月別アーカイブ: 2015年8月

Seria アルカリ乾電池 ALKALINE PAIRDEER 単3形/単4形

seriaxpairdeer_1記念すべき“一次電池(一般)”カテゴリー400記事目の電池は100円均一ショップ“セリア”でお馴染み、“PAIRDEER”ブランドのアルカリ電池を紹介します。
PAIRDEERは中国の電池メーカーである“Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.”のブランドで、今回紹介するセリアと同ブランドの電池はネット界隈での評価が高く、100円均一ショップで売られている電池の中で最も長持ちとの定評があるようです。

seriaxpairdeer_2ラインナップは単3と単4のみ。最初は6本パックのみでありましたが、最近になって4本パックのバージョンも出現しています。性能上の違いは不明ですが、構造上の違いについては後ほど比較していますので、乞うご期待。
ちなみにパッケージ上に記載されている販売元は“株式会社セリア”で、バーコードのベンダーはも同社のもの(4947879)となっていました。

seriaxpairdeer_3この電池は6本パックが発売終了し、4本パックのみになるのではとも思いましたが、単4・6本の使用推奨期限が「04-2020」で4本が「02-2020」、単3・6本の使用推奨期限が「01-2020」で4本が「02-2020」となっていました。
特に単4では4本パックよりも6本パックの製造日が後であることから、現状では両者は平行して発売されているものと考えられます。

 

seriaxpairdeer_4電池の外観。下部(マイナス極側)にアルカリ電池の象徴するを配置し、上部にはを配置した他のアルカリ電池ではあまり見られないデザインになっています。
注意書きに誤字はありませんが、「電池の外装ラベルを剥がしたり、傷つけない」という注意書きにギクッとしてみたりw。販売元はパッケージと同様の“株式会社セリア”で、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

seriaxpairdeer_5プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングはどれも「」で、使用推奨期限は単3・4本が「02-2020」、6本が「01-2020」でそれぞれ5年期限と推測、2015年2月製造、2015年1月製造と推測。
一方、単4・4本が「02-2020」、6本が「04-2020」で同じく、それぞれ5年期限と推測、2015年2月製造、2015年4月製造と推測されます。

 

seriaxpairdeer_6最近恒例になりつつある外装ラベル剥がしですが、今回は4本パック品と6本パック品、両方の外装ラベルを剥がしてみました。それぞれにロット番号らしきレーザー刻印が見られました。
まずは単3です。6本パックが“F4AKH 10 111840”、4本パックが“NBYH 4 141119”という刻印が見られました。比較してみると印字の字体が異なっており、ラインが違うのか、製造元が違っているのかは不明です。

次は単4です。4本パックが“LBZH 10 231247”、6本パックが“OBWH 03 121022”となっていました。こちらでは刻印の字体は同じっぽいですが、刻印の印字方向が何故か違っていました。
※:写真の電池に記載してある日付は筆者が見分けのため、黒いマジックで使用推奨期限を書いたものであり、元から電池に記載してあったものではありませんのでご注意を。このブログの熱心な読者の方なら、お分かりだとは思いますが。

seriaxpairdeer_7次は絶縁リングの比較です。まずは単3。左が4本パックのもので、右が6本パックのものですが、絶縁リングの色に違いがあり、同じ「」でも前者は濃い赤で後者は薄い赤となっていました。ガス抜き穴に関しては両方共同じ2つ穴タイプになっていました。

 

 

seriaxpairdeer_8次は単4です。左が4本パックで、右が6本パックですが、やはり絶縁リングの色が前者は濃い赤で後者は薄い赤となっており、単3と同じ特徴を持っていました。ガス抜き穴も単3と同様、2つ穴タイプとなっています。
ここまで見てきた結果、外観上は4本パックと6本パックは全く同じものでありましたが、構造的に別物であるという意外な結果が出ました。ここは誰かにベンチマークして欲しいところですね。

seriaxpairdeer_9おまけ。単3に付いていた薄い赤の絶縁リングをよく見てみると『双 37 鹿』という刻印が見られました。なお、“双鹿”とは「PAIR(=)DEER(=鹿)」を表すもので、中国内で出回っているPAIRDEERの電池は双鹿電池と言うブランドで展開しているようです。
ここからが本題。前回本ブログで紹介した“ENEFORCE”のアルカリ電池も同じく薄い赤の絶縁リングだったので何となく見ていたら、なんと『双 36 鹿』の刻印があったのです!

従って“ENEFORCE”の電池はPAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)製の電池である可能性が濃厚であると考えられます。何だか、意外な所で製造元がバレてしまいました。
ただ、謎が残るのは濃い赤の絶縁リングの方です。こちらは21』の刻印があったのみで“双鹿”の文字は見られませんでした。そう考えるとこちら側はPAIRDEER自社製ではなく、やはり外部委託しているのかな?と思ってしまいますが、新たなる製造元が断定できる材料が出来たと喜んだ反面で謎が深まってしまいました。


ENEFORCE アルカリ乾電池 単3形/単4形

eneforce_1ドラッグストア“サンドラッグ”で売られていた“ENEFORCE(エネフォース)”というアルカリ電池です。久々に良いネーミングのアルカリ電池に出会ったような気がします。ただし、“eneloop”にオーム電機のハイグレードアルカリ“e-force”を足した様なネーミングですが。
デザインは背景色が金色赤いグラデーションが入った若干パナソニックが入った的なものです。ですが、ENEFORCEロゴにより、思ったより類似していると言った印象はありません。

eneforce_2これが購入時のパッケージです。期間限定かどうかは不明ですが、10本に2本が増量された12本パックで売られており、価格は単3・単4共に税込306円でした。
社名表記は“(株)フォレスト ユニオンスター事業部”となっています。同社は近隣型ショッピングセンターを運営している企業で、今年(2015年)4月に同社から小売・卸売事業を“株式会社シーズリテイル”に譲渡の上、会社分割されています。

