秋葉原で見つけた凄いマンガン電池の単4。“GREATCELL(R) e.power”なるブランドの電池で、製造元や製造国は全く記載されていません。
下部には“MERCURY & CADMIUM FREE”と書いてありますから、水銀やカドミウムは含有していないようです。更にその下には“GB/T 8897.2-2008”という怪しいコードが見えますが、これは中国国家標準の番号らしく、中国の規格に準拠しているという意味のようです。これから中国製らしいであることはわかりますね。
この電池、何が凄いかというと、デザインがナショナル(現・パナソニック)の丸パクリなのです。上部の楕円形なデザインや下部のシマシマ模様まで、これ電池マニアが一目見たら、パナソニックの新バリエーションか?と見紛うほどです。
デザインとしては現行のネオ黒(写真)と言うよりはその前のネオハイトップを意識しているようなデザインに見えます。
注意書き部分。型番は“UM4.NE”。現行のネオ黒の型番が“R03NB”となっていますから、この部分も意識した可能性が…。
珍しいのは何故か“340mAh”と、放電条件付きで公称容量が書かれている点でしょうか。正しいかどうかは不明でありますが。
注意書きは英語のみ、前述の通り、社名表記や原産国表示はありません。多分、デザインをパクるだけパクって逃げてしまおうという感じでしょうか。まるでPanesamigのように。
プラス・マイナス側。外装はビニール外装です。マイナス極の刻印は製造日と使用推奨期限の両方が一周に渡って記載されているという変わったものになっています。
製造日が「2013-11」で使用推奨期限が「2015-11」です。このように両方記載してある電池なら、使用推奨期限を推測しなくても良いので助かるのですが…。
明らかに日本をパクっていますね・・・
SQMYはきちんとメーカー名を一応表示していたように思いますが、
ここの生産元はとりあえず作るだけ作って、後は逃げろ!
という感じでしょうかね・・・
ナショ黒で通常品と違い色の白黒が逆パターンがあったけどそれをパクった?
とにかくパクられてるデザインがデュラセルやパナソニックがターゲット、
中国製でも自分でデザイン位すればいいのに・・・
このクラスで底板付き、プラス極も樹脂封口でないことを考慮すると、生産設備がそこそこ整った工場で製造されたのではないでしょうか。
昔のマクセルのデザイン風なのもあるようです…
http://www.greatcell.com.cn/product_show_en.asp?id=51
おお、確かに以前のマクセル“ALKALINE ACE”のデザインとそっくりですね。アルカリはマクセル、マンガンはナショナルで何だか微妙なメーカーですね。
というか、この電池のメーカーのホームページが存在していたのですね。そういうことになるとやり逃げは無さそうかな?
古いパナニカを連想しますね
コメントありがとうございます。
古いパナニカ…。こんな感じですか?
この頃の“National”ブランドの電池はどれもこのデザインでしたからね。
個人的に気になったのはインドのNIPPO電池。
ナショナルハイパーを調べていたときに引っ掛かったのですが、ラインナップが松下そっくりです。
しかもかつてはインドナショナルを名乗っていたようです…
http://www.nippobatteries.com/html/prod_battery.asp
ラインナップが松下そっくりなのもそのはず、この会社は1972年に“インドナショナル(株)”として設立された松下電器産業(当時)との合弁企業です。
ちなみに本家“電池コレクション”様の関係者に配布されたと思われる、ナショナル乾電池累計生産800億個のセットの中でも“Nippo”ブランドの電池があり、
http://www.protom.org/battery/wait.010920/01092022.jpg
(11)India INNCO Indo National Ltd.
インドナショナル(株)
と記載してあり、かつて松下電池工業の関係会社であったことがわかります。現在ではパナソニックの資本が離れ、“Nippo”ブランドのみが残っているようです。
http://www.protom.org/battery/wait.010920/01092006.jpg
なので、こちらはパクリではなく、ラインナップも含めパナソニックの資本が入っていたという名残なのですね。
Nマークも含め本物だったのですね。
やはり松下が関係していたのかなぁと少しは思っていましたが、本当だったとは驚きです。