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MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池EX LR6(EXD)

LR6(EXD)_1いつの間にか刷新されていた“三菱電機ホーム機器”のアルカリ電池です。この刷新は2015年2月に行われたようで、ラインナップが全て入れ替わり、アルカリ・マンガン電池だけではなく、全ての電池が三菱電機の新ロゴである、スリーダイヤマーク+“MITSUBISHI ELECTRIC”ロゴになりました。
今回紹介するのは三菱のアルカリ電池でも上位グレードに位置付けられる“POWERアルカリEX(電池上の表記はアルカリ乾電池EX)”の単3です。

LR6(EXD)_24本入りブリスターパックのパッケージです。左が旧世代に当たるアルカリEXJです。旧世代ではパッケージや電池上では“POWERアルカリEX”を名乗りながらも型番からであるアルカリEXJという通称を用いていましたが、今世代ではわかりにくかったのかアルカリEXという通称になり型番由来のEXDという名称は用いていません。
キャッチコピーである“長持ちハイパワー”は前世代と同様です。

このアルカリEXのリニューアルはデザインの変更のみでなく、従来品のアルカリEXJと比べるとモーター玩具相当の放電において約20%の性能UPを実現している他、未使用耐漏液性能もアップしていることがホームページ上に記載されています

LR6(EXD)_3パッケージ裏。ちなみに旧世代のアルカリEXJよりも今世代のアルカリEXの方が若干パッケージが大きくなっており、富士通アルカリ電池のブリスターパックでおなじみの“ワンプッシュ取り出しブリスター”が採用されています。
型番は旧世代が“LR6EXJ/4BP”、今世代が“LR6EXD/4BP”となっており、型番コードは“49J513”と“49J523”となっていました。

 

LR6(EXD)_4電池の外観。のツートンに加え、真中にのラインが入っている特徴的なデザインになっています。青はどちらかと言うと紺色に近い色というべきでしょうか。
パッケージ上では“POWERアルカリEX”となっているブランドも電池上では“アルカリ乾電池EX”となっています。
社名表記は“三菱電機ホーム機器株式会社”で日本製となっています。

 

LR6(EXD)_5旧世代との比較です。旧世代のアルカリEXJは金と青だけではなく、黒も織り交ぜたものとなっており、“長持ちハイパワー”というキャッチコピーの記載も相まってゴチャゴチャした印象を受けますが、今世代のアルカリEXではそれらが一切廃され、スッキリした印象になりました。
まぁ、このゴチャゴチャな表記が三菱アルカリ電池の個性と思っていましたから、シンプルな普通のアルカリ電池と同じようなデザインになってしまったのは残念とも思う点ではあります。

LR6(EXD)_7プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で日本製とのことですから、FDKエナジー製であると推測されます。ただ、使用推奨期限の印字が現在の富士通ブランドのアルカリ電池で見られる大きい使用推奨期限の印字でないことから、中身は富士通ブランドのアルカリ電池とは違うのかもしれませんね。
使用推奨期限はアルカリEXJが「12-2023」、アルカリEXが「02-2025」となっていました。

どちらとも使用推奨期限は10年ですから、それぞれ2013年12月と2015年2月製造の電池です。特にアルカリEXの方は発売したばかりの電池のため恐ろしいほど新鮮な電池になってますね。

しかし、近所でもこの三菱のアルカリ電池を取り扱っている販売店が存在しておらず、今回はヨドバシカメラより取り寄せて入手しました。ヨドバシカメラはホームページ上に掲載されている商品であれば1個からでも取り寄せてくれますから便利です。店頭受け取りにすれば一切の手数料もかかりませんしね。


Fujitsu G PLUS

fujitsugplus_1FDKが“Fujitsu”ブランドとして発売していたアルカリ電池「G PLUS」です。
この電池は同じく“Fujitsu”ブランドで発売していた「G」の後継モデルとして2004年に発売したアルカリ電池です。2006年に富士通のアルカリ電池は「G PLUS」・「D RANGE」・「R SPEC」の3ラインナップ構成になり、G PLUSはワイドレンジ性能を謳う中堅のアルカリ電池として発売していました。

 

fujitsugplus_2さて、このG PLUSですが、10年の長きに渡り発売されたアルカリ電池であり、変化がありました。それは使用推奨期限が5年から10年に延長されたことです。
これは2013年4月出荷分より10年になったようで、4本入りシュリンクパックでは『日本製未使用時10年保存』という表記(写真右)になっており、一目瞭然です。なお、写真左の『長もち!!パワ→アップ』表記のものが5年期限品のシュリンクパックです。

fujitsugplus_3その違いは電池自体でもわかるもので、JISマーク表記があるものが使用推奨期限5年のもので(写真左2本)、無いものが10年のもの(写真右2本)です。
実はそれ以外にも違いがあり、下部の使用推奨期限の印字が小さいのが5年期限で、大きいのが10年期限という違いがあります。こちらは小さいJISマークとは違い、パッケージ上でも目立つので確認できることと思います。

fujitsugplus_4ちなみに多本パックに置いても4本シュリンク程ではないですが、下部に「使用推奨期限10年」の記載があります。
現在、G PLUSは2014年の富士通アルカリ電池フルラインナップのリニューアルにより“HighPower(ハイパワー)”タイプに継承されています。それに伴い、旧G PLUSは所々で安売りされているようです。本記事を参考にして古い電池を掴まされないように注意して欲しいと思う。

☆おまけ G PLUSの歴史

2004年 ●G PLUS発売
→富士通アルカリ乾電池「G」の後継モデルとして誕生。
2006年 ●「R SPEC」・「G PLUS」・「D RANGE」(通称:G.D.R)の3シリーズ体制となる
→G PLUSは中堅のワイドレンジアルカリの位置付けになる。
2013年 ●使用推奨期限が5年から10年へ延長
→ただし、単5と9V形は使用推奨期限2年であった。
単5形が日本製からインドネシア製へ移行
FDK製単5形アルカリ電池の生産がインドネシアへ移管された影響によるもの。
2014年 ●富士通アルカリ電池フルラインナップリニューアルによりR SPEC生産終了
→10年に渡る長期発売に幕。後継モデルは“HighPower(ハイパワー)”タイプ。