maxell ボルテージ アルカリ乾電池 単3形 LR6(T) 4P

マクセルが発売している主力アルカリ電池“ボルテージ”です。このボルテージは当時の日立マクセルが2008年2月に発売した“ダイナミックボルテージ”というアルカリ電池が原点です。“ダイナミック”という冠名がありましたが、電池そのものには“ボルテージ”の記載のみ、これ以降デザインは今に至るまで変わっていません。
翌年4月にはダイナミックの冠名が取れた“Newボルテージ”を発売、マクセルアルカリ電池初の液漏れ補償が付与されました。


近所のドラッグストア(ヤックスドラッグなのですが…)でアイリスオーヤマのBIGCAPA PRIMEが新規入荷していました。その結果、従来店頭に並んでいたマクセルの“ボルテージ”が振るいにかけられ、全ての商品が3割引となっていたのです。
その中で単3がマイナス極が“◎”となった旧モデルと、マイナス極が平らになっている新モデルを見つけたので両方購入して改めて比較してみることにしました。しつこいですねぇw。まぁ、前は同じマクセルの“ダイナミック”でしたから良しとしましょう。


値札と値引きシールを丁寧に剥がしてみました。若干ながら残ってますけども…。写真左が旧モデル右が新モデルですが、パッケージの見分けは付きません。シュリンクはFDKの日本製でよく使われているような軟質系フニャフニャシュリンクではなく、マクセルのアルカリ電池で見られるパリパリ?なシュリンクです。
キャッチコピーは「更に長持ち」、さらに“液漏れ補償”と“日本製”というポイントが謳われています。単3、4本シュリンクパックの型番は“LR6(T) 4P”、バーコードの事業者名は“マクセル(4902580)”となっています。かつての事業者名はマクセルホールディングスとなっていたはずなのですが、いつの間にか変更されたようです。


電池の外観です。旧モデルと新モデルを見分ける方法の一つとして、社名表記があります。社名表記が“日立マクセル株式会社 お客様ご相談センター”となっているものが旧モデルで、“マクセル株式会社 お客様ご相談センター”となっているものが新モデルです。写真では上が旧モデルで下が新モデルとなっています。表記は小さいので、これを見るよりかはマイナス極を見たほうが早いでしょうね。依然店頭では旧モデル品も多く見かけることが多いですが、モデルチェンジしたのは2017年10月頃なので少なくとも1年半程は経過しています。意図的に旧モデルを購入する時はこの点も加味して購入する必要があると思います。期限は10年期限なので電池の使用に問題はありません。
型番は“LR6(T)”。型番表記の横には大きく“日本製”の表記が見られます。かつてはこの場所に製造工場の認定番号と略号が記載されたJISマークがありましたが、現在は削除されています。従って、現在この電池がどの工場で作られたものであるかどうかは不明となります。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は両者とも「」ですが、マイナス極底板が違います。旧モデルではマイナス極が“◎”となっているのに対し、新モデルでは平らなものになっています。
使用推奨期限は旧モデルが「05-2027」で、新モデルが「09-2028」となっています。それぞれ2017年5月製造と2018年9月製造の電池でしょうね。

外装ラベルを剥がしてみました。写真下が旧モデル上が新モデルですね。両者ともロット番号の印字や刻印などは見られませんでした。ただし、新モデルのみにはマジックのようなものでマーキングがありました。

 

 

絶縁リングの拡大です。左が旧モデル、右が新モデルのものです。旧モデルは黒い真円の絶縁リング。内側に見られる円の切り欠きを右に置いた状態で上に“10”下に“7”の刻印があります。一方で新モデルは5ヶ所の突起が見られる黒い絶縁リング。突起の一つに印があり、それを上にした状態で上に“27”下に“1”の刻印がありました。

 

最後にプラス・マイナス極の拡大。いずれも左が旧モデル右が新モデルです。マイナス極のガス抜き穴はどちらも4つ穴タイプですが、底板が異なり、旧モデルが“◎”新モデルが平らでザラザラなものになっています。細かい違いとして底板の径も異なっており、その証拠に旧モデルの絶縁リングを新モデルに取り付ける、もしくはその逆もできません。
プラス極も外側突起の径が違っており、旧モデルの方が大きくなっています。この点をまとめてみると新モデルと旧モデルの間では外装缶もマイナス極底板も全く違っているということになります。仮に新モデルが本当にFDK製造であるとしても、マクセルの特許技術である新亜鉛合金“ミクロジンクα”の技術が継承されているらしいことや専用の黒い絶縁リングを取り入れていることからも、FDKからのOEM供給という位置付けというよりかはマクセルがFDKに技術提供の上で委託生産させているのではないかと妄想しております…。
ココらへんはマクセル様がもうちょっと情報公開してくれてもいいんじゃないかと思いますよね…。かつてマクセルの公式Twitterでもボルテージの大阪工場製を大きくアピールしていたではないか!あの元気は何処に言ったって感じですよねぇ。

★関連記事
maxell ダイナミック アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(W) / LR03(W) その2
→当記事と同じコンセプトの記事。一部店舗にて出回っているマクセルの“ダイナミック”を使い、単3の旧モデルと新モデルを比較したもの。


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