Panasonic マンガン乾電池 単1形 R20PRJ

R20PRJ_1突如、均一ショップ“ダイソー”にて売られ始めた“Panasonic”ブランドのマンガン電池です。
この電池は本ブログの姉妹掲示板である“電池掲示板”でタレコミを頂いたものですが、ウチの近所のダイソーでもこの電池を発見、自分も入手したのでレポートしてみたいと思います。

 

 

R20PRJ_2パッケージ裏のラベル。ラベルが斜めっている。電池の見た目はOEM向けの電池のように見えますが、JANコードがあることから、組み込み向けではなく市販向けに発売されているであろうことがわかります。
ちなみにバーコードのベンダーはパナソニック(4549077)。今までパナソニックの国名コード(先頭2ケタ)“49”のものは見たことがありますが、“45”なのは初めて見たような気がします。

R20PRJ_4参考に購入時のレシート。商品名は『パナソニック マンガン黒 単一』となっています。価格はレシートの通りで2本パックで108円(税込)。今のところは本記事で取り上げた単1のみで他のサイズは確認されていません。
単1だけというのはありえませんから、今後他のサイズの電池も現れる可能性もあります。

 

 

 

 

R20PRJ_3デザインは本ブログでも取り上げたことのある、特定ルート限定品のアルカリ電池“アルカリβ”のものによく似ています。
その他、“アルカリβ”の共通点として、電池を簡単に切り離せて新・旧がわかるシュリンクパックである“見分けるパック”が用いられていない点と“アルカリβ”の型番が「LR6(RJ)」となっているのに対し、本記事のマンガン電池では「R20PRJ」と、同じように“RJ”符号がどちらにも付けられています。

 
以上のことから、このマンガン電池は“アルカリβ”に相当する廉価版のマンガン電池であると推測されます。さしずめ、『マンガンβ(仮)』と言えるマンガン電池なのではないでしょうか。ただし、前述した“電池掲示板”の投稿によると外箱には“マンガンβ”など、商品名の記載は無かったそうです。

R20PRJ_5電池の外観。デザインは前述の通り、“アルカリβ”を踏襲したものになっており、それを黒ベースになったものと言えます。“アルカリβ”自体のデザインはOEM(組み込み)向けのデザインをベースにしているようなので、この電池自体もOEM向けのデザインにも見えます。
型番は“R20PRJ”で別に“R20P”と書いてあるので、赤マンガンの可能性もありますが、現行のネオ黒も“R20P(NB)”となっていますから、パナソニックのマンガン電池は型番からランクを見分けることは難しいようです。

R20PRJ_6プラス・マイナス側。使用推奨期限は「09-2017」。パナソニックのカタログではマンガン電池・単1の使用推奨期限は“3年”と記載してありますから、2014年9月製造の電池であると思われます。
プラス極の絶縁リングの色は「」で生産国は中国であり、これは現行のネオ黒と同じです。

 

ダイソーで売られているこの電池。一見ダイソーオリジナルにも見えるこの電池ですが、今までパナソニックはダイソーなどの均一ショップに自社ブランドの電池を発売することはありませんでした(ただし、東日本大震災で緊急輸入したものが流出したことはあります)。
パナソニックは先日発表されたように、大阪にあるAV機器事業の本拠地である“本社南門真地区”を売却するなど、資産整理を行っているようですから、この電池もそのような変革の一環なのかもしれません。って、考え過ぎかもしれませんが。

・追記(2014/10/12)

R20PRJ_7今日、本記事の電池を購入した所とは別のダイソーで2パックの残りと外箱があったので、店員の許可を頂いて外箱も貰ってきました。
外箱はこんな感じで黒地に『Panasonic マンガン乾電池 単1形』と書いてあるのみの一般的なものです。また、この外箱にも『パナソニック株式会社 中国製』と社名表記と原産国表記があります。

 

 

R20PRJ_8箱の底。電池のパッケージにあるラベルと同じバーコードがここにも記載されています。10パック(20本)単位でのバーコードは記載されておらず、箱売りは想定していない?

 

 

R20PRJ_9おまけ。しかし、このマンガン電池、個々のバーコードの貼り位置が違いすぎて笑える。物によってはバーコードすら貼られていない個体もあるらしい。


Panasonic マンガン乾電池 単1形 R20PRJ」への4件のフィードバック

  1. kazurou

    アルカリβデザインで中国製のマンガン…
    正規のパナソニックネオとの違いはデザインだけで中身は全く同じなのか、
    中身も廉価版で赤マンガンなのか、
    気になりますね。

    メーカーに聞いても回答はどう返ってくるか気になりますね。
    アルカリβは「ルート限定品です」と返ってきました。

    返信
    1. みはりん 投稿作成者

      某掲示板によると重さは黒マンガンよりも軽いらしく、赤マンガン相当の認定をされているようです。
      この電池の位置付け的には“アルカリβ”と同様であるっぽいですから、アルカリβと同じ返事が返って来そうな感じがします。

      返信
  2. HOLDEN

    初めまして某掲示板にて重量測定したものです。
    パナの新デザイン赤マンガンは珍しいのでノーブランドアルカリばかりのダイソーを見直しました。
    次はFDK日本製OEMアルカリですかねえ・・・・
    まだまだ電池初心者なのでみはりん様の記事で色々勉強させていただきます。
    これから時々出てくると思うのでみはりん様にはご面倒かと思われますがよろしくお願いいたします。
    長文失礼いたしました。

    返信
    1. みはりん 投稿作成者

      初めまして、こちらこそよろしくお願いします。
      かつてダイソーでは外観こそノーブランドですが、日本製でパナソニックやFDKOEMのマンガンやアルカリ電池が転がっていた時代もありましたから、意外にも侮れませんよ。
      自分は電池をコレクションしているだけなので、性能に関しては触れられない部分もありますが、何かのお役に立ててれば幸いかと思います。

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