National ミニクリーナ BH-614

BH614_1今回は松下電池工業(現・パナソニックAIS社)が展開していた「電池応用商品」の一つである“ミニクリーナ”を紹介します。
「電池応用商品」というのは松下電池工業が展開していた電池を使用する実用商品で、第一号はガスコンロを点火させるためのガスライターであったようです。同社がこのような商品を発売するに至ったのは、いままで懐中電灯ぐらいしか用途がなかった電池ですが、他に電池を使う実用商品を発売することで自社の電池が売れる。このような目論見があったようなのです。

BH614_3箱の裏。このミニクリーナは卓上の簡易掃除機で簡単なホコリとかゴミを取るためのもの。パッケージには松下電器産業株式会社としか書かれていない。だが、型番「BF」「FF」「BH」「BG」で始まるものは松下電池工業が発売している電池応用商品である。また、共同企画としてサンリオの名が記載してあり、このキャラクターはサンリオのものなのであろう。

 

BH614_21985年秋冬号のカタログにこのミニクリーナが掲載されていました(写真クリックで拡大出来ます)。定価は3000円。結構高いですね。自分はリサイクルショップで300円で入手しました。ちなみに、1987年のカタログでは掲載されておらず、その頃までに生産終了したのでしょう。

 

BH614_4今回買ったミニクリーナはほぼ新品同様のもので完品でした。取扱説明書もクマのキャラクターの形になっていて可愛い。

 

 

 

BH614_5取扱説明書を開いてみるとこんな感じ。注意書きも絵が可愛いなぁ…。なかなか好感が持てます。

 

 

 

BH614_6取扱説明書の裏。ここには“松下電池工業株式会社”が記載されています。『乾電池はナショナルウルトラネオをおすすめします。』と書いてあり、描いてある電池の絵が当時発売されていたキャラクターアルカリ電池(ザ・ボードビル・デュオザシキブタ)らしき絵柄です。サンリオだからなのか結構細かいですね。ここでウルトラネオ(アルカリ電池)を勧めているということは当時はアルカリ電池の需要は無かったのでしょうか。

BH614_8新品同様なのでプライスカードもそのまま入っていました。上記のカタログで紹介したように3000円。しかも乾電池別。やはり、高いような気がしますね。

 

 

BH614_7やっと中身ですw。こんなクマをモチーフとしたキャラクターです。パッケージの側面には「Fancy Friends」とは書いてありますが、サンリオのサイトを見ても該当のキャラクターは見られないので、当時の松下と共同開発したキャラクターなのかもしれませんね。

 

 

BH614_9電池は本体の頭側を取ることで交換出来ます。今回はナショナルウルトラネオは無かったので、金パナのOEM版で妥協しました。写真では単3電池2本にしか見えませんが、反対側にも電池ボックスがあり、そちら側にも2本収納できるようになっています。ちなみに、片側の電池ボックスは並列つなぎで接続されていて、片側各1本づつ、電池2本でも実は動きます。

 

BH614_10底にはブラシが付けられていて、掻き出しながら取るというような感じなのでしょうか。

 

 

 

BH614_11早速、机の上のゴミを吸い取ってみた。髪の毛インシュロックの切りカスご飯粒の乾いたのホコリ。期待していませんでしたが、結構吸い取っています。小さいネジも軽がる吸い込んでました。


National ミニクリーナ BH-614」への1件のフィードバック

  1. 和郎

    >描いてある電池の絵が当時発売されていたキャラクターアルカリ電池(ザ・ボードビル・デュオ、ザシキブタ)らしき絵柄です。サンリオだからなのか結構細かいですね。

    たぶんキャラクター電池を生産する際についでに何か他のものもということになったのでしょうね、
    この手のコラボ製品は一定期間だけの契約だろうからその契約が過ぎたら生産はされないし、
    しかも、あの当時は「電池式クリーナーなんてそんなに使えない商品だ」という偏見みたいなものがあり
    あまり売れなかったのかもしれません。
    しかし、ウルトラネオ通常デザインと同じ値段でキャラクター電池を売っていたとすると、松下はキャラクター使用料をどこかで儲けないといけませんから、その値段が反映されたのでしょう。

    しかし、この機構としてはルンバと似たような機構なので、ある意味ルンバのご先祖様かもしれません。
    BH-614→スイーブルスイーパーやルンバ
    と考えると、結構吸い取っていて当然かもしれない。

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