月別アーカイブ: 2020年3月

HUADAO(R) SUPER ENERGY AA R6P UM-3/AAA R03P UM-4

某大手オークションサイトに出品されていた“HUADAO(R)”なるブランドの電池です。当該出品画面では「アルカリ乾電池」として出品されていますが、明らかな“マンガン電池”です。騙されたw。電池本体にも“R6P”や“R03P”といった型番が見えますから、どう見てもマンガン電池ですよね。
筆者は型番などは見ずに見た目だけで落札しましたが、商品が届いたときその封筒の軽さで気づいてしまいました…。

パッケージ。単3と単4の2本シュリンクパック5セットで各10本です。某オークションサイトでアルカリ電池が売られる場合、単3と単4は別に出品されることが多いですが、セットで出品されていたのが当ブログで紹介するのに都合が良いので落札したという経緯があります。これで送料込みの即決980円でした。えっと、マンガン電池だと高い部類ですね。下手したら100円均一ショップで8本100円あたりでしょうから。

シュリンクにはバーコードなどは貼られておらず、硬いビニールで包装されているためか、とても開封しにくい印象を受けました。


電池の外観です。プラス側の黒からマイナス側にかけて赤色に変わっていっているデザイン。電池の型番は単3が“R6P”で、単4が“R03P”となっていましたから、デザイン通り赤マンガン相当の電池であると見られます。社名表記は一切無く“HUADAO”というブランド自体も“HUATAI”をパクったような…。とにかく怪しい一品です。もちろん、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製
注意書きは英語表記のみ。注意書きの左側には“0.00% MERCURY CADMIUM”の記載があり、水銀やカドミウムは含有されていないようですが、その右にあるWEEE(クロスドアウト・ダストビン)マークの下に「Pb」の文字が見えますから、鉛は含有しているようです。
注意書きの全文は以下の通り。

WARNING: Do not connect imp-
roperly, disassemble, charge or
dispose of in fire. Do not mix with
used or other battery types.

プラス・マイナス側です。使用推奨期限は単3と単4共に「06-2023」となっていました。単3マンガン電池の一般的な使用推奨期限は2年か3年程ですが、いずれも未来の製造日になってしまうことから、4年期限の2019年6月製造と考えるのが妥当でしょうか…。
マンガン電池で4年期限は今まで見たことがありません。本当に4年の長期保存に耐えてくれるのでしょうか。怖いです。


外装を剥がしてみました。外装は安物系なマンガン電池でよく見られるビニール(PVC)外装。昔のマンガン電池だと、マイナス極は亜鉛缶剥き出しが多かったですが、現在のものでは写真のように使用推奨期限が印字された底板がマイナス極に付けられていることが多いです。なお、亜鉛缶にロット番号の印字や刻印は見られませんでした。
右の写真は封止部分の拡大です。特にプラス極にガス抜き穴などは見られません…。

ちなみに“HUADAO”の名でWeb検索してみるとAliExpressで販売されているのが見られます。ヤフオク出品者の仕入先はここでしょうか。商品ページには「アルカリ乾電池」と書いてありますが、これを鵜呑みにして出品していたのかもしれないですね。
調べもせず、真に受けて出品するのもいかがなものかと思いますが…。


MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池 3 / 4 LR6(PH)/LR03(PH)

ディスカウントストア“ドン・キホーテ”でオリジナルデザインの三菱電機ホーム機器によるアルカリ電池が発売されていますが、今回デザインが一新されていたのを発見したので紹介してみたいと思います。
2014年4月に三菱電機のロゴは従来の“MITSUBISHI”から現在の“200px-Mitsubishi_logoMITSUBISHI ELECTRIC”に変わりましたが、アルカリ電池で初めてこの新ロゴを採用した製品ということでも注目を浴びました。

あれから5年、随分のロングランモデルだったのですがようやくのデザイン変更となります。個人的にこの電池が安売りされる度に遂にリニューアルか?なんて思っていたのですけどね…。


パッケージです。単3と単4の各10本シュリンクパックでの展開。キャッチコピーは“長持ちパワー”で、赤いバックに『三菱アルカリ乾電池』の大文字がよく目立つデザインですね。型番は単3が“LR6PH/10S(型名コード:49J190)”、単4が“LR03PH/10S(型名コード:49J776)”となっています。バーコードの事業者名は“三菱電機(株)(4902901)”。使用推奨期限は5年期限のようです。


電池の外観です。プラス側にイナズマ?をモチーフにしたような模様が入っており、金文字で『アルカリ乾電池』、それに続きサイズを示す数字が大きく書かれています。後ほど比較してみますが、旧モデルに比べるとアルカリ乾電池の文字が白から金に変わった分幾らか高級感が増したような気がします。あくまで個人的な感想ですが…。
型番は単3が“LR6(PH)”で、単4が“LR03(PH)”となっています。前モデルでは型番に(DK)が含まれていることからドン・キホーテで発売される電池であることが推測できたのですが、今回の(PH)はドン・キホーテの親会社である“パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス”からの略ではないかと思われます。
社名表記は“三菱電機ホーム機器株式会社”、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。


旧モデル(DKシリーズ)と単4で比較してみました。左の写真がパッケージ右の写真が電池です。パッケージは見るまで気づかなかったのですが、のデザインが逆転するように入れ替わってますね。“長持ちパワー”というキャッチコピーは変わっていないですが、商品名が「アルカリ乾電池」から「三菱アルカリ乾電池」となっており、より三菱ブランドをアピールしているような感じでしょうか。
電池の方は本当に見分けが付きにくい程の違いなので、ペンで書いていますが、上3本が旧モデル(DKシリーズ)で下3本が新モデル(PHシリーズ)です。オモテ面「アルカリ乾電池」の文字がへ変わっている他、旧モデルではマイナス側にもプラス側にあるような模様がデザインされていますが、新モデルでは削除されておりこの部分は単純な黒バックになっています。
その他小さな違いとしては注意書き部分の「アルカリ乾電池」の表記が「アルカリ 単3(単4)乾電池」という表記になっていたり、三菱乾電池ご相談センターのフリーダイヤルが新モデルでは大きめの表記になっていたり、と言うところでしょう。

さて、新モデルに戻ってプラス・マイナス側です。絶縁リングは無いタイプとなっています。その分、外装ラベルがマイナス極の突起ギリギリまで覆われているのが見えます。
使用推奨期限は単3と単4共に「01-2025」。パッケージには使用推奨期限5年の記載がありましたから、それぞれ2020年1月製造の電池であると思われます。出来たてほやほやで新鮮な電池ですね。

外装ラベルを剥がしてみました。三菱系中国製アルカリ電池でよく見られるアルファベット1文字から始まる8ケタのロット番号が印字されています。
単3には“D1212915”の、単4には“A0101011”の印字が記載されていました。単4のロット番号はアルファベットを除けば0と1のみの数字という珍しいロットです。

 

最後にこの電池には絶縁リングが無いタイプなので、マイナス極の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプ。また、マイナス極の底板の中心に小さい丸印が見える点も三菱系中国製アルカリ電池で見られる特徴の一つです。

 

 

★関連記事
MITSUBISHI ELECTRIC アルカリ乾電池 ALKALINE 単3形/単4形 LR6(DK)/LR03(DK)
→当電池の前モデルである三菱電機ホーム機器のアルカリ電池を紹介した記事。ちなみに近所のドン・キホーテではまだこちらのモデルが見られる比率が多く、新モデルは探さないと購入できないような状況でした。