DURACELL PRISMATIC CP1 リチウム電池

CP1_1今回はデュラセルが発売していた角形リチウム電池“CP1”を紹介します。
以前、本ブログでパナソニックが発売していたリチウム電池“CR-V6P”を紹介したことがありますが、この電池はカシオのデジタルカメラ用バッテリー“NP-L7”互換のリチウム電池でありましたが、今回紹介するCP1も同じ位置付けのリチウム電池でありました。

 

 

CP1_3このCP1はニコン(現・ニコンイメージングジャパン)のコンパクトデジタルカメラ“COOLPIX”に用いられていた“EN-EL5”互換のリチウム電池として設計された経緯があり、基本は同電池の代替使用という位置付けでした。
“EN-EL5”は他社での互換電池も登場しなかったため、実質COOLPIX専用でしたが、現在は倒産したNHJのデジタルカメラ“D’zign S501”でも使用できたようです。

CP1_2ちなみにパッケージ裏。形名の横には「充電禁止」と比較的大きい文字で記載されています。これは“EN-EL5”互換のリチウム電池(一次電池)であり、充電は出来ません。
社名は“ジレット ジャパン インク”となっています。ジレットは“フュージョン”などのカミソリなどで知られるメーカーで、2005年にアメリカの大手消費財メーカーP&Gが買収、現在は“プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン”に事業が移管されています。

CP1_4EN-EL5(写真下)との端子比較。プラス極とマイナス極の位置は同一ですが、EN-EL5側にある(T)端子が無いため、充電器に入れても作動はしないでしょう。
なおCP1側にはEN-EL5に該当する端子以外にも空き端子?のミゾが残されており、端子の位置を変えEN-EL5以外の互換電池を作る計画があったのではないでしょうか。

 

CP1_5電池裏。写真上が使用推奨期限2013年3月のもので、写真下が2014年3月のもの。何故か注意書きの位置が異なっています。
どれも英語とフランス語の注意書きのみで日本語はありません。型番は“CP1”以外にも“CP3553”という別の型番も記載されています。生産国は“MADE IN U.S.A.”でアメリカ製です。
ちなみに写真の電池は既に使用推奨期限は過ぎてますが、今でも3V以上を維持しており、ここはさすがリチウム電池です。

CP1_6これは“COOLPIX 7900”の発売記念キャンペーンとして付属してきたらしいCP1。全国限定25,000台にプレゼントされたということで、デュラセル相当、太っ腹です。

 

 

CP1_7そのプレゼント品のCP1に折り込まれていた宣伝。
すぐ使える!
CP1は充電せずにすぐ使えます(充電禁止)
長持ち!
クールピクス7900で250枚撮影が可能です。リチウム電池なのでデジカメで長持ち。
旅行にも便利!
使用有効期限が長いのでバックアップ用電池としても最適。

 

LP1デュラセルはこの“CP1”に続く、特定用途向けの電池として、当時ヘッドホンステレオやポータブルMDなどで使われたガム型電池互換のアルカリ電池“LP1”を発売予定でしたが、コスト面の都合からか、遂に日本で発売されることはありませんでした(海外では発売された模様)。

 

 

 

 

 

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Panasonic リチウム電池 CR-V6P 6V
→本記事のCP1と同じく、デジタルカメラ用バッテリー互換として作られた経緯があるリチウム電池。デジタルカメラ用としては対応機種が1機種しか無かったため、普及はしなかった。


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