皆さま、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も去年同様にマイペースでの更新となりますが、様々な電池を紹介していければと思っています。
2017年1発目は電池ではなく、電池にそっくりな消しゴムを紹介します。この消しゴムは大正13年に創業され、ファンシー文具や学童文具を中心に発売してきた文具メーカー“ベニス(venice)”の製品です。同社は2001年に破産しています。
電池…、じゃなくて消しゴムの外観です。外装は金属外装を採用していて、マンガン電池にそっくりです。今回入手したのは3種類のデザインでもっとバリエーションがあるのかもしれません。
左:venice U1-6 ULTRA ERASER
中:SUPER ERASER venice CO.,LTD.
右:ERASER 1.5V DRY BUTTERY
どれも表面には電池とは記載されていません。
消しゴムの裏面です。さすがに電池では無いので電池と同じような注意書きではなく、「お願い」として“使ったあとは、このケースに入れましょう。”という消しゴムの注意書きしかありません。
とは言ってもどれもプラス・マイナスの極性表示と『単3形 1.5V』の表記があり電池らしさが満載です。写真下の金色の電池はアルカリ電池がモデルになっているらしく、“アルカリ乾電池”の記載があります。
社名表記は“venice CO., LTD.”。この会社が健在だった頃は“ベニス株式会社”という社名だったそうです。どれも“50-KK”という型番らしきものが記載されており、これがこの消しゴムの型番であると推測されます。ちなみに生産国は“MADE IN JAPAN”で驚きの日本製です。
電池のプラス・マイナス側に相当する部分です。マイナス側から消しゴムが出てくる構造になっており、プラス側の突起を押すことで消しゴムが出てくるようになっています。
プラス側は本物の電池そっくりですが、プラス極の絶縁リングが無いため電池コレクターや電池マニアには電池ではないことがわかってしまうでしょう。これを電池マニアに見せるのは止めましょうw。
最後に本物な金属外装タイプの電池と混ぜてみました。溶け込み過ぎてどれが偽物で本物だか、分からないレベルです。まるで間違い探しのようですね。
ちなみにこの消しゴムのデザインはオリジナルデザインのようでモデルとなった電池は無いようです。でも、レトロ感が溢れるこの消しゴムのデザインは素晴らしいですね。
この消しゴムを使って電池メーカーが販促品の消しゴムを作成したら最強だった気がする…。
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ナショナル乾電池型消しゴム
→こちらも電池のデザインを使った消しゴム。パナソニックのアルカリ電池に付属していた販促品でナショナル往年の電池を模している。外装は紙巻きで普通の消しゴムと言った感じのもの。