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kaunet アルカリ乾電池 単3形 (エコノミータイプ)

コクヨ系のオフィス通販サイト“カウネット”で販売されているアルカリ電池のエコノミータイプです。カウネットが販売するアルカリ電池には白を基調としたデザインの日本製タイプカラフルなデザインが特徴でなおかつリーズナブルプライスのエコノミータイプがあります。今回紹介するのは、後者エコノミータイプの単3となります。
サイズによってカラーが異なっており、単3は青系の色です。メタリックカラーで綺麗!

注意書き部分。注意書きは極めて一般的なもので、誤字などはありません。注意書きのフォントはWindowsユーザーならお馴染みの“MS ゴシック”です。
販売元は“株式会社カウネット”、原産国は“Made in Indonesia”でインドネシア製となっています。かつてインドネシア製のアルカリ電池は100円均一ショップでも多く見られましたが、最近はあまり見られなくなりましたね…。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。この特徴を持つインドネシア製ですから、FDKのインドネシア現地工場である“PT FDK INDONESIA”製と見られます。
使用推奨期限は「05-2021」。カウネットのサイトでは使用推奨期限5年と記載されていることから、2016年5月製造の電池であると推測されます。まぁ、今回の電池は新品でなく使い古しですからこんなもんでしょう。

なお、この前モデルに当たるカウネットのエコノミータイプアルカリ電池は中国製でした。絶縁リングの色は「」のタイプであり、兼松のMEMOREXブランドPAIRDEERのアルカリ電池と同等かと思われますが、手元に無い現在では調べる術がありません。今後入手できれば再検証してみたいと思います。


外装ラベルを剥がしてみました。ラベルには“O 1232136 PET”というロット番号の記載が見られます。これは同じFDKのインドネシア製単3アルカリ電池及び単5アルカリ電池でもラベルに同じようなロット番号の記載が見られました。これがFDKインドネシア製の特徴みたいです。
一方、電池の方にはプラス側にロット番号らしき印字がありました。かすれて所々読めないのですが“RbaG? 17:03”の印字が見られました。

最後に絶縁リングの拡大です。濃い緑色の絶縁リングで、切り欠きを上にした状態下に“B6”の刻印があるタイプとなっています。
マイナス極のガス抜き穴はFDK製造のアルカリ電池でお馴染みな4つ穴タイプとなっていました。穴の位置が深いため、写真では確認しにくいかもしれませんが確かに4つ穴です。

 

★関連記事
kaunet アルカリ乾電池 単3形 LR6/1.5V
→本記事と同様のカウネットオリジナルアルカリ電池を紹介した記事。現・日本製タイプの前モデルに当たると思われる電池で、日立マクセル(現・マクセル)製に酷似した構造になっている。


VOLTY(ボルティ) アルカリ乾電池 単3形/単4形

今回は“日本ドラッグチェーン会(通称:NID)”に加盟するドラッグストアで発売されている、“VOLTY(ボルティ)”というブランドのアルカリ電池を紹介します。
日本ドラッグチェーン会にはイトーヨーカドーやマツモトキヨシホールディングスなどの企業も加盟しているのですが、両者とも自社ブランドのアルカリ電池を発売しているため、必ずしも加盟社のドラッグストアで入手できる電池というわけではありません。


4本ブリスターパックのパッケージです。パッケージの色は青で派手というわけではありませんが、キャッチコピーで大きくアピールしています。表面には『約30%長持ちでスタミナ抜群!!』、裏面には『電池がすぐに切れてしまうと感じた時にはボルティをお試しください!!』と随分自信たっぷりです。用途として“玩具”“カメラ”“マウス”“ゲーム機”を薦めています。一瞬マウス??と思いましたがまぁ、いいでしょうw。
発売元・問い合わせ先は“兼松株式会社”となっています。兼松と言えばMEMOREXブランドのアルカリ電池でお馴染みですね。社名表記はそれぐらいで、日本ドラッグチェーン会のプライベートブランドを発売する“株式会社ニッド”の社名も見られないため、何処で発売されるアルカリ電池であるかがわかりません。でも、よく見てください。パッケージ表のVOLTYロゴの上に“NID Premium”という小さいロゴが見えますよ。
なお、バーコードの事業者名も“兼松(4959058)”となっていました。


価格は単3と単4の4本ブリスターパックが税抜399円とかなり強気な価格設定で、プライベートブランドだからと容赦ありません。キャッチコピーから見てもハイグレードアルカリの位置付けであると思われます。他に単3と単4の10本パックが用意されていて、他のサイズは用意されていなかったと記憶しています。
ちなみにワタシがこの電池を入手したのはセキ薬品です。同社の社長が日本ドラッグチェーン会の会長を努めており、事実上の幹事企業となっています。


電池の外観。左が単3で、右が単4です。電池真中の青いカラーが印象的な電池です。両端に見える白い稲妻模様も象徴的なデザインと言えるのではないでしょうか。注意書きは「危険・警告」と危険と警告の注意書きが纏められて記載されている珍しいタイプで、似たようなタイプにアイリスオーヤマのアルカリ電池がありますが、こちらは「危険」と「警告」別アイコンで記載されているタイプになっています。でも、注意書きの文面は全く同じものです。パクった??
発売元はパッケージと同様の“兼松株式会社”となっていました。生産国は“Made in China”で中国製です。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3が「11_2023」、単4が「05_2024」となっていました。使用推奨期限の月-年表示が“_(アンダーバー)”になっているタイプ…、何処かで見たなぁ。
パッケージには使用推奨期限の記載はありませんが、時期的に5年期限のそれぞれ2018年11月、2019年5月製造の電池であると思われます。5年ってハイグレードアルカリにしては短い?

