なマイナス極になっています。使用推奨期限は旧バージョンは「05-99」という刻印がマイナス極に見えますが、新バージョンの方は本体に印字してあるタイプであり、落ちてしまってわからなくなってしまっている。
おまけ。グチャグチャですが、この電池の外箱です。単3・2本ブリスターが10パック(20個)入っていました。この箱にもカメラの絵が書いてありますね。
アルカリ1より液漏れ発生率が少なかったのでこちらの方をよく使っていました。
今は亡きサティで安売りしていたのでなくなる直前まで購入していましたが、
流通状況が悪かったのかFDK製には巡り合うことができませんでした。
探してみましたが、手持ちでFDK製だったのは単4のもののみでした。
http://miharin.moo.jp/blog/recharge/tmp/toshiba_alkali.jpg
FDK製のものはJISマーク表記が無く、JISマークが記載してあった部分に“MADE IN JAPAN”と記載してあります。マイナス極の絶縁リングは「緑」、使用推奨期限は「12-05(2005年12月)」でした。2003年12月製造でしょうか。
連投で申し訳ありませんが現在の東芝電池はウルトラリチウムの生産を
行っているのではないでしょうか。自社生産から撤退したとは聞きませんし。
ちなみにウルトラリチウムにもOD色が存在しています。
この記事を書いた後で調べてわかったのですが、RQ-SX50様の仰る通り、現在の東芝電池は塩化チオニルリチウム電池(ウルトラリチウム)の生産会社として2013年現在も健在のようです。
http://www.toshiba.co.jp/env/jp/company/pdf/site13_tha_jp_denchi.pdf