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Soshine UNIVERSAL Li-ion Ni-MH LCD Charger SC-S7

SC-S7_1この間行った秋葉原のあきばお~で購入した、Soshineというメーカーのリチウムイオン電池・ニッケル水素電池共用のユニバーサルチャージャーです。なんといってもこの充電器の特徴はこの小ささで液晶を備えてること。一目惚れしました。値段は1800円。微妙な値段なような気がしますが、液晶が面白そうでしたので自分は即決でした。

 

 

SC-S7_2パッケージ裏。付属品はUSBケーブルのみ。そう、この充電器はUSBで充電するタイプの充電器なのです。後に紹介しますが、ACアダプタ接続も可能で12V1Aのもの、例えば秋月電子通商だとこのタイプのACアダプタがプラグ・極性も全く同じで使えます。説明書も台紙?のペラ紙が説明書(しかも英語表記)であり、ある意味プロ向けの充電器とも言えそうです。

 

SC-S7_3下の部分をスライドすればどんな充電池でもセット可能。一応、表記に書いてある対応電池はリチウムイオン電池が18650・18500・14500・16340・RCR123、ニッケル水素電池がAA(単3)・AAA(単4)です。ちなみにこの電池以外だと、写真の様にCR2(充電式)が実装できてますし、ガム型ニッケル水素電池も実装・充電可能でした。ただ、この充電器の出力は1Aなので(後述)、CR2のように容量が少ない電池の充電は厳しいかもしれません。

SC-S7_4端子部。USBミニBの入力端子とACアダプタジャックのみのシンプル構造。その他ボタンやスイッチなどは一切付いていません。

 

 

 

SC-S7_11充電器裏。仕様が記載してあります。ニッケル水素電池の出力が1.45V 1Aでリチウムイオン電池の出力が4.2V 1A。リチウムイオン電池の充電方式が「定電流定電圧充電(CC/CV)」、ニッケル水素電池の充電方式が「-ΔV(マイナスデルタブイ)充電」のようですね。

 

 

リチウムイオン電池を充電してみる

SC-S7_5まずはリチウムイオン電池を充電してみます。試しにパナソニックの“NCR18650B”を充電してみました。リチウムイオン電池の充電中は液晶に電池の充電率、電圧、そして充電経過時間が表示されます。

 

 

 

SC-S7_6充電完了!完了時は液晶に「FULL」が表示、そして下のように充電時間と充電容量が交互に表示されます。この充電容量はその電池の容量表記ではなく、この充電器で充電した容量の積算表示のため、本当の容量を求めるには電池を空にしてからこの充電器で充電するということをしなければならないようです。

SC-S7_7

ニッケル水素電池を充電してみる

SC-S7_8今度はニッケル水素電池を充電してみます。充電対象電池は以前ダイソーで2本500円で売っていたGPの1600mAhです。ニッケル水素電池の充電中はリチウムイオン電池の時と違い、充電率の表示がありません。それでリチウムイオン電池の充電モードなのかニッケル水素電池の充電モードなのかを見分けられます。

 

 

SC-S7_9充電完了!こちらも充電率の表示が無い以外はリチウムイオン電池の充電時と同じで、充電時間と充電容量が交互に表示されます。今回はこんな結果が出ました。ほぼ空の状態の電池を充電したので、正しい容量表記が出たのではないでしょうか。しかし、1878mAhというのは…。

SC-S7_10


SONY ALKALINE LR6(SG)/1.5V

sonyalkaline1ハードオフで買ったジャンクの初代ウォークマン(TPS-L2)の中に入っていたソニーのアルカリ電池。ただ当時(1979年)のものではなく、使用推奨期限「05-97」で逆算すると1995年5月製造のものと推測される。“株式会社ソニー・エナジー・テック”名義、日本製でJISマークなどの記号の類は全く見られない。

 

 

sonyalkaline2この電池が入っていた初代ウォークマン。ヘッドホン端子の表記が「A・B」で表に「WALKMAN」ロゴが無い物なので中期モデルか。前オーナーはソニー純正の電池を入れていたほど愛着を持っていたのかな?でも、入れたまま放置は良くないですね。

 

 

sonyalkaline3以前紹介したマクセルのALKALINE ACEと比べると刻印がそっくりなんだよな…。時期も重なるし、もしかしてマクセルOEMなのか?