外装ラベルを剥がしてみました。単3にはマイナス極側に上4ケタ(アルファベット)・下4ケタ(数字)で別れているタイプのロット番号が見え、「上:AHCJ 下:3100」の印字が見えました。
一方、単4でも同じパターンの印字らしきものが見えるのですが、ちょうどラベルの繋ぎ目下に印字されていたため判読不可能でありました。ひょっとして、印字を読もうとしているワタシに対する罠ですか…。

最後に絶縁リングの拡大です。薄緑色の絶縁リングで、単3と単4ではタイプが異なっておりました。単3では切り欠きを上に置いた状態で左に「25」下に「G10」の刻印が、単4では切り欠きを右に置いた状態で上に「18」下に「G1」の刻印がありました。単3のロット番号印字単4の絶縁リング刻印の特徴を照合するとDAISO & HWなどで見られるものによく似ています。
なお、マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプでした。


A-COOP アルカリ乾電池 単3形/ 単4形

今回は農業協同組合(農協)が展開する店舗である“エーコープ”で発売されているアルカリ電池を紹介します。これらエーコープ店舗で発売されるプライベートブランド商品は“エーコープマーク品”と称され、乾電池以外にも様々な製品が存在しています。
デザインはアルカリ電池としてはオーソドックスな金色なデザインです。個人的にプライベートブランドのアルカリ電池はこう!という模範的なデザインだと思います。好きです…。


4本シュリンクパックのパッケージです。特にキャッチコピーなどは見られません。シュリンクはFDKの日本製アルカリ電池でよく見られる、軟質系フニャフニャシュリンクで電池の向きはお世辞にも揃っているとは言えません。商品名は単3が“エーコープ LR6(4S)”、単4が“エーコープ LR03(4S)”となっていました。


次に2本ブリスターパックのパッケージです。黄色い台紙のパッケージでかなり目立つデザインですよね。こちらの向きは見事に表向きで揃っています。こちらのブリスターパックもFDKのアルカリ電池でよく使われているタイプです(ワンプッシュ取り出しブリスター)。
パッケージ裏の販売者は“全国農業協同組合連合会”となっています。このブログを見ている方もなんとなく聞いたことがあるかもしれません、いわゆるJA全農のことです。バーコードの事業者名も同団体のものとなっています(4908010)


電池の外観です。左が単3右が単4。単3と単4を並べて撮影するとどちらかがピンボケするので、今回から分けました…。電池オモテの下には用途が記載してあり、“大電流型機器に適しています。”“ヘッドホンステレオなどに適しています。”とあります。ヘッドホンステレオというフレーズが何となく懐かしく感じられました。今でも使ってる人…いる?
近年のアルカリ電池としては珍しいJISマーク付きで、“LR6 1.5V C8515 FDK”という記載があることから、FDK鷲津工場製の電池であると思われます。注意書きの文面は一部ルートで出回っている“Fujitsuアルカリ乾電池”と同じタイプですが、「使い切った電池は機器から取り出す。」という注意書きが差し引かれています。生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製です。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。使用推奨期限は単3と単4共に「07-2024」となっていました。パッケージには“使用推奨期限5年”の記載がありましたから、それぞれ2019年7月製造の電池であると思われます。
意外に製造1ヶ月前の新鮮な電池でした。スーパー系の電池ってそんなに安くないし、回転率良くないのかなぁ…、と思っていましたけどそうでも無いのですね。

外装ラベルを剥がしてみました。今回は単4に“1906 2101”というロット番号の印字があるのみで、単3には刻印や印字は見られませんでした。相変わらずFDK製造のアルカリ電池は印字がバラバラですね。
ちなみに単4の“1906 2101”という印字は恐らく、20196月、2101分を指すものではないでしょうか?あくまでも妄想の域は出ないと思いますが。

最後に絶縁リングの拡大です。濃い緑色の絶縁リングで、単3は切り欠きを上にした状態下に“4”右に“W”の刻印が、単4は切り欠きを上にした状態下に“M9”の刻印のみという両者違うタイプの絶縁リングを採用していました。
なお、マイナス極のガス抜き穴はFDK製アルカリ電池でお馴染みの4つ穴タイプとなっていました。底板がザラザラになっているのもFDK製お馴染みの特徴です。

●おまけ
と、いつもならここで終わってしまう所なのですが、今回は単3と単4と一緒に単2の4本パックも同時購入してきてしまいましたのでこちらもおまけで紹介してみたいと思いますよ。


これがパッケージですね。確か単3と単4の8本パックは長持ちをアピールしていたような気がしますが、こちらは“通電防止”をアピールしています。FDK製のアルカリ電池にはマイナス極同士の接触を防ぐ逆装填防止機能を備えていますが、これを『逆挿入時通電防止機能』と称しています。
パッケージ下の用途を示すピクトグラムでは左から懐中電灯(サーチライト)ミニ四駆ラジカセに見える絵が見えます。懐中電灯やラジカセはともかく、単2で動くミニ四駆ってあったかな?


電池の外観とプラス・マイナス側をまとめて…。単2の用途は“大電流型機器に適しています。”という所までは同じ。次に“CDラジカセなどに適しています。”と続いています。ヘッドホンステレオに比べればCDラジカセの方がずっと現実的と言えるかな。こちらにもFDK鷲津工場製を表すJISマークの記載があり、生産国も“MADE IN JAPAN”で日本製です。
マイナス極には3点の突起が見えますね。これがFDK製の単1と単2アルカリ電池に備わっている“逆装填防止機能”です。この突起がマイナス極同士の接触を防いで逆装填時の通電を防止する機構となっています。使用推奨期限は「01-2024」。こちらも単3や単4と同じ使用推奨期限5年となっていますから、2019年1月製造の電池であると思われます。