それを証明するようにバーコードのベンダーも“シーズリテイル(456011854)”となっています。なお、シーズリテイルはサンドラッグ創業家の資産管理会社である“株式会社イリュウ商事が関わっていること、本社を東京都八王子市のサンドラッグビルに置いていることから、同社はサンドラッグの関連会社と見られ、実質上サンドラッグPBの電池と見て間違いないと思われます。
その経緯から、サンドラッグのみではなく、同グループに属するダイレックスドラッグトップスなどでも売られている可能性があります。

eneforce_3電池の外観。電池のデザインは前述の通り、背景色・金色赤いグラデーションとなっています。“ENEFORCE”のロゴも“O”の部分に赤い稲妻が入った特徴的なデザインとなっています。
社名表記はパッケージと同様の“(株)フォレスト ユニオンスター事業部”で中国製です。ユニオンスターとは旧・フォレストが展開していた、プライベートブランド“UNION☆STAR”に由来したものであるようです。

eneforce_4プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」で、使用推奨期限は単3・単4共に「12-2019-Z-A」となっており、使用推奨期限の表示に加え、謎のアルファベットが記載されています。
パッケージには大きく『使用推奨期限5年』の記載がありましたから、それぞれ2014年12月製造の電池であると思われます。

 

eneforce_5外装ラベルを剥がしてみました。単3には“KALH14 21123”、単4には“HAKH01 060841”というロット番号らしきレーザー刻印が見られます。
系統的には以前本ブログで紹介した電池の中ではロイヤルパーツ版の“EVER PLUS”西松屋チェーンの“SmartAngel”の印字に似ていますが、マイナス極の特徴や刻印の記載方向が違うので、一概に同一の製造元とは断定出来ないかもしれません。

eneforce_6マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプ。絶縁リングは薄い赤色のものになっていました。
ちなみに今回は単3と単4のみの紹介でしたが、他に単1・単2の4本パックもありました。


MITSUBISHI HEAVY DUTY (LAWSON VALUE LINE) R20P/VL2S / R14P/VL2S

R20PVL2S_1ローソンストア100”で見つけた新顔のマンガン電池です。ローソンストア100のマンガン電池と言えば、同店舗PBであるバリューラインのマンガン電池がお馴染みで、こちらが黒マンガン相当のようでしたから、それに加えて赤マンガンのラインナップを追加したようなイメージでしょうか。
新顔と言っても、電池自体は三菱電機ホーム機器のマンガン電池そのもので、三菱電機のロゴは200px-Mitsubishi_logoマークがない古いものになっています。

 

R20PVL2S_2パッケージ裏のバーコードラベルはご覧の通り。ローソンストア100のPB品である「バリューライン」のロゴがあり、実質の自社ブランド扱いとなっています。現状でのラインナップは単1・単2、2本パックのみ。型番は単1が「R20P/VL2S」、単2が「R14P/VL2S」となっていました。バーコードのベンダーは三菱電機ではなく、“ローソン(4903423)”となっていました。

 

R20PVL2S_3電池の外観と注意書き。電池自体にバリューラインのロゴなどは見られず、普通に100円均一ショップなどで見られる三菱の赤マンガンそのままのデザインになっています。
社名表記は“200px-Mitsubishi_logo三菱電機ホーム機器”で、生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。ちなみに日本語の注意書きのフォントはスーラでしょうね。

 

三菱電機が販売する赤マンガンのブランドは当初“VITAL(バイタル)”でしたが、黒マンガンが“NEO SUPER VITAL(ネオ・スーパーバイタル)”ブランドになったのをきっかけにそれまで黒マンガンのブランドだった“SUPER VITAL(スーパーバイタル)”を継承、その後バイタルブランドの廃止に伴い“HEAVY DUTY”ブランドになった経緯があります。

R20PVL2S_4プラス・マイナス側。使用推奨期限は単1・単2共に「07-2018」。三菱乾電池のカタログによると単1と単2のマンガン電池は3年期限と記載されていますから、それぞれ2015年7月製造の電池であると思われます。
しかし、謎なのは1ヶ月前に作られた新しい電池なのにもかかわらず、三菱電機のロゴが新しくなっていない点です。もしかしたら、旧ロゴの電池も未だに平行して作られているのかもしれない。

もう一つ気になるのは単3の存在です。現在のところ、単1と単2のみが確認されているのみで、単3は確認が取れていません。オリジナルブランドである黒マンガンでは6本パックでの発売ですが、この赤マンガンのみが100円均一ショップと同じ4本パックではお得感がありません。もし、単3が登場するとすれば4本パックになるのか6本パックになるのか、とても気になるところです。

★関連記事
LAWSON VALUE LINE マンガン乾電池 R20P(UV)/R14P(UV)/R6P(UV)
→本記事で紹介した“MITSUBISHI”ブランドの赤マンガンと平行して売られている、ローソンストア100のPB“バリューライン”のオリジナルマンガン電池を紹介した記事。こちらは供給元がFDKでインドネシア製となっています。

TOSHIBA アルカリ乾電池 LR6(E)/LR03(E) その3
→同じくローソンストア100で売られている東芝のアルカリ電池を紹介した記事。このアルカリ電池も本記事と同様、電池本体にバリューラインロゴの記載はありませんが、電池のデザインがオリジナルになっている点が本記事のマンガン電池とは異なっています。