NIHON KOHDEN Medipower HM-4N-NK

medipower1日本光電工業医療用水銀電池。電池自体はカメラ・ヤシカエレクトロ35などに用いられたHM-4N(4NR52)で型番は“HM-4N-NK”という別注?型番が付いている。HM-4Nという型番は主にナショナル(現・パナソニック)が用いていた型番でこの電池も松下電池工業(現・パナソニックAIS社)製造のものである。写真の電池にも『Manufactured by Matsushita Battery Industrial Co., Ltd.』という表記が見える。

 

medipower4今回はこの貴重な医療用水銀電池を未開封状態で入手した。写真のような5連パックになっている。水銀電池発売後期は1個入りのブリスターパッケージが一般的だったが、かつてはこのような5連パックで売られていた時期もあった。ちなみに1992年のカタログでHM-4Nの標準価格は820円なので、ここにあるだけで4100円相当の電池になります。

 

medipower5パッケージ表の拡大。ピンク色の個性的なデザインで水銀電池っぽく見えない。はっきりと「販売 日本光電工業株式会社」「製造 松下電池工業株式会社」と書いてあり、OEM元がはっきりわかります。ZB-311P・ZB-511P・ZB-521H・ZB-600Aという対応機器と思われる品番が書かれている。現在メーカーのホームページ上でこの型番の機器は見られないが、類似の型番を調べてみると医療機器にデータを送る為の送信機のものみたいです。

medipower6パッケージ裏の拡大。ここでようやく『この水銀電池は、ご使用後販売店に必ずお返しください。』という表記があり、水銀電池であることがわかる。製造日は1995年11月。水銀電池の製造中止が1995年末なので、発売中止直後に購入してそのままになってしまったというケースでしょうか。ちなみに、パッケージにはミシン目が付いていて1個づつ切り離せるようになっています。ってか、そうでないと不便ですよね。

medipower2電池の注意書き部分。プラス・マイナスの表記は当時の水銀電池でよく見られた矢印の表記。ちなみに水銀電池は一般電池とは違い、突起部分がマイナス平たい側がプラスである。今更水銀電池を使う人はいないとは思われるが、注意しておくといいだろう。

 

 

medipower8電池のプラスとマイナス側。この電池は水銀電池“NR52”が内部で4個接続されている構成電池となっている。そのためプラス側には「NR52」表記が見える。Panasonic表記。これを見る限りでは別段医療用にカスタムした電池ではなく、一般のものと同じみたいですね。マイナス側には「5C」の表記が見える。1995年11月製造なので、5は西暦末尾(1995)なのだろうが、Cはよくわからなかった。

 

medipower7最後は電圧測定。公称電圧が5.6Vだったにに対し、測定電圧はなんと5.89Vでまだまだ元気です。水銀電池は製造後持っても2年位という本の表記を見たことがあったので、この電圧は意外でした。


新しくなったEnergizerの充電池

energizer_8最近リニューアルしたニッケル水素電池と言えば、Panasonicブランドになったエネループであるが、密かにリニューアルした電池がある。それが写真のEnergizerのニッケル水素電池である。左が旧世代品で「海外売上No.1充電池ブランド」と書いてあるが、右の新しいものではそれに加え、「デジタルカメラで最大6倍長持ち」、「自然放電しにくい1年後もそのまま使える」、「買ってすぐ使える充電済」と書かれている新デザインとなっています。

 

energizer_9パッケージ裏。写真の電池は単4であるが、旧世代品が“HR-AAA-E2BP”という型番なのに対し、新世代品が“HR-AAA-E2BPA”と「A」が新たに追加された新型番になっている。

 

 

energizer_10電池本体。上が旧世代品。min.800mAhで中国製、下が新世代品、min.750mAhで日本製となっている。旧世代品はともかく、新世代品はmin.750mAhというのはエネループと同じスペックなので中身はエネループと同じもの??ちなみに、旧世代品のmin.800mAhは買ってきたものを開封した段階で完全放電していて使えませんでした。

 

リニューアルした単3も見て来ましたが、刻印の表示位置が違うだけで外観は前世代モデルと同じ日本製のものでした。外観は同じですが、中身はエネループになっているのかもしれません。しかし気になるのが、単4はエネループと同じmin.750mAhなのに、単3はmin.2200mAhとエネループに無い容量である点だろう。もしかしたら、充電式エボルタのハイエンドモデルのようにFDKトワイセルに特注で作ってもらっているのかもしれませんね。