SONY ULTRA SUPER S-006P(U)

S-006P(U)_1ソニーがかつて発売していた、6P(9V)サイズのマンガン電池である“ULTRA SUPER”です。写真では2つ並んでおり、違う電池であるように見えます。実は表と裏であり、カラーリングが逆転しているデザインになっています。
この頃のソニーの電池は相変わらずビジュアル重視で素晴らしいですねぇ。“Sony Chronicle”の新しいのが出るのであれば次は乾電池も掲載して欲しいなぁ…と思う今日この頃。最後は5年前なのでそろそろ出るかなと思うのですが。

S-006P(U)_2側面。正面デザインの都合上、片面が「」でもう片面が「シルバー」となっています。“DISTRIBUTED BY SONY-EVEREADY INC.”の表記があり、ソニーエバレディ時代の電池です。なお、日本語での社名表記はありません。
「黒」側には英語での注意書きが、「シルバー」側には日本語の注意書きがあります。時代が時代なのか、日本語での注意書きは少なめです。

上写真、「黒」側がちょっと見えにくいかもしれないので、注意書きも一応、書いておきます。
英語:“MAY EXPLODE OR LEAK IF RECHARGED OR IMPROPERLY INSTALLED
日本語:“ご注意●この電池は充電式ではありません。●「液もれ」のおそれがあるので(+)(-)は正しくいれること。

S-006P(U)_3今回紹介したこの2つの電池、底板の表記が異なっていました。
1つは印字タイプで年代はサビて見えませんが、ちょこっと見える「-02 M」の印字がナショナル(松下)製にそっくりな特徴です。
もう1つは刻印タイプで底板の突起の形状や製造日の字体が東芝電池製にそっくりな特徴です。こちらは「85-02」の印字が見えるので1985年2月製造の電池であることがわかりますね。
印字タイプの製造年が見えないのが本当に残念です。

S-006P(U)_4今度は上部から見てみました。注目してみたのが、端子部のプラスチックの違い?です。東芝似の方がつや消しのようになっているのに対し、松下似の方はつや有りになっている点が両者よく似ています。
その他、継ぎ目から見た端子の位置が一致しており、東芝似はマイナス極側に継ぎ目が付いていますが、松下似はプラス極側に継ぎ目が付いています。

その継ぎ目と端子の関係から、正面から見た端子の位置が逆になっていて、上の写真でソニーの電池は同じ「黒|シルバー」側を向けていますが、プラス・マイナスが逆を向いているのがわかると思います。そのため、本記事1枚目の写真では表裏なのにもかかわらず、端子が同じ向きを向いているという…。

S-006P(U)_5他に何か違いは無いのかな?と、電池をまじまじ見つめていたら、松下似の方「シルバー」側の下部に本当に小さい文字で“L”の記載がありました。これは何かの識別記号なのかな??
ちなみに今回、上記で比較対象だった「National NEO Hi-Top」は“MABI”の記載があったので、松下電池工業製と思われ、「TOSHIBA キングパワーU」には“T-T”の記載があったので、東芝電池の高崎工場製であると思われます。

S-006P(U)_6ソニーの“ULTRA SUPER(ウルトラスーパー)”ブランドのマンガン電池は1970年後期頃に発売していた黒マンガンであり、後に本ブログでも紹介したことのあるNEW ULTRA(ニューウルトラ)”ブランドに移行しますが、単5と006Pのみは“ULTRA SUPER”ブランドを使い続けていました
※:写真は『ソニー・アクセサリー集 NO.10』(昭和53年10月発行)より抜粋したものです。


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