アメリカの大手電池メーカーである“デュラセル”の単3アルカリ電池です。このデザインの電池は“Duracell CopperTop”というもので、エントリーモデルに当たるアルカリ電池となります。
写真上2本がデュラセルのロゴが古いバージョンのもので、写真下2本がロゴが新しくなっているバージョンのものです。従来のロゴと比べると太めだった“DURACELL”のロゴがシャープになっているのが特徴です。
この電池はコストコの製品を買い付けて売っているリサイクルショップで入手したもので、コストコで売られている“Duracell CopperTop”40本パックをバラして売っているものと思われます。現在、デュラセルを保有しているのはアメリカの大手消費財メーカーであるプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)ですが、このコストコで売られている電池のみが日本の現地法人であるプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンが正規に供給している製品となっています。
電池の外観。デザインは上部が銅色で下部が黒になっている、デュラセルとしてはお馴染みのデザインです。ブランド名である“CopperTop”とは上部が銅色になっているためのネーミングで、元々は赤毛の俗称であることに由来しています。
社名表記は“Duracell, div. of/de P&G Bethel, CT 06801, P&G Inc., Toronto, ON M5W 1C5”と、現在デュラセルブランドを保有しているP&Gの社名表記と住所が記載してあります。
写真左が旧ロゴのもので、写真右が新ロゴのものです。注意書きの字体(フォント)は両者異なっていますが、注意書きが英語とフランス語の表記になっている点は両者とも同じです。生産国は旧が“MADE IN U.S.A.”で新が“ASSEMBLED U.S.A.”となっていますが、表記上の違いのみで両者ともアメリカ製であることに変わりは無いようです。ちなみに電池には“无汞”の表記があり、一応水銀は含有されていない模様。
現在アメリカで発売されているデュラセルのアルカリ電池では、“DURELOCK”という銀色の帯がデザインされています。これは10年間パワー維持保証を表す表示であり、デュラセルの自信の表れでもあります。つまり、この帯がある電池は使用推奨期限10年であることを示している表示でもあるのです。
プラス・マイナス側。写真左が旧ロゴのもので、写真右が新ロゴのものですが、両者ともマイナス極の特徴が全く異なっています。特に特徴的なのが旧ロゴの方で、マイナス極の底板突起部分に2つの丸印があるのが特徴です。ちなみに両者とも絶縁リングは見られません。
なお、プラス極にも特徴があり、プラス極の突起周りが滑らかになっている点が珍しい構造になっています。
使用推奨期限は旧が「DEC 2023(2023年12月)」で新が「DEC 2024(2024年12月)」と記載。この電池は前述の通り、10年期限ですから、それぞれ2013年12月、2014年12月製造の電池であると思われます。その表記とは別にロット番号らしき表示が外装ラベル上に印字されており、旧は「4E100167」の表示が、新には「4J04D086」の表示がありました。
外装ラベルを剥がしてみました。電池本体には特にロット番号の印字や刻印はありませんでした。ラベルにロット番号の印字がありましたから、当たり前なのかもしれませんが。
ちなみに奥が新ロゴのもので、手前が旧ロゴのものです。
マイナス極の拡大。左が旧ロゴのもので右が新ロゴのものです。新ロゴの方は普通の突起で突起部分にガス抜き穴が2つ付いている一般的なものですが、旧ロゴの方は底板がスポット溶接されている珍しい構造になっていました。旧ロゴの底板突起に見られた2つの丸印はスポット溶接の跡であったようです。この底板を強引に取ってみようかと思いましたが、ショートが怖いので断念。今度は切れた電池でやってみようかな